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最終更新日:2025/4/24
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部署名薬剤師
勤務地神奈川県
私は二児の母親ですが、子育てをしていると、複数のことを同時進行でやらなければならない、ということがたくさんあります。例えば「料理しながら子供の相手をする」という風に、いくつもの視点が必要になります。薬局だと投薬しながらも他の患者さまにも気を配り、話している最中でも他の患者さまにトラブルがあれば対応します。そういった意味で「手を差し伸べないといけないところがわかる」、「いろいろなところに気を配れる」ようになりました。また、私の場合は、病院薬剤師からの転職で南山堂に入社し、当時は子供がまだ1歳で保育園に預けていましたが、家族の援助もあり最初からフルタイムで働いていました。現在勤務中の店舗にいるスタッフのほとんどが子育て中のお母さんなので、急なお休みがあったりもしますが、お互い助け合いながら頑張っています。
南山堂は店舗の異動があまりないので、店舗に長く在籍している方がたくさんいます。いわゆる大手調剤薬局だと、良くも悪くも、「店舗の異動」や「若いときから責任のあるポジションも任せていく」ということがありますが、"かかりつけ薬剤師"という観点では、患者さまとの信頼関係を構築していくことが難しいと思います。港北店では、薬局にいつも来てくださる患者様は、顔を見ただけで○○さんだとすぐにわかりますし、「その患者さんがどんな薬を飲んでいるか」、「いつもどうやって薬局に来ているか」等も把握しています。患者さまにとってもわかってもらえているというのは嬉しいことだと思うので、そうやって信頼関係を築いています。もうひとつの南山堂の良いところは、自分の希望を言えることです。例えば「子育てしているから時短で働きたい」とか、"場所"や"時間"という観点で、「この勤務は難しいので他の店舗での勤務を希望したい」など、そういうことを言える環境があります。大手だとできないことも、南山堂なら大きすぎず小さすぎず、適度な大きさの会社だからこそできることがあると感じています。
以前勤めていた大学病院は院内調剤だったので、1日に何千枚と処方箋を捌いていました。その分薬剤師の人数もいたので、子供の都合で仕事を休んだ時も自分の心の負担が今よりは軽かったです。混注業務も今の薬局では対応していないので、病院でしかできない経験でした。薬局だけだとできない業務もあるし、カルテや採血の結果も確認できないので、薬局薬剤師としての限界と無力さを感じることもあります。しかし、在宅の対応については薬局薬剤師だからこそできることがたくさんあると感じています。患者さま自身が「薬を飲んでいる」と言っていても、実際は飲んでいない薬がごっそりとでてくることもあり、薬の管理だけではなく生活環境も含めた指導が必要になります。「薬を見てくれる人がいるかいないか」「独居なのか老々介護なのか」「お子さんの同居があるかどうか」など、そのあたりも踏まえて薬の管理をみていくというのは、薬局薬剤師でなければできません。
私がいる港北店は病院の門前なので、病院での経験を活かして、院内での点滴から院外処方の薬までトータルでの管理ができています。特に終末期の対応は、病院と薬局では大きな違いがあります。お看取りが在宅希望の患者さまは、治療をやめて緩和の領域に入りますが、病院は利益の関係もあり、最期のケアが難しいところがあります。ただ、薬局薬剤師は最期まできちんとケアしていくことができるので、そこは薬局薬剤師だからこそのやりがいです。また、薬薬連携で病院の化学療法の副作用のチェックも病院と連携して行っています。病院で外来ケモをやっている患者さまに対して、副作用が出やすい1週間後を目安に薬局から電話でフォロー、副作用を項目ごとにグレードで報告書にまとめて病院に報告しています。また、患者さまは医師の前だと言えないことも多いようで、薬局での副作用のケアは重要です。ご飯が食べられないや、手足症候群がひどいなど、一番ひどい時をみることができるので、報告書にまとめて患者さまをケアしていきます。患者さまに寄り添い、気軽に相談できる相手であることが、薬局薬剤師の在り方だと感じています。