アクアス(株)

私は温浴営業部で営業として働いています。主なお客様は温泉施設やホテル・旅館などの浴場がある施設や、プールのあるフィットネスクラブです。最近は、温泉を利用した地熱発電の施設などにも関わりがあります。部署ができてからは10年ほどで、アクアスの中でも比較的新しい部署です。現在はお客様の施設へお伺いし、水質管理やお困りごとについてヒアリングしたり、温泉向けのスケール抑制剤など各種薬品の商談をしたりすることが主な仕事です。弊社ではお客様の施設の水質検査も承っており、水質基準を満たしていないなどのトラブルがあれば、その解決のため薬品の適合テストや設備改善のアドバイス等を行います。また、検査でレジオネラ属菌が検出された場合にはお客様の施設に向かい、浴槽・配管の洗浄工事を行うこともあります。ヒアリングや商談、作業など全ての仕事に「私の仕事で納得いただく」ということは共通していると考えています。お客様に必要なことは何で、何をすれば喜んでいただけるかを考えながら仕事をしています。

私が入社を決めた理由は、会社の安定性と、人の健康に関わりたいという気持ちの2つです。冷暖房などの空調機器、食品の加工やお風呂・プールなど、水は私たちにとって必要不可欠です。私たちの生活に密接に関わる水処理は、今後も必要とされ続け、なくなることのない仕事です。全国各地の営業拠点から、アクアスの水処理によって皆さんの生活を支えているほか、海外の拠点でも日本の優れた水処理技術を広めています。また、創業以来の黒字経営ということもあり、これらの理由から会社の安定性を考えました。2つ目の人の健康に関わることは、大学時代からの目標でした。大学時代、スポーツインストラクターのアルバイトをしていましたが、その中でプールの水質検査を行う機会がありました。また、大学では運動や人の健康について学んでおり、汚染された水で健康が阻害されることを知りました。ここから、「水処理から人の健康に関われるのではないか」と考えました。レジオネラ属菌はレジオネラ症という感染症を引き起こしますが、その対策をすることで陰ながら健康を支えていることを実感しています。

アクアスの先輩方は皆さんとても優しく真面目で、質問をするといつでも時間を割いて疑問に答えてくださいます。また、それぞれの分野に精通しており、まさに「1を聞いて10を知る」ができる環境です。その中でも、私の所属する温浴営業部は特に明るく、オフィスではいつも笑い声が聞こえています。和気藹々としたアットホームな雰囲気です。仕事に関してはその人のペースに合わせて、新人のうちから現場に出たりプレゼンをしたりと、成長できる機会が多くあるのが特徴です。実際に私も社内向けのプレゼンや、インターンシップでの発表をさせていただきました。新人研修では水処理の基本から各営業部の仕事など、配属後に必要なことを一通り学べます。つくばの研究所や各工場での研修もあり、初めて知ることもたくさんあります。つくばでの研修後は、社員が集まってバドミントン大会をするのが恒例です。普段はお会いできない方ともお話しできるので、楽しみながら勉強にもなる良い機会です。文系・理系や経験の有無に関わらず、協力しあって仕事ができるのが特徴です。

「おもしろきこともなき世をおもしろく」、下の句まで総じると「面白くない世の中も、心の持ちようで面白く生きられる」という意味です。高杉晋作の辞世の句として有名ですが、どんなものにも当てはまると考えています。入社してからの1年は、仕事をしていても分からなくて苦労する場面が少なくありませんでした。そのようなときにこの言葉を思い出し、「この現場は大変だったが、○○は勉強になった。」、「この装置は初めて見たが、ここのシステムが興味深かった。」など、自分のためになったことを考えるようにしました。楽しい・勉強になるという部分を1つ見つけるだけで、自分が興味を持って理解している部分とそうでない部分が分かるようになってきました。苦手な部分は教えてもらえば良い、得意な部分は武器にすれば良いと全体をポジティブに考えられるようになりました。新しい情報の吸収がスムーズになり、仕事のやりがいも理解できるようになりました。今後も「おもしろき」部分を探しながら成長していきたいと感じています。