最終更新日:2025/6/1

ニッテレ債権回収(株)【雇用元:NTSホールディングス(株)】

業種

  • その他金融
  • 各種ビジネスサービス・BPO
  • サービス(その他)
  • 専門コンサルティング

基本情報

本社
東京都

取材情報

経営者の視点

独立系サービサーのパイオニア的存在。多彩なビジネスを通して社会に貢献!

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専門的な知識・スキルに磨きを掛けて、自律的なキャリア形成を

「つながる全てに『ありがとう』を」を理念に掲げる、国内最大級の独立系サービサーグループ「NTSグループ」。中核企業「ニッテレ債権回収(株)」の長岡社長に、同社の現在、そして未来について伺った。

ニッテレ債権回収(株)
代表取締役社長
長岡智重さん(1999年入社)

安定的な財務基盤をもとに、スピーディかつ柔軟な意思決定を実現!

私たち「ニッテレ債権回収(株)」は、金融機関やクレジットカード会社をはじめとする幅広い業種・業界の企業、国や地方公共団体等の債権管理・回収を行っている会社です。一言でいえば、「債権回収」とは貸したお金や商品・サービスの代金等を回収すること。支払期日の過ぎた債権等をクライアントに代わって回収するとともに、消費者に寄り添い、完済までをしっかりとサポートするのが、私たちのミッションです。

当社のような債権回収会社は“サービサー”と呼ばれ、様々な金融取引の舞台裏で活躍しています。学生の皆さんにはなかなかイメージしづらいかもしれませんが、当社では住宅ローンやクレジットカード、カードローンのみならず、電気・ガス・通信費などの公共料金、公営住宅の家賃等の代金回収にも対応。社会インフラとして健全な社会の実現に貢献しています。

1986年の創業以来、特定の金融・サービサー企業のどの系列にも属さない“独立系サービサー”として、約40年にわたって発展を続ける当社のいちばんの強み、それは債権管理・回収のパイオニア的存在として、豊富な実績を積み上げながら成長し続けている点。そして、永続的な成長に必要な財務基盤を築き上げている点にあると自負しています。もともと債権回収は弁護士の独占業務でしたが、大量の未収債権の回収に対応できる弁護士が不足していたことから、独自に管理組合を設立。賛同する多くの金融機関やクレジットカード会社などが加盟しました。この管理組合の業務執行者として加盟企業の債権管理・回収を担っていた団体が、当社のルーツなのです。

その後はバブル崩壊に伴う不良債権の大量発生を受け、1998年に「債権管理回収業に関する特別措置法(サービサー法)」が成立。弁護士法の特例として、民間企業が債権回収に携わることができるようになりました。これを受けて、当社は1999年に営業許可を取得。”サービサー”として新たな一歩を歩みはじめました。スタートを切った時点で既に数百社との取引があったこと。そして、その後も“独立系サービサー”として、経営環境の変化に柔軟かつスピーディに対応しながら、新たなサービスの創造にチャレンジし、誰もが知っているような大企業から、将来性あるベンチャー企業に至るまで、非常に幅広いお取引先様のニーズに応えてきたことが、今日の安定した財務基盤につながっているのです。

NTSとはどんな会社?

「独立系サービサーならではのスピード感と、現場の意見やアイデアを尊重し、社員の挑戦を奨励するカルチャーを兼ね備えている会社です」(長岡さん)

受託事業やコンサルティング事業にも注力。DXも積極的に推進!

当社の事業についてもう少し具体的にお話ししたいと思います。当社はお取引先様の延滞債権を買い取った上で管理・回収を行う「債権買取事業」のほか、お取引先様から延滞債権の管理・回収業務を受託する「債権受託(BPO)事業」、事業の再生が必要な中小企業のお客様に対して、不良債権処理や事業承継等のサポート、また、グループ会社一体となってお取引先様へのシステム導入支援や様々なサービスを提供する「コンサルティング事業」を展開しています。

「債権受託事業」に関しては、債権の管理・回収業務全体を受託するケースや、債務者への催促レターの制作、役所への住民票の請求といった部分的な業務を受託するケースなど、実に様々。お取引先様の業務をお預かりするだけに、きわめて慎重な業務遂行が求められますが、お取引先様の生産性向上へのニーズの高まりもあって、受託事業は急速に伸びています。受託案件の増加に合わせて、当社はNTSグループ各社と連携しながらDXを推進。AI分析を活用したお客様への多彩なアプローチや、ロボットコールやAIオペレータ―、請求書のデジタル化といったツールを次々と導入しています。

一方、「コンサルティング事業」では、NTSグループの弁護士や司法書士、公認会計士、社会保険労務士をはじめとする士業の先生と連携しながら、デューデリジェンスから施策の実行に至るまでをフルサポート。国がポストコロナへの段階的移行を図る観点から 「中小企業活性化パッケージNEXT」を策定し、「再生系サービサーを活用した支援スキームの創設」を打ち出していることもあり、私たちの役割はますます重要になっています。また、スタートアップを含めた非金融企業が金融サービスを展開する際、私たちが債権回収のプロフェッショナルとして、サービスを設計する段階からサポートコンサルティングを行うケースもあります。今後も債権管理・回収のパイオニア的存在として、当社ならではの“プラスα”の価値を提供していく方針です。

NTSとはどんな会社?

第2次長計のスローガンは『another“NTS”「輝く未来とともに」』。社員一人ひとりが今とは違う自身の「another」を見つけ成長することが、NTSの進化につながる。

大切なのは「誠実力」。社員一人ひとりが積極果敢に挑戦し、成長できる会社へ!

