最終更新日:2025/7/22

鶴丸海運(株)

業種

  • 海運
  • 陸運(貨物・バス・タクシー)
  • 物流・倉庫
  • リース・レンタル

基本情報

本社
福岡県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

海陸の総合物流サービスを通じて人々の暮らしを守り、日本の経済を支える仕事。

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日々進化する自分と出会う!先輩たちが生き生きと働く姿に密着。

大手企業を中心に幅広い業界と取引。総合物流サービス会社として国内外の拠点とネットワークを持ち、人々の暮らしから社会インフラまで支える会社で活躍する3名の先輩に会社や仕事の魅力を伺った。

■鉄鋼物流部 若松営業所
原 誠司(写真左)
2015年入社/経済学部卒業

■コンプライアンス室
飯田 早紀子(写真中央)
2014年入社/文学部卒業

■ロジスティクス部 福岡支店
納屋 智徳(写真右)
2022年入社/法学部卒業

日本の産業を付加価値の高い物流サービスで支えるやりがい【鉄鋼物流部 若松営業所/原】

若松営業所では、主に鉄などの原料を扱っています。船から原料を降ろし、積み込む荷役作業を行い、倉庫に保管。粉砕やふるいにかけて袋詰めするなどの加工作業を行い、お客様先に届けます。私自身は鉄鋼メーカー様が使用する合金物や鉱物を担当。保管依頼や原料加工のオーダーを受ける窓口として、お客様とコミュニケーションを取りながら、入荷、保管、加工、出荷まで全体の調整役を任されています。

物流の仕事は一人で完結できるものではありません。お客様や現場作業者をはじめ、多くの人が協力し合い成り立つ仕事だからこそ、関係各所とのコミュニケーションは大切。調整役として多くの人とコミュニケーションを取る大変さはありますが、私たちの仕事が滞ると製鉄所が止まる恐れがあり、その責任感やプレッシャーを感じながら手腕を発揮できる仕事にやりがいを感じています。スケジュールや工程の組み方を創意工夫しながら物流を管理していくおもしろみもありますね。
入社10年目になると任される業務も増え、新しい商材や案件を担当する機会が多くなります。新しいものをどこに保管し、どのような加工作業を行うのか、現場各所とコミュニケーションを取りながら成功に導くことも大きなやりがい。お客様と一緒に新しい案件にチャレンジし、リーダーシップを発揮しながら物流を整えることで得られる達成感を味わっています。

さまざまな経験を通じて養うことができたのは、人を巻き込む力。お客様や現場の皆さん、社内でも部門を越えた協力体制がある当社だからこそ、周囲の協力を得ながら自分自身も成長できたと感じています。学生時代を振り返れば、周囲とコミュニケーションを取るのが得意ではありませんでしたが、仕事を通じて多くの人と出会い、コミュニケーションが取れるようになり、自身の視野を広げることができています。

今後も現場管理者としてすべてが円滑にまわるよう調整役となる現在の仕事で得た知識や経験を活かし、新しい商材を自ら獲得していく営業にチャレンジしたいですね。北九州は鉄鋼や製鉄が盛んな地域。その地域において、倉庫保管だけではなく原料の加工までトータルに手掛けられることが当社の大きな強みです。会社の強みを全面に打ち出し、一環体制で提供できる付加価値の高いサービスをより多くのお客様に提供していきたいと考えています。

鶴丸海運は、こんな会社です。

「100年続く老舗企業ですが、どの拠点もフォローし合う体制があり、若手も積極的にアイデアを出し、新しいことにチャレンジできる風土があります」と原さん。

会社全体に視野を広げ、誰もが安心して働ける職場づくりに貢献【コンプライアンス室/飯田】

入社から長く海運事業部に所属し、船舶の運航管理に携わっていました。具体的には、荷主様やメーカー様からの依頼に基づき、セメントタンカーと呼ばれる船が走れるようルートや気象の確認を行いながら全体を管理する仕事です。干潮時になると船の座礁のリスクが高まる港もあるため、事前にデータを確認し、干潮の時間帯を避けるなど、目的地の港の特性を理解した上で打ち合わせを実施。調整役としての苦労もありましたが、無事に運航できた時には一つの達成感が得られていました。

2023年からは、コンプライアンス室へ異動。運航管理者としてのスキルを認めていただき、「培った経験やスキルを活かし、船舶だけでなくトラックや倉庫など、会社全体に視野を広げ、各部門の安全対策に力を発揮して欲しい」と会社から話をいただいたことで、前向きにチャレンジできています。
コンプライアンス室は、法令遵守がきちんとされているかを管理する部門。事故が起こらないよう安全対策を各部門に周知し、事故が起きた場合には管理者と検討を重ねます。例えば、トレーラーで陸上輸送する際にカーブで車体がポールと接触してしまうなどの事故が起これば、早急に原因を究明。バックモニターの視野を広げましょう、ドライバーを対象に再発防止の研修会を開きましょうなど、具体的な対策を講じていきます。

昨年より事故数が減るなど、数字的な成果を得られることが私たちの喜び。安全面以外にも、心身ともに健康に働けるよう残業の軽減やメンタル的なサポートを行うなど、社内に向けたさまざまな取り組みを進めています。
安全をつかさどる部署だけに、これからも危ない作業や不安な場所があれば、現場に出向いて最適な安全策を検討し、誰もが安心して働けるよう改善しながら、全社的な事故ゼロを目標に各部門をサポートしたいと思っています。

当社は、海上輸送や陸上輸送、倉庫、事務系など、実に幅広い仕事があり、得意分野で力を発揮したい、幅広く経験を積みたいなど自分らしいビジョンを描ける会社です。
さらに、福利厚生も充実しており、産休育休の実績も増えています。子育てをしながら働き続ける人も多いなど、誰もが長く仕事を続けられる環境があるのも当社の魅力ですね。

