最終更新日:2025/6/25

東急リニューアル(株)

業種

  • 建設
  • 建築設計
  • 空間デザイン
  • 設備工事・設備設計
  • 環境・リサイクル

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

多種多様な改修工事。それぞれの現場に施工管理職としての“学び”がありました!

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先輩社員が語る「東急リニューアル」での成長体験

改修工事に特化し、既存の建物に新たな価値を付加している東急リニューアル。施工管理部門で成長を続ける先輩社員が、現場仕事の魅力と難しさ、身に付けた仕事術、やりがいなどについて正直に語ってくれた。

中山 祐介さん
リニューアル事業部
2019年入社/工学系専門学校建築学科卒

建築業界の将来を見越し、リニューアル工事の専門企業を選択

私は専門学校で建築学を専攻。4年間にわたって意匠設計の基礎を学びました。その一方で、設計以上に興味を持っていたのが現場の建築工事です。就職活動でも施工管理職を志望。当初は新築工事を手掛けるゼネコンを中心に受けていましたが、なかなか思うような結果に至りません。そこで、視点を変えてみることにしたのです。
建築業界の現状を考えると、今は建物を長く使う時代、建築ストックを活用する時代に入っています。今後は新築工事よりも改修工事の需要が増えるでしょう。そうした観点から、志望先をリニューアル工事の専門会社に方針転換しました。

選考に進んだのは東急リニューアルともう1社。両社から内定を頂いた上で諸条件を検討し、結果的に当社を選びました。決め手になった理由は、やはり東急グループの1社であることが大きいですね。マンションやホテル、商業施設など手掛ける建物の種類が多く、事業の規模も大小さまざま。若手でも早い段階から多様な経験を積めるのです。加えて親会社は準大手ゼネコンの東急建設ですから、経営面での安定性も魅力でした。

私が入社した年度の新入社員研修は1カ月間でしたが、今は3カ月に延長されています。親会社の新入社員と合同で行う研修で、その内容は新築及び改修工事の基礎知識や法律を一から学ぶほか、現場見学で理解を深めてもらうというもの。私は工事現場を間近で見るのが初めてだったので、先輩のキビキビした仕事ぶりや職人さんたちの手慣れた動きなど、目にするすべて全ての出来事が新鮮でした。

連休が明けた後、リニューアル工事を管理する現在の部署へ正式配属。正直なところ、入社する前の私は、施工管理はキツイ仕事というイメージ を抱いていました。自分が選んだ道ですが、現場仕事ゆえの大変さは当然あるだろうなと。苦労はありましたが、入社当時に比べると自分が大きく成長できたことに驚いてもいます。多種多様な現場から私が何を学び、どう変わっていったのか。詳しくお話ししましょう。

先輩の仕事風景

現場で行う管理業務と並行し、機材の発注、施工図確認、報告書作成などのデスクワークにも取り組む。「頭の中で仕事のスイッチを切り替えています」と中山さん。

大規模現場の工程管理と難易度の高い案件が成長のきっかけに

最初に入った現場は、東京都に隣接するベッドタウンの5階建てマンションでした。内容は下地補修や防水、塗装などを行う外装工事です。当社の施工現場は所長と2人で現地に入るのが一般的で、この現場もそうでした。工事の途中段階から入ったので、現場にいたのは約2カ月間。といっても、細かいことはほとんど覚えていません。工事内容を把握することに精一杯で、まったく余裕がなかったからです。最初の頃は年上の職人さんたちに話しかけることもできず、所長に言われたとおりに動いているだけでした。

そんな自分が変わったのは、2年目に経験した中・高等学校の内装工事です。この案件は6年に渡る長期プロジェクトで、私は所長と共に最初の2年間を担当。工事は各教室と廊下の表層部分を一新する大がかりな内容です。
施工管理の担当者は、工事における原価・工程・品質・安全の4項目を管理します。私はそれまでの工事で安全管理の経験はありましたが、それ以外の項目は未経験でした。この現場で初めて工程と品質の2項目を担当したのです。

成長のきっかけになったのは工程管理。内装工事の基盤ができている状態から入り、竣工までのスケジュールを滞りなく実行しなければなりません。私は下地づくりや塗装など各業者さんとの打ち合わせを何度も行い、遅れが出ないよう細心の注意を払いました。遅れそうになった時は職人さんたちをまとめる番頭さんに連絡し、無理をお願いしたこともあります。普段のコミュニケーションがいかに大切か、私はこの現場を通じて学びました。
現場は学校が夏休みの間だけでしたが、今振り返ると勉強になったと同時に楽しくもありましたね。工事全体を自分の裁量で動かせることが面白く、そこに仕事のやりがいを感じていました。

3年目に経験した大型マンションの外装工事も忘れられません。この建物は1階が飲食店になっており、営業中に工事を進めなければならなかったのです。コロナが拡大していた時期なので在宅されている方々も多く、清掃用の水はもちろん、工事音にも制限がありました。考えた末、私は作業範囲をずらしながら工事を進行。難易度の高い現場での臨機応変な対処法が身に付きました。

