最終更新日:2025/6/24

三協(株)

業種

  • 海運
  • 物流・倉庫
  • 情報処理

基本情報

本社
愛知県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

「人財」を資産に、お客様の要望に高品質で応える国際貿易のプロフェッショナル企業

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輸出入に関わるすべての手続き・手配を通じて、世界をつなぐ

創業から約80年にわたり、輸出入と通関業務のエキスパートとして挑戦を続ける三協(株)。今回は営業部と通関部で活躍している若手社員3名に、仕事内容や仕事術、今後の目標などを話してもらった。

2020年入社の同期3名。今でも時間が合えば一緒にご飯に行ったり、飲みに行ったり。社内報のページを担当したことも。

N・Sさん(写真中央)
営業本部 通関部 通関輸入2グループ/2020年入社/グローバルコミュニケーション学部卒

T・Cさん(写真左)
営業本部 営業部 営業第3グループ/2020年入社/経営学部卒

Y・Nさん(写真右)
営業本部 営業戦略室/2020年入社/商学部卒

念願の通関士に。仕事を通して知る通関業務の奥の深さ【N・Sさん】

◆名古屋の中心で貿易の仕事に就く
名古屋市内の会社で、海外に関わる仕事に就きたいと考えていたところ貿易事務という職種を知り、興味を持ちました。そして貿易実務検定のC級という入門編の資格を取得。勉強する中でさらに興味が湧いたため、貿易関係の会社を軸に企業研究を深めていきました。当社に惹かれたのは通関業務を軸としていたことと、本社が名駅にあるということ。貿易関係の会社の多くは名古屋港の近くであるため、名古屋の中心地で興味のある貿易業務に携われることが決め手となりました。

◆国家試験に合格し、通関士に
入社後は営業部に配属。入社当初から国家資格の通関士の資格を取りたいと考えていたことに加え、営業の仕事をしている時も通関の知識が必要だと感じる場面があったため、通関士の試験勉強を続けていました。そして入社4年目を迎えた2023年に通関士試験に合格。1年後に通関部に異動しました。現在は輸入部門に在籍し、インボイスなどの輸入書類を見て海外から到着した貨物の金額などを税関に申告する業務を担当しています。扱っている貨物は食品から自動車部品まで様々。それぞれ適用される法令や税率が異なるため、ミスがないよう、注意して取り組んでいます。

◆素材の違いで異なる税率
基本的に関税法や関税定率法などに従って申告をするのですが、わずかな違いで関税の税率が変わるところが面白いなと感じています。例えば米菓のあられ。砂糖が入っていると関税は34%ですが、砂糖未使用だと29.8%。また、輸入書類にグローブス(手袋)と記載されていても、ゴム手袋だと無税で、軍手は5.3%、ビニール手袋は4.8%の関税が課せられるというように、材質によって細かく設定されています。そのため名称だけでなく、素材のことまで調べる必要があるなど、奥の深さを日々実感しています。(税率は取材時点)

◆営業部と通関部の違い
営業はお客様の荷物を正確に届ける役割でお客様と直に接していたのに対し、通関では税関に対して正しく申告することが役割です。対象は違っていても、会社の顔としての責任感と自覚が必要な点は共通。2つの部署が、役割を全うしながら協力し合うことで、お客様の物流を支えているという意識を強く持って仕事に取り組んでいます

それぞれの将来像

「通関部の輸入グループに来て日が浅いので、今は目の前の業務を確実にやり遂げることが目標。通関士としてのキャリアを重ねて、いずれは輸出も担当したいですね」N・Sさん

通関から営業に。グローバルビジネスの最前線で【T・Cさん】

◆グローバルな活躍を目指して
学生時代に外国語を使わずに海外と接点を持てる仕事はないかと考え始めたところ、通関士という仕事があることを知りました。それをきっかけに在学中に通関士の資格を取得し、これを軸に企業研究を始めました。いくつかの候補がある中で当社に惹かれたのは、通関業務を軸としていることと、当社ならではのシステムを使っていること。見学会で、当社の通関部が自らミスを検知するシステムを開発し活用していると聞き、先進的に取り組んでいる印象を受けましたね。また年間休日や残業時間などを事前にしっかりと確認できたことに加え、先輩が明るく気さくに接してくれたことも決め手となりました。

◆物流全般のコーディネーターとして
入社後は希望通り通関部に配属され、4年半ほど通関士として働いた後営業部へ異動。現在は第3グループに所属し、大手自動車部品メーカーの中国向け貨物を担当しています。具体的には、お客様からの依頼内容に合わせた船のブッキング(予約)や国内外の規制への対応など、出荷から現地への配達まで、物流全体に携わっています。また、グループ内では様々な地域への出荷も行っているため、そのサポートへ加わることも。通関士としての経験を活かし、物流全般のコーディネートやサポートに徹しています。

◆営業部の仕事の面白さ
営業部では通関以外の幅広い業務を担当することになるため、責任の範囲が拡大。通関部では税関への対応に集中していましたが、営業では船や航空機の手配に始まり、出荷から現地へ荷物を届けるまで、すべてに気を配らなければならないため、最初は戸惑いもありました。しかし、自分の業務範囲とともに知識も広がるので、同時に面白さを感じています

◆世界経済に直結する仕事に携わる責任とやりがい
私たちの仕事で最も重要なのは物流を絶対に止めないということ。少しでもミスがあれば物流全体に影響を及ぼし、万一止めてしまったらお客様のビジネスが滞ってしまいかねないため、プレッシャーは大きいですが、それ以上の達成感とやりがいを感じています。重要な所はダブルチェックをし、イレギュラーなことはメモを取って見える化するなど、わずかなミスも起こさないよう細心の注意を払いながら業務に取り組んでいます。

