最終更新日:2025/7/29

(株)いなげや【イオングループ】

業種

  • スーパーマーケット
  • 専門店(食品・日用品)
  • 専門店(その他小売)
  • 食品
  • 商社(食品・農林・水産)

基本情報

本社
東京都

取材情報

先輩達の”キャリアアップ”

現場で学んだ「お客様のため」を、教育担当として全店へ広げる。

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変わらないポリシーを胸に、自分を進化させながら人を育てる。

■宮副 裕亘さん
人事グループ 教育インストラクター
法学部出身/2017年入社

いなげやでは全社員が店舗勤務からスタートし、その後はそれぞれの個性や強みに合わせてキャリアを描いていきます。今回は、店舗の惣菜部門から始まり、現在は本社の教育担当を担う宮副さんに、これまでのキャリアや仕事に対する想いをうかがいました。

店舗で経験を積み、現在は本社の教育インストラクターに。

大学時代の4年間、スーパーマーケットでアルバイトをしていました。同じバイトをずっと続けてきた理由は、なんといってもスーパーの仕事が楽しかったから。お客様からの「ありがとう」がうれしくて、お客様のために考えて行動することの喜びを知りました。そんな経験があって、就職活動では小売業を志望。数ある企業のなかでも、いなげやの経営理念「お客様のお喜びを、自分自身の喜びとして感じることができる人間集団」に共感して入社を決意しました。

入社後、まずは店舗の惣菜部門からキャリアをスタート。研修センターで教わったお惣菜の作り方やパック詰めを店舗で実践していく作業から始まりました。惣菜部門のなかには、お弁当・揚げ物・焼き物・お寿司など、調理の種類によっておよそ10のポジションがあり、それぞれの研修を受けて各業務をマスターしていきました。こうしてすべてのポジションで基本業務ができるようになった入社2年目には、サブチーフに昇格。販売計画の立案と管理に携わるようになりました。店舗ごとに異なるお客様層に合わせて、いつどんな商品を売るべきかをチーフと相談し、過去のデータを参考にしながら計画をつくっていきました。

3年目の夏には部門責任者であるチーフにステップアップし、同時に別店舗へ異動。それまでの業務に加えて部門スタッフのマネジメントに挑戦することになりましたが、これがはじめは難しかったですね。部門の業務を滞りなく回す人員を確保しつつ、一方でスタッフの休暇希望を優先しなければいけません。どうしようかと悩んだ時に、店長や副店長はもちろん、他部門のチーフもいろいろとサポートしてくれたので1人で抱え込むことなく乗り越えることができました。また、スタッフ一人ひとりとしっかりと話しをすることで、積極的に協力してくれるようになり、とても支えられました。「一緒に働く仲間を大切にすること」が仕事を円滑に進めるためにも不可欠だということを改めて学んだ経験でした。丸4年ほどチーフとして経験を積んだあとは、入社7年目に教育インストラクターとして人事グループに異動し、現在に至ります。

「いなげやの魅力」

「お客様と同じように社員を大切にするところ。小売業界は休みが取りにくいと思われがちですが、当社は年間休日122日。ちなみに私はもうすぐ育児休暇に入ります」

店舗業務も本社業務も「お客様のため」という根幹は同じ。

教育インストラクターとしての私のミッションは、各店舗の惣菜部門に配属された新人スタッフに向けた集合研修を実施し、調理ポジションごとの業務を教えること。店舗での経験を踏まえて実践的で伝わりやすい教育を心がけています。キャリアアップのきっかけとして何か特定の出来事があったわけではありませんが、常に意識してきたポリシーが現在につながったのかもしれません。それは、「当たり前のことを疎かにしないこと」。人から頼まれたことはすぐにやる。どんな時も「お客様のために」を基準に判断する。シンプルですが、これらを続けてきたことで周囲との信頼が育まれたと感じています。

店舗業務から本社業務を担うようになり、大袈裟に言えば転職したと感じるほどに環境がガラリと変わりました。私は店舗でお客様と接したり、販売計画や売り場づくりを通じて目標達成に向けて試行錯誤したりすることが楽しかったため、実を言うと初めは少し戸惑った部分もありました。しかし、新人やパートナースタッフの現場教育に携わってきたなかで「人を育てる仕事」の魅力も感じており、それを専門的に担える現在のポジションには大きな意義があると感じました。店舗業務では、お客様の声を直に聞きながら売り上げや顧客満足度の目標をスタッフとともに追いかけることにやりがいを感じており、それはすぐに結果がわかることでした。一方、現在の業務は成果をすぐに感じ取ることはできませんが、自分が指導をした新人が店舗で元気に活躍する様子を見ると、店舗時代とはまた違った喜びを感じられます。

教育インストラクターとなった現在も、根幹はずっと同じです。目の前の新人に教えたことが、いずれは「お客様のため」になるようにと常に考え続けています。そのために、改めて最適な業務について考えたり、作業を理解してもらうための言語化に注力したりするなど、私自身も学び直しながら日々の仕事に尽力しています。

