技術系の企業や職種を検討している学生の皆さんには、ぜひその会社が出願している「特許」、発表している「論文」を検索することをお勧めします。パンフレットやウェブサイトからも情報が得られるとはいえ、当社も含めたほとんどの企業では、そうした媒体には基礎的な情報を掲載しているケースがほとんど。特許や論文を参照してみると、パンフレットからはわからない企業の深い特徴や強み、将来の方向性などが見えてくるはずです。
もちろん特許や論文に書かれている内容を全て理解するのは困難でしょう。しかし、文字を追いかけていれば、何となく注力している分野は伝わってくるものです。特許でいえば共同出願先、論文ならば共著者を見れば、どのような関係で取引をしているのかも浮き彫りになるでしょう。ぜひ、特許や論文に注目した企業研究を進めてみてください。
プライベートで使っているパソコンやスマートフォンが壊れたとき、誰かに修理を依頼するのではなく、まずは自分で直してみよう──そんなふうに行動できるのであれば、学部学科を問わずにエンジニアとして飛躍できる可能性はあると思います。技術系の分野に興味を持たれた方には、修理に失敗をしてひどい目に合っていたとしても、自分で行動を起こすのが重要だということを伝えたいですね。
<代表取締役社長・宮原 宏史>