先輩の仕事風景

仕事では失敗から学ぶこともある。中山さんもクレーン付車両を動かす際、管理が行き届かず街灯にぶつかるのを防げなかったことがあるという。

仕事のポイントは“日頃のコミュニケーション”と“迅速な判断”

経験談からも分かるように、私が仕事で大切にしているのは周囲の方々とのコミュニケーションです。中でも職人さんたちは、その現場だけではなく別の現場でもお世話になることが多々ある特別な存在。日頃から仕事上での会話だけでなく、何気ない世間話などを通じて良好な関係づくりに努めています。

合わせて心掛けているのは迅速な判断です。現場では「この段階で使用する下地材はこれでいいのか」「明日の人手は足りているのか」といったように、作業に取りかかっている職人さんたちからさまざまな質問が飛んできます。短時間での返事が求められるだけでなく、その場で答えなければ現場作業が止まってしまうことも珍しくありません。そのため、可能な限りその場で答えるようにしています。ただ、早く的確な判断を下すためには工事に関する知識をもっと身に付けなければなりません。今は施工管理技士資格の取得を目標に勉強を続けています。

当社を検討される皆さんは、実際の職場環境や働き方も気になるでしょう。現場の雰囲気は所長の人柄によって変わってくるので、一概には言えません 。大らかな所長もいれば厳しい所長もいます。共通して言えるのは、どの現場も風通しが良くよく、新人の成長を促す土壌があること。私がここまで成長できたのは、経験豊かな先輩方が時に優しく、時に厳しく接してくれたからだと思っています。

東急グループだからこそのメリットも実感しています。改修を経験した建物は、大小さまざまな規模のマンションと学校がメイン。解体工事のみですが、商業施設の工事も経験しています。建物の多様性は想像していたとおりでした。今後は当社が得意とするホテルやオフォスビルの工事も担当してみたいですね。

今までは工事の途中から参加した現場ばかりだったので、いつか最初から最後まで全工程を経験してみたいと思っています。自分で工事の計画を立て、全ての項目を管理し、施工まで責任を持って担当する。それを実践できる所長になることが、将来を見据えた私の目標です。

先輩の仕事風景

小さなミスが大きな作業遅延につながる施工現場では、正確な情報伝達が欠かせない。基礎となるのは所長や先輩、職人さんたちとの日常的なコミュニケーションだ。

企業研究のポイント

学生の皆さんが企業を研究する際は“業種の内容”をよく見ることをお勧めしています。入社後のギャップを防ぎたいという企業側の理由もありますが、ご自身が納得する形で企業研究進めていくためにも、「その会社で自分が本当にやりたいことができるかどうか」を見極めることはとても大切だからです。企業は自社のいいところを多く話しがちですから、「入社すればこの仕事ができる」と思い込んでしまう学生さんが少なくありません。仕事内容を拡大解釈して誤解する例もありますね。
こうしたイメージと現実のズレをなくすには、実際にその仕事に就いている先輩や、その職種に詳しいゼミの先生などに話を聞いてみるといいでしょう。いい話ばかりではないかもしれませんが、事実に裏打ちされたリアルな話は皆さんが仕事を選ぶ上で必ずプラスになるはず。私たちが皆さんと話す時も「この仕事に就いている方から事前に話を聞いてきました」と聞けば、「この人はよく勉強しているな」と感じます。時間や手間はかかりますが、可能な限り多くの方向から仕事に関する正確な情報を入手してください。それが、本当にやりたい仕事に出会う最善の方法だと思います。
(人事担当/松岡功季さん)

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「大企業レベルの福利厚生も、東急グループである当社の大きなアピールポイント。常に時代に合った内容に改訂し、社員の働きやすさを実現しています」と松岡さん。

マイナビ編集部から

建物の改修工事を専門に行う建設会社は数多く存在する。大手ゼネコンや中堅ゼネコン系列の全国企業、地方に基盤を持つ地元企業など、形態や規模もさまざまだ。東急リニューアルの強みは、街づくりを主事業とする東急グループに属していることと、グループ内の建設部門を担う東急建設の連結子会社であること。東急グループが行っている渋谷の再開発においても、同社がリニューアルを手掛ける建物はマンションやホテル、商業施設など多岐に渡っている。取材した中山さんも、入社動機の一つとしてこの多様性を挙げていた。

東急グループの一員であることが活躍の場の広さや経営の安定性につながっているわけだが、同社の魅力はそれだけではない。東急建設との協力関係は深く保ちつつも、近年は親会社以外の企業から受注する改修案件も増えている。また、同社が獲得した新規顧客が東急建設に新築案件を依頼するケースもあるという。表から見えにくい同社の強みは、グループ内企業としての安定性とベンチャー的な挑戦マインドを両立している点にある。

記事中では触れなかったが、中山さんは以前、東急建設に出向し、初めての新築工事を経験しているとのこと。レアケースだが、これも企業としての成長と拡大を目指す東急リニューアルの新たな試みとい言えるだろう。既存の枠組みにとらわれず、次世代に向けた新たな価値創造を行っている東急リニューアル。今後の展開が楽しみだ。

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お馴染みの東急マークが掲げられているエントランス。同社の内装工事は歴史が古く、そのルーツは江戸時代の白木屋呉服店(後の東急百貨店)にまで遡ることができる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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