最終更新日:2025/6/30

三協精密(株)

業種

  • 医療用機器・医療関連
  • プラスチック
  • 精密機器
  • 文具・事務機器関連

基本情報

本社
長野県

取材情報

記事で読む社会科見学

みなさんの生活に欠かせないあの商品にも、当社のプラスチック製品が貢献しています。

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高度な要求に応える技術力が自慢です!

決して目立つ存在ではないものの、人体や生命を守ったり情報提供などを行う製品に欠かせないのが、三協精密が手がける精密プラスチック製品。もしかしたら、あなたのまわりでも見つかるかもしれません。

(写真左から)
★佐々木健太さん/明科工場 製造課/2018年入社

★牛丸はるかさん/明科工場 生産管理課/2022年入社

★金子 創さん/本社成形工場 工場長/2018年入社

日々の生活の中で、自分たちの成果を実感できます。

当社では大きく分けて、医療機器分野と情報機器分野向けの精密プラスチック製品を手がけています。医療機器分野では、点滴のチューブに使われる注射器の針を付ける先端部分の製造をしており、健康診断や献血会場などの身近なところでも製品と出会うことができます。人体にも直接触れるものだけに、異物混入などがないよう、インラインクリーンルームを設け、その中で成形をしています。一方、情報機器分野は幅広く、例えばプリンタ用の部品、車のギア部分の部品など製品の内部に組み込まれる部品から、ドラッグストアなどに並ぶ化粧品の容器やボールペンまでさまざまです。

こうした製品にプラスチックが使われるのは、耐久性や柔軟性、強度や形状など、求められるニーズに合わせた多彩な材質があるからにほかなりません。その中で当社は金型の設計・製作から成形、印刷やフィルム転写、アッセンブリ(組立)、品質保証までの一貫体制を確立。超クリーン環境での品質保持をはじめ、三次元測定機や非接触寸法計測機、歯車測定機、さらには長野県内では珍しいとされる、CTで品質を確認する装置も導入しています。加えて工程の要所要所に複数の検査ポジションを設置するなど、品質面には徹底的にこだわってきました。また成形機も7tの小型タイプから250tのものまで、全社で180台完備。多種多様な製品ニーズにお応えしています。

当社での仕事のやりがいは、さまざまなプラスチック製品を通じた社会貢献度の高さを実感できる点にあるでしょう。職種や工程によっては、どこのメーカーに納品し、何に、どう使われ、どう人の役に立つかが目に見えてわかります。プラスチック製品は、奥の深い世界。どの職種の社員もOJTを中心に業務を習得し、日々技術力の向上に努めたり、成形技能士など国家資格にも積極的にチャレンジしたりしています。ある程度の技術力に責任感が備われば、若手にもどんどん仕事を任せていく社風であり、そうした環境を意気に感じ、社員たちはさらなる社会貢献へと全力を尽くしています(金子さん)。

三協精密のココが好き!

休む時は、しっかりと休むなど、メリハリのある職場で、ワークライフバランスが充実できます。海外や遠方への転勤、赴任がない点も魅力です(金子さん)。

ボールペンの軸にも、私たちのこだわりが詰まっています。

私は“加飾”と呼ばれる、二次加工の工程を担当。製品の外装部分に印刷のような表面処理を施していきます。手がける製品は、ボールペンの軸の部分。ボールペンは誰にとっても身近な文具ですし、実際に当社からも毎月、かなりの量が出荷されるため、私たちがいないと社会的にも大きな影響が出ると自負しています。加飾の工程で表面が汚れていたり、傷があるまま流出すると、ユーザーの方の購入意欲が削がれます。誰からも「きれいだね」「いいね」と言われる製品を作っていきたいと思っています。

それらを実現させるには、機械設備の調整スキルが求められるのですが、これがまさに微調整のレベル。ボールペンの形状自体に傾斜がかかっていて、それに合わせた調整を行うのは至難の業です。そのため他社製品を参考にしたり、部材メーカーに問い合わせるなどの工夫は欠かせません。“さらに良くするにはどうすればいいか”を考えることが、仕事のモチベーションと言えるほどです。加えて今年は子どもが誕生し育休を1ヶ月ほど取得。職場の仲間たちもサポートをしてくれたおかげで、子どもや妻と過ごす時間ができ育児に専念できたことも、モチベーションにつながりました。

仕事のやりがいは、やはり納得できる加飾を行い、最終的にボールペンという製品になって店頭に並ぶ姿を見ることです。この数年は、毎年のように違うカラーやデザインの製品が登場しており、それによって機械の設定も変わってくるものの、逆に言えば飽きのこない毎日です。入社時は射出機のオペレーターをしていたので、製品が完成するまでのイメージをつかめたことは、今の業務にも役立っています。今後は改めて成形に関する理解度も深め、いずれは違う製品にもチャレンジしてみたいと思っています。そうした多能工的な働き方ができる点も、当社ならではの魅力ですね(佐々木さん)。

三協精密のココが好き!