鶴丸海運は、こんな会社です。

「入社当時、海運事業部の女性総合職は私1人だけ。翌年からは毎年のように、総合職の女性社員が増え続けていますよ。」と飯田さん。

通関のプロフェッショナルとして幅広い業界の輸出入をサポート【ロジスティクス部/納屋】

ロジスティクス部福岡支店は、輸出入の物の流れ全体に携わっています。何かを輸入しようと思えば、輸入する品物を税関に申告し、許可を求める必要があります。福岡支店では、その通関業務をはじめ、コンテナから荷物を取り出し、トラックに載せて配送するまでの総合物流サービスを提供しており、私自身は通関業務の担当者として輸出入の申告に携わっています。

取引先は幅広く、機械部品やセメント、衣類品、米、酒など、実にさまざまな物を輸出入しています。お客様から依頼を受け、どんな荷物を輸出または輸入するのか書類を預かり、税関とやり取りをしながら、申告手続きを進め、その荷物の輸出入を確実に完了させることが仕事です。特に、納期を厳守することには苦労しつつも徹底しています。実際に、とあるアーティストのコンサートグッズの輸入に係る通関案件があったのですが、気象の影響で船が遅延気味でした。そのような状況でも、社内メンバーや税関と的確に密に連絡を取り合ってスピーディーに通関申告を処理し、なんとか開演までにグッズを会場に納品できた出来事もありました。お客様に「許可されました」と報告し、感謝の声をいただけた時は、やはり嬉しくなりますね。専門知識や経験を活かし、お客様の事業を支えられているというやりがい、信頼関係を築くことで頼られるようになる喜びを実感しています。

社内には、新入社員を温かく迎える社風があり、誰でもすぐに溶け込みやすい雰囲気があります。さらに、有名な大手メーカー様をはじめ、さまざまな業界のお客様と取引があり、自分自身も日常生活で手にしているような商品づくりに貢献できるというやりがいもあります。世の中のいろいろな場所で目にするものづくりを、物流を通じて支えているという誇りを感じることができていますね。

仕事に慣れてくると、担当先のお客様との商談もすべて任されるため、互いに良い取引ができた時にも嬉しい気持ちになります。会社や社会に貢献できているという実感が日々のモチベーション。今後も奥が深い通関業務で知識や経験を重ね、グループ全体を管理できる立場になることが目標です。そして将来は、輸送分野でも知識を養い、支店全体を支えられる人になれたらと思っています。

鶴丸海運は、こんな会社です。

「将来AIに変わる業種もあると思いますが、物流は必ず必要なもの。物流を通じて世界の経済や動向を知るなど、刺激や学びを得ながら視野を広げられる仕事です」と納屋さん。

企業研究のポイント

企業研究では、会社のネームバリューだけではなく、その会社で働くうえでどんな仕事をするのかということをイメージすることや、将来の自分の暮らしについてもイメージすることを大切にしてほしいですね。

私が当社に入社を決めた理由は、海上輸送から陸上輸送まで、通関・物流・ロジスティクスを幅広く事業展開していたため、世界を広げながら多くを勉強できるのではと思ったから。地元福岡を盛り上げながら、将来的には海外にも仕事の幅を広げて働けるかどうかという点にも注目していましたね。

とはいえ、未来のことなんてわからない方がほとんどだと思います。その第一歩として、会社見学会などへ参加し、情報収集をしてみましょう。企業研究を進めていくなかで、自分の理想とは違うと感じ、葛藤することもあるかもしれません。ですが、めげずに進めていくことで自分の理想とする会社に出会えるはずです。待遇や福利厚生などの条件で探すことも大事だと思いますが、それだけに捉われず、どこに住み、どんな達成感や喜び、自己成長を感じながら人生を歩んでいきたいのかも、ぜひ一度考えてみてください。
(納屋さん)

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本社1階にはギャラリーがあり、鶴丸海運(株)の100年の歴史を伝えている。席のフリーアドレス制を採用し、DX化が進む社内は和気あいあいと明るい雰囲気に包まれている。

マイナビ編集部から

1921年の創業以来、海運、港湾荷役、陸上輸送、ロジスティクス事業を展開する物流会社として地域でも重要な役割を担ってきた鶴丸海運(株)。海から陸までの一貫輸送や設備を備えた倉庫を持ち、原料の加工まで行うなど、付加価値の高い総合物流サービスを提供できるのも同社の大きな強みだ。さらに、ノウハウを蓄積し、誠実さと柔軟性を持つ組織力で常に新しいことにチャレンジしながら業界のエキスパートとして顧客を導く同社は、日本の人々の暮らしや産業を支える存在だと言っても過言ではない。

今回の取材で驚いたのは、年次や役職は関係なく互いに「〇〇さん」と呼び合う文化があることだ。「私が入社した当初からさん付けで呼び合う文化があり、それが当たり前だと思っていました。実際、普段から人と人の距離が近く、和気あいあいとした雰囲気があり、いつでも相談しやすいと感じています」と飯田さん。

「100年企業といえば、堅い社風をイメージされることも多いですが、良いものは残しつつ新しいものを取り入れるというバランスの良い会社です」と先輩談。仕事を通じて視野を広げるおもしろみ、日本の産業を支えるやりがいを感じながら、自らの仕事と向き合う先輩たちの生き生きと働く姿が印象的な取材となった。

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質問をすれば、親身に応えてくれる先輩や上司のおかげで若手の成長スピードも早いという同社。普段から何でも気軽に話すことができ、相談しやすい環境があると言う。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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