最終更新日:2025/7/4

(株)フレスタ

業種

  • スーパーマーケット
  • 食品
  • 農林・水産
  • 商社(食品・農林・水産)

基本情報

本社
広島県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

会社設立70周年。さらなる未来に走り出したリーダーたちの“仕事の流儀”とは。

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新・行動規範で示す、チーム『フレスタ』のこれから。

広島・岡山・山口に66店舗を展開するスーパーマーケットグループ『フレスタ』。その最前線で活躍する“リーダー”たちが、会社設立「70周年プロジェクト」に込めた思いを語る。

<70周年プロジェクトとは>
2020年に会社設立70年を迎えるにあたり、最新の顧客ニーズや社会情勢、社員の意思変容に応じた行動規範の刷新を目指し2019年12月に発足。管理職から若手社員まで、選抜された約20名のメンバーが月1回本社に集結し、顧客・地域・仲間の中で果たすべき役割・使命を「6つの新行動規範」として策定した。現在はそれらをいかにグループ全社に浸透させ、体現するかについての議論が重ねられている。
(左から)
◎上天満店・青果部門/主任 黒田一弘(2012年入社)
◎営業本部・オムニ推進チーム/チーフ 是方実香(2011年入社)
◎商品部・水産チーム/マネージャー・寿司部門バイヤー 熊谷亮(2006年入社)

「仲間を思いやる人になろう」――仲間の理解と支えが、挑戦を成功へ導く力になる。

「できるだけラクして働きたい」。冒頭からちょっと不謹慎かもしれませんが、それが入社当初の私の正直な思いでした。もちろん、仕事にやりがいを求めていなかったわけではありませんが、仕事に人生のすべてを捧げるようながむしゃらな働き方は、私の理想とするところではなかったのです。

そんな私が入社以来一貫して取り組んできたのが「徹底して無駄をなくすこと」。一見効率化されているように見えるワークフローの中にも、実は大小さまざまな無駄が隠れているものです。例えば私が担当した青果部門。私が担当する以前は、膨大な数量の野菜や果物がバックルームを占拠している状態でした。けれど青果物は生物ですから、当然ながら、保管時間が長引けば長引くほど品質も劣化します。鮮度が失われた商品は店頭に並べられないまま廃棄せざるを得ません。そのため私はチーフに着任するとすぐにバックルームの大整理を敢行。「見える化」を推進して在庫を最小限に抑え、商品鮮度の高いうちにどんどん店頭に並べるようにしました。

それまでのやり方を大きく変えることに、不安がなかったわけではありません。十分な在庫が確保されていたのは欠品を避けるためでもあり、在庫を整理すれば売り上げに悪影響を及ぼすリスクもありました。けれど実際には高鮮度の維持によってお客さまからの支持は高まり、バックヤードでの業務負担も軽減して生産性はアップ。まさに“ラクして売れる”好循環の仕組みが実現したのです。その取り組みが評価され、私は今や『フレスタ』一の売り上げを誇る上天満店・青果部門チーフを任されるまでに成長することができました。

けれど、その道程には在庫整理に協力してくれた同僚や、それを認め受け入れてくれた上司の存在があったことは言うまでもありません。今までにない挑戦にはときに反発や不和も招くものですが、私は幸い理解ある仲間に恵まれたことでこの“大業”を成し遂げることができたのです。その感謝の想いを込めて掲げた新・行動規範が「仲間を思いやる人になろう」。私が今ここにいられるのは、仲間の支えがあったからこそ。その想いを忘れず、今後は私自身が誰かの挑戦を後押しできる存在になれたらと思っています。
【上天満店・青果部門 主任 黒田一弘】

楽しみながら働くための、私なりの“仕事の流儀”

「ラクする方法を考え続ける」。労力を費やせばよい仕事ができるわけではありません。効率的な働き方を模索し続けることで、より良い店づくりを目指しています。/黒田

「チャレンジを楽しむ人になろう」――真のやりがいは、高い壁を乗り越えた先にある。

スーパーの情報発信手段というと従来は折込みチラシや店頭ポップが中心でしたが、最近はさまざまなオンラインツールが用いられています。それらを活用して、商品情報や店舗・人の魅力をもっと積極的に発信していこうと取り組んでいるのが営業本部・オムニ推進チーム。私はそのチーフとして、コーポレートサイトやアプリの企画や運営などを行っています。

