最終更新日:2026/1/21

帝国繊維(株)【東証プライム上場】

  • 上場企業

業種

  • 自動車・自動車部品
  • 商社(自動車関連・輸送用機器)
  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器
  • 繊維

基本情報

本社
東京都

取材情報

先輩100人100の就活

発電所の防災を形にする。社会的影響力の大きな仕事。

  • 理系学科系統 専攻の先輩

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次の世代のために。若手に大型案件を任せていく。

東日本大震災後、原子力発電所の安全性を高めるために消防設備の配備が求められるようになった。帝国繊維の一員として導入の基準作りから関わってきた篠本さんに、歩んできた道のりを振り返ってもらった。

篠本 和明
防災統括部 原子力チーム 課長
工学部 生命環境科学科卒
2011年入社

安全を守る商材を通じて社会貢献を果たせる、当社の事業内容に共感

大学では、化学の知識を土台とした環境に関する学問を専攻。生分解性プラスチックをテーマに研究をしていました。また、バスケットボール部の活動にも熱中していたので、体育館と研究室の往復で 1 日が終わるような、忙しい学生時代を過ごしていました。

就職活動では、人との関わりが好きだったことから、理系ながらも営業職を志望。システム系も検討しましたが、実体のある「モノ」を商材として扱いたいと考え、専攻と紐づいている化学・食品などの業界について幅広く調べていきました。その中で当社を志望したのは、消防ホースや防災用品などの有形商材を通して、人々の安心・安全に貢献できる事業内容そのものに共感を覚えたことが理由です。東証一部上場企業(現:東証プライム上場)企業であることも、大きな安心感になりました。

入社後の半年間は研修を兼ねて、当社の看板商材である「消防用ホース」の営業活動をスタートしました。製造工場での出荷業務なども経験しながら、営業としての基礎を学んでいきました。この商材は東日本・西日本の販売子会社やその先の特約店を通してエンドユーザーへ納品していくため、私たちは直接、エンドユーザーにご提案を行うことはありません。とはいえ販売会社に任せきりにするわけではなく、商材のデモ説明などを積極的に行い、各所とも調整を行いながらアクティブに営業活動をしていきました。

本格的に営業活動に出るようになったのは、1年目の後半からでした。そこから3年ほど、消防署や原子力発電所などに対して、「防災車輌」の販売を担当しました。当時、納入した車輌の中では、特に「空気充填車」が印象に残っています。空気充填車は、大規模火災などの現場で、消防士の方々が酸素ボンベを充填しながら活動するために使用される車輌になります。

お客様の要望に応じてカスタマイズして作り上げていく車輌なので、難しい仕様を請け負った際には、様々な技術的課題にもぶつかりました。製造子会社の設計者や販売会社の方々と協議しながら試行錯誤しましたが、その分、無事に完成できたときの達成感は非常に大きかったです。さらに後日、事件現場のニュース映像に、私が納入した車輌が映っているのを発見しました。感慨深い思いとともに、自分が携わっている仕事の意義を改めて実感する機会となりました。

私は化学畑の出身なので、専門知識は入社後に勉強を重ねました。技術的な知識を活かしてお客様により深く貢献できることが、“技術営業”としてのやりがいだと思います。

全国の発電所に設置される前例のないシステムを扱う、ダイナミックな仕事を経験

私は東日本大震災が発生した2011年、全国的に防災機材の需要が高まる中で入社をしています。福島第一原子力発電所の事故を受け、全国の原子力発電所に対しても、安全管理体制の見直しが急速に進められていた時期でした。事故の終息のために、当社の「ハイドロサブシステム」が利用されていたことから、多くの問い合わせが寄せられる状況になりました。ハイドロサブシステムとは、大口径ホースや毎分数トンを送水できるスーパーポンプ、車輌が一体となった当社の大容量送排水システムになります。この環境の変化をきっかけに、それまで取引が少なかった発電所関連企業が、当社のメイン顧客へと変わっていくこととなりました。

そうして現在の原子力チームの一員となったのは、入社 4 年目のことです。想定外の事態に備えるべく、国の法律として、各原子力発電所に当社の「ハイドロサブシステム」に代表される緊急冷却システムの設置が義務付けられることが決まったタイミングでした。これを受けて、当社でも新しい部署が本格稼働することになり、私も立ち上げメンバーの一員として奮闘する日々が始まりました。

どの発電所にも設置する必要があるものだけに、ビジネスチャンスは多くありましたが、法的な基準が非常に厳格で、その対応に最も苦労しました。納品する際には、設計上の数字を一つひとつ確かめた上で、なぜその選択をしたのか、規格や法律などの技術的な背景までを明らかにする必要があります。1 年半から2 年程度と長い月日をかけて、無事に納品に漕ぎ着けるまでの過程では、技術と法律、両方の知識を持っている私たち技術営業が重要な役割を担っている、という手応えも感じられていました。

最も印象深かったのは、前例のない中で経験した最初の案件です。全国の基準をゼロから作る!くらいの意気込みで、クライアントと一体となって試行錯誤しました。無事に納品できた際には、やり遂げた感とともに、感慨深い思いに包まれました。一緒に多くの壁を乗り越えたクライアントとは、たくさん飲み交わした思い出もあります。この案件は以降、一つの基準となり、実績への信頼感もあって、続く他の案件でも当社は非常に多くの支持をいただけました。その後も全国の発電所に納品を進めていき、ほぼ導入が完了しています。現在はメンテナンスの促進、買い替えニーズの把握につとめながら、“次”の展開に向けて備えているところです。