今後は個人向け小口ローン市場の拡大や、「BNPL(後払い決済)」をはじめとした新たな決済方法の普及に対応すべく、受注事業やコンサルティング事業により一層力を入れていきます。より多くのお取引先様に「選んでいただけるサービサー」を目指し、人財投資やシステム投資をこれまで以上に積極的に進める方針です。

さらなる成長に向けて、カギを握るのは“人”。これに尽きるといっても過言ではありません。当社では、「つながる全てに『ありがとう』を」という私たちの理念に共感し、その実現に向けて全力を尽くせる人財が活躍しています。サービサーとしてのミッションを実現するためには、挑戦力や気づき力、解決立案力、完結力、適応力、リーダーシップ力、コミュニケーション力といった多様な力が求められますが、何よりも大切なのは「誠実力(インテグリティ)」です。どんなに豊富な知識やスキルを身に付けたとしても、「誠実さ」がなければ、正しい目的、理念の実現のために活用できないからです。お取引様はもちろん、社員やその家族、そして社会など、様々なステークホルダーに真剣に向き合うとともに、課題を一人で抱え込むことなく、周囲のメンバーと活発に議論を交わしながら解決に向けた取り組みを推し進めていく。こうした行動を当たり前に実践できる「誠実力」に長けた人財が思う存分、力を発揮できる職場づくりを進めていきたいと考えています。

当社では、仕事を通して専門的な知識、スキルに磨きを掛け、自律的なキャリアの形成に必要な力を身に付けられるため、Z世代の皆さんにとって最高の環境といっていいでしょう。今後は、生成AIのなかで育つα世代にも選ばれるような環境づくりも心がけていかなければなりません。また、残業時間の削減や、社員とその家族の健康増進に向けた取り組みにも力を入れており、健康経営優良法人を取得。テレワークが可能な部署もあり 、2024年度からは副業・兼業を正式に解禁するなど、柔軟なワークスタイルを実践できるのも大きな魅力です。さらに、女性の活躍推進にも力を入れており、全従業員の7割以上が女性、人的資本経営の中核を担うサステナビリティ推進室や札幌・福岡の事務センターのトップを女性社員が務めています。当社は自分の「やりたいこと」を自由に追求できる会社です。若手の皆さんには、積極果敢に挑戦を続けることで飛躍的に成長してもらいたいと思っています。

NTSとはどんな会社?

福岡に自社ビルを建設中(2025年12月竣工予定)。創造性を刺激し革新的なアイデアが生まれる新たな拠点となる。

企業研究のポイント

サービサーのパイオニア的な存在である当社の企業文化をひと言で表すならば「チャレンジ精神にあふれた組織」といえるでしょう。当社は金融機関の小口無担保債権の回収で培ったノウハウを活かし、今では公共料金や通信販売の売掛金など幅広い分野に進出して事業拡大してきましたが、その背景にあるのは未開拓分野を切り拓く旺盛なチャレンジ精神です。こうした独立系ならではの企業文化は先輩から後輩へと受け継がれ現在に続いています。

ただ、チャレンジ精神を発揮して活躍するためには、意欲だけでなく様々なスキルも求められます。そこで当社では意欲あふれる人財を強力に支援するために充実した研修制度を導入し、入社後3年間を基礎研修期間と位置づけています。まず1年目には債権管理の基礎を学び、「自立」を目指します。新入社員研修で基本的知識を身に付けてから、配属先での実務経験やジョブローテーション研修によって経験や知識の「深化」を図り、基礎研修期間を終える頃には自らが考え判断し行動する「自律」ができる人財になれるように支援していきます。このように段階的に仕事を覚え、スキルを身に付けることができる研修制度も当社が誇れる制度の一つです。
研修制度に着目した企業研究をしてみるのも良いかもしれません。
〈総合人事部/渡邊部長〉

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「社会貢献をしたい方は、是非サービサー業界を調べてみてください」 と語るのは総合人事部の皆さん。事業を通して社会的課題の解決に貢献できるのも同社の大きな魅力。

マイナビ編集部から

皆さんの中には、債権回収に対して、ネガティブなイメージをお持ちの方もいるかもしれない。この点、「つながる全てに『ありがとう』を」という理念を掲げる同社では、支払いが滞っている方に寄り添いながら、返済の方法を一緒に考え、債務者が自立して社会を歩んでいくためのサポートを行っている。

返済の延滞が生じてから動くのではなく、延滞を未然に防ぐための取り組みもスタート。学生の間でお金に関するトラブルが増えていることを受けて、学校での啓発活動にも力を入れる。社会インフラとして広く世の中に貢献している会社なのである。

同社の業務には高度な専門性が求められるため、社員たちは「LSアセットマネージャー検定」「ビジネス実務法務検定」「個人情報保護士」といった資格の取得に向け、日々勉強を重ねているという。また、サービサーの世界にもDXの波が到来していることから、同社は「ITパスポート」の取得も推奨。総合職として多彩なキャリアパスが描けるのもポイントだ。自己成長していく上で、同社には理想的な環境が整っている。

事業内容から堅い会社という印象を抱いていたが、職場は長岡代表の穏やかな人柄そのもののフランクな雰囲気。社員たちの声を積極的に吸い上げる社風も特徴で、若手のうちから自分の想いをカタチにするチャンスも多い。一人ひとりが会社の未来を担う人財として、働きがいを感じながら活躍できる会社といっていいだろう。

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NTSグループの中核企業として躍進を続ける同社。独立系サービサーのフロントランナーとして、新たな価値とサービス・ソリューションの創造にチャレンジしている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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