最終更新日:2026/2/18

日鉄テクノロジー(株)【日本製鉄グループ】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 試験・分析・測定
  • シンクタンク・マーケティング・調査
  • 検査・整備・メンテナンス
  • 機械設計
  • 機械

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

日本の“ものづくり”の明日を、試験と分析の力で切り開いていく

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技術の最前線で輝く若手社員たち

試験・分析を専門的に手掛ける日鉄テクノロジーでは、多様な技術的バックボーンを持った社員たちが活躍している。ここでは3人の先輩の業務を通して、同社で働く醍醐味や面白さに迫る。

松浦 直紀さん
九州事業所 技術・品質管理部 八幡試験技術室
大学院環境システム専攻修了
2014年入社

橋本 拓也さん
室蘭事業所 試験部 試験分析技術室
大学院理工学研究科応用粒子線科学専攻修了
2015年入社

田中 満隆さん
研究試験事業所 材料解析ソリューション部 強度・疲労解析室
大学院理学研究科地球惑星科学専攻修了
2016年入社

【松浦さん】原燃料試験を通して、製鉄所の品質向上に貢献

大学院時代、化学系の水質調査を研究テーマとしていました。実験室で手掛けた試験や分析が面白くて、就職先は化学にこだわらず、分析に携わるチャンスがある企業を探していました。当社は試験分析では日本の大手に位置付けられているだけに、大きな可能性が秘められていると感じて扉を叩きました。

最初の約5年間は東日本事業所 鹿島地区に所属し、主に原燃料試験に携わっていました。製鉄所で取り扱う鉄鉱石をはじめとする原料、そして石炭・コークスなどの燃料に関する課題を解決するのがその役割。設備の立ち上げや改造の支援、日々の作業効率化、各種手順の規格化・標準化といった多彩な業務を担っていました。

試験では工程内で作られたモノを調べるのはもちろん、輸入した鉄鉱石を入荷する段階で調べる「検収試験」にも関わりました。ある製鉄所では、月30~50万トンもの膨大な量の鉄鉱石を仕入れるのですが、試験結果によってその購入価格は変動します。会社の経営に関わる重要な仕事だと意識しながら、慎重に仕事に取り組んでいました。

3、4年目には作業効率化を実現するべく、設備の改造に挑戦しました。現場の課題を抽出し、その解決策を講じるという責任ある仕事を担当。完成前に異動してしまったものの、現場の人たちが問題なく利用していると聞き、安心することができました。

現在は北九州の九州事業所 八幡地区で、同じ原燃料試験に関わっています。鹿島ではある程度スキルアップは果たせたものの、さらなる成長を遂げるには違う環境に身を置きたいと思い、頼れる先輩のいないこの場所で頑張っていくことにしたのです。八幡では新たに分析業務にも取り組むチャンスがあり、モチベーション高く仕事に臨んでいます。

原燃料試験はノウハウがそこまで多くない分野だけに、改善できる要素が多いのも面白みの一つ。数年前から業界団体の会議に参加して、原燃料の試験方法の新国際規格づくりに取り組みました。日本として提案する規格に関しては私が試験を担当し、そのデータはそのまま国際会議に提出され、今まさにISOとして国際規格の形になるところです。こうした大きな仕事に携われるのは大きなやりがいとなっています。将来は原燃料試験の社内的な統括をし、かつ業界団体の仕事にも積極的に参加しながら、現場の仕事をより良くしていけるようになりたいですね。

先輩たちからひと言

「基本的に若手がやりたいことに対して、頭ごなしに否定されることはありません。むしろ上司も一緒になって新しいことにトライしていく風土が根付いています」(松浦さん)

【橋本さん】特殊鋼棒線の品質をチェック。責任とやりがいの大きな仕事

X線・中性子線を活用した解析に関する研究を手掛けていた私は、その経験が生きる試験・分析会社を視野に入れて就職活動をしていました。当社を選んだのは、面接官との対話で「技術を大事にしている」という点が伝わってきたから。会社が大きいだけに、多彩な実験にチャレンジできる点も魅力的でした。

