最終更新日:2025/6/1

北海道厚生農業協同組合連合会(厚生病院)(事務総合職)

業種

  • 医療機関
  • 農業協同組合(JA金融機関含む)

基本情報

本社
北海道

取材情報

先輩100人100の就活

「病院の事務職」という医療機関を支える仕事への興味が私たちのキャリアの始まり。

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企業研究を深めるなかで、医療機関を担う事務職と出会う!

目指す業界、志向する仕事が定まらないまま就職活動をスタートさせ、そのなかでJA北海道厚生連の事務総合職として入会を決めたという3人の若手職員に、企業研究の過程で考えたこと、就職後の様子などを伺った。

【写真中】
JA北海道厚生連 帯広厚生病院
事務部医事課 神部 弘樹さん(2022年入会)

【写真右】
JA北海道厚生連 帯広厚生病院
事務部健康推進課 青木 宝さん(2023年入会)

【写真左】
JA北海道厚生連 帯広厚生病院
事務部医事課 山本 珠緒さん(2023年入会)

事務職として病院に関わる仕事と出会い、看護師の母の影響で憧れていた医療の世界に入ることができました。

私は、特に興味のある分野、やってみたい仕事といったものはなく、就職活動を通していろいろな企業を調べてみたいと思っていました。大学3年生の冬に、ある企業のインターンシップに参加したことが私の就職活動の始まりですが、自分がまったく知らない業種、おもしろそうと感じた仕事を中心に見ていましたね。コロナ禍の影響で、説明会も面接もWebが主流となり、社員の方々の雰囲気などが掴みづらいというもどかしさを感じる一方で、自宅から気軽に数多くの企業を知ることができたことはメリットだったと感じています。

企業研究と並行して自己分析にも力を入れていました。私は、自分を客観視することが苦手だと思っていたので、大学から中学・高校時代の友人まで20人以上に連絡を取り「私の長所・短所と思える点を10ずつ挙げてほしい」と、お願いしたんです。自分が考えている自分と、周りが見ている自分には違いがあると思ったからです。「人と打ち解けるのが早い」など予想外の答えもありましたが、客観的な視点を把握できたことで、面接で自信があることを答える際にも、とても役立ちましたね。

具体的に考えていた仕事はなかったものの、看護師の母親の影響もあり、医療の現場に漠然とした憧れはありました。進学した大学は文系でしたが、オンラインで参加したマイナビの就活イベントで、事務職として医療に関われるJA北海道厚生連の仕事を知り、一気に関心が向いたんです。配属になった帯広厚生病院は、かつて祖父が緩和ケア病棟でお世話になり、天寿をまっとうした場所。病院名を見た時に、強い縁を感じたことも、選社の後押しとなりました。

私は二部(夜間部)の大学に通い、昼間はずっとコールセンターでアルバイトをしていました。一部(昼間部)の大学生は経験する機会の少ない日中に働くことで、学生のうちから社会人である大人との関わり方・話し方などを身につけられたことは今、上司や先輩とコミュニケーションを図るうえで、活きていると感じます。帯広厚生病院に入職して1年目は健康診断などを担当する健康推進課、2年目からはレセプト(診療報酬明細書)などを扱う医事課を担当し、新たに業務を覚えていっているところです。今はとにかくいろいろなことに挑戦し、幅広い知識を身につけながら、自分が活躍できることを見つけていきたいと思っています。
(神部さん)

学生さんへのメッセージ

いろいろな企業のことを調べていると、やりたいこと、妥協できないことが見えてきます。学校・先輩の話も聞き、多くの企業のことを知ってください。(神部さん)