防災機材のニーズの高まりの中で、社会的にも影響力の大きいビジネスを経験させてもらっています。社会の安心・安全に貢献する当社の役割の重さもひしひしと感じています。

若い力が躍動できる環境。社会的意義も大きい事業に、総合的に寄与していきたい

2020年4月には課長に昇格。以後は6名の営業スタッフをまとめる立場となり、グループ内の調整や人員配置といったマネジメントを行いつつ、私自身も案件を担当してお客様との交渉の場にも立っています。社内的に見ても大型の案件を受け持っている部署だけに、その責任を担うプレッシャーは大きいですが、「会社全体に大きく貢献できている」「発電所の安全な再稼働に貢献し、社会に役立てている」という思いが、仕事を進めていく上でのモチベーションとなっています。

苦楽を共にする中で親交が深まっているクライアントも多く、チームの初案件を手がけた発電所の担当者とは、同じタイミングで昇進を果たしています。お互いに良い影響を与え合いながら成長を遂げてこられた点は、いち社会人としても感慨深いですね。

近年、当社では責任あるポジションに積極的に若い人材を登用するようになりました。私自身もその中でチャンスをもらった一人です。この流れが決定的に加速したのは、3.11 の東日本大震災がきっかけです。よりスピーディに新しい事象に対応するには、若い世代の力を積極果敢に取り入れるべきだ――想定外の事態が続発した 3.11 を契機に、会社全体に若手を登用する機運が高まることとなりました。

過去にも、自然災害やテロなどが発生した際には、防災やテロ対策に係る当社の事業は大きく注目されてきた歴史があります。阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、9.11 の同時多発テロ事件を契機としたテロ対策の強化などの際にも当社は大きく貢献をしていますし、昨今の異常気象による水害、新型コロナ対策においても同様です。

これは、たまたま運よく関連事業を手がけていたからではありません。予兆といえる事件や出来事を踏まえ、そのたびに先回りをして海外の最新鋭・最先端の商材を開拓、国内に導入し、周到に準備をしてきた結果が、今日の総合防災事業としての発展へとつながっているのです。

私自身も、当社をさらに成長させる原動力となるために、いっそう部下たちのモチベーションを高めていくことに励んでいくつもりです。現在の担当分野に関しても、まだまだチャレンジすべきことが残されている状況ですので、今後も前向きに挑戦を重ねていこうと考えています。

学べる場は数多く用意されており、私も現在、部課長クラス向けの次世代リーダー研修を受講しています。優秀な先輩・同僚たちとの関わりにも、大きな刺激を受けています。

企業研究のポイント

学生さんは常日頃、様々な学びを続けていると思います。社会に出てからも、勉強をする姿勢は不可欠であり、当社で働く上でも、次々と新しいものが出てくる商材の知識を常に吸収していくことが求められます。

当社の営業は「技術営業」を標榜しているだけに、商材の仕組みについて深く理解した上でクライアントに説明したり、設計者と同じ土俵に立って会話をしたりと、仕事の中で技術的素養が必要になるシーンがよくあります。設計の中では摩擦係数や圧力損失値の計算なども行うので、理系の人には入り込みやすい世界だと思います。

さらに今後は「AI や DX などを活用しながら、どんな展開ができるか」といったことも探っていく必要があり、こうした分野では、皆さんのような若い世代が中心となって事業を育んでいくことになるだろうと予想しています。ぜひ、「自分たちが主体となって新しい分野を開拓していくんだ」という気概を持ってほしいと思います。

最後に、この期間中は将来のことを考えて思い悩んだり落ち込んだりする瞬間もあるかもしれません。そんなときは一度、考えることを一旦止めて、リセットしてみるのも悪くない手かと思います。私自身もうまく行かない時期は、部活に専念して気持ちを入れ替えていました。皆さんもご自身のペースで取り組み、納得のいく形で業界研究を終えられるよう、最後まで頑張っていただきたいと思います。

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総合防災事業・リネン事業という2つの価値を社会に届けている同社。本社オフィスは2018年に移転し、開放的なワンフロア設計で、社内連携も取りやすい環境だ。

マイナビ編集部から

創業時から受け継がれた「社会の安全、生活文化の向上に貢献する企業」を基本理念とし、戦前は製麻事業を中心に広く国家的貢献を果たした帝国繊維。また、近時は総合防災事業とリネン事業という2つの価値ある事業を通じて、1世紀以上に亘り、社会・国民の安心・安全と良質な生活文化の向上に貢献をしてきた。また、2023年度より、スタートした「テイセン未来創造計画」では、「人を創る」「仕事を創る」「人と仕事を繋ぐ企業文化を創る」をテーマに掲げ、「防災のテイセン」としての未来を切り拓き、世界に通用する防災企業として、名実ともに、社会及びステークホルダーの方々から絶対的な信任を目指している。
巨大地震などの大規模自然災害、異常気象による風水害、更にはテロなど特殊災害の脅威が増す中、若い世代の力を積極果敢に取り入れるため、若手の人材採用や育成に力を入れている。自衛隊研修など踏まえ実際に自社の製品がどのように活用されるのかを体感することで、自社製品の理解を高めるとともに大きな社会貢献を果たしていることを若いうちから実感することができる。そのため、若いうちから責任あるポジションで仕事が行え、結果としてより企業の発展へとつながっている。
防災業界におけるリーディングカンパニーへの進化を目指すテイセンは今後、要チェックな会社だ。

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社会の安全と生活文化の向上を掲げ、日本で初めて消防ホースを開発し、以来、消防ホース、防災資機材、防災車輛、消防服など、防災に係る4つの事業分野を中心に展開。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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