最終更新日:2025/7/11

(株)ナカキン

業種

  • 機械
  • 自動車・自動車部品
  • 金属製品
  • 輸送用機器(船舶・航空・宇宙関連など)

基本情報

本社
大阪府

取材情報

記事で読む社会科見学

いつも手にする食品や化粧品、医薬品にも、ナカキンの技術が!

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国内トップシェア!それだけじゃない。様々なことを誇れる会社。

社名に馴染みはなくても、実は私たちの暮らしに深く関係する分野で高い技術力を誇るナカキン。その魅力を、営業所長・若手技術者・他企業を経験した技術者、それぞれの立場で存分に語っていただきました。


■江口 幸作さん(右)◎大阪営業所/2000年新卒入社
「産業精機事業部」の営業部門を率いる所長。
国内シェア6割を誇る「ロータリーポンプ」や充填機、ブレンダー、制御機器などを、技術営業として多くの企業へ導入。

■平野 知世さん(左から2番目)◎ポンプ技術課/2011年新卒入社
ナカキンブランドのポンプを世に出すため、最後の砦となる“出荷前検査”を手掛ける若き技術者。実は文系出身で、大学では語学を専攻。

■後藤 大知さん(左)◎システム開発室/2022年新卒入社
機械製造技能職。生産作業職の経験を経て設計スキルを磨き、3年目の今では数多くの機械設計を手掛け、ナカキンのモノづくりに貢献。

「特許金属×技術」で高品質なモノづくりに徹底的にこだわる!

もともとナカキンは、金属を思い通りのカタチに造り上げる「鋳造技術」からスタートした会社。いわば「金属屋」ですが、そこが当社の最大の強み。主力商品であるロータリーポンプや充填機などを、材料となる金属から生み出し、製造・加工・組み立てから出荷後のメンテナンスまで全てを自社で完結しています。しかも材料となる金属は、「ナカムラメタルNo.3」という特許金属。モノづくりに妥協はしません。

ロータリーポンプと聞いてもピンとこないかも知れませんが、実は当社の製品は日々みなさんが手にする食品や化粧品、医薬品などの製造に欠かせないもの。製造ラインで“液体を流す工程”すべてに必要不可欠な「液体を送るポンプ」です。当社の製品が支持されている理由は多々ありますが、一番は「ひとつの装置で、あらゆる液体が送れる」という点でしょう。つまり、ジュースのような水様のものも、味噌のような粘りが強いものも、ナカキンのポンプが1台あればOK。他社との大きな差別化となっています。

すでに高い国内シェアを獲得している私たちですが、そこに満足などしていません。キーワードは「世界」。30年以上前にドイツ進出を果たして以来、ヨーロッパを中心に市場を拡げてきた当社。ヨーロッパ圏はドイツにあるドイツ出張所が管轄し、 インドネシア国内はインドネシア販売部門が管轄。 韓国や中国、台湾、タイ、ベトナム、マレーシアなどのアジア圏は大阪営業所の営業社員が対応。 今後、世界中のまだ行けていない地域に市場を拡げていく考えです。

技術力やスケール感など、ここまでの説明で「難しそう」と思われた方、心配はいりません。実は技術営業といっても、営業社員の半数以上が文系出身。もちろん技術的な専門知識は必要ですが、それは入社後にいくらでも学べますから。それよりも大切なのは、自分の強みをもつこと。知識で売る先輩もいれば、人柄で売る先輩もいます。胸を張れる商品を、自信満々に提案できる。この面白さをぜひ味わってほしいと思います。
【江口 幸作さん】

ナカキンのココにもご注目!

新工場内にある大阪営業部オフィス。高い天井に広々とした空間。72名収容可能な会議室や社員食堂も完備されており、快適です。

ほとんどの液体が、ナカキンのポンプを通っている!

“液体”というと水やジュースや液体洗剤などをイメージしますが、ナカキンのポンプで送れる液体は多岐にわたります。カレーもマーガリンもインクや接着剤にも対応可能です。また、製品としては固体だけれど、その原料が液体ならば製造工程ではポンプが必要。たとえば、テレビやモバイルに使われる液晶の原料も、ハイブリッド車の電池の原料もナカキンのポンプならば対応できます。顆粒のお薬などもそうですね。とにかく「流れるもの」全てに対応可能。もちろん、てんぷら油など高温なものも可能です。しかもナカキンは、食品や医薬品といった“衛生基準が非常に厳しい製造現場”を得意としています!いかに技術力が高いのか、お分かりいただけると思います。

私が主に担当している業務は、ナカキン製品をお客様に納品する直前の「出荷前検査」。日々の業務の中でも、当社の強みを感じていますよ。というのも、ナカキンのポンプは様々な業界で使われるため、取引先企業によって機械の仕様は実に様々。ひとことに「検査」といっても、ありとあらゆる試験の仕方があるんです。どんなテストをどう行えば正確なデータが取れるかなど、膨大なデータやノウハウが技術部内に蓄積されている。検査をするごとに感心してしまいます。

また、装置内に液が詰まりポンプが止まってしまうなど、既に使用されているポンプに不具合が出た際、その原因を究明するための検査も行っています。これだけ豊富な実績をもつ当社でも、次から次にいろんな課題が出てくるんです。経験をもとにさまざまな角度からテストを繰り返します。面白いのは、夢中で取り組む中で、また新しい発見があること!ひとつの経験が、また次につながっていくことですね。だからなのか、技術部のメンバーはいつも楽しそうなんですよ。「ああしよう、こうしよう」と考えている時間は、いつもあっという間に過ぎていきますし、上手くいったときはみんなで喜び合ったりします。私は入社して10年目ですが、まだまだ学びたいことは山のようにあります。10年くらいじゃ全然未熟。これからもっともっとこの仕事を楽しみたいですね。 
【平野 知世さん】

ナカキンのココにもご注目!

