最終更新日:2025/11/27

ダイニチ工業(株)【東証スタンダード上場】

  • 上場企業

業種

  • 家電・AV機器
  • 日用品・生活関連機器

基本情報

本社
新潟県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

世界最小サイズの燃料電池ユニット開発に貢献!若手の発想を活かした新事業の内部。

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ダイニチ工業の挑戦を支える若手社員の声を、あなたに。

■特殊機器開発部 FCシステム開発課 主任 
山宮 弘毅さん(写真左/2013年入社)

■特殊機器開発部 FCシステム開発課 
山本 蓮馬さん(写真右/2018年入社)

※部署名や所属は取材当時のものです。

家庭用石油ファンヒーターでは誰もが知るダイニチ工業。同社の「ブルーヒーター」は、日本の冬に欠かせないブランドとなっています。培った技術を水平展開し、開発したハイブリッド式加湿器も多くの方から愛用されています。常に挑戦するダイニチ工業が他社と共同で開発したのは、世界最小サイズ
(※定置型家庭用燃料電池において世界最小サイズ(京セラ(株)調べ)。2019年10月10日時点。)の高効率家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの燃料電池ユニットです。開発の現場では新人をはじめ、若手社員の活躍がありました。彼らが何を考え、何を学びながら「まだ誰もやったことがない開発」に取り組んだのか、その声をお届けします。

発想に基づき仮説を検証。試行錯誤の最中も充実を感じた開発の現場。(山宮)

燃料電池システムは都市ガスから作った水素と空気中の酸素によって発電し、その熱でお湯を作ってタンクに貯める、非常に効率の良いシステムです。従来の発電所方式による送電ロスもなく、排熱も利用でき、コストも下がります。ガスさえあれば稼働するので災害時にも活躍が期待できます。
今回、私たち特殊機器開発部が開発を行ったのは世界最小サイズ(※)の燃料電池ユニットです。これは「まだ他の誰もやったことがない開発」でした。
私は学生時代に騒音の研究をしていたことから、騒音対策と発電性能の安定化を手がけました。

騒音対策では低周波騒音とファンの風切り音が課題でした。プロトタイプの製品を利用して無響室のマイクで音を聞くなど、まず音がどこから出てくるのか原因を追究。そのメカニズムを調査して対策を考え、プロトタイプを改良していきました。最初は「うるさい」と感じるくらいの騒音も、改良を重ねて徐々に解決へと繋がり、最終的には要求仕様を満たすことができました。
発電性能の安定も、同様に「なぜ不安定になるか」の追求からでした。開発には、原因を特定して仮説を立て、検証を行い、正解にたどりつくというプロセスがあります。この間、試行錯誤が多かったのですが、気持ちは充実していました。アイディアが出たらメモを欠かしません。朝起きた時にいい発想が出たこともありました。自分がたてた仮説が当たって、アイディアを商品に反映できたときは、大きな喜びとやりがいを感じました。
学生時代に自分が考えたノウハウを職場に持ち込み、先輩に「君、素人じゃないね」と言われたこともあります(笑)。今回、学生時代に学んだことが役に立ったのもうれしかったです。

当社は新潟の企業ですが大手企業と対等につきあい、開発を行います。そして、先方の社員の方々と交流を持ち、おおいに刺激を受けました。それが、自分の仕事にフィードバックされていきます。
開発を終えた現在は、燃料電池の量産における検査を担当しています。私は、ものづくりをしたくて勉強してきました。自分がたずさわった商品を多くの人に「いいものだ!」と使ってほしいと思い、当社に入社しました。今、その夢を現実にしています。
(山宮 弘毅)

学生へのアドバイス

「企業研究では家族や友人と話し合い、自分がどんな人間か確かめることも大事」と山宮さん。「“こういうの好きだったよね。”と言われ、新たに気づくことがあります」

「試験の結果、変更が必要です」と入社1年目で提案。そして世界最先端の製品に採用。(山本)

世界最小サイズ(※)の燃料電池ユニットを開発するときには、低温試験、高温試験、(地震などの)安全性テストを担当しました。この燃料電池ユニットは、屋外に置くものです。温度の試験は社内に試験設備があり、-10℃や45℃の環境で実際に動かしてチェック。世界最先端の製品づくりの現場で、入社1年目の私が「試験の結果、このような変更が必要です」と言って採用されたものがあります。筐体を開けて「ここは自分がやった」と言えるのです。人に誇れる仕事ができたと思います。

入社前は燃料電池のことは何も知りませんでした。開発チームに入った当時はずっと筐体の分解と組み立てをやっていました。その過程で、わからないところが出てくるので、積極的に先輩に聞きながら構造を理解し、知識を深めていきました。
試験の担当になって学んだのは計画の重要性です。行き当たりばったりでやっていると再検査も多くなります。まず計画を立ててスケジュールを把握することで、余裕をもって試験に臨むことができます。考える時間がきちんと持てると、今度は独自のチェックもできます。違う目的で取ったデータが思わぬところで役立つこともありました。仕事の進め方が改善されるたびに、作業時間は減り、製品はより良くなっていきました。

新潟出身で、福祉人間工学を学んだ私は、ものをつくる仕事に就きたいと考えていました。当社に入社を決めたのは、新潟に本社を置きながら、大手企業を相手にビジネスを展開しており「何か新しいことができそうだ」と感じたから。そして、規模の大きすぎない会社で、いろいろな仕事を幅広く経験できることも決め手になりました。入社2年目の今、愛着のある新潟という土地で、世界の最先端の仕事をやりとげることができました。
現在は、開発を終えた燃料電池ユニットのマイナーチェンジをはじめ、次の開発に向けて新たな一歩を踏み出しているところです。
(山本 蓮馬)

