最終更新日:2025/8/2

(株)湯元舘

業種

  • ホテル・旅館
  • 旅行・観光
  • 外食・レストラン

基本情報

本社
滋賀県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

歴史ある老舗旅館で、若手社員たちが主体的に新しいことに挑戦!

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多彩な経験を通じて自己成長とやりがいを実感できる

老舗旅館として96周年を迎える湯元舘は、常にお客さま満足を追求し、時代のニーズに先駆けて新しい旅館のスタイルやサービスを次々と展開。その最前線で活躍する先輩社員のみなさんの仕事に迫ってみました。

【最優秀社員賞を受賞!若くして支配人に抜擢された期待のホープ】
■三浦 魁斗さん
ゲストサービス部 あかい課 支配人
2017年入社

【お客さまからも高評価!フロントから料理提供までマルチに活躍中】
■川島 桃花さん
ゲストサービス部 葭蘆葦(かろい)課
2022年入社

【笑顔と明るい人柄はピカイチ!入社式には先輩代表の挨拶を担当】
■堀田 寧々さん
ゲストサービス部 サービス課
2023年入社

社内のIT化や新しい宿の立ち上げなど多岐にわたり会社の発展に貢献。常に全力で仕事を楽しむ/三浦さん

私は入社後は、3年間のフロント業務を経てフロント主任に就任。同時に経営企画室に所属することで、会社全体を俯瞰して見るようになり、視野が大きく広がりました。具体的に取り組んだのは、社内のIT化と生産性向上を目的とした業務用アプリの導入です。旅館では老朽化に伴う建物の修繕や保全を行いますが、紙からデジタルへと移行することで情報の入力や進捗管理、報告が容易になり、誰もが過去の実績を共有できる体制を確立。そのほか、湯元舘オリジナル新商品「枝豆ドレッシング」を開発し、館内の売店だけでなく、通信販売でも人気を得ることができました。

その後、副支配人として愛犬と泊まれる宿『ドッグヴィラ別邸あかい』の立ち上げに携わりました。館内の図面やデザイン、備品の選定、サービス、オペレーションなど、すべての企画立案や進捗管理を行うなか、建物がないゼロの状態から想像しながら決めていくことは難しく、本当にそれでいいのか不安に感じることもありました。半年の準備期間を経て、2022年7月に無事にオープンをしましたが、ようやくスタート地点に立ったというのが正直な感想。もうすぐ3年が経過するものの、いまだにゴールは見えていません。ワンちゃんはお客さまにとって家族同様で、その想いは年々強くなっているように思います。そのようなニーズに応えるためにサービスを追求し続けるなか、「ワンちゃんがゆっくり落ち着いて過ごし、とても喜んでいました!」といった高評価をいただくと、自分がやっていることは間違いなかったという自信に。さらにスタッフと同じ目標に向かって努力し、彼らの成長を実感した瞬間にやりがいを覚えます。

入社から8年間はあっと言う間でした。ときには苦しいこともありますが、一つひとつの業務に全力で向き合いながら楽しく充実した日々を過ごしています。そんな努力を認めてもらい、2023年に最優秀社員賞を受賞したことは嬉しかったですね。支配人に昇格した今、これからの目標は、『あかい』のブランド力を高めること。そのためにスタッフの教育に力を注いでいます。それぞれの個性や長所を活かして適材適所に配置し、誰もが輝けるように成長をサポートしていきたいと思います。

休日の過ごし方は?