答えを急がされることなく「まずやってみなさい」と言ってもらえます。考える時間がたっぷりあり、仕事に没頭できる点が気に入っています(佐々木さん)。

生産計画があってこそ、みなさんの手元に製品が届きます。

私が担当している製品は半導体、電子部品、スマートフォン、家電などの塗装や接着に使われる工業用シリンジです。半導体は家電製品やパソコン、スマートフォンなどいろいろな製品に使われており、みなさんも一度は手にしたことがある製品ばかりです。その商品たちの一助になっているという自負を持って仕事に臨んでいます。また生産管理という仕事柄、確実な出荷ができないと、多くの人にご迷惑をおかけすることになるため、責任も重大です。今、私が任されているのは、注文に対しての日程調整、製品づくりに必要な資材の発注、出荷前の梱包検査です。計画的な注文に対し、納期通りにお届けするのはもちろん、イレギュラーな事態が発生した際には、その原因追求と対策も行っています。

私が意識しているのは「先回りした仕事」をすること。製品に貼るシールや梱包用の資材などは、早め早めに手配します。現場に対しても、最初の頃は目の前に来た注文だけを見て依頼をしていました。でも、それでは現場を急かせてしまうケースも多々あるため、今ではこの時に、これくらい入ってくるという予測を立て、その情報を伝えておくようにしています。こうした仕事の仕方は、すべて先輩から教わったものです。先輩がまとめた資料があり、それがとても参考になりました。もちろん普段の仕事でも、私のミスなどにいち早く気づいてくれて、大事になる前に解決できたこともありましたし、その都度、アドバイスをいただき丁寧に指導してくれました。

今では日頃から現場とのコミュニケーションも心がけ、連携がうまくいくよう工夫できるまでに成長しました。そうした中、現場の手を煩わせることなく、滞りなく受注から納品までの流れを完結できた時の達成感は格別です。そして休日には、趣味のライブや旅行で次へのモチベーションにつなげています!今後は品質面のスキルや知識も養い、より積極的な活動ができる人材をめざします(牛丸さん)。

三協精密のココが好き!

社員もパートさんも、親世代の方が多い会社です。その分、みなさん知識は豊富ですし、雑談も楽しくできます。有給なども取得しやすい環境だと思います(牛丸さん)。

企業研究のポイント

モノづくりの会社といっても、世の中にはたくさんあります。まずはホームページを見たり、インターンシップに参加することで、各企業の特徴を知ることから始めましょう。それを行うことで、自分のやりたいことにマッチしているかが、漠然とながらも見えてくるはずです。当社で言えば精密プラスチック加工という技術があり、医療関連の製品が約60%を占めています。クリーンルームや180台もの射出成形機を有しているという自慢もあります。

こうした取引先や工場の設備面、働き方などは各社によって異なり、それをどう捉えるかで、今後の活動が変わってくると思います。また企業研究の時点でのんびりしていると、結果的に「出遅れた」ということになりかねないので計画的に行動してください。ほかにも時間が許せば、アルバイトやボランティアなど、多くの人と接する機会を持つことも大切ですよ。どんな仕事でも周囲との連携プレーは欠かせません。その練習を学生のうちにしておくことをお勧めします(人事担当 百瀬/笠原)。

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働く環境づくりにも努めており、年間休日は120日、有給の平均取得日数は13日。遠方からの社員には家電製品が揃い、光熱費込みで月3万円程度の借上社宅も完備している。

マイナビ編集部から

1969年の創業以来、三協精密では「知恵・度胸・スピード」の社訓を掲げている。品質に加え、納期遵守も問われる仕事だけに、何をすべきかを自分たちで考え、チャレンジしていこうという姿勢が、この言葉には込められている。加えて独自に5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)活動を進め、社員一人ひとりの品質保証に対する姿勢をブラッシュアップしているほか、「長野県医療機器製造業登録証」のIIIや、「ISO9001」「ISO13485」も取得し、信頼性の高い生産体制を確立している。

また近年は「長野県SDGs推進企業」にも登録し、経済産業省の健康優良法人にも認定された。社員の健康こそが、企業の生産効率のつながるとの考えから、健康のバックアップに努めている。

今回の取材を通じても、多方面から社員の活動を支えようとしている姿勢が伝わってきた。事業内容だけでなく、こうした社風面にも、企業研究ではぜひ注目していただきたい。

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長野県安曇野市と山梨県南アルプスに拠点を持つ。近年は医療系製品で培ったノウハウを活かし「抗菌トイレ」などの自社製品の開発にも力を注いでいる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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