希望していた事務系の業務と、地域に貢献できる仕事がしたいという軸がマッチする仕事に出会えました。

就職活動は大学3年の3月頃からスタートしました。マイナビなどのサイトや、関心のある企業のホームページから情報収集するとともに、学内の企業説明会へリモートで参加するといったことから始めました。静かにコツコツと、ものごとに取り組むことが好きだったので、事務系の業務が向いているのではないかと考える一方で、最初は分野を絞らず、いろいろな企業・仕事について調べていました。その結果、やはり事務系の仕事が合っているという気持ちがより強まったんです。

そこで、事務系の業務に着目して企業研究をしていくと、同じ事務でも業界によってさまざまな仕事があることを知りました。なかでも、現在の仕事=病院の事務に興味が傾いていったのは、「自分が生まれ育った地域に貢献できる仕事がしたい」という思いがずっとあったから。病院は、地域にとってなくてはならない存在です。帯広厚生病院は、生まれ育った北海道・十勝の中核都市・帯広市のなかでも多くの方々が利用している大きな医療機関であり、まさに理想の職場でした。

医療を学んだわけではないため、当初は病院の事務という仕事に不安もあったものの、先輩に教えていただきながら、業務を着実に覚えていくことができています。それよりも、入社前に想像していた事務職と、入社後に担当になった業務には、いい意味でギャップがありました。私が所属する健康推進課では、オフィスワークは業務の半分程度。それ以外は、大型の健診車に乗車して十勝管内を巡回しています。医師・保健師・臨床検査技師・診療放射線技師といった健診車のスタッフをまとめることが私の仕事。一般に思い浮かべる事務とは大きく異なりますが、外に出ると、いろいろな変化があって楽しいですね。

健診車では、健康診断を受けに来た方の受付や、尿・便など検体の管理も担っています。年齢も性別も異なる、いろいろな方がやって来ますが、そこでは学生時代の部活動の経験が役立っていると感じています。中学校から始めた吹奏楽を、大学でもしばらく続け、学年・学部の異なる学生とやりとりするうちに、どんな人とも自然に接することができるようになりました。今後、さまざまな部署でいろいろな業務を経験していくことになりますが、まずはしっかりと取り組み、「病院の事務ならひと通りわかる」といった力をつけていきたいと思っています。
(青木さん)

学生さんへのメッセージ

私は、吹奏楽を通して人との関わり方を学びました。普段の友達だけでなく、学生時代ならではの活動、アルバイトなどでいろいろな人と関わることをお勧めします(青木さん)

面接の雰囲気や採用担当スタッフの対応。相性の良さを感じ、理想の職場と出会えました。

インターンシップに初めて参加したのは、大学3年生の夏。飲食業界の企業でした。ただ正直、飲食業に興味があったというよりは、インターンシップを経験してみたいという思いが強く、進みたい分野は決まっていませんでした。本格的に就職活動を始めたのは少し後のことですが、その時点でも自分はどんな業界を目指せば良いかを絞れず、焦っていた記憶があります。唯一、地元の北海道で働きたいという思いはあり、道内の企業をマイナビのサイトなどで調べたり、説明会に参加したりしていました。

面接を受け始める時期になっても、依然として業界を絞れないでいましたが、徐々に、無理して絞らなくてもいいのではないかという考えに変わっていきました。業界ではなくて、自分が軸とすることに合致するところ。私の軸は青木さんとよく似ていて「暮らしていくうえで必要不可欠なサービスなどを通して、北海道の人々の毎日を支えたい」というもので、そんな視点から、銀行・信用組合などの金融機関はよく見ていましたが、この軸を起点に調べるなかで出会ったのがJA北海道厚生連でした。

同時並行で、数社の面接を受けていましたが、最終的にJA北海道厚生連を選んだのは、安心して働いていけそうだと感じたことが大きいですね。面接の雰囲気、選考中の採用担当スタッフの対応が、とても心地よく感じられたんです。これも、青木さんと同じように、病院の事務という専門性に不安も感じてはいたのですが、職場の空気感に相性の良さみたいなものを感じられたことが私には大きかったですし、その直感は間違っていなかったと今、思っています。

