最終更新日:2026/2/12

(株)スズキアリーナ大隅

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 専門店(自動車販売・自動車関連)
  • 商社(自動車関連・輸送用機器)
  • 損害保険
  • ソフトウエア
  • 情報処理

基本情報

本社
鹿児島県

取材情報

先輩100人100の就活

理系院卒“ITエンジニア志望”の私が、中堅“自動車ディーラー”を選んだ理由とは

  • 数学・情報系 専攻の先輩

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勝因は、徹底した自己分析と他業種へも視野を広げたこと。

学部1・2年次は自然科学全般を広く学び、3年次から数学を専攻。院進後は、ITエンジニアを意識し、自然科学教育部理学専攻数学コースで「論理的思考力を鍛えた」という松田さんに自身の就活を振り返ってもらった。

松田 啓希さん
所属:統括本部 情報システム課
入社年:2025年
出身:理学部/自然科学教育部 理学専攻 数学コース(大学院)

業種選択から選考中の自己PRまで。一貫して判断基準や対策の軸に据えた「自己分析」。

大学院に入って間もなく迎えた本格的な就活シーズンを前に、私がまず取り組んだのは自己分析でした。IT業界は学部時代からぼんやりと意識しており、数学を専攻したのもITエンジニアに必要な論理的思考力が鍛えられると考えたからでしたが、その時点ではまだ自分の見立てに確信が持てていたわけではありません。そのため、まずは子ども時代にさかのぼって「好きだったこと」や「夢中になったこと」を振り返り、より俯瞰的に方向性を見極めようと努めました。その中で浮かび上がったのは、5歳になったある日、父が突然買ってきてくれたアニメキャラクターのタイピング練習ソフトに夢中になったこと。また、その頃からものづくりが大好きで、図画工作に熱中したことも思い出しました。面白かったのは、その結果が、以前ITエンジニアの方から言われた「IT職には、パソコンスキルだけでなくものづくりへの興味関心も不可欠」という話にそのまま結び付いたこと。これまでの進路選択に間違いはなかったんだと、なんだかうれしかったですね。

また、企業研究においてもやはり、自己分析の結果を意識して取り組みました。気になる会社を見つけたら、事業内容はもちろん、グループ・関連会社や近年の業績、社内制度、拠点の立地や社員の年代に至るまで徹底的に調べましたが、そもそも自分が何を重視し、どんな働き方・キャリアを目指しているのかが分かっていなければ、企業選択の軸が定まりません。さらに、企業の存在意義や価値観、行動指針を示す企業理念・ビジョンは、企業と自分の“相性”を見極めるための重要項目。ここがしっかりと一致していれば、選考過程における強力なPRポイントにもなります。自己分析を通じて自分の性格や喜び・やりがいを感じるポイント、理想の将来像などをしっかりつかめたことは、とても有意義だったと思います。

ただ、それでも業種・職種を絞りきることはありませんでした。その方がIT業界についてもより多面的に理解を深められると思いましたし、万が一に備え、できるだけ選択肢を残しておきたい気持ちもありました。そのため修士1年の秋ごろまでは、業種を問わずさまざまな企業のインターンシップ・企業説明会に参加しました。

就活成功への道のり。

「IT系企業のインターンシップはリモートで数社、企業説明会は他業種も含め約10社参加。面接対策は言葉遣いや言い回しの練習にとどめ、自然体で臨むことを意識しました」。

中堅企業が手がける革新的な事業開発。副社長の自信と熱意に満ちた言葉に、胸が震えた。

そんな私が、「スズキアリーナ大隅」を初めて意識したのは、鹿児島県の企業が集まる就職フェアでした。小売りや建築などさまざまな企業のブースをいくつか回り、「そろそろ退散しよう」と思っていた矢先、ふと何気なく受け取った当社パンフレットの「IT」の2文字が目に留まったのです。「自動車販売店が『IT』ってどういうこと?」――好奇心に駆られて話を聞いてみると、当社では近年「モビリティとIT技術を活用したソリューションの提供」を掲げ、社内IT人材の育成に注力しているとのこと。そしてゆくゆくは、DXそのものを事業化し、DXを活用して地方創生に寄与することを目指しているというのです。

