最終更新日:2025/7/16

第一園芸(株)【三井不動産グループ】

業種

  • 空間デザイン
  • ビル施設管理・メンテナンス
  • 専門店(その他小売)
  • 商社(インテリア・住宅関連)

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

花と緑で多くの人に感動をもたらすために――成長を重ね、できることを追求する

  • 生物・農学系 専攻の先輩

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多彩な経験をしながら、花と緑のある暮らしと空間づくりに貢献

創業から120年を超える長い歴史を持つ第一園芸。花と緑のスペシャリストとして、さまざまな人の暮らしや空間を彩ってきた。そうした同社で確かなキャリアを築く3名の社員に、仕事やキャリアへの思いを聞いた。

■江辺 雄亮さん
フラワービジネス事業本部 店舗事業部 店舗事業課 課長兼統括店長
園芸系専門学校卒業/2007年入社

■今井 美津紀さん
OASEEDS事業本部 装飾営業部 装飾営業課(二課)
大学院 工学研究科 建築学専攻修了/2019年入社

■加藤 優羽さん
緑化事業本部 緑化事業一部 緑化事業課(一課)
大学院 農学研究科 農学専攻修了/2019年入社

お客さまと花との関わりを注意深く見極め、間違いのない提案をする。その高いプロ意識を持つ若手を育てたい

現在は統括店長という役割を得て、大手有名百貨店などに出店している6つのフラワーショップの管理や販売戦略などを行っています。広い視野を持って複数の店舗を統括していく、そのためのスキルを身につけたのは、入社以来約14年間、ハイクラスなホテルや有名百貨店のフラワーショップで販売の最前線に立ち、個人や法人のお客さまと向き合う経験を重ねてきたことにあるのです。

店舗にいらっしゃるお客さまが花を必要とするシーンには、お祝いだけでなくお悔やみの場合もありますし、文化や風習によって花が持つ意味が変わってくることもあります。
ただ美しいというだけでなく、お客さまが花にどのような意味を求めているのかを注意深く聞き取り、間違いがないように適切な花を提供することは、本当に難しいことでありやりがいを感じることでした。
花によってお客さまが良い思い出を作ることができるように、お客さまからの要求が高い店舗だからこそ、丁寧に、そして高い意識を持って対応することが大切なのです。
キャリアを重ねていく中で、こちらの予想を超えて喜んでくださるお客さま、人生の大切なワンシーンを彩る花束を求めるお客さまなど、さまざまな表情と思いを目にしてきました。このような店舗という最前線での経験を後輩たちに伝えていくことも私の役割の一つ。マニュアルには表現しきれない“気持ち”を育てることにも力を入れています。

2020年に統括店長というポジションになったことで現場に立つことはなくなりましたが、店舗の枠を超えた取り組みは展開しやすくなったと思います。全体を俯瞰して見渡しながら、業務の合理化や販売戦略の舵取りを行い、各店舗が安定した収益を生み出せるように店長たちに向けてのアドバイスを行ってきました。
当社は花屋の中では高価格帯に位置するブランドです。だからこそお客さまの期待も高く、商品のレベルやスタッフのサービスともに高い品質が求められます。そのうえで敷居を高くするのではなく、品質を担保しつつも気軽に手に取りやすい商品も揃え、花を気軽に楽しむ喜びを提供するという、花屋としての本質も大切にしていきたいというのが私の思いです。
私たちがどんな花屋なのか、その思いをお客さまに発信し、店舗やスタッフのサービスで表現していく。花屋として筋の通ったマインドを持つ若手を育てていきたいですね。
【江辺さん】

第一園芸の魅力

「挑戦したいことを自分から提案し、実践していける会社です。誰のアイデアでも良いものであれば積極的に取り入れ、ブラッシュアップしていく風土があります」(江辺さん)

