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最終更新日:2025/4/1
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部署名釣具事業部 開発設計部
勤務地大阪府
仕事内容釣具(リール)の開発・設計
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シマノに入社したのは2000年。ちょうどその頃、ハリウッドスターやトレンディ俳優を起用したシマノのテレビCMがゴールデンタイムに流れているのを見て、「シマノはカッコよくて自由な企業」という印象を受けていました。もともと釣り好きだった私は、この会社で働きたいと思い入社を志望しました。そして、当時の印象は実際に20年以上シマノで過ごした今も変わっていません。学生時代の専攻は機械工学で、入社後はリール開発部門一筋。最初の14年間はスピニングリールの製品開発に従事し、その後は現在までマネージャーという立場でチームをリードしています。
シマノには、若手でも大きなチャレンジができる環境があります。私も入社2~3年目でスピニングリールのフラッグシップであるSTELLAの担当となり、「ユーザー様の期待以上の製品を出さなければ」というプレッシャーと同時に、大きなやりがいを感じる日々を過ごしていました。シマノのリール開発では、1つの機種を1人の開発者が担当します。革新的な機能、感性的なデザインと質感、巻きごこちは言うに及ばず、所有するよろこびまでも提供する製品であることが求められます。巻きごこちを追求するあまり、1日中リールを巻き続けて手にまめができることも珍しくありませんでした。私にとってそれは“勲章”でもありました。そうした試行錯誤を重ね、いろんな壁を乗り越え、ようやく製品を世に出せたときの達成感は非常に大きなものがあります。以前、タイ国王が私の手がけたリールで大物を釣ったという記事が現地の新聞に報じられたと、海外販社のメンバーから聞いたときの嬉しさは今も記憶に鮮やかです。若手のころから開発者として過去4世代のSTELLAに携わる機会を与えられてきたことは、私の誇りであり、現在の私の礎でもあります。
2019年、マレーシア工場に、開発設計部門のマネージャーとして赴任しました。同工場にはリールの一連の製造工程が揃っており、また組立や品質管理といったものづくり全体のプロセスが結集しています。それまで開発者として生産現場とのやりとりは多くあったものの、ここでは実際に製品をかたちづくる現場の工程や工法を広く深く学ぶことができ、自分自身のものづくりの見方や考え方が一気に広がることを自覚しました。赴任直後は慣れない英語でのコミュニケーションや文化の違いに戸惑うことも多々ありました。しかし、「郷に入れば郷に従え」。現地のメンバーに自分から積極的に話しかけたり、現地の文化や習慣を学んだりするうち、徐々に互いの信頼関係を築くことができたと思います。非常に有意義な3年弱をマレーシアで過ごし、2021年に帰任。この経験があったからこそ、今もオンラインミーティングやメールで、現地メンバーと同じ目線に立ったスムーズなコミュニケーションを続けることができていると実感しています。
開発者にとって最も肝心な源泉は「アイデア」です。新しいアイデアが湧き水のごとくと溢れ出てくるようなチームを目指しています。新たなアイデアの根底にあるのはマインドだと考えます。特に、「好奇心」と「粘り強さ」、そして「向上心」は開発者にとって不可欠です。開発とはゼロから何かを生み出すことだと思われがちですが、私の経験上、まったく無の状態から画期的なアイデアや機能が生み出されたことは、まずありません。振り返ると、釣りをしているときの些細な感覚や気づき、発見から「こんな機能があればいいのに」、「もっとこうしたい」といったアイデアの芽が出てくるものだと思います。普通なら見逃してしまうほど小さな事象や心の機微も敏感にとらえ、認識するところからアイデアが生まれ、それが革新的な新機能の開発につながっていくのです。シマノの釣具事業メンバーはみんな釣り好きと同時に、釣具好きです。「こんな釣具があればもっと楽しめる」、「こんな釣具で釣りをしたい」という熱意や夢を持ちながらチャレンジを続けています。我々と志を同じくする方にとって、シマノは大きな夢を実現できる最高の場だと思います。