「スズキアリーナ」といえば、言わずと知れた自動車ディーラー。そして「スズキアリーナ大隅」は創業60年の歴史を誇る地元の中堅企業です。けれど、当社がやろうとしていることは、革新的なビジネスモデルに挑むスタートアップ。社会人デビューに向け、期待と不安が交錯していた私の目に、中堅企業の安定性とスタートアップ性の両面を兼ね備えた当社が魅力的に映らないわけがありません。そのとき既にとあるIT企業に志望が固まりかけていたのですが、思いもよらない魅惑的な出会いに、私の心は大きく揺れはじめました。

決断を下す決め手になったのは、翌年2月のインターンシップ。技術的な講義や実習などが盛り込まれた1泊2日のプログラムに参加したのですが、驚いたのは、そこに当社DX事業の発起人であり旗振り役も担う萩元副社長が現れたこと。私たちインターン生に対し、直々にビジョンを語ってくださったのです。就活フェアでの出会いから自分なりに企業研究を深めたつもりではありましたが、やはり、経営者本人から直接受け取る言葉の熱量は格別です。「地元を盛り上げたい」「絶対に成功させる」という力強いメッセージに思わず心がしびれ、「この人のもとでなら、いくらでも頑張れる」と確信。ありがたいことにその後早期選考のチャンスをいただき、即エントリー。適性検査と一次面接を経て、3月末に内々定の通知が届いたときは本当にうれしかったですね。

就活成功への道のり。

冬のインターンシップでは第一線で活躍するITエンジニアのプログラミング研修に参加したほか、萩元副社長の講話も聴講。「新事業への熱い思いに、深く感銘を受けました」。

最後の最後は、「とにかくやってみたい」という純粋な気持ちと直感を信じて決断。

ただ、そこからとんとん拍子に入社に至ったかと言うと、そうではありませんでした。実は、一足先に誰もが知る大企業のグループ会社から内定をいただいていたのです。事業基盤は極めて盤石で、待遇面も申し分なく、「両親を喜ばせたい」「趣味や余暇を充実させたい」という気持ちを優先すれば、間違いなく同社を選んでいたでしょう。それでも悩みに悩みぬいた結果、最後に当社を選んだのは、純粋に「このチームの一員になってみたい」と思ったから。副社長の人柄や、新事業を支える社内外のITプロフェッショナルたちの顔ぶれ、そして社内全体の雰囲気のよさ…。具体的なキャリアイメージが描けていたわけではありませんが、「多少の苦労はあっても、当社でなら頑張れる」「この人たちと目指す未来を拓いてみたい」という純粋な自分の気持ちを、どうしても裏切ることができなかったのです。

そして迎えた社会人1年目。まだ新入社員研修中の身である私には、実際の仕事の中身ややりがいについて具体的に語れることは何もありません。それでも、「当社を選んで間違いなかった」と自信を持って言えるのは、先輩たちの日々の仕事ぶりを目の当たりにし、当社が正真正銘のプロフェッショナル集団であると確信できたから。院卒入社の私からみれば一部の先輩たちは自分より年下の“若者”ですが、とてもそうは思えないほど知識が深く、自主的に仕事に取り組んでいる人ばかり。この中で着実にスキルを磨き経験を積めば、私自身も必ず大きく飛躍できると感じています。

