最終更新日:2025/11/29

(株)アイシン・デジタルエンジニアリング

業種

  • 試験・分析・測定
  • 自動車・自動車部品
  • 情報処理
  • ソフトウエア

基本情報

本社
愛知県

取材情報

記事で読む社会科見学

デジタル技術で未来を見つめ、新たな価値を創造するエンジニアリング会社

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解析の可能性を拡げ、モノづくりの進化を支えるために

デジタル技術を駆使したCAE解析とシステム開発によって、新たなサービスと付加価値を創出している(株)アイシン・デジタルエンジニアリング。技術部門の室長たちに、事業内容や社会との繋がりなどを語ってもらった。

左から
■奥村昭彦さん
デジタル技術部 第1DE推進室・室長
※第1DE推進室とは……?
●主なお客様:アイシングループ(親会社)など
●主な仕事内容:製品設計向けのCAE解析

■二村保行さん
デジタル技術部 第2DE推進室・室長
※第2DE推進室とは……?
●主なお客様:アイシングループ(親会社)など
●主な仕事内容:生産技術向け・電子部品向けのCAE解析、DX推進(システム開発)

CAE解析による設計サポートで、自動車業界の未来を拓く【奥村さん】

◆コンピュータ解析の意義と貢献
当社は自動車部品の大手メーカーであるアイシングループのエンジニアリング会社。自動車部品に限らず、すべてのモノづくりにおいて、かつては量産化する過程で実際にモノを試作して試験評価し、耐久性や性能などを確認していました。それを私たち第1DE推進室では、デジタル技術を用いることで、試作品をつくらずに評価しています。これによって、例えばこれまで5回必要だった試験が3回で済むようになるなど、資源やエネルギーの無駄を大幅に削減。開発期間の短縮にも貢献しています。

◆強度・NVH・熱流体など製品設計解析の専門家集団として
当社はコンピュータによる解析と評価がメイン事業ですが、単に解析ソフトによる計算結果を提示するだけではありません。なぜその結果になったのか、設計者の意図した結果と異なる場合の原因を究明し、狙い通りの結果を得るためのアドバイスまで行っています。“製品設計解析の専門家”としての知見と、原理・原則に基づいた解析結果を提供することで、製品設計をサポートしています。

◆技術者としての喜びとやりがい
一人のエンジニアとして、日々新たな技術に触れられることが面白いです。また、これから世に出る製品を、今まさに自分たちが検討・評価していると思うと、何事にも代えがたい喜びを感じます。街を歩いていると、自分たちが携わった部品を搭載したクルマが目の前を通ることも多く、やりがいを感じますよ。設計者との打ち合わせで解析結果を伝え、感謝されたり「そんな視点もあるんだ」と驚かれたりすると、嬉しさや自信に繋がります。

◆小さな会社だけど大きな安心感
企業の規模だけで見ると、当社は決して大きくなく、むしろ小さな会社です。とはいえ、(株)アイシンのグループ企業ということもあり、大きなプロジェクトに関われるチャンスが多く、充実感を感じています。個人的には、小規模だからこそ役員や経営陣と直接話す機会が豊富で、上下の距離が近い点も魅力だと思っています。また、自由に挑戦させてもらえる環境があり、働き方に関してもフレックスタイム制や在宅勤務など、自由度の高い働き方ができていますよ。さらに、親会社に準じた福利厚生なので、妻に「そんなに休みが多いの?!」と驚かれることも(笑)。恵まれた環境だと思います。

お互いの人物評

二村さんについて「所属は違うものの、業務的には繋がりがあるのでよく話します。雑な私と違い彼はきっちりした性格で、業務の進め方などを参考にしています」と奥村さん。

生産現場を知り尽くした深い解析で、モノづくりを支援【二村さん】

◇さまざまな事業領域を支援
CAE解析による設計支援をしている第1DE推進室に対して、私たち第2DE推進室は3つのグループに分かれています。1つ目は「生産技術向けCAE解析」を行っているグループ。2つ目は「電子部品向けCAE解析」による技術支援を行っているグループ。そして3つ目はいわゆる「DX推進」を行うグループです。各グループが当社の強みを活かし、幅広い事業領域を支えています。

◇生産現場に役立つ深い解析を提供
3つのグループの中で、最も特徴的な業務を行っているのが「生産技術向けCAE解析」のグループ。一般的に、CAE解析は各メーカーの生産技術部門が担当することが多いのですが、当社は“専門会社”としての立場からCAE技術開発や活用推進を行っています。メーカー内では、関連する専門知識が十分でないこともあり、思うように成果に結びつかないケースも。また、ソフトがあればできるというものでもなく、精度の高い解析には、多様なモデルの作り込みや設定など、高度な技術が求められます。当社には、そうした専門性を持った技術者が多数在籍しており、さらに親会社と連携した現場研修を通じて、実際の製造現場の知見も深めています。そのため、現場の課題にも精通しており、「本当に役立つ」「現場のニーズに合った」深い解析結果を提供することが可能です。

◇工程における物理現象を解明
モノづくりの現場では、「なぜこの現象が起きるのか」「どうすればもっと良くできるのか」といった“見えない課題”に向き合うことが多くあります。例えば、金属の切削工程では、形状が少しずつ削り出されていく様子は目で確認できますが、加工点や内部で実際にどんな現象が起きているのかまでは見えません。その”見えない部分”をCAE解析によって一つひとつ解明していくことで、万が一の不具合にも、表面的ではない真の原因=“真因”までたどり着くことが可能になります。これまでは、こうした内部の現象を直接把握できなかったため、何度かトライしながら結果を見て判断するしかありませんでした。しかし、今では、さまざまな現象をデジタル技術で明確にし、理論的な裏付けをもとに新しい開発に繋げることができます。非常に意味のある仕事であり、エンジニアとしてのやりがいを強く実感できる瞬間です。

