最終更新日:2025/7/19

新産住拓(株)

業種

  • 住宅
  • 住宅(リフォーム)
  • 不動産

基本情報

本社
熊本県

取材情報

企業が取り組むSDGs

人財育成に力を注ぎ、地元の木材にこだわった本物の住まいを探求、開拓しています

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地球環境を大切にした住まいづくりと、人づくりに取り組む企業

■代表取締役社長/小山英文

「熊本の住まいは、熊本の木で」という徹底したこだわりを貫く新産住拓(株)。小山社長に、本物の住まいに加え、人づくりへの積極的な取り組みについても語ってもらいました。

今回紹介するSDGsの目標
目標3:すべての人に健康と福祉を
目標4:質の高い教育をみんなに
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
目標7:エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
目標8:働きがいも経済成長も
目標11:住み続けられるまちづくりを
目標13:気候変動に具体的な対策を
目標15:陸の豊かさも守ろう

住まいづくりだけではなく「人づくり」に力を注ぐ

目標4:質の高い教育をみんなに
目標5:ジェンダー平等を実現しよう
目標8:働きがいも経済成長も

●人財育成に全力で取り組む
当社は「働きたい会社No.1」をテーマに掲げた取り組みを行っています。仕事内容に伴った給与や福利厚生が整っていることは前提条件。加えて、社員一人ひとりがプロとして自己実現できる企業であることをめざしています。そのため、学びたいと思った時に、いつでも学べる環境を用意。研修や勉強会への参加を申請すれば、会社負担で参加できますし、資格取得に関しての受験費用等もサポートしています。当社は業界内でも有資格者の比率が高い企業だと自負していますが、その理由は会社全体に学ぶ社風が浸透しているからだと思います。会社としても、定期的に階級別の教育プログラムを開催。プロフェッショナルとしての専門スキルに加えて、人間力を育むカリキュラムとなっており、自主的に自由に誰でも参加することができます。

●全社員にとって働きやすい企業をめざす
性別・年齢を問わず、全社員にとって働きやすい環境であるために、子育てや介護と仕事の両立などを想定し、一人ひとりのライフスタイルに合わせた勤務形態の制度を整備。産休、育休制度や障がい者の雇用はもちろんのこと、時短勤務、テレワーク、子どもが生まれた男性社員の特別休暇制度などがあります。また、以前はお客様用だったショールーム内の託児施設を社員が使えるようにも整備しました。女性も男性も働きやすい企業であることは、女性社員比率44%、育休からの復帰率100%(男性社員含む)、新入社員の3年以内離職率3%(2024年現在)などのデータにも表れています。

●成長することに喜びを感じ、それを会社が応援する
プロとして自己実現できる企業であることをめざす上で、社員教育に加えて力を注いでいるのが、全社員との月に一度の「1ON1面談」です。面談の相手は所属部署の上司だけに限らず、別部署の先輩や各々のプロジェクトリーダー等にもお願いすることができます。面談を通して、なりたい自分像をイメージし、そのために必要なスキルを考えたり、現時点での取り組みをフィードバックしたりすることが可能。毎月面談を行うことで、目標の再設定や軌道修正がこまめにできるので、自己実現への道がより近くなります。「成長することに喜びを感じる」、そんな価値観を共有する社員の集合体でありたいと考えています。

SDGsの取り組み紹介

「入社して3年間でどこに出ても恥ずかしくない社員に育てることをテーマに、社員一人ひとりの自立心を育むことを意識して人財育成に取り組んでいます」と小山社長。

地元の緑を循環させながら、良質な木材で本物の住まいづくりを

目標13:気候変動に具体的な対策を
目標15:陸の豊かさも守ろう

●住まいづくりは森づくりから
苗木が育ち、木材として使用できるまでには約50年の月日が必要です。すなわち、木材は人間が生きている間に循環が完了する数少ないサステナブル素材といえます。熊本の山林から伐採した木材を住宅に使用し、その山にまた苗木を植えるという活動に、当社では25年以上前から関わってきました。住まいづくりを森づくりから考え、森林を守ることは、木造住宅メーカーである当社の使命であると考えています。

●熊本の住まいは、熊本の木で
熊本に拠点を構える当社は、国産材の中でも近隣の山林で育った熊本県産の木材にこだわっています。柱や梁といった住宅の中心となる部分には熊本県産の木材を100%使用。私たちが熊本の木材にこだわるのは、地元の森林を循環させて守り、地方創生に貢献したいという想いに加えて、お客様にとってもベストな住宅が提供できるからです。木は生き物なので、その土地の天候・気温・湿度に適応します。地元の気候を知っている地元の木を使うことで、より快適な住まいづくりにつながると考えています。
当社では森の木を伐採し、加工し、建築現場に届けるまでの流れをすべて自社グループで管理する独自の「木材産直システム」を構築しています。そのため、他社よりも中間マージンを廃した物流システムが確立されており、お客様に良質な木材を適正価格で提供することが可能です。

●長年にわたる森づくりへの取り組みを裏付ける認証や表彰
当社が地元の森づくりプロジェクトに取り組み始めたのは1995年のこと。世の中が持続可能な社会や環境問題に目を向けるよりも、ずっと前から活動してきました。SGEC(緑の循環)認証会議から九州で初めて認証林産物取扱認定事業体として認証(2005年)、第14回くまもと環境賞受賞(2005年)、100%国産材の住宅生産の取り組みにより農林水産大臣・経済産業大臣より「農商工連携88選」に認定(2008年)など、“近くの山の木”にこだわった当社の取り組みは、数々の認証、表彰を受けています。

