最終更新日:2025/7/17

社会福祉法人しが夢翔会

業種

  • 福祉サービス

基本情報

本社
滋賀県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

障がいのある利用者さまを支える仕事。気持ちが通じた瞬間の喜びを知ってほしい。

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苦労もあるけれど、その先に確かなやりがいが待っている。

重度の知的障がいのある方々を支援する仕事は決して楽ではありません。心を通わせることに苦労することもありますが、だからこそわかり合えた時の喜びはひとしお。そんな仕事に取り組む先輩たちにお話を伺いました。

■石原 香音さん(写真左)
ステップ広場ガル/ショートステイ 支援員
2022年入職

■山口 純奈さん(写真中央)
デイセンター楓/支援員
2023年入職

■小穴 空さん(写真右)
ステップ広場ガル/生活棟 支援員
2024年入職

心理学科から障がい者福祉の世界へ。安心して働ける環境が入職の決め手になりました。

心理学科で学ぶなかで児童への興味が湧き、大学の先生から紹介された放課後等デイサービスでアルバイトをしたことが障がい者福祉に携わりたいと思ったきっかけです。企業研究では滋賀県内の法人を見比べ、コロナ禍でも施設見学をさせてくれたしが夢翔会への入職を決めました。実際の職場の様子を見たことで安心感があり、「福祉の専門知識を持たない自分でも、こんなに温かい雰囲気の施設ならやっていけそう」と感じたことが決め手です。

私は入職以来、普段は自宅で生活している障がい者の方を短期間お預かりするショートステイで働いています。ご家族のレスパイト(休息)や外出、ご本人のステップアップなど、施設を利用される理由はさまざまですが、食事や入浴の支援などを通じて自宅と変わらないくつろぎを提供できるよう心がけています。しかし意外とこれが難しく、通所施設での出来事や利用者さま同士の相性などもあり、不穏な雰囲気になってしまうことも。それをうまく乗り越え、何事もなく安心して過ごしていただけると安堵します。

しかし、逆の立場になって考えると利用者さまの気持ちがよくわかり、いつもは家族と自由に過ごしているのに、月に一度しか会わない職員に「ごはんを食べてね」「薬を飲んで」「お風呂に入って」と言われたら、なぜ?と思いますよね。だからこそ無理強いせず、寄り添いながら支援を行うことでうまく行動していただけると手ごたえを感じます。入職1年目の私は余裕がなく利用者さまの言動に一喜一憂していましたが、4年目の今は引き出しも増え、待つことや見守ることもできるようになったと自負しています。

4年目と言えばリーダーとしてのふるまいが求められる年次ではありますが、個人的にはまだその器ではないのでは…と自信がない面も。入職以来、ずっとベテランの先輩方に支えられている状況ですが、今後は利用者さまやそのご家族から「石原さんがいるから大丈夫」と安心してもらえる職員を目指したい。そして、1年目の私を育ててくれた当時のリーダーのように信頼してもらえる人になりたいと思っています。(石原さん)

先輩からひと言!

老若男女さまざまな利用者さまとふれあえるショートステイの仕事が好き。接する時間は短いですが、だからこそ一緒にいる時間を大切にできると感じています。(石原さん)

コミュニケーションが難しい利用者さまと通じ合えた感じた時、喜びがこみ上げます

「将来は人と関わる仕事がしたい」と考え、進学先に選んだのが社会福祉学科でした。実習で訪れた施設で障がい者の方と出会い、障がい者福祉に興味を持つようになりました。これまであまり関わったことがなかった方々とのふれあいを通じ、知識を身に付たい、もっと知りたいと思うようになり、障がい者福祉に携われる法人に絞って企業研究をスタート。私はもともと就労よりも生活に関わる支援がしたいと考えており、生活を支援する幅広い施設を展開していた当法人への入職を決めました。

現在は通所施設の支援員を務め、ご自宅やグループホームから通ってこられる利用者さまの生活介護に携わっています。アートや音楽、ボウリング、散策といった活動を支援するほか、送迎や食事・入浴・排泄の介助なども行っています。重度の知的・身体障がいのある利用者さまと言葉でコミュニケーションすることは難しいため、日頃から意識していることは利用者さまの気持ちを推し量ることです。入職まもない頃はどう接すればいいかがわからず、壁にぶつかることもありました。意思の疎通を図ることは簡単ではありませんが、利用者さまの安心した表情を見た時や、何事もなく1日を終えられた時に達成感を噛みしめています。

利用者さまとの関わり方に迷った時、同じ施設の先輩方にアドバイスを求めるといつでも相談に乗ってもらえますし、逆に日頃の行動を褒めてもらってモチベーションが上がることも。周囲の方々に助けられている、支えられていると感じることがとても多く、そんな時は改めてしが夢翔会を選んでよかったと感じています。最近、自分の周りの環境が大きく変わり、リーダーになったり、職場に新卒の方が入ってきたり、いつまでも末っ子ではいられないと思っているところ。急にリーダーシップを発揮できるようにはならないかもしれませんが、先輩方に頼るところは頼りつつ、利用者さまやご家族から安心してもらえる職員に成長したいと思っています。(山口さん)

先輩からひと言!

しが夢翔会は温かく穏やかな方ばかりなので安心して働けると思います。仕事で悩むこともあると思いますが、そんな時は人と会って発散するといいですよ。(山口さん)

利用者さまと関わり、笑顔を引き出せることがやりがい。もっと信頼される存在に!