お互いの人物評

奥村さんについて「勉強はできるし、ゴルフも上手い。それから仕事のスピードも速い。私はどちらかと言うと慎重派なので、行動力を見習いたいですね」と二村さん。

入社30年目、実感している会社の魅力と今後の展望【奥村さん・二村さん】

◆事業が明確であること
規模感がコンパクトな当社は、扱う事業内容の幅は狭いものの、必ずデジタル技術に関わることができます。「こんな仕事がしたい」「こんなことに関わりたい」といった明確な希望がある方にとっては、会社の規模よりも、自分の希望が実現できるかどうかのほうが重要ではないでしょうか。

◆“デジタル技術の会社”としての未来
今、世の中では毎日のようにAIや機械学習、DXといった言葉が飛び交っています。社名の通り、“デジタル”を生業とする当社は、デジタル技術を活用して社会に貢献することを目指しています。具体的には、親会社の設計者を支援することでしょうか。デジタル技術に精通している設計者もいれば、サポートが必要な設計者もいます。そこで、当社がデジタル技術を使って積極的に関わり、サポートしていきたいです。また、デジタル技術はCAE解析だけではありません。さまざまな技術分野でのレベルアップを図り、多様なニーズに応えていきたいと考えています。【奥村さん】

◇自分のやりたいことが叶う喜び
実は、「生産技術のCAE解析をやりたい」というアイデアは、約20年前に私の上司が提案したことでした。当初は賛同が得られにくかったものの、粘り強く交渉を重ね、最終的には会社を納得させて立ち上げが成功。このように、熱意と確信があれば、自分のやりたいことを実現できるという点が、当社の魅力の一つだと思っています。また、入社してから働きやすさもかなり向上していますが、一人のエンジニアとしては、自分の目標を追い求めることができる点が、何よりこの会社に入って良かったと思えるポイントです。

◇モノづくりの困り事をデジタルで解決したい
生産技術のCAE解析を始めて約20年。最初は熱処理の解析から始まり、徐々にその領域を広げ、現在では多くの工法に適用できるまでになりました。その広がりを実感していますが、まだ十分に活用しきれているわけではないのが正直なところ。私たちの目標は、モノづくりの全ての過程で、CAE解析や実験を通じて裏付けを取り、根拠に基づいた製品づくりを実現することです。モノづくりに困っている企業は日本国内外に多くいると思うので、グループ内にとどまらず、自分たちの強みを活かして広く貢献していきたいです。【二村さん】

お互いの人物評

DE推進室の室長として陣頭指揮を執っているお2人。1996年入社の同期として、互いの違いを認め合いながら会社を支えてきた。

企業研究のポイント

企業研究では、仕事内容に焦点を当てるのが一般的ですが、働くことは自分の人生の一部でもあります。そこで「これから自分の人生をどうしたいか」という視点も大切になってくると思います。例えば、勤務条件や制度など、ライフステージが変わっても働き続けられるか、といった視点から確認するのも良いかもしれません。

また、ホームページだけでは実際に働くイメージが掴みにくいこともあるのではないでしょうか。インターンシップなどの機会を活用して、実際に働いている社員に会い、気になることがあれば積極的に質問してみてください。学生という立場を活かして、正直な意見を求めてみると良いでしょう。

学生には、“その時だから“できることがたくさんあると思います。勉強や研究だけではなく、アルバイトやサークル活動、友達との旅行など、たくさんの経験を積んでください。こうした経験は将来に必ず役立ちますし、多様な価値観に触れることで、自分の目標や将来像が見えてくることもあります。自分のやりたいことを見つけるために、たくさんの人と関わりながら、企業研究を進めていきましょう。

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どんな部署があって、どんな働き方ができるのか、自分の希望職種に就けそうか。数字だけではなく、さまざまな視点から企業研究してみてください。

マイナビ編集部から

奥村さんと二村さんは、お互いを「自分とはまったく違うタイプ」と語りながらも、共通点が多いことが、今回取材を通して分かった。まず、クルマ好きで自動車業界に憧れ、入社後に専門的な知識やスキルを身につけてきた点。自身の情熱を仕事に活かし、日々成長を続ける姿勢が、やりがいやキャリアアップに繋がっているのだろう。また、中小企業ならではの「人との距離の近さ」と、大企業の「スケールメリット」や「安定性」を兼ね備えた環境についても触れていた。これらは、働きやすさにも繋がっており、有給休暇が取りやすく、フレキシブルに働ける点にも共感していた。

特に印象的だったのは、職場環境の「自由度の高さ」について。コロナ禍をきっかけに、フレックスタイム制や在宅勤務が導入され、現在では多くの社員がその制度をうまく活用しているという。フレックスタイム制では、コアタイムがなく、出勤時間や退勤時間を自由に調整できるため、仕事とプライベートを両立しやすいそうだ。また、途中で離席することができるため、例えば子どもの参観日などの用事にも対応でき、有給を無駄に使わず済むとのこと。こうした働き方は、将来にわたって安心して働き続けられる環境を提供していると感じられた。知れば知るほど魅力的な同社。デジタル技術を活用した社会貢献と、働きやすさがうまくかけ合わさった同社を、ぜひ企業研究の一社に加えてみてほしい。

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転居を伴う転勤はなく、フレックスタイム制や在宅勤務など、フレキシブルに働ける同社。産休・育休のほか介護休暇など、ライフステージに合わせて働ける環境が整っている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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