私は現在、日本製鉄の北日本製鉄所 室蘭地区に併設される室蘭事業所にて、品質保証のための試験・分析業務を任されています。室蘭では特殊鋼棒鋼・線材を製造しており、破壊・非破壊を問わない検査方法でそれら完成品の強度・性能をチェックするとともに、試験の規格適合、検査設備更新・改造の対応などに従事しています。また、室蘭界隈の外部企業の試験も受注しており、中小工場を含め、地域に根差した多彩な案件に携わっています。

実際に品質保証の試験を行うのはオペレーターの役割です。私は全体に指示を出したり各種技術的課題の解決に取り組んだりしています。立場上、人にお願いをするシーンが多いのですが、新人時代は現場でどのようにコミュニケーションをとるべきか悩みました。手順を標準化するにしても、現場にとって無理のない形が不可欠ですから、とことん話し合って形にしていく姿勢を貫きました。

また、安全面について近年は特に設備導入時の機械安全を意識するようになりました。試験現場においても、作業を間違えても災害の発生しない、使用者の行動に左右されない安全性が求められており、私自身、先輩と共に一つひとつ確認しながら、より安全で高品質な試験分析体制の構築を心掛けています。

以前、超音波探傷試験に関する試験機を新導入したときは、製鉄所の技術者と連携して試験機メーカーとの調整や仕様確認に奔走しました。仕様書を隈なくチェックして問題点を潰していき、ようやく形にできたときは、ホッとした気持ちに包まれました。

特殊鋼棒鋼・線材は自動車の足回りやエンジンに使われる重要保安部品であることが多いだけに、責任の重い重要な仕事に関わっていると実感しています。より安全な鋼材を生産すべく数多く行われる試験・分析を適切に実施し、それらの多彩なデータを取り扱う業務は、とてもやりがいを感じています。今後、部署としては設備の自動化を進めていく方針ですが、私もそのなかでしっかりと貢献できるように、求められる要素技術を抽出して勉強を重ねていくつもりです。

先輩たちからひと言

「技術を大切にする会社であり、社員一人ひとりを尊重してくれます。室蘭在住経験がなかったのですが、温かな会社で配属後すぐに溶け込むことができました」(橋本さん)

【田中さん】トライボロジーの開拓者として、技術を極めつづける

入社以来、研究試験事業所 富津地区に所属し、「トライボロジー」と呼ばれる分野を専門としています。これは摩擦や摩耗、潤滑など、モノ同士の表面と表面がこすれ合うときに関わる全ての現象を対象とする科学と技術で、製鉄所でもあらゆる工程にトライボロジーが関わっています。例えば、鋼材を薄く伸ばすロールなどは鋼材とロールの表面が摺動しており、機器を支えるベアリング、回転させるギア、力を送る油圧機器なども深く関わっています。

実は世の中の機器が故障する原因の多くに、潤滑不良や摩耗などのトライボロジー現象が挙げられています。例えば、鉄鉱石等の硬い粒子が機器に入り込むと、摩耗を促進して故障につながります。トライボロジー試験の専門家である私達は、製鉄所向けには、耐摩耗部材を選定する際、試験方法の提案~試験を行うことで、設備の長寿命化に貢献しています。研究所向けには、開発素材の摩擦係数等を実験で明らかにし、グループの品質向上に寄与しています。この試験を手掛けている機関が少ないこともあり、外部企業の製品試験にも数多く携わっています。

学生時代の専門が質量分析計を用いた同位体分析地質学だった私にとって、トライボロジーは未知なる世界。先輩やOBに話を聞き、学会や講習会に積極的に参加し、自ら手を動かして実験することで、少しずつわかることが増えました。思い出深いのは、特殊環境下での試験プロジェクトに関わったこと。水や油の有無、温度、速度、材料などにより変化する環境を一つひとつ調べ上げ、成果として形にできたときは大きな自信となりました。