チーフという肩書からはさもスペシャリストのような印象を受けますが、実はほんの5年前まで青果部門で販売計画や売場づくり、人材管理など担う1現場社員でした。WEBサイトやアプリは閲覧・利用こそすれ、その仕組みや技術について学んだ経験はありません。そんな私がコーポレートサイトやアプリの企画・運営に携わることになるのですから、スーパーマーケットの業務領域がいかに広く、挑戦に満ちたものであるかご想像いただけるのではないでしょうか。

まったくの知識ゼロで飛び込んだ世界ですから、当然初めはわからないことばかり。開発を委託するエンジニアとの打合せに出席しても飛び交う専門用語が理解できず、まずは言葉の意味を知るころからスタートしなければなりませんでした。それと並行してアプリの仕組みについて調べたり、ウェブライティングの勉強をしたりと、まるで学生時代に戻ったかのような学びの日々。けれどその甲斐あってか、回を追うごとに打合せも円滑に進むようになり、ついに昨秋には「フレスタアプリ」のリリースを実現。まだまだ理想形とはいえませんが、今後バージョンアップを重ねながら「ゆくゆくはチラシに代わるようなアプリに育てたい」と夢を膨らませているところです。

そんな経験を経た今つくづく思うのは、「挑戦するって楽しい!」ということ。できる仕事をコツコツと重ねる喜びもありますが、「本当にできるのか」と思うようなことにも前向きに挑戦し、それを成し遂げた先に味わう達成感はひとしおです。もちろんチャレンジのカタチは人それぞれ。私のように新しい知識・ノウハウへの挑戦もあれば、目の前の仕事を改善する挑戦もあり、学生のみなさんのようにこれからの未来を切り拓く挑戦もあるでしょう。新・行動規範「チャレンジを楽しむ人になろう」を掲げる私たちは、そんなみなさんの未来への挑戦も全力で応援したいと思っています。
【営業本部・オムニ推進チーム チーフ職 是方実香】

楽しみながら働くための、私なりの“仕事の流儀”

「あきらめない姿勢で臨む」。組織の中で新しいことに挑戦するには、周囲の理解も絶対不可欠。社内の声に耳を傾けながら、信頼関係を育てることも大切にしています。/是方

「商品に自信を持てる人になろう」――よりよい商品づくりは、互いを認め合う姿勢から。

水産部の一番の花形は、お客さまから直接注文・要望を受けて販売する対面販売。お客さまの前で刺身を作ったり、丸魚を下ろしたりといった作業には高い包丁スキルが求められるため、水産部スタッフにとってはもっともやりがいを感じられる仕事のひとつです。けれど、私は水産部のマネージャーに着任して間もなく、その包丁仕事の外注化を推進する決意をしました。

決して、社員たちの技量に問題があったわけではありません。日々包丁を握り続けることに誇りを持つ彼らの技量はむしろ高く、店頭で切り立てを提供する方が鮮度や味の面でも利点が大きいことも分かっていました。けれど店頭スタッフには鮮魚加工のほかにも発注や調理、品出し、在庫・品質管理などさまざまな仕事を抱え、店内でまかなえる業務量には限りがあります。売り場全体のクオリティを追求するためには、どうしても現場負担を軽減する必要があると考えたのです。

もちろん、その道のりは決して平たんではありませんでした。外注先の品質意識、スキルレベルなど課題は多く、一番の腕の見せどころを外注先に受け渡す水産部内からは当然反発の声も上がります。それでも店内・外注先双方と折衝を繰り返し、店舗の状況や品質レベルに応じて段階的に外注量を増やしていくと、徐々にその成果も見えはじめました。店内業務の負担軽減によって一つひとつの業務クオリティが向上し、店舗内で製造する商品や売り場の見栄えが向上。お客さまからも一定の評価が得られるようになったことで社内の意識も変わり、今では社内とグループ会社が一丸となってより良い商品・売り場を作り上げようという想いが浸透しはじめています。