学生へのアドバイス

「自己分析を行い、自分に合った会社を目指しましょう」と山本さん。「面白そう!と思えたら、会社の規模は関係なく、それが正解ではないかと思います」

新たな開発に取り組む職場は、いつも、いろいろな意見が飛び交っていました。

■仕事効率と成長を狙った取り組み
社員数500人という中堅規模の会社で、新潟にいながら世界最先端のことができ、自分の意見を反映できる。それがダイニチ工業という企業の魅力です。試験用の設備などが充実していて、開発の最中は、ひたすら自分の課題に集中しました。そこで重要だったのが、長くなりすぎないよう、立ち机で行う朝のミーティングです。作業の予定や進捗を報告し、上司や先輩からのアドバイスなど、フィードバックをたくさんもらいました。多くの人から意見を聞くことができ、それが自分の成長につながったと感じています。
それから、当社が協賛している間瀬サーキットで行われる「ママチャリ8時間耐久レース」というイベントがあります。部長から新入社員までが仮装して参加するなど、遊び心も大切にしている職場です。
(山宮 弘毅)

■1つ聞くと10返ってくる職場
職場の雰囲気はとてもいいです。先輩に1つ質問をすると「思ったこと、経験したことを伝えたい」という感じで10くらい返ってきます。筐体を組み立てながら「すみません」と訊ねると、満足するまで教えてくれます。それに、同じ質問でも人によっていろんな意見があります。「そんな考えも!?」と驚くこともあり、考える材料が増えていきます。所属する課や、開発全体の交流は盛んで、ダイニチ工業名物の「運動会」など社外の方との交流機会も豊富な環境です。
当社は中堅企業です。どんなに設備が整っていても、人が少ないと、やることは多くなります。いろいろな仕事をやりながら知見が増えていく面白さがあります。また、日本を代表するような企業との共同開発の機会もあり、濃密な経験が増えていきます。入社後、自分の頭がすごく良くなった気がします(笑)。成長できる職場です。
(山本 蓮馬)

学生へのアドバイス

仕事が楽しければ、仕事について考え、話し合うことも楽しくなります。自分が好きなことを知り、興味を持てる企業にチャレンジしてください。

企業研究のポイント

当社は離職率が低く、協力企業の半数近くは創業以来のおつきあい。社員、協力企業、お客様、地域社会など、「人」を大切にする企業に贈られる「第2回日本でいちばん大切にしたい会社」大賞(日本工業新聞社主催)の実行委員長賞を受賞しています。
私たちは企業として利益を追求することはもちろん、会社に関わる人の幸せを大事にしています。名物となっている「運動会」では当社の社員に加え、協力企業の社員400人も参加。タテのつながり、ヨコのつながりに加え、ナナメのつながりも作り、人生や仕事の充実につなげてほしいと考えています。また、この「運動会」には「年に1度、体の衰えを確かめ、生活習慣を見直そう」という、社員の健康を意識した意図もあります。
私たちは「働く人の時間に会社が対応していこう」と考え、実践しています。生産現場では午後4時に退社時間となる「時短ライン」も導入。出産時のお祝い金支給など(第2子、第3子と支給額が増えます)、子育てしやすい職場環境の実現にも取り組んでいます。さらにフレックス勤務体制や1時間から有休が申請できる体制も整えています。
会社は人生の多くの時間を過ごす場所です。企業研究を行う場合には、社員や家族をはじめ会社に関わる人を幸せにする、どのような施策を行っているかに着目することも重要だと思います。

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和気あいあいとした現場から画期的な製品が生まれます。ダイニチ工業に関わる人たちを大切にしたい。そんな思いで、みんなが働きやすくなる施策を積極的に導入しています。

マイナビ編集部から

ダイニチ工業の製品といえば、日本の冬にはおなじみとなった家庭用石油ファンヒーター「ブルーヒーター」。そこで築いた技術力を水平展開し、開発したハイブリッド式加湿器も生活者に支持されている。そして今回、世界最小サイズ(※)の燃料電池ユニットを開発。新潟に本社を置きながら、500人の社員で大企業とわたりあう会社である。インタビューを行った2人の社員は、どちらも新潟県出身。地域に愛着を持ち、そこで暮らしながら世界最先端となる製品の開発に参加した。2人がダイニチ工業の開発の特徴について語ることに「雰囲気の良さ」がある。社員同士で意見をぶつけあい、いいと思ったものは、それが入社1年目の社員のアイディアでも採用する。そこでは経験は関係ない。いいアイディアがあれば、いいものを作るためにそれを活かす。開発にかける「純粋な姿勢」がそこにある。そして、それを可能にしているのがコミュニケーションだ。新人はどんどん質問し、先輩はそれ以上に答える。開発は人が行うものであり、人の発想を製品に反映させることで前進する。そのために誰もが自然に意見を言える職場の空気があるのだ。さらに運動会をはじめ、各部署で行われる社員同士の交流が、そんな環境を育んでいる。ダイニチ工業は、フレックス制や時短ラインなど、社員にとって働きやすい職場環境を整備することに力を入れている。会社は人であり、開発も人である。それを強く感じさせる企業である。

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若手社員の意見も活かし、完成した世界最小サイズ(※)の燃料電池システム。良いアイディアをどんどん取り入れる開発の熱意が、大きな成果を生みました。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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