最終更新日:2025/6/1

埼玉トヨペット(株)

業種

  • 商社(自動車関連・輸送用機器)
  • 専門店(自動車販売・自動車関連)
  • 生命保険
  • 通信・インフラ
  • リース・レンタル

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

我が社自慢の制度・社風

人財の意欲とやりがいを引き出す、明確な評価制度・キャリアパス・研修・福利厚生

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制度を見直しながら、従業員満足を高めていく

事業戦略部 人財育成室
◆玉造 圭輔
◆橋本 佳輔

従業員満足度を定期的に調査し、より良い職場づくりや制度改革を行ってきた埼玉トヨペット。研修についても、新入社員の活躍の場でもある各店舗の声を反映しながら、プログラムを毎年工夫している。ここでは、埼玉トヨペットが働く人財を大切にしているのが理解できる、人事評価、内定者・新人研修、福利厚生について見ていきます。

【人事評価】評価基準を見える化し、キャリアコースを設定。努力や成果がきちんと反映される

2022年4月に人事評価制度が大きく変わりました。何をどうすれば評価されるのかという基準を明確に設けてそれぞれを点数化し、その基準を社員自身も見て判断できるようになりました。
例えば営業の場合は、毎月の販売台数や年間目標に対してどれくらい達成できたのかという、数字で計れる評価があります。一方で、数字で計れないコミュニケーション能力のようなものにも、「ここまでできたら何点」というような基準を設け、それに則って評価がされます。その評価も、自己評価と併せて、支店長、複数店舗を統括する営業部長が多角的にしっかりと見ていきます。ですから、誰か一人の主観に左右されることはなく、頑張っている人が正当に評価されるのです。

実際に人事制度が変わって以降、入社7年目で主任クラスの役職が就いた社員がいます。それまでは全社平均で見ても、早くて15年以上くらいかけて就くことのできたポストです。こうして若い人財が早いタイミングで活躍できるのは、人財育成に携わってきた私たちもうれしいものですね。本人もうれしそうですし、同世代の社員も刺激を受けて、「自分も頑張ろう!」という意欲につながっています。そう思ってもらえるのも、評価を見える化したことで、しっかりと頑張っていたら正当に評価されるというのが伝わったからなのだと思います。

また、将来を見据えてキャリア設定ができるように、コースを設定しました。まず、入社から40歳までを育成コースと定め、研修などを充実させています。40歳以降は、営業ならセールスの道でもっと稼いでいくことを目指したり、経験を活かしてクルマの販売促進施策の立案を行う部署で活躍したりと、エキスパートとして道を究めるコースがあります。ほかにも、家庭などを優先するために定量的な仕事をするコース、ポストに就くマネジメントのコースを設定することで、将来のキャリアや目標を描きやすくしています。ただ、40歳にならないと次のコースに行けないのではありません。特に評価が高い、販売台数が多いなど、状況に応じて早い段階でステップアップすることもできます。

このような人事評価やキャリアコースについては、自身が社会で働くイメージを持ち、5年後や10年後はどうなりたいのかを考える参考にしていただきたいという思いから、インターンシップなどで、学生の皆さんにもお話ししています。

人財育成室からひと言!

「評価は、上司が定期的に面談を行ってフィードバック。評価が細かくなった分、上司が行うアドバイスもより具体的になり、育成の面でもプラスに働いています」(玉造さん)

【研修】内定者研修から新人研修まで、お客様と信頼でつながっていくための基礎を築いていく

内定者研修は、営業・アシスタント・事務が合同で毎月1回集まり、ビジネスマナーや社会人の心構えを中心に学んでいきます。研修だからといって堅苦しいものではなく、重視しているのはお互いにコミュニケーションを取っていくことです。皆さんが入社したときに周りに仲間がいっぱいいる。そんな状態をつくれたらと思っています。そうすることで、入社後の研修でも、仲間がいて安心できるから積極的になれたり、グループワークでも話しやすかったりするのです。
研修内容は年度によっても変わるのですが、2022年度は、当社の支店を訪問し、店舗の雰囲気を体感する研修を行いました。実際に店舗を訪問することで接客や雰囲気を感じとってもらい、どんなところが良かったか、良くなかったのかを後日発表してもらいました。
入社後はクルマの知識が身に付いていくにつれ、何も知らなかったときのお客様に近い感覚を忘れてしまいがちです。だからこそ、まだクルマの知識がない学生のときに、「この接客は信頼できる」、「こんな言葉づかいをされるとうれしい」など、お客様の感覚や気持ちを知り、覚えておいてもらうために組んだ研修でした。

入社後は2カ月間の新人研修を行います。会社のことや部署のことを理解していくほか、内定者研修で学んだビジネスマナーをより深めていきます。5月には各店舗で実習を行い、先輩や上司とコミュニケーションを重ねながら、OJT研修で仕事の基礎を身に付けていきます。営業の場合は、先輩の商談に同席する、納車の準備、書類作成に必要なパソコン操作を覚えるなどが挙げられます。
その後6月に正式に配属になって以降も、お客様と信頼関係をつくっていくために必要なビジネスマナーの研修を定期的に実施し、レベルアップを図ります。

ほかにも、ステップアップにつながるような、将来を見据えたキャリア教育制度や、資格取得への支援制度もあり、自分の力に変えていくことができます。

人財育成室からひと言!