もちろんその道のりは長く、ときに険しいものとなるかもしれません。理系院卒といっても、パソコンスキルは基礎レベル。プログラミングの知識もPythonをかじった程度で、実践に生かせるスキルはまだほとんどありません。そもそも、当社が目指すDXの事業化・DXを活用した地方創生ビジネスは、IT技術だけで実現できるものではありません。地域のニーズを的確に把握するマーケティングノウハウや、事業運営にかかわるマネジメントスキル、さらには地域のリソースを効果的に取り込み巻き込む営業力も必要になるでしょう。社員総数30余名、情報システム課に至ってはまだわずか数名という小さな種から始まったばかりの壮大なDXプロジェクト。じっくりと着実に成長の歩みを進めながら、確かな実りに繋げたいと思っています。

就活成功への道のり。

「納得のいく就活ができたことで、入社後のギャップはゼロ。役職者の方は物腰の柔らかい人ばかり。若い世代も臆せず個性を発揮し、のびのび働ける環境だと感じますね」。

企業研究のポイント

企業研究を通して多くの会社をみる中で、私から1つポイントをお伝えします。それは、気になる企業の「安定性」をどのように見るかです。

松田さんが「他社と御社で悩んでいる」と正直に話してくれたのは、オンラインでの面談中でした。その気持ちは十分理解できましたが、一方で正直もどかしさを感じていました。それは、彼の迷いの理由が「安定性」というとても不確かなものだったからです。

確かに、自己資本比率や売上、利益率などの数字が高ければ、一見安定企業とみなされるかもしれません。利益が出せなければ事業・企業の存続は不可能ですから、数字をしっかり管理していくことはとても大切なこと。けれど、一部の数値は戦略的にコントロールすることも十分可能で、「経理上は十分儲かっているけれど資金繰りは既に行き詰まっていて、経営の内側は火の車」というケースも実は少なくありません。だから「黒字倒産」のようなことも起こり得るのです。

労働分配率を限界まで高めに設定している当社は、財務諸表上、さほど優秀には見えないかもしれません。社員数も総勢30名ほどのいわゆる地方の中小企業ですが、社歴60年の間に一度たりとも倒産の危機に陥ったことはなく、一から新事業を立ち上げる資金に困ることもありません。これらも踏まえ、学生のみなさんには改めて「安定性とは何か」をしっかり考えてほしいと思います。
<代表取締役副社長 萩元 邦庸さん>

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「『大企業は中小零細より安定性が高い』は、果たして本当に正しいのか。都市伝説のような曖昧な情報を鵜呑みにせず、自分軸をしっかり持って企業研究に臨んでください」。

マイナビ編集部から

曽於市大隅町の人口は8600人余り。その他の地方都市と同様、少子高齢化・人口減少の渦中にある静かな町だ。その一角に本社を構える、ここ「(株)スズキアリーナ大隅」の中に広がる光景は、周辺地域とはまるで様相が異なる。店内を行き交う社員たちのほとんどが20~30代と若く、オフィス内では都心のハイテク企業と見間違うような専門的IT用語も飛び交う。そしてそこに、“やらされ仕事”を淡々とこなすだけの社員はいない。一人ひとりが自主的に業務改善やサービスの向上に挑み、あるいはさらなる技術研鑽に目を輝かせ続けているのだ。

もちろん、その背景にあるのは、同社が2023年から取り組んできたDXの事業化に向けたIT人材の育成開発ばかりではない。地域のあらゆるお困りごとに対応する“何でも屋”からはじまり、常に地域の今と未来に挑み続けてきた同社には、いつの時代も進取の気概と利他の精神が息づいていた。そして、そこに惹かれ共感する若者が自然と集まることで、今日の企業風土が培われていることが伝わってきた。

企業研究を進める中で、職種にこだわる人は多いだろう。けれど、必ずしも思い描いた通りの仕事、働き方を実現できるとは限らない。一方で、松田さんの例のように、一見全く畑違いの分野で理想の舞台が見つかることもある。まずは視野を広げ、あらゆる業界を見渡してみよう。思いもよらない出会いが待っているかもしれない。

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社内のDXに加え、働き方改革やワークライフバランスの向上にも取り組む当社では、年間休日数や福利厚生も年々拡充。安心して長く働き続けられる万全の環境が整っている。

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