社員みんなが自分の仕事に誇りをもっていること!立会検査の時にお客様から「どの工程の方も生き生きと話されてて、本当にいい会社だね」と言われ私も嬉しくなりました。

ナカキンの技術力とその魅力。

システム開発室の私たちが設計しているのは、ポンプそのものではなくポンプを使った装置。充填機や吸引機などの機械です。お客様である食品メーカーや医薬品メーカーなど、一社一社から「こんな機械がほしい」という要望を伺い、期待通りの装置をつくり上げる。オーダーメイドのモノづくりをしています。
魅力に感じているのは、自社で一貫したモノづくりができることですね。というのも本来、ポンプメーカーと充填機メーカーは別というのが一般的。ですから、製造ライン全体を見渡した機械設計など、なかなかできないことなのです。特に、お客様から「こんなものが欲しいけど、まあできませんよね……」なんて言われると俄然燃えてきますね。「ポンプから全てつくれる自分たちに、できないことはない」って。実際、要望がカタチにできた時の達成感は、言葉では言い表せないものです。

これまでにいろんな案件を経験できましたよ。受注前からお客様との打ち合わせに同席して、細かな要望を直接聞いて、頭を悩ませながら図面を引く。「お客様と一緒に、理想のモノづくりに挑んでいる」という感覚を、早い段階で体感できるのはとても幸せなことだと思います。手掛ける機械は実に様々で、大きなものになると10tトラック4~5台分にもなります。このスケール感も魅力ですね。
近い将来の目標は、もっと規模の大きな機械をつくることと、ポンプだけでなく自分たちのつくる充填機や吸引機も海外進出を果たすこと!そして、「そんなことができるの?」と驚かれるような機械を、どんどんつくっていきたいです。

ここ最近ではやっといろんな面で“余裕”ができたこと。残業時間は激減して土日の休日も増えました。何より嬉しいのは、家族との時間が増えたことですね。子どもとたっぷり遊べるのが嬉しくて仕方ない。ナカキンはフレックス出社もできるので、保育園の送迎にも行けますし、妻もとても喜んでくれています。決して大袈裟に言うのではなく、本当に仕事もプライベートも充実できますよ。
【後藤 大知さん】

ナカキンのココにもご注目!

とてもフラットで居心地がいい職場!馴染めるかどうか不安だったのですが、そんな心配は無用でした。驚くほど和気あいあいとしていて温かい職場です。

企業研究のポイント

学生さんと接していて、最近少し気になっていることがあります。それは、自発的に質問してくれる方がとても少ないこと。そこが残念で仕方ありません。もっと積極的になっていいと思います。たとえば給与や休日など「こんなことを聞いたら、やる気がないと思われるかも」なんて考えずに、気になることはどんどん聞くべきです。逆に、前のめりなほど聞いてきてくれる学生さんは、「本気で会社を知ろうとしてくれている」と、魅力的に感じます。

もちろん、どんな事業をしていて、どのように利益を生んでいる会社なのかなどは、企業を訪問する前に調べておきましょう。企業研究をすればするほど、知りたいことも増えるでしょうし、それが前向きな質問になるはずですから。たとえば当社の場合なら、同業他社にはどんな会社があるのかや、ポンプ業界全体のことなども調べておくと、より一層企業研究が深められますよ。
【本社工場 管理部次長/屋邊 利治】

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ナカキンが求める人物像は、失敗を怖れずに自分でアクションを起こせる方。実際、当社の社員は自分の仕事を楽しみながらいろんなことにチャレンジしています。

マイナビ編集部から

1950年に、鋳造メーカーとしてスタートしたナカキン。その技術ノウハウを基盤に事業の幅を拡げ、今では「ローターリーポンプのトップメーカー」へと成長を遂げた企業である。強みは、材料となる金属の鋳造から、開発設計、製造、組立に運転テストまで、一貫した自社生産体制があること。しかも独自開発のステンレス材「ナカムラメタルNo.3」は同社だけが使用できる特許金属。高品質なモノづくりにとことんこだわることで、「どこにも負けない製品」を世に出し続けているのだという。

取材では、こうした技術力や企業力を中心に話を伺おうと思ったのだが、驚いたのは社員のみなさんから想定外の“魅力”が次々と語られたこと。「自分の仕事が本当に楽しい」「一緒に働く仲間が好き」「やらされ感が全くない」「学べる環境がある」「ほんわかとした社風が好き」……。語られた“魅力”は、枚挙にいとまがない。

聞けば、社員定着率がかなり高いのだとか。新卒社員の場合、入社3年以内に辞める人はめったにいないという。社員から愛される会社こそ、本当の意味での「優良企業」。企業研究では、ぜひ実際に働く社員の方々の声を多く聞いていただきたいと、今回の取材を通して改めて実感した。

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2020年5月に竣工の「春日西工場」。技術課、システム開発室、製造課、加工課、そして大阪営業所が全集結!明るくキレイな職場は社員の自慢!

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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