大学の福祉科で広く福祉を学ぶなかで、将来は障がい者福祉に携わりたいと考えるようになりました。当法人を選んだのは、実際に施設を訪問した際に利用者さまがのびのびと活動している様子を見たことが決め手です。入職後は約1カ月間、先輩について学びながら仕事を覚え、利用者さまと楽しく過ごすことを心がけて取り組みました。しかし、最初は利用者さまごとに異なる“できること”の範囲がわからず、どう支援すればいいのかを迷うこともしばしば。2年目の今もまだ迷うことはありますが、以前に比べると利用者さまのことがわかってきたかもしれないと、少し自信を持てるようになりました。

私は入所施設の支援員を務めており、主に日中活動の支援を担当しています。4つの棟で暮らす利用者さまがホールに集まり、レクリエーションを行うのですが、その支援を行うことが私の仕事です。午前中はマットやトランポリンを使った運動、みんなで一つの作品をつくる造形活動などに取り組む利用者さまを支え、午後からは各棟での食事や入浴などの生活支援を行います。私は利用者さまと関わることがとても好きなので、自分の働きかけで笑顔を引き出せた時にやりがいを感じています。以前、パズルに苦労していた利用者さまに角からピースを埋めていく方法をやってみせたところ、「そうか!」という笑顔を見せてくれ、完成させた時にハイタッチで喜び合うことができたことが特に印象に残っています。

一方で支援に悩むこともあり、日中活動に集中するあまりトイレに行くことを忘れた利用者さまが失禁してしまったことも。活動前にトイレを促せばよかったのか、いやそれとも…と反省することも多いですが、日々の関わりの中で打開策を見つけると、それがまた新たなやりがいになることも実感しています。今後は利用者さまとの関わりをもっと増やし、利用者さまはもちろん、職員からも頼ってもらえる人になりたいと思っています。また、自身が学んできたことを後輩たちにも伝え、知識や経験を共有することができたらと思っています。(小穴さん)

先輩からひと言!

職員みんなが優しく親切、仲が良いので困ったことがあっても相談しやすいです。私は仕事後に自分の時間を持つことでリフレッシュ。ドライブを楽しんでいます。(小穴さん)

企業研究のポイント

【石原さん】私はもともと障がい者福祉に興味がありましたが、あえて一般企業も見学し、複数の法人や施設に足を運んでしが夢翔会への入職を決めました。一般企業を見ることで福祉に携わりたいという気持ちを再確認することができましたし、複数の法人を見ることで自分が求める環境も明確に。支援には知識や技術が必要ですが、心にゆとりをもって仕事に臨める環境も大事。安心できる環境だと、仕事へのモチベーションも上がると思いますよ。

【山口さん】私は学生の時から福祉一本と決めていたので、実習やアルバイト、機会があれば見学にも行き、いろいろな施設を見比べていました。今はネットである程度の情報収集はできますが、やっぱり現場に足を運ぶことが重要だと思います。企業研究を通じてたくさんの法人、施設を見て、自分の働く姿をイメージしてみることをお勧めします。

【小穴さん】障がい者福祉に興味があるのなら、学生時代からさまざまな施設にボランティアに行くなど、現場を見ること・知ることを心がけるといいと思います。そうすることで法人や施設ごとの違いがわかり、自分に合う場所を選べるはず。利用者さまと関わる仕事は楽しく盛り上げる力も必要になるので、それを活かしたい方、色々な人と関わることが好きな方はきっとこの仕事で活躍できると思います。

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「ベテランの上司、先輩が常にそばにいてくれるから安心です」と先輩たち。やりがいある仕事はもちろん、職員が安心して働ける環境があることがしが夢翔会の自慢です。

マイナビ編集部から

「障がいのあるすべての人が、生活の主人公としてかけがえのない人生を歩み、豊かに暮らす地域をともに創る」という思いのもと、重度の知的障がいと自閉症・強度の行動障がいを呈する方に向けた支援を行うしが夢翔会。滋賀県大津市内に入所施設や通所施設、グループホーム、相談支援センターなど幅広い施設を展開している法人だ。

今回お話を伺った3名の先輩職員のうち、2名は福祉の専門学部での学びをもとに同法人の門を叩き、1名は心理学科から障がい者福祉の世界に飛び込んだ。スタート時の知識は専門学部卒の方々が勝っているかもしれないが、「机上の学問と実践は違った」というお言葉もあり、「入職後の仕事や利用者さまとのふれあいを通じて成長できた」とみなさんから教えていただいた。

印象的だったのは、何事もなく穏やかに1日を終えることにやりがいを感じていると聞いたことだ。障がい者支援という仕事は劇的に何かが変わる瞬間に立ち会うことは少ないかもしれないが、毎日の積み重ねが実を結び、人と人が通じ合う温かい仕事なのではないかと感じた。利用者さまと真摯に向き合い、利用者さまを理解しようと試行錯誤する若いみなさんの姿はとても頼もしく、まぶしかった。人と関わる仕事がしたいと考えるなら、福祉系学部で学んでいなくても、十分に活躍できる環境が整っていると、取材を通して強く感じた。

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年間休日は120日、なおかつ給与水準も高く、働きやすい環境が整っているしが夢翔会。近年は育児休暇を取る人も増えており、プライベートを充実させることも可能だ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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