SDGsの取り組み紹介

自ら学び、成長した成果を社内にフィードバックする文化が根付いている。そのため、年齢や部署の垣根を越えた社員同士でプロジェクトを組んで取り組むケースが多くある。

住まいづくりとは、家族の幸福づくり

目標3:すべての人に健康と福祉を
目標7:エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
目標11:住み続けられるまちづくりを

●国内最高レベルの空気環境へのこだわり
シックハウス症候群の存在を知ったことをきっかけに、当社では1995年から住宅内の空気環境に着目した住まいづくりをすすめてきました。大学の教授に協力を仰ぎ、ホルムアルデヒドなどの有害な化学物質をできるだけ排除した「健康住宅」への挑戦を開始。1999年には、日本の住宅会社で初めてホルムアルデヒド濃度の公開測定を実施し、注目を集めました。当社の健康住宅の基準となっているのは、赤ちゃんが健康に暮らせる住まい。ホルムアルデヒド濃度に関して、世界保健機関(WHO)や厚生労働省が定める基準値を大幅に下回る極めて厳しい基準を採用しています。

●熊本地震で1邸も倒壊しなかった「家族を守る」住まいづくり
2016年、熊本では大きな地震が発生しました。当社では50年を超える歴史の中で、6,000邸以上の住宅を建ててきましたが、熊本地震によって倒壊した住まいはゼロ。2000年に導入した「新しい屋根工法」を採用した住宅では、瓦の崩落もありませんでした。住宅の目的は快適に暮らせることだけではなく、人の命を守ることにあると考え、耐震性を高めることができる素材・工法については、国の基準以上に厳しいものも積極的に採用。国が定める耐震基準の最高レベル「耐震等級3」を“標準仕様”とし、プラスαの対策を施しています。

●地球環境にも、住んでいる人にも優しいZEH住宅
脱炭素社会、省エネルギー化に向けて、住宅業界では国が推進するZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に向けた取り組みが進んでいます。ZEHは断熱性能を高めたり(省エネ)、太陽光発電を活用したり(創エネ)して、エネルギーゼロで暮らせる住宅のこと。2030年までに新築住宅のZEH化率を50%以上にすることが目標として掲げられていますが、当社では既にZEH化率85%を達成。さらに、住宅建設時のCO2排出量も含めたCO2の収支をマイナスにするという「LCCM住宅」にも着手し、熊本県内の住まいのZEH、LCCM化を推進するトップランナーとして、これからも積極的な取り組みを進めていく計画です。

SDGsの取り組み紹介

2021年から始まった「熊本県SDGs登録事業者」にも登録。1995年から森づくりプロジェクトに関わり始めるなど、資源の循環を意識した取り組みにいち早く着手してきた。

企業研究のポイント

長い人生の中で見ると、内定はゴールではなく社会人生活のスタートです。
初任給など目先の条件だけで判断するのではなく、その会社で働き続けることをイメージできる企業を選んでほしいと思います。そのためには、採用に関わる人間以外の社員の声も聞くことがポイント。インターンシップへ参加したり、説明会や面接会場にいる面接官以外の社員に積極的に話を聞いてみたりと、現場で実際に働いている人のリアルな話を聞いて、入社後のマイナスギャップを減らしてほしいと思います。

住宅業界に絞っているのであれば、展示場に足を運ぶこともおすすめです。先輩社員の働く姿が見える上に、商品である住まいについても確かめられます。住まいは人生で最も高額な買い物といわれる商品です。木造住宅と鉄筋コンクリート造のマンションでは同じ住まいでも特徴が大きく異なります。自分が住みたいと思えるか、自信をもってお客様に販売したいと思えるかといった価値観とその会社の商品である住まいを比べることで、企業選びの参考になるのではないでしょうか。

また、現場社員のリアルな声に加えて、トップのメッセージにもぜひ注目してください。社長がどんなビジョンをもっているかで、会社の将来は確実に変わってきます。入社して成長した先、どんな会社になっているのか、どんな地域貢献や価値の提供をできているのかをイメージする上でも、トップのビジョンを聞いてほしいと思います。

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「何かに打ち込んだ経験をぜひ振り返ってみてください。真剣に取り組むと何かしら壁にぶつかるもの。それを乗り越えた自信は社会人でも活かされますよ」と人事担当の2人。

マイナビ編集部から

新産住拓の「拓」の字には最適な住まい・本物の住まいを探求し、開拓し続けるという想いが込められている。その社名の通り、半世紀以上にわたる新産住拓の歴史は、チャレンジの歴史。今回の記事で紹介したSDGsにつながる取り組みをみても、常に革新、改革を続けてきた企業であることがわかるだろう。だからこそ、チャレンジして成長を続けたいと考える学生にとっては、活躍のチャンス、成長のサポート環境が存分に用意されている。

取材中、小山社長は「大都市に行かなくても、社員が夢を叶えられる企業でありたい。そのために人財育成に全力で取り組むことが、社長である自分の使命だ」と語ってくれた。現場社員からも「行きたいと申告した勉強会への参加を否定されたことはないですね」といった声があり、事実、会社負担で海外での研修に参加した社員もいる。そして、成長した先で待っているのは、熊本産の木材にこだわり、地産地消で本物の住まいを提供するという地域貢献できる仕事であり、成長した先には自分の夢も実現できるというやり応え満点の企業であることが新産住拓の大きな魅力といえるだろう。

小山社長の言葉でもう一つ印象深かったのが「当社は、きれいごとを必死で頑張る会社です」という決意。耳障りのいい言葉でビジョンや想いを取り繕うのではなく、真剣にチャレンジしていると胸を張る新産住拓の取り組みに、ぜひ注目してほしいと感じられた取材だった。

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めざしているのは「幸せ創造企業」。住まいづくりと家守りの役割を通して、お客様の末永い幸せを実現することを企業としての使命に掲げ、100年企業への歩みを進めている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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