最近は日本ではあまり使用されておらず、グループ内にもなかった新装置に関して、私の意見をきっかけに当社が導入することになり、機器の選定や各種調整に乗り出しました。トライボロジーは理論が確立されていない部分が多く残されている世界ですが、だからこそ自分の力で技術を確立していけることは面白みに溢れています。好きな実験を仕事にできている点もやりがいの1つです。

ニッチなジャンルだけに、お客様も何ができるのか理解されていないことがよくあります。その企業が何を求め、どのような条件でものづくりをしているのかよく調べた上でニーズを探っていけば、自然と課題が浮き彫りになり解決策が見えてきます。これからもトライボロジーを学びつづけ、いずれは社内の第一人者と呼ばれる存在になりたいです。

先輩たちからひと言

「この仕事に必要なのは“諦めの悪さ”かもしれません。たとえうまく結果が出なくとも深く考えながら、打開策を講じていく姿勢が求められます」(田中さん)

企業研究のポイント

理系の学生は、早くから分野を絞って企業研究を進めがちです。自分とは関係のない分野に思えても、よく調べるとむしろ条件に合う部分があったり、面白いと思えたりする企業は世の中にたくさん存在するはずです。専攻や分野にばかりこだわるのではなく、視野を広げてさまざまな企業を見るように心掛けましょう。

会社のことを知るには、オープンカンパニーに参加するのが近道。当社では、オンライン・対面の両方でイベントを開催予定です。業務紹介や職場見学、先輩社員との座談会などを通じて、実際の仕事内容や職場の雰囲気を体感いただけるプログラムをご用意しています。「試験分析会社ってどんな仕事?」「どんな人が働いているの?」そんな疑問を、実際に見て・聞いて・話して、具体的な働くイメージにつなげていただければと思います。

試験や分析の仕事には専門性はもちろん、幅広い知識が求められます。一つの方法だけでは解決できない課題に直面することもあり、だからこそ、「もっと知りたい」、「もっと理解したい」という好奇心がある人ほど活躍できる仕事です。

分析や試験といった業務は思いのほか求められる知識の幅が広く、一つの手法だけで解決できない課題に直面することもあります。だからこそ、知的好奇心が旺盛であることが活躍を遂げるための大前提となるというのを覚えておいてほしいですね。
<人事担当者 野瀬清美>

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オープンカンパニーなども精力的に開催している。「会社のことを100%知ることはできなくとも、具体的に会社をイメージできるまたとない機会です」と、人事担当者。

マイナビ編集部から

日鉄テクノロジーは日本を代表する製鉄会社「日本製鉄」のグループ会社の一つで、試験分析を専門とするスペシャリスト集団だ。鉄を製造するグループ各社にはもちろん、外部企業に対しても試験分析サービスを提供することで、品質の高いものづくりを支えつづけてきた。対応する試験・分析の種類も多彩で、社内には科学や物理、機械、材料など一つの分野に偏らない多角的な背景を持つ社員が集まっており、文字通りの“人材の宝庫”だという。

ただし今回のインタビューに登場した先輩のように、必ずしも専門と直結する分野を担当するとは限らない。だが、大学・大学院での研究活動を通して培った論理的思考、実験手法をしっかりと身に付けていれば、いくらでも応用可能な世界でもあるそうだ。足りないことがあれば専門教育の仕組みも整っているから、仕事をしながら知識やスキルを伸ばしていくことができるだろう。

新人研修にしてもトータルで3カ月開催しており、うち1カ月は日本製鉄の製鉄所付きの事業所、1カ月は研究所付きの事業所で実践的な学びに臨むという。自由闊達で、コミュニケーションが盛んな社風だけに、何もわからない若手を放置するようなことはない。試験分析の専門家として着実に成長できるチャンスがここには広がっていると感じた。

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キャリアパスシートを通して5~10年後の長期的な視野で各自の将来のあるべき姿を明確にし、目標に沿って資格や技術を身に付けるように会社を挙げて促しているという。

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