「いなげやの魅力」

「入社2年目の若手社員たちが研修の一環で実際に商品開発に取り組むなど、若手の挑戦をサポートするところ。チャレンジから学べることは無限大です」

若手ならではの新鮮なアイデアに期待しつつ、自身も成長を目指す。

若手スタッフに期待することは、「新鮮な目線を活かした意見の発信」です。会社の環境に慣れていない新人は、ある意味でもっともお客様に近い感覚を持っているはず。その気づきやアイデアは私たちにとって大切なヒントになると思うのです。実際に当社では、入社2年目のフォローアップ研修のなかで「商品開発」に取り組む機会があります。ベーカリーと惣菜の部門で2年目の若手社員が考えた商品をつくり、実際に店舗で販売。こうして若手のアイデアを積極的に取り入れることで、当社はさらなる進化を目指そうとしています。また、希望するキャリアを会社に伝える「自己申告制度」があり、多くの社員が自らの希望を周囲に公言することで目標を叶えています。やってみて学ぶことは無限にあるため、失敗もまた勉強というのが当社の考え。このように、若手のうちから挑戦し活躍できるシステムが整っていますし、周囲もバックアップしてくれる温かいスタッフばかりのため安心して成長できる環境です。

思い描く仕事を実現するためには、常に自己成長を目指す姿勢も欠かせません。当社では社員の自己啓発をサポートする通信教育制度を設けており、その講座数はなんと90種類以上。業務に直接活かせる食品関係の資格取得に向けた講座はもちろん、温泉ソムリエやNISA、世界遺産検定といったものまで、実にさまざまな講座を無料で受講できます。学びを通じて社員の人生を豊かにしてほしい。そんな想いから、幅広い学習機会を提供しています。

成長し続けられる環境を活かして、私自身も進化を続け、価値を生み出していきたいと思っています。いつかは複数店舗のマネジメントを担うエリア部門担当となって、より現場に近い立ち位置から人財教育に携わってみたいです。どのポジションに就いても変わらず「お客様のために」を大切にし続けていきます。

「いなげやの魅力」

「社員の誰もが行き詰まったら必ず理念に立ち返るほど『お客様のために』という想いを全員が共有しています。だからこそ助け合えるし、良い仕事を目指せます」

企業研究のポイント

人事担当の私は日頃から学生さんとお会いする機会が多いです。そのなかでお伝えしていることの1つが、「理念」に注目してほしいということ。理念とは、いわば会社の目的地です。どこへ向かう会社なのか、自分もそこへ一緒に行きたいかどうかを考えれば、自分に合う会社かどうかが自然と分かってくると思います。

当社の場合は、お客様の健康で豊かな、暖かい日常生活と、より健全な社会の実現に貢献するという「すこやけくの実現」、お客様のお喜びを、自分自身の喜びとして感じることができる人間集団という「商人道の実践」の2つを掲げています。実際に当社の新人研修は理念を理解してもらうことからスタートし、困った時は理念に立ち返ろうという考えも現場に浸透しています。私たちの理念を「いいな」と感じてもらえたならば、ぜひ会社見学などで当社の説明を聞いていただけたらうれしいですね。

そんな当社の魅力といえば、働きやすい環境。年間休日122日の取得義務があるほか、出勤時間のインターバル最低11時間を義務付けているなど、社員がゆとりを持って暮らしながら働ける環境があります。お客様だけではなく社員も、健康で豊かな人生を送ってほしいというのが、当社の強い願いです。(人事担当 高橋さん)

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「自由に挑戦できる風土が当社らしさ。実際に私も店舗に勤務していた1年目の頃から、自分で商品を発注して売り場づくりも行いました」(高橋さん)

マイナビ編集部から

首都圏を中心に130店舗を展開するいなげや。創業から120年を超える歴史には、数々の変化があったという。1956年当時、販売員が商品をピックアップする方式が一般的だった時代に、立川店にセルフサービス方式を導入。また、1976年には鮮度保障制度を日本で初めて導入するなど、いくつもの先進的な取り組みを行ってきた。これらの根底には、理念に通じる「お客様のために」の姿勢が垣間見える。

今回お話をうかがった社員のみなさんからも、同様のワードが度々登場した。宮副さんは「お客様のために」を常に意識した教育に取り組んでおり、そのなかで若手の自由な挑戦を後押ししたいと語っていた。入社2年目の研修の一環で実際の商品開発に取り組むという話も、非常に同社らしいエピソードだ。「いい意味で出る杭が打たれない」という言葉も聞かれたように、社員の挑戦を後押しする文化の表れといえよう。教育体制も充実しており、入社3年目まではOJTとOFF-JTを組み合わせた教育カリキュラムがあるほか、その後も階層別研修や能力開発の機会が整っている。その一方で、社員同士が互いの希望を叶えられるよう支え合う温かい文化もあるそう。アットホームで生き生きとした印象をこの取材を通して感じた。小売という生活に身近なフィールドで思い切りチャレンジしたい方にはぜひ注目してほしい1社だ。

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食に対する好奇心を武器に、若手社員たちが自分らしい考えを実現できる環境。実際に発注や売り場づくりに挑戦する若手社員の姿は、社内のあちこちで目にできる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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