最終更新日:2026/2/15

(株)ホテルはまのゆ【食べるお宿 浜の湯】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • ホテル・旅館
  • 旅行・観光
  • レジャーサービス
  • アミューズメント
  • 外食・レストラン

基本情報

本社
静岡県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

お客様へ豊かなサービスを提供し続け、日本の伝統を未来に繋いでいく

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昔ながらの旅館スタイルだからこそ得られる喜びと感動を

同社が運営している「食べるお宿 浜の湯」。
50部屋以上の規模を持ちながら、個人客のみで展開している旅館として業界内でも注目され、ホテル旅館業の基本である接客を中心に浜の湯の魅力についてお聞きしました。

■小嶋美穂子
客室係/客室マネージャー
2018年入社(出身地:埼玉県)

自分が理想とするおもてなしができる場所がここにある!

子供の頃から接客業に興味があり、プロの接客を学ぶべく、都内にあるホテルの専門学校に進学しました。その頃の私は、都心にある星付きのラグジュアリーホテルこそが日本一のおもてなしができる場所だと信じており、都内の有名ホテルへの就職を夢見て、アルバイトとして働き始めました。ですが、実際に働いてみると、自分の理想と違う働き方があり、どこか物足りなさを感じるようになったのです。

それをきっかけに自分の求める理想の接客とは何か、もっとお客様に向き合った接客、一人ひとりに寄り添ったおもてなしがあるのではないかと考えるようになりました。
そんな複雑な心境を抱えたまま会社選びに突入。ホテルを中心にいくつかの会社説明会に参加し、当社と出会ったのですが、そこで鈴木社長の口から語られた仕事や接客への熱い想いを知り、「私が理想とする接客ができる場所はここにしかない!」と確信しました。
「浜の湯ではあなたが主役。客室係こそ日本文化を体現する素晴らしい仕事です」という言葉を聞いた瞬間、「鈴木社長のもとで働きたい」と直感したのです。社長の言葉を聞いた後は会社選びの際に感じた不安はすっかり晴れ、実際に着物を着て接客している自分の姿を想像することで、明るい未来を想像できたことを今でも鮮明に覚えています。
実家のある埼玉県からは、かなり離れていましたが、迷うことなく入社を志望しました。入社が決まったときは、会社に就職したというより、『浜の湯』の一員になれたという想いの方が強かったですね。そして接客に対する想いを持っている仲間の存在が心強く、私が理想としているおもてなしをここで表現したいと改めて決心しました。

業務を行う上で心掛けていること

客室係は当館の顔。お出迎えからお見送りまで、一人の客室係が担当するため、お客様に寄り添ったサービスを提供、お客様の満足に応えています。

日本のおもてなし文化の象徴であり、当館の顔としての役目を担う接客係の仕事

入社後は客室係に配属。主な仕事は、お客様のお出迎えからお見送りまで、1泊2日の滞在をサポートすることです。当館は「食べるお宿」と銘打っているように、一番の“売り”は地元・稲取の新鮮な魚介を使った料理であり、お客様に心行くまで堪能していただけるよう、夕食も朝食も部屋出しで行い、専任の客室係が担当しています。こうしたお客様を一人の客室係がお世話をするというスタイルは、日本旅館特有の素晴らしい文化であり、当館の魅力となっています。

私自身、今失われつつある日本のおもてなし文化を大切にしたいと考えながら、仕事に従事。来館されたお客様に当館で過ごす時間を最大限喜んでいただけるよう、常に200%の気持ちを持って全力で取り組んでいます。この宿の顔になるという意識で頑張り、今は客室係全体を統括する客室マネージャーという役職に就任しました。すべてのスタッフが輝けるよう、率先して道をつくらなければならない立場であることをしっかりと認識。その人にしかできない役割があること、壁にぶつかり挫けた時が飛躍のチャンスであることなど、私自身が感じたことを私の言葉で若手のスタッフに伝えています。そして時に鼓舞し、時に慰め、勇気づけたいと思っています。また、浜の湯が誇る接客の魅力を他館の皆さんを含め、業界の内外に知ってもらう影響力のある役割も果たしたいと考えています。

なお、当館には客室部門のほか、調理・予約・フロント・総務・設備管理といった部門がありますが、新入社員は配属先に関わらず、客室係からスタートします。お客様の一つひとつの要望に応える客室係は旅館業の象徴であり、当館の基本であるため。おもてなしの心はもちろん、想像力や記憶力、先を読む力やクレーム対応能力、お客様に喜んでいただくことに一生懸命に取り組む姿勢など、当館のスタッフとして必要な様々なスキルを身につけてから、各業務に携わっています。