70周年プロジェクトの新行動規範のひとつに「商品に自信を持てる人になろう」の言葉がありますが、その商品一つひとつは、それにかかわるさまざまな人たちの想いや努力、そして葛藤の結晶でもあります。品質、鮮度、味にこだわりながら、より多くのお客さまに喜ばれる商品を送り出すためには、社員同士、そしてグループ会社同士がチーム一丸で臨む姿勢が欠かせません。互いを認め合い尊重し合った先に実現した商品・売り場だからこそ、私たちは自分たちの仕事に自信と誇りを持つことができるのです。
【商品部・水産チーム マネージャー/寿司部門バイヤー 熊谷亮】

楽しみながら働くための、私なりの“仕事の流儀”

「何事も自分事として向き合う」。何かを成し遂げるには周囲を巻き込む力も必要。人の心を動かすためにも、まず自らが相手の想いに寄り添う姿勢で臨んでいます。/熊谷

企業研究のポイント

仕事のやりがいや働きやすさやの大半は、社風と人間関係で決まるといっても過言ではありません。企業研究では表面的なデータだけでなく、ぜひそういった“空気感”にも意識を向けてみてください。人と関わる機会の多い飲食店などでの接客アルバイトを経験しておくと、そこで働く人たちの様子から会社の風土を見極める力が養われるかもしれません。
【黒田一弘】

「スーパーで働く」というと店頭での接客や品出しなどを想像する人が多いと思いますが、実際には私のようにコーポレートサイトやアプリを作る仕事、熊谷さんのようにレシピの開発をする仕事など実にさまざまな職種があります。社会にはそんな風に表からは見えない仕事がたくさんあり、その数だけ多様な可能性が広がっています。意識的に視野を広げてみると、想像以上にたくさんの選択肢が見えてくるかもしれませんよ。
【是方実香】

「百聞は一見に如かず」という通り、その会社がどんな組織で、そこでどんな働き方ができるかを知るには、その目で確かめるのが一番。会社見学やインターンシップに参加するのも手ですが、例えば当社なら、店頭に立つスタッフたちの表情や身だしなみ、挨拶などの様子からも社内の雰囲気をうかがい知れるはずです。企業研究の際はぜひ何らかの形で“現場”に足を運び、そのリアルな環境を体感してみてください。
【熊谷亮】

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マネージャークラスのベテラン社員から入社3年目の若手、グループ会社の社員まで幅広いメンバーが参加し、自由闊達な意見が交わされている70周年プロジェクト会議の様子。

マイナビ編集部から

かつてスーパーの社員というと、まずは店舗スタッフとして経験を重ね、その後主任、副店長、店長と段階を踏んだ上でようやく本社勤務、というのが定石だった。店舗運営のスペシャリストを目指すのであれば、もちろんそれがもっとも着実なキャリアパスとなるが、バイヤーや商品開発など本部職を目指すとなると目標の舞台に立つまでの道のりは決して短くない。そこで同社は、若手がよりスムーズに目指すキャリアを実現できるようジョブ型採用枠「Cキャリ」を新設。バイヤー・マーケティング・商品開発・スーパーバイザー・人事総務の各職種1名の狭き門ではあるが、入社後3年以内の本社勤務が前提となるためキャリア志向の高い学生にとっては見逃せない好機となりそうだ。
若手の成長を後押しする仕組みはそれだけではない。入社後半年間にわたり同店舗・同部署の先輩社員が一対一で教育・相談役を請け負う「メンター制度」のほか、年に1度、全社員の将来設計をヒアリングする人事面談を実施。個々の希望に寄り添いながらその都度最善のキャリアプランを検討すると同時に、面談を通じて上がってきた現場の課題を全社的な制度設計に反映する仕組みも確立されている。
入社時までに明確なキャリア設計ができている人もそうでない人も、経験を重ねながら自分らしく前向きに未来を切り拓ける舞台がここにあると実感できた取材だった。

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「2020年、本社移転と同時にグループ各社を同地域内に集約。人材配置が円滑になり、グループ内の連携力もいっそう高まっています」と話す人事担当・森内さん

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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