最終更新日:2026/2/12

(株)Grow-S【さくらんぼ教室】

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業種

  • 教育
  • 福祉サービス
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基本情報

本社
千葉県

取材情報

経営者の視点

発達障害教育のプロ!経験と専門性を生かし、社会に貢献する

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学習塾の運営から、教材開発、学校との連携事業まで幅広く活動

首都圏に14教室を展開する、発達障害がある人のための学習塾「さくらんぼ教室」。発達障害教育のプロとしての経験や専門性が評価され、塾経営のほか教材開発や学校現場での研修、出張授業なども行っている。

代表取締役 
伊庭 葉子さん

一人ひとりの個性を尊重し、笑顔で学べる場を提供したい

1990年、さくらんぼ教室は週末のボランティア活動からスタートしました。まだ発達障害という言葉自体が一般的ではなかった時代ですが、「障害があっても幸せや自立につながる良い教育を受けさせたい」「学校以外に地域の中で勉強を教えてくれる所があったら…」という強い想いを持ったお母さまたちとの出会いがきっかけでした。

私は特別支援教育の教員免許を持ち、民間企業で障害児教育に携わった経験もありましたが、学習塾を始めて、子どもたちからたくさんのことを教わりました。少し時間はかかりますが、彼らが持っている可能性はとても大きいんです。「何歳までにできるようにならなくてはいけない」ではなく、「発達段階に合わせて学習を繰り返し積み重ねていけば、できるようになる」と考える。座ること自体が難しい、鉛筆は持てるけれど線が書けない。…はじめはこのような段階の子どもたちが毎週少しずつできることを増やしていき、「勉強ってやっぱり楽しい!」と言ってくれるのがうれしくて、私は障害児教育というものにすっかりハマってしまいました。

生徒数が少しずつ増えて、私一人での指導が限界に達したとき、同じ志を持つスタッフと出会い、さくらんぼ教室を塾の形態として整えました。「こういう仕事が社会的に仕事として成り立つのであれば、もっとたくさんの子どもたちに学びを提供することができる」と考えたためです。活動を始めて5年後、本業を辞めて障害児指導に専念。スタッフが増え、教室数も7つに増えた2013年、「Grow-S」として法人化しました。

法人名も社員と話し合って決めました。「Grow=成長」は外せませんでした。子どもたちも成長し、子どもの成長を見守る保護者さまの心の中も豊かになっていく。そして指導に関わる私たちも子どもたちから多くのことを教わりながら成長していくという想いがあるからです。そして「S」にも3つの想いが込められています。1つは「Special」。子どもたち一人ひとりの個性を尊重し、子どもたちの可能性を応援したいという想い。2つ目は「Study」で、障害の重い軽いにかかわらず、いくつになっても学びつづけられる環境を提供したいという想い。3つ目が「Smile」です。障害のある人もない人も、誰もが幸せに暮らせる社会に貢献していきたいと考えています。

Grow-Sの紹介

「できなかったことが徐々にできるようになる。成長の過程を見るのは楽しく、喜びがたくさんある。誰かの力になりたいと思う方はぜひ飛び込んでみてください」と伊庭社長。

たくさんの子どもたちと学んできた歴史が財産。発達障害教育のプロとして使命を果たす

さくらんぼ教室のスローガンは「自分らしく生きるために、学ぼう」です。さくらんぼ教室は学習塾ではありますが、勉強を教えるだけにとどまらず、友達づくりや進路指導も行っています。生徒が「大人になってもさくらんぼ教室で勉強したい」「クラスの友達とずっと一緒にいたい」と長く通ってくれることによって、働いて自立し、幸せに生きるところまでの長期的かつ包括的にサポートする体制が自然と整っていきました。気付けば2歳から社会人まで幅広い年齢層のクラスが生まれ、それぞれの特性に応じた個別性の高いカリキュラムを開発・実践し、医療・福祉の専門機関とも連携しながら、一人ひとりに必要な支援を提供しています。

35年間、たくさんの子どもたちと歩んできた歴史が私たちの最大の財産。私たちの個別支援スキルやカリキュラムが向上したことはもちろんですが、先輩生徒が5年後、10年後の成長を見せてくれているので、その学びの道筋を後輩生徒の道しるべにすることができるのです。当社で開発したオリジナル教材を出版し、全国の学校現場や教室に通えない地域の方々にも使っていただいています。経験と専門性が評価されて、講演や出張授業を行ったり、視察を受け入れたりということも増えてきました。さくらんぼ教室を超えて、たくさんの子どもたちの学習のサポートをできることは、私たちにとっても喜びです。発達障害という個性を学校や地域に広く発信していくことが、発達障害教育のプロとして担うべき使命の一つだと感じています。

最近は発達障害への理解が進み、多様性を認め合う時代になりましたが、一人ひとりの心を大切にすることを忘れてはなりません。発達障害という個性を持つ人は、その大切さを発信している存在だと思います。「特性(個性)」を生きる力に!これからもさまざまな個性のある生徒たちを社会に送り出していきたいですね。

