大切なのは自分が知っている範囲の中だけで、業界や仕事を選ぼうとせず、まずは広い視野を持つよう心掛け、いろいろな情報を集めていきましょう。次に、その中から興味が持てそうな業界や仕事をピックアップし、それぞれを深掘りしたらいいと思います。
今は、インターネットで簡単に情報を集めることができる時代ですが、インターネットの情報だけに頼ると、どうしても発信者の主観が入ってしまったり、実際の空気感を掴み辛い部分もあるかと思います。より深く企業研究を進めるうえでは、間接的な情報のみで判断せず、実際に自分の目で確かめることが大切です。時間が許す限り、実際に会社を訪問して社員たちと接し、よりリアルな情報を集めることを心掛けてください。
会社を訪れる際は、若手社員の人柄に注目してみることをおすすめします。歳が近い社員は、皆さんの将来像の参考になります。その人たちの立ち居振る舞いや表情を観察して、自分の将来像をイメージできるかどうか考えてみるといいと思います。
また、高いモチベーションで働きつづけるためにも、頑張りをしっかり評価してくれる会社なのか、失敗してしまった際に上司や先輩がどう対応してくれるのかも確認しておきたいところです。公平な評価制度があり、失敗を成長につなげるサポート体制が整っている会社なら、きっと若手のうちから活躍できるでしょう。
〈人事部/上別縄 貴子さん〉