「私が受けた当時の内定者研修よりも、研修の回数が増えています。新人研修を行っていても打ち解けているのがよくわかり、雰囲気の良さを感じています」(橋本さん)

【福利厚生】産後パパ育休を取得する男性も育休復帰の女性も多い、制度とバックアップ体制

産休・育休制度は、女性は100%が取得しています。育休復帰は直近の5年くらいを振り返っても、他県に引っ越してやむを得ずに退職した社員以外は、全員が復帰しています。育休は子どもが2歳になるまで取れ、復帰後は子どもが小学校就学前まで最大2時間の時短勤務が可能です。2023年4月も12名が復帰しましたが、9割が時短勤務を活用し、通勤時間なども考慮した上で配属された職場で仕事と家庭とを両立しています。
また、当社では産後パパ育休・育休を取得する男性がどんどん増えています。そう聞くと皆さんは、休めているのは本部の事務系社員だろうというイメージを持つかもしれませんが、実際に増えているのは店舗の営業スタッフや整備士です。単日や短期間の人もいますが、1カ月、2カ月という期間で取得する男性社員も珍しくありません。
男性が産後パパ育休・育休を取りやすいようにするために、管理職に対するコンプライアンス研修で制度について説明し、理解をしてもらってきました。併せて、子どもが生まれた社員が出生の社内手続きをする際には、上司が必ず産後パパ育休・育休を取得するかどうかを確認しています。このような取り組みを徹底してきたことで、男性社員からは、産後パパ育休を会社が認めてくれているので取りやすい、周りのパパでここまで休めている知り合いはいない、などの声が聞こえています。

また、コロナ禍で働き方が多様になった中、当社もオンライン商談と在宅勤務を取り入れました。オンライン商談は、平日にご来店できないお客様や、他県にお住いで中古車を探していらっしゃるお客様など、商談の機会を広げることができています。在宅勤務についても、営業は自宅からお客様とオンライン商談をしたり、社用携帯電話でお客様に点検のご案内をしたりと、情勢に合わせて実施してきました。また、こうした多様な働き方を取り入れるために、オンライン商談のロールプレイングや画面操作の解説など、会社全体でフォローを行ってきたことも特徴と言えます。

人財育成室からひと言!

営業経験を持つ玉造さんと整備士出身の橋本さん。「ライフスタイルが変化しても、それに合わせて働き方を変えながら、長く働き続けていける環境です」

企業研究のポイント

今の時代は何でもWEBで完結できますが、企業研究をする上では、可能であればインターンシップは対面のものに参加していただきたいです。皆さんの世代は、交友関係が広がるタイミングでコロナ禍によって人と接することを制限されてしまった分、これからはどんどん外の世界に出てみてください。特に接客の仕事や自動車業界を考えるのであれば、その仕事は概ね対面で行われるものです。得られる体験値はやはりWEBよりも対面の方が大きく、インターンシップという知らない人同士が集まって何かをするということを、実際に体験していただきたいです。その上で、何のためにその会社のインターンシップに参加するのかを考えて、目的意識を持って臨むことが大切だと思います。

また、学生のこの時期だからこそ、いろいろな業界を見ていただきたいですね。社会にはさまざまな世界があって、そこに本当に興味を持てる業界があるかもしれないし、楽しそうと思える業界に出合えるかもしれません。多様な業界を知った上で選択するのと、知らないまま行動を起こせないのとは全く違いますから。

ぜひたくさんの業界を見て、体験して、影響を受けて、企業研究を進めていただけたらと思います。

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新型アルファードなど、クルマが並ぶショールーム。空間の居心地やそこで働く人、訪れるお客様を感じられるのが、対面でのインターンシップに参加する魅力です。

マイナビ編集部から

取材で伺った人事評価制度は、以前は年功序列や管理職の主観的な判断の色が濃かったという。それを社員の声を吸い上げ、明確化・見える化・点数化した評価制度へと改革するのは、決して容易ではない。同社が働く人財をどれだけ想い、一人ひとりのキャリア形成を大切にしているかが表現されている改革だと感じた。
また、新たな評価制度により今まで以上に人財が意欲を持って働き、研修などを通してサービスを高いレベルへと磨いていくことは、真似したくても真似できない大きな強み。トヨタ系ディーラーは全車種併売化している中、お客様が同社に信頼を寄せ続けているのもよくわかる。
学生にも評価やキャリアの制度を説明しているというので、自分の働く姿や将来像を具体化するためにもインターンシップなどに足を運ぶのをお勧めしたい。

産後パパ育休制度を素早く取り入れ、店舗で確実に運用するための仕組みづくりまで徹底されていたことには、男性やお客様を抱える営業職は休みづらいというディーラーのイメージが崩された。時代の流れを敏感に捉え、スピーディーに新たな挑戦をしていく同社は、今後もお客様満足と共に従業員満足も追求し続けていくに違いない。ここでなら、クルマを通してお客様を幸せにすることも、自分の幸せも、両方とも実現していくことができると確信した。

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トヨタ系ディーラーの中でも高い実績を誇る。地域のお客様と築いてきた信頼の結晶だ。埼玉県内で唯一、トヨタ車、レクサス車、VW車、ダイハツ車、中古車事業を展開する。

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