「今熱中しているのは2歳になる甥っ子と遊ぶこと!保育園に迎えに行ったり、テーマパークに出かけたり。また、趣味のドライブやツーリングを満喫しています」と三浦さん。

幅広い業務を通してお客さまと深く関われることが魅力。アンケートで高評価を得たことが励みに!/川島さん

宿泊施設のフロントに憧れていた私は、幅広い業務を通じてお客さまとたくさん関われる湯元舘に魅力を感じて入社を決意しました。まずはフロントに配属され、チェックインから館内・客室のご案内、お問い合わせ対応、チェックアウトまでを担当。お客さまと会話をしている時間がとても楽しかったです。仕事に慣れてからは団体のお客さまを任せてもらい、幹事さまと事前の打ち合わせから当日のご案内、お見送りまでのすべてを担当。感謝の言葉にやりがいを覚え、責任の大きな仕事を最後までやり遂げたことに成長を実感することができました。

現在は、『湯元舘 はなれ 葭蘆葦(かろい)』のサービススタッフとしてフロント業務から客室案内、客室清掃、料理提供などに携わっています。『葭蘆葦』は、全21室に露天風呂を備えたワンランク上の贅沢な空間。旬の食材を活かした会席料理が好評で、地元の方から日本全国、海外からのお客さまに利用され、リピートの方も多いことが特徴です。私自身、お客さまに満足していただけるように言葉遣いや所作はもちろん、質の高いサービスを心がけています。特に力を入れているのは料理の提供です。会席料理は2時間程度をかけてコースの料理を一品一品提供するため、お客さまと長くコミュニケーションを図れるからです。月替わりのメニューは毎回、食材や調理方法などを詳しく学んでわかりやすく説明し、お客さまの食事のスピードに合わせてスムーズに提供。当初は緊張してうまく説明ができず、「料理に添えてある葉っぱは何ですか?」という想定外の質問に焦ってしまいましたが、今ではお客さまと直接会話をする時間が楽しく、最後に「ありがとう」「おいしかった」と喜んでいただいたときが、この仕事に就いて良かったと思う瞬間です。また、『葭蘆葦』ではお客さまアンケートを取っていますが、最近では「大変満足した」という個人評価をいただき、大きな励みにつながっています。

今後の目標は、尊敬する先輩のようにご指名をいただけるスタッフになること。自分から率先してテキパキと行動し、どのお客さまとも会話を楽しめるようにコミュニケーション力を養い、そのスキルを後輩にも伝えていきたいと思います。

休日の過ごし方は?

「休日は友達と旅行やドライブに出かけるなどして過ごしています。昨年は有休を取得して韓国旅行に行き、グルメとショッピングを楽しみました」と川島さん。

お客さまの優しさに触れて感動!笑顔とたくさんの会話を心がけ、みなさんに楽しい旅を提供したい/堀田さん

私はホテル・旅館の接客業を中心とした企業研究を通じて湯元舘を知りました。初めて訪れた館内は、とても広くてキレイな非日常的な空間。スタッフの方々とすれ違うたびに丁寧に挨拶をしていただき、「こんな職場で働きたい!」と強く感じました。これまで接客のアルバイト経験はありませんでしたが、入社後1カ月間をかけて礼儀作法や言葉遣い、接客の基本をイチから学び、その後2カ月間は先輩に同行してお客さまへのサービスに挑戦。常にメモを取り、緊張してうまくできないときは先輩に助けてもらいながらスキルを身につけました。

3カ月目にはサービススタッフとして独り立ち。着物を着て草履を履き、気持ちを引き締めてお客さまを担当した初日、慣れない草履に足が痛くなってしまいました。私のぎこちない歩き方を見たお客さまに「痛そうね」と声をかけられてと謝ると、「緊張しなくていいからリラックスしてね」と一言。その優しさに不安な心が解きほぐされていきました。お見送りの際には記念撮影をして「次に泊りに来るときは堀田さんを指名しますね」と声をかけていただき、数日後にはお礼のお手紙と写真が届いたのです。そのときは本当に嬉しく、今でも肌身離さずに持ち歩き、いつも読み返しています。私が何事にも前向きに取り組んで成長できたのは、多くのお客さまの優しさに支えられてきたからだと改めて実感します。

私がこだわっているのは笑顔での接客。そしてお客さまからの質問には倍以上にしてお返しすることです。どんな話をしたら喜んでいただけるのかを考え、普段から周辺の観光地に足を運んだり、インターネットで調べて自分の引き出しを増やしています。この4月には後輩を迎え、入社式には先輩代表の挨拶という大役を果たしました。独り立ち初日のエピソードと仕事のやりがいを話したところ、「感動しました!私も堀田さんのように笑顔で接客をしたいです」と声をかけてもらい、想いが伝わったことを嬉しく感じました。これからは自分のことよりも後輩のことを考えながら指導に力を入れ、みんなでお客さまの楽しい旅行をサポートしていきたいと思います。

休日の過ごし方は?