設計事務所とタッグを組み、ワーカーが緑とともに過ごせるオフィス空間をデザインから施工まで提案営業

大学では街づくりや都市計画、ランドスケープデザインなどを学び、植栽計画に高い関心を持っていました。学びを深める中で、屋外だけでなくインドアの植栽にも興味が広がり、植物の個性を活かして屋内外さまざまな空間をデザインする事業を展開している第一園芸への入社を決めました。緑をメインにした造園も、花を使った華やかな装飾もできる。その幅広さが魅力に感じたのです。

入社後はOASEEDS事業本部の装飾事業課に所属し、5年間ほどオフィスビルや商業ビルのインドアグリーンのデザインを担当。お客さまのニーズを、グリーンを使った空間デザインとして表現して提案、さらに施工までをトータルで展開する力を磨いてきました。
オフィスの執務エリアのデザインを任されることが多かったので、フロアで働くみなさんがグリーンを楽しむことだけでなく、すでに決まっているオフィスのレイアウトやインテリアのコンセプトに合わせたデザインと植栽を選んでいくことを意識するようにしていました。また、グリーンを設置する場所が室内なので、その空間の採光の状況なども踏まえ、植物の元気が保たれる選定をすることも、インドアグリーンデザインにおける大切な視点です。
木々に囲まれた公園をテーマに、コワーキングスペースのデザインを担当するという経験もできました。完成後、その空間に人が訪れ、利用している様子を見たときは、若いうちから規模の大きな案件にチャレンジできた喜びを感じつつ、緑のある空間の役割を改めて考える機会も得られました。

2024年からは営業開発課に異動となり、オフィスの設計事務所とタッグを組んで、オフィス緑化の提案を行うという立場になりました。お客さまが望むオフィス空間のイメージをヒアリングし、社内のデザイナーや施工担当とともに形にしていくのが私たちの役割。これまで空間デザインに携わってきた経験を活かしながら、設計事務所の方々に具体的な提案営業をしていけるのが私の強みです。過去の資料や施工事例なども伝えながら、目指す空間のイメージにズレが生じないような提案を心がけています。
お客さまが言語化できないイメージの意図を察知しデザイナーに伝えていく。それにはたくさんの事例を見て、現場の施工に携わってきたという経験が活きてくるでしょう。
新たに取り組み始めた提案が、今後形になっていくのが楽しみです。
【今井さん】

第一園芸の魅力

「お客さまのために良い空間を作りたいと思うことはもちろんですが、一緒に働くチームのために頑張りたくなるような人間関係があることも当社の魅力です」(今井さん)

経理経験を活かし、緑化事業へ。ジョブローテーションでキャリアの厚みが増した

植物が大好きな私は、有名な施設の環境緑化や植栽管理に携わっている当社に憧れを抱きました。自社のオフィス空間のあちこちが緑で彩られている光景からも、社員の皆さんの緑への愛着の深さを感じ、「私も好きを仕事にしたい」という気持ちを強くしたことを覚えています。

入社から約3年間、経理業務を担当し、4年目から現在の緑化事業本部で植栽管理業務に携わっています。経理はまったく未知な領域でしたが、人事の方に「会社全体のしくみやお金の流れを把握でき、今後のキャリアに必ず活きる」と言われ、広く学ぼう!と前向きな気持になれました。
経理では主に入出金管理や資金繰りなどを担当。先輩たちが親身にフォローしてくれたおかげで、会社の売上や収支、事業運営について理解を広げることができました。

4年目から加わった緑化事業では、マンションや商業施設、オフィスビル、物流施設などの外構を彩る緑の維持管理を担当しています。剪定・除草・薬剤散布などの年間計画の立案や日程調整、職人さんの手配、報告などが主な業務です。やりがいは、緑を美しく保つことで、多くの方々に喜んでいただけること。「長年放っておいた外構の緑を整えてほしい」と、マンションのオーナーさまからご依頼をいただいた際には、見違えるほどすっきりと美しく仕上げ、「本当にありがとう」としみじみ喜んでくださいました。