業務を行う上で心掛けていること

当館では夕食だけでなく、朝食もお部屋で提供。お客様の召し上がるスピードに合わせて一品一品配膳するなど、きめ細かな対応を心掛けています。

サービスの質を高める顧客カルテと「あなたに会いたかった」と言われる喜び

食事の部屋出しと完全担当制は、日本旅館ならではの伝統の接客方法ですが、そのままでは現代に通用することはありません。そのため昔ながらの接客を現代にマッチするようどうアレンジを加えるかがポイントとなります。当館では、人材の質的向上を目指してその関連業務に取り組むとともに、均一的なサービスの向上と「完全なパーソナルサービス」を志向。その1つとして現場の担当者がお客様の様々な情報をデータ化して共有する『顧客カルテ』というシステムを導入しています。これは担当の接客係がお客様の情報をシートに書き込み、それをスキャニングしデータとして蓄積しておき、次回来館された際に活かすというもの。内容はお客様の好みはもちろん、接客時のちょっとした会話までに及び、お客様が来館されるたびにアップデートされています。

私たち客室係にとって、この顧客カルテはお客様にとって何が最善か、その選択肢を増やしてくれる仕組みであり、有効に活用しています。完全担当制だからこそ、お客様に寄り添った接客ができ、それに応じてお客様も心を開いてくれます。そしてお客様のプライベート空間へ料理を提供する部屋出しだからこそ、お客様の利き手や苦手な食材などが分かり、ふとした会話から結婚記念日などの情報を察知することができます。そうした細々とした情報まで漏らさずカルテに記録。すべてのセクションに拡大し、スタッフ全員で共有、より質の高いサービスの提供に役立てています。また、カルテを作成する際は、お客様の様子を思い出すとともに、自分の接客を振り返る機会となるため、自分自身の成長にも繋がっていると思います。
何か月も前から「浜の湯」に宿泊することを計画し、来館されたお客様から「あなたに会いたかった」と言っていただけたときの喜びと感動は、何物にも代えられません。

業務を行う上で心掛けていること

旅館で働く最大の魅力は、お客様との距離の近さ。自分の名前を覚えてくれ、また来館されることもしばしば。喜びを直に味わえる仕事です。

企業研究のポイント

企業研究を始める皆さんに私から申し上げたいのは、予め方向性を定めていくということです。自分はこういうことをしたいと明確にしておくことで、希望に合う企業と出会う確率は大いに高まります。

例えば、当社が属するホテル旅館業を志すのであれば、自分自身がどういう接客をしたいのかを具体的にイメージしておきます。そうすることで自分に合うか合わないかを判断することができ、ミスマッチを未然に防ぐことができます。企業側としても「うちはこういうサービスを提供している」と詳しく説明するべきだと思いますが、最も肝心なことであるにも関わらず、公にしていないケースが見られます。そのため学生側から企業に質問して確認する気概があってもいいのかなと思います。そこをないがしろにしたまま入社してしまうと、せっかく入ったのに「私のやりたい接客は、ここになかった」と落胆する結果になる可能性もあります。

これはホテル旅館業に限らず、あらゆる業界に共通しています。自分の理想や働くイメージなくして、企業選びはできません。ベースとなるようなものがないまま、闇雲な行動では、ただ忙しく振り回されるだけで、思うような結果が得られるはずがありません。一生に一度の貴重な時間に改めて自分自身を見つめ、本当にやりたいことを明確化しておくことをお勧めします。
(代表取締役/鈴木良成)

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「手当たり次第に取り組んでも、いい出会いは得られません。名前の大きさやイメージではなく、どんな仕事に就けるのかを見定めることが成功の秘訣です」と鈴木社長。

マイナビ編集部から

ホテル旅館業界は、とかく一括りに見られてしまいがちだ。しかし、他の業界と同様、施設を運営しているのは会社であり、当然のことながらそれぞれに個性がある。
今回取材した「浜の湯」は、現在54室・収容人数200名の規模を誇っているが、特筆すべきはグループ客・団体客を一切取らず、個人客のみを対象としている点だ。もちろん同館よりも小規模であれば、高単価の個人客だけで運営している旅館は存在しているだろう。
しかし、50室以上の規模で、となると全国的にも珍しいのではないか。合理的な経営を志向するのであれば、厨房の隣の大広間を食事会場にすればいい。しかし、それでは団体客に頼らざるを得ず、お客様に寄り添う旅館の良さは薄れていってしまう。そのため同館では、合理化や作業効率よりも、日本旅館の本質とも言える完全担当制と料理の部屋出しを重視。それによってお客様に他では得られない喜びと感動を提供しているからこそ、客単価は上がり、リピートに繋がり、同時に働いている者もお客様と同等か、それ以上の喜び・感動を感じ取ることができるのである。他社とより差別化できるような取り組みを実現させ、工夫次第で現代にマッチさせることも可能としている。
同館は現在、2軒目、3軒目の計画も進行中であり、今後の活躍からも目が離せない旅館だ。

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2022年10月にエントランスなどをリニューアルし、同年12月には4つの新しい客室をオープン。独自のおもてなしにこだわり、サービスと料理の向上に挑戦し続けています。

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