私も神部さんと同じく、大学1年生から4年生までコールセンターでアルバイトをしていました。電話を通して顔の見えない相手の話を聞き、その思いを読み取ることが求められるコールセンターでの経験を重ねるなかで、傾聴力が身についたと感じています。当病院の事務総合職は、医療従事者をはじめ院内のスタッフはもちろん、患者さんやそのご家族、健康診断の受診者など、いろいろな人と関わる機会があります。経験から身に着けた傾聴力を今後、さまざまな場面で役立てていきたいと思うとともに、しっかりとした業務知識を習得していくことが、今の目標です。
(山本さん)

学生さんへのメッセージ

自分の軸を据えたうえで、こだわりを持たずに未知の企業について調べると思わぬ出会いがあるかもしれません。私の軸は「北海道の人の暮らしを支えたい」でした(山本さん)

企業研究のポイント

どんな仕事に、どのように取り組みたいか。どのようなキャリアプランを描き、どんな成長をしていきたいか。また、与えられる業務のスペシャリストを目指すのか、自分の考えを活かし、裁量をもってやりたいことを実現させたいのかなど、自分自身の会社選びでこれだけは妥協できないという点をまず決めて、その上で広い視点を持って企業探しをしていけば、理想とする職場に近づいていくことができると思いますよ。(神部さん)

私自身は、早い段階で事務系の仕事に絞りましたが、それはある程度、幅広い企業・業務について調べた結果として再認識できた自分の志向でした。企業研究にあたっては、目指す業界や仕事があったとしてもできれば、まずは手当たり次第に、興味を抱いた企業の話を聞いてみることをお勧めしたいですね。そうすることで、自分がやってみたいと思うことの選択肢や、業界などに対する視野も広がると思うからです。(青木さん)

最初から視野を狭めずに、また、こだわらずに広くいろいろな企業に目を向けることは、私も大切だと思います。マイナビなどで調べていくなかで、「こんな業界があるんだ。こんな企業もあるんだ!」と驚き、発見することが私自身少なくなかったからです。知らなければ、そもそも興味を持つこともできませんし、知ることで、想像もしなかった道が見えてくるということもあるかもしれません。(山本さん)

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診療報酬請求、健康診断、医療機器管理、労務管理など、事務職の担当業務は多岐にわたる。先入観を持たない企業研究がこうした業務の幅の気づきにも繋がるのだろう。

マイナビ編集部から

北海道厚生農業協同組合連合会(JA北海道厚生連)は、北海道内で15の医療施設のほか、特別養護老人ホームや看護学校などを運営している。医療施設に関して、札幌・旭川・帯広といった都市部においては重篤患者に対応する基幹病院として、人口の少ない地域では身近な「かかりつけ医」として地域の医療を支えている。

こうした医療現場において、医師を始めとする技術職の活動を支えているのが事務総合職の職員だ。帯広厚生病院では、医事課・健康推進課・施設課・総務課・医療情報課という部署に分かれて、病院の運営・管理に関する業務などを行っている。

医療現場の仕事ということで、インタビューに答えてくれた青木さん、山本さんのように、入会前は不安を感じる職員も少なくないそうだが、実務を経験しながら、じっくりと病院運営に必要な視点や知識を身につけていける環境が整っている。

今回、お話を伺った3名の職員が所属する帯広厚生病院は、1945年6月の開設以来、十勝において、質の高い医療を提供してきた。2018年には新しい施設へと生まれ変わり、省エネルギーに配慮した快適な温熱空間と、使い勝手のよい動線・デザインが施されている。患者さんにとってはもちろん、職員の働きやすさへの配慮も大きな魅力と感じた。こうした環境を知るためにも、ぜひ一度、現場に足を運んでほしい。

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2018年に現在地へ移転・新築した帯広厚生病院。外観や色彩・照明のデザインで「十勝の自然」をイメージした空間となっている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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