Grow-Sの紹介

企業理念は「『発達障害教育』のパイオニアとして、使命を果たす」。発達障害教育者として、子どもたちの個性を尊重し、力を伸ばし、道しるべになりたいと願う。

2022年にはサポート校を開設。今年度はフリースクールも開校し、活動を広げています

さくらんぼ教室に通う生徒数は現在3,200名。全国にはこのような学びの場を必要としている人たちがまだまだたくさんいますから、全国展開も視野に入れて、これからも新教室をオープンさせていく計画です。2022年度には東京と千葉に通信制高校のサポート校を開校しました。「さくらんぼ教室が学校だったらいいのに」という声を受けて、生徒が毎日通える場所をつくっていくのは私たちにとって初めてのことでした。2025年度はフリースクールをスタートさせ、新たなカタチの学びの場を精一杯つくっています。

同時に、それぞれの学びの場を運営する人材の育成にもいっそう力を入れていきます。入社1、2年目にかけては、さまざまな研修を実施。学習指導・進路指導方法から、生徒や保護者の方への寄り添い方まで、幅広く身に付ける研修体制を整えています。入社3年目前後で教室長を任された後もチームで助け合いながら仕事をしていただきます。各教室には、障害も特性も年齢も十人十色の生徒たちが200~400人在籍していますから、当然、毎日のようにさまざまなハプニングも発生します。でも、教室長一人で対応するのではなく、チームで対応していく。教室長が信頼できるスタッフを配置して支え、本部に連絡をすればすぐに先輩社員がサポートに駆けつけてくれます。教室長を3年経験すれば、しっかりとした指導力と専門性を身に付けることができます。サポートのある環境下で、安心して新しい取組にもチャレンジすることができます。

当社の社員として最も必要なのは「誰かの力になりたい」という想い。生徒一人ひとりの心に寄り添い、発達障害という個性としっかり向き合い、前向きに行動できる社員が活躍しています。私たちが前向きでいないと、生徒はついてこないんです。「この先生、面白い!楽しい!」「この先生とずっと一緒にいたいな」と生徒に思わせる人がたくさんいる職場です。

Grow-Sの紹介

アットホームで仲の良い、抜群のチームワークが自慢の環境。社員がワーク・ライフ・バランスを保ちながら長く働ける制度を整え、助け合って仕事をしている。

企業研究のポイント

教育業界を志望している方は、公教育と民間教育で迷われることでしょう。まずは教育実習で公教育の現場を体験し、学校の先生方から話を聴いて、自分のやりたいことができるかどうかを確かめてみてください。「想像と違う」「もっと自由度の高い現場で、一人ひとりに合った指導をしていきたい」と感じたら、民間の教育企業を調べてみるとよいと思います。

民間企業は、何を軸にしているか、何を大切にしているかによって提供しているサービスが全く違います。教育を提供している企業もあれば、療育も、学童保育もある。発達障害のある人を対象にした教育企業も同様なので、領域や理念を見て、自分はどんなことをやりたいのか、自分に合う会社はどんなところなのかを検討していただきたいですね。

当社でいえば、教育領域を主軸に、一人ひとりの個性を尊重して社会人になるまで長期にわたり包括的な支援を行っているのが特徴。個々に合わせた指導をしていきたいという方に向いています。民間の会社ですので、売上・利益といった側面も重要ですが、私たちの会社の成長は子どもたちの成長があってこそ。子どもたちの力になりたいという強い想いを持ったスタッフが集まっている会社です。
(人事担当 伊庭 敏さん)

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社員たちは必ずしも教育や福祉の専門家ではない。教員免許がない人にも機会が開かれているのが民間教育だ。必要なのは「誰かの力になりたい」という想い。

マイナビ編集部から

1990年にボランティア活動としてスタートした「さくらんぼ教室」は、いまや東京・千葉・神奈川に14教室まで数を増やし、2022年にはサポート校2校を開校するまでに会社が成長した。「子どもたちに楽しく学ぶ環境を提供したい」「社会人として自立できるまでサポートしたい」という強い想いが、会社の成長をけん引してきたことが伝わってくる取材だった。

民間企業のため、教室長ともなれば売り上げを確保するビジネス思考も持ち合わせなければならないのではと思うかもしれないが、集客ノルマのようなものは一切ない。もちろん質の高いサービスを提供し、事業を継続させられるだけの利益を創出するバランス感覚が必要で、数字の管理も行うことになる。しかし、根底に「売り上げは子どもたちが成長すればついてくる」という考え方があるのは、教育に大きな熱量を抱く学生にはありがたいことだろう。

「心と足と頭。3つのバランスのとれた人が活躍しています」と伊庭敏さん。より良いサービスを提供したい、役に立ちたいという想いの部分である「心」。想いを具体的に実行する「足」。そして、周囲の情報にアンテナを張り、吸収していく「頭」。同社での仕事はこの「心・足・頭」をバランスよく使うことが重要だ。また入社3年目から教室長を任されるため成長も非常に早い。特別支援の現場で、若いうちから大きな裁量と熱量を持って活躍できる職場だ。

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発達段階や生活面での課題、特性に合わせて学習できるよう工夫されたオリジナル教材。出版もされており、教室に通えない地域の特別支援学級などで広く使用されている。

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