経理で培った知識のおかげで、お客さまとの契約や協力会社への発注を行う際も、会社や事業全体の状況をふまえて収支を分析・検討することができています。細かな数字一つひとつの意味についても異動後すぐに理解ができたため、業務がスムーズでした。ジョブローテ―ションを通してスキルやキャリアが着実に積み重なっていると感じます。

オフには大好きな自然の中を散策し、例えば日陰で見つけた草木を記憶にとどめては、「この植物は日陰に強く、屋内でも美しさが保たれます」と日頃の提案に盛り込むこともあります。緑への愛着がどんどん深まるばかりです。ゆくゆくは天然の草木だけでなく、フェイクについても知識・経験を広げ、どんなリクエストにも対応できる存在を目指します。

第一園芸の魅力

「“こうしたい”を言いやすく、任せてくれる自由さがあります。ワンフロアのオフィスなので、他部署と連携してアイデアを実践することもスムーズですよ」(加藤さん)

企業研究のポイント

どんな会社で働いても、大変だなと感じる場面にぶつかったり、他に選択肢があったのではないかと思うことがあるでしょう。その壁を乗り越えるには、その会社や仕事を自分がどう認識しているかで変わってきます。自分で悩んで選んだ会社なら、続けることで何を得られるかも想像できるのではないでしょうか。
企業研究の時間は仕事に対する覚悟を決める時間だと思って、多角的に会社のことを見て自分の中に落とし込んでいきましょう。
【江辺さん】

インターンシップなど企業を訪問できる機会があるなら、実際に会社を見てみることも大切だと思います。
緑に関わる仕事といってもさまざまな分野があるので、自分が何に興味があるのかを明確にしておくことも重要です。私は緑を使った空間づくりに挑戦したいと考えていましたが、植物の維持管理やお客さまに花を販売する花屋を目指したいという人もいるでしょう。「植物が好き」という気持ちを、さらに深く分析してください。
【今井さん】

学業や部活、サークル、アルバイトなどの経験を振り返り、自分にできることを洗い出してみてください。そして、「どんな仕事に自分の良さを活かせるだろう」という視点で幅広い業界・仕事に目を向けると、自分に合う仕事を見つけやすいと思います。
まずは幅広く検討し、気になることがあれば掘り下げていくことで、より良い企業研究になると思いますよ。
【加藤さん】

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同社オフィスのエントランス装飾は若手社員を集めたチームに任せることもあるそう。部署の枠を超えた関わりを築きながら、自由なチャレンジができる機会になっている。

マイナビ編集部から

1898年、三井家別邸内に設立された三井農園として創業したのが、同社の歴史の始まりだ。以来、西洋式花きの育種・栽培・販売に取り組みながら、日本の園芸文化の発展に寄与し続けてきた。

現在では百貨店やホテルなどに店舗を構えるフラワーショップを通じた花の販売、さまざまな商業施設やオフィスに向けて緑を取り入れた空間デザインの提供、さらに環境緑化やウェディング・パーティをはじめとするイベントでの装花など、花と緑を中心とした多彩な事業を展開し、さらなる花と緑の文化の創造に取り組んでいる。
花と緑のプロフェッショナルが多数所属する同社ならではの装飾や演出は、人々の日常から格式あるシーンまで、さまざまな場面を美しく彩ってきた。

そうした同社の多彩な事業・仕事をジョブローテーションによって経験し、キャリアを築いていけることも、同社の特徴といえよう。花と緑が好きという思いで集まった社員の皆さんにとって、同社の事業を幅広く経験できるのは大きな魅力であるはずだ。
加藤さんが経理を経験したように、一見すると花や緑とは関係ないと思われる部署であっても、実は事業の根幹をなす仕事を経験でき、長期スパンでキャリアを築いていける。今回の取材を通して、花と緑のプロとして総合力を磨き、着実に成長できる舞台があると実感できた。

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時代の変化に合わせた新たなサービスも積極的に展開している同社。花と緑を通じて人々を楽しませるという企業としての信念を貫きながら、革新的な挑戦を続けていく。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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