それぞれの将来像

「営業になって半年程なので海運や物流の知識を蓄え、お客様から信頼されることが当面の目標。そのためにも目の前の仕事に丁寧に取り組み、経験値を上げたいです」T・Cさん

展示会など、国際的なイベント物流のエキスパートとして【Y・Nさん】

◆不思議な縁と働きやすさと
学生時代は安定志向が強かったため、希望に合致しそうな海運関係に絞って企業研究を進めていました。実は小学一年生の頃から乗馬をしていて、大学では馬術部に所属。馬の世話などで忙しく、時間が取れないまま4年生に。慌ててインターンに応募して通ったのが当社でした。そこで話を聞いたことがきっかけとなり、入社を志望。不思議な縁というか、運命的なものを感じましたね。

◆国際的イベントの物流全般に対応
昨年の10月、新規顧客開拓と新規ビジネスの企画立案を行う営業戦略室に異動し、主に展示会などの国際イベントの物流全般を担当。具体的には、海外からの貨物を国内の展示会に出展するために、通関して港から展示会場へ搬入するまでを対応しています。展示会終了後は会場から撤収して船に載せて自国に戻す場合もあれば、次の開催地へ送り届ける場合も。そうした手続きや手配に一貫して対応しています。日本国内に拠点がない会社が多いため、特殊車両の手配や国内の別会場への移送なども含め、出展者の要望に合わせてハンドリングしています。

◆華やかなイベントの陰の立役者
イベントに関して、我々が表に出ることはありませんが、展示品はもちろん、開場での配布物などが届かなければ展示会は成立しません。また、イベントは開催期間が限られているだけに、たった1つのピースが欠けただけで、すべてが台無しになってしまうことも。そうならないために、早く正しい情報を収集することと、不測の事態が起こっても対応できるように準備することを日々心掛けています。出展者がイベントに気持ちよく集中できるように、黒子に徹して支えることがやりがいだと感じますね。

◆新規ビジネスの担い手として
前の部署で、大手商社グループを担当し、モータースポーツ関連のイベントにも携わっていました。徐々にイベント関連の業務が増えてきたことを受け、会社としても受け入れ態勢を強化。私も今の部署に仕事ごと異動になりました。当社における新しいビジネスであり、意欲を持って取り組むことができています。

それぞれの将来像

「イベント業界は狭いため、名前を覚えていただけるほどには成長できています。今後は部署を拡大させるなど実績を重ね、当社における第一人者を目指しています」Y・Nさん

企業研究のポイント

私は企業研究の軸を定めてから会社見学会などに参加し、先輩方の話を聞いたり、会社の雰囲気を感じ取ったりして絞り込みました。そのため会社に直接触れられる機会を積極的に活用することをオススメします。また、少しでも興味があることを勉強してみることも大切。私の場合は貿易でしたが、実際に学ぶことで自分自身の興味や適性を見定めることができたので、決して無駄にはならないと思います。
《N・Sさん》

目標が明確でなければ、幅広い業種・企業を先入観なく調べる方がいいと思います。そうして気になる会社に出会えたら、自分の目で見て話を聞き、雰囲気を感じ取ること。その点インターンは有効な手段だと思います。また、社会人になると時間を捻出することが難しくなるので、やりたいことがあるなら学生のうちにとことんやっておくことも、大切にしてくださいね。
《T・Cさん》

私の場合は、企業研究にあまり時間を割けなかったため、多くの会社に実際に足を運ぶことを大切にしていました。海運関係に重きを置いていたものの、まったく違う業界も見るなどして比較検討ができてよかったなと思っています。学生の方にオススメしたいのは、バイトでも、部活でも、今のうちにとにかく大変な経験を積んでおくこと。社会に出た時に、あらゆる経験がきっとプラスに働きかけてくれると思います。
《Y・Nさん》

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同社はハードを持たない人が中心の会社。今回の取材対象者の皆さんのようにキャリアの道筋は幅広く、長く働き続けられる人財への投資や環境づくりの整備に力を入れている。

マイナビ編集部から

今回取材した三協(株)の本社は、名古屋駅近くに位置している。一般的に物流会社は広大な倉庫や駐車場を構える必要があるため、貿易港の近くや郊外の高速道路のインターチェンジ付近に社屋を構えていることが多い。しかし同社の場合は倉庫や船、トラックといったハードを所有せず、貨物の移動・運搬はパートナー企業にアウトソーシングしており、広い敷地は必要とせず、本社ビルは中心街に立地。社員にとっては通いやすく、オフタイムを有意義に過ごすことができる。取材対象者であるSさんも入社の決め手の1つに挙げていた。何よりもファブレスであることは、ビジネスにおいて貨物の種類や物量、納期などに合わせてパートナー企業を選ぶことができるなど、強みのひとつとなっている。

会社の魅力について伺ったところ、Cさんは「150人規模の組織であるため、人と人との距離が近く、困ったことがあれば親身に相談に乗ってくれて協力的」である点、Nさんは「自分の意見が通りやすいのは中小企業ならではの良さ」を挙げてくれた。そしてSさんによれば「産休・育休から復帰している先輩も多い」とのことだ。今回の取材対象者の3名は新卒で入社した同期であるが、現在に至るまでの道筋は様々で、同社のキャリアの幅広さも印象的だった。働きやすい環境で、「国際物流」を通して幅広いキャリアを築きたい方にぜひ注目していただきたいと取材を通して感じた。

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三協(株)では仕事と家庭を両立できるようバックアップ。ライフステージに合わせて働けるため、高い定着率を実現。これを土台に持続的な成長を目指し、挑戦を続けている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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