「神社が好きな私は、月1回は足を運んで新鮮な空気を吸い込んでリフレッシュ!桜や紅葉の時期には観光地に出かけ、その体験をお客さまに伝えています」と堀田さん。

企業研究のポイント

企業研究をする上では、同業他社をよく知っておくことが大切です。たとえば、たくさんのホテルや旅館に宿泊してみるのも一つの方法。高級ホテルとビジネスホテルではどのような違いがあるのかを体感することで、自分はフレンドリーにお客さまと接して会話をしたいのか、それともスマートに上品な接客をしたいのか…、といった自分自身の基準となるものを見つけることができると思います。日常生活のなかではコンビニや洋服店で買物をする際にも、そこで働いているスタッフがどのような接客・サービスをしているのかを観察してみるのも良いでしょう。

また、皆さんにはまずは自分の好きなことや得意なこと、強みを明確にすることをおすすめします。そのような自分の“軸”を持っていると、思い悩むことがあってもブレることなく進んでいけると思います。そして、自分が「やりたい!面白そう!」と思える仕事を見つけることができれば、まずはその会社の“人”を見てください。社会人になると多くの時間を職場で過ごすことになります。特に旅館業は各々の強みを活かしあうチームプレーです。そして、おもてなしの本質は、人と人との繋がりです。「この会社の雰囲気なら頑張れそう」「自分の長所を活かせそう」と思える企業が見つかるよう有意義な企業研究をしていただきたいと思います。

(人事担当 國松 隼人さん)

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湯元舘はお客さまとの距離がとても近い旅館です。常連のお客さまも多く、社員同士で情報を共有することでより強固な信頼関係を構築しています。

マイナビ編集部から

湯元舘は、滋賀県大津市のおごと温泉に創業して96周年を迎える老舗旅館。コンセプトの異なる7軒の旅館を運営し、時代のニーズを先取りした新しい旅のスタイルを提供する。2022年にオープンした愛犬と泊まれる宿『ドッグヴィラ別邸あかい』には、入社8年目の三浦さんが支配人に就任して主体的に新しいサービスを追求。また、若手の川島さんや堀田さんもマルチタスクで活躍、成長している様子が取材を通じて伝わってきた。

日常業務以外も、様々な委員会に若手が所属して意欲的に活動している。例えば、おもてなし向上委員会ではお客さまの口コミから課題を分析し、「記念写真を撮影して思い出づくりをしよう」というキャンペーンを展開。「新しく朝食ビュッフェを取り入れるため、勉強も兼ねてホテルランチを体験する社員旅行も企画。従業員のおもてなし(=満足度アップ)も図っています」と委員長の三浦さんは語る。
その他にも社員同士で感謝の気持ちを伝える「ありがとう・いいね!カード」により、お互いを認め合う文化を醸成。日常の気づきを提案する「改善メモ」では、社内美化や業務効率化などに取り組み、お客さま満足につなげている。同社では「忘己利他」を社是に掲げ、「社員の成長」「お客さまの喜び」を追求し、社員の心身の健康増進のための研修、福利厚生の充実にも着手。2023年から3年連続で健康経営優良法人に認定されている点にも注目してほしい。

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『はなれ 葭蘆葦』の専用ラウンジは、落ち着きのある癒しの空間。香り高いコーヒーや足湯が満喫でき、はなれ葭蘆葦での非日常体験はここから始まる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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