最終更新日:2025/6/10

(株)サンリツ【東証スタンダード上場】

  • 上場企業

業種

  • 海運
  • 物流・倉庫
  • 空輸

基本情報

本社
東京都

取材情報

記事で読む社会科見学

幅広い物流の仕事を通し、顧客満足と課題解決に貢献!

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「変わらない日常」が、社会と暮らしの安定を支えている

サンリツは倉庫管理から国際輸送まで手掛ける総合物流会社。チャレンジを応援する社風のもと、いきいきと活躍する社員のみなさんに仕事内容や、自らの仕事が社会にどのようにつながっているかを聞いた。

井上 倫太郎さん(写真右)
京浜事業所
経済学部経済情報システム学科卒/2022年入社

岩本 拓海さん(写真左)
豊田事業所
法学部政治経済学科卒/2023年入社

塩田 ゆかりさん(写真中央)
国際輸送部
人間環境学部人間環境学科卒/2020年入社

【井上さん】専門資格を取得し、物流現場の改善や顧客のシステム化に貢献(倉庫ロジスティクス)

大学では労働問題や雇用問題など、社会課題を研究するゼミに所属したことから、「企業の社会貢献度」をひとつの軸に企業研究を行いました。事業の貢献度が高いと感じたのは、経済や生活の基盤を支えるインフラ系です。その中から物流業界を選び、梱包や国際物流といった事業的な強みを多く有するサンリツに魅かれました。特に梱包を通じて何か新しい事業をしたい、と考えたのを覚えています。そんな私の意見に耳を傾けてくださり、「話しやすいな」と感じたことが入社の決め手です。

最初の2年間は入出庫作業が中心です。入社1年目の研修ではまず部品を収めるための木箱を作ることから始まり、その後はコンテナのバンニング作業の補助や梱包作業を行うなど、経験ベースで仕事を覚えていきました。2年目には船積書類の作成からコンテナの手配、売上の入力まで出荷のプロセスにトータルに携わるようになりました。どの業務もそうですが、ミスが起きると作業が滞り、書類上のミスなどは訂正料も発生するので、何度も確認するなど間違いのないよう細心の注意を払いました。大手商社のさまざまな製品を扱える楽しさはもちろん、「変わらない日常」が一番のやりがいです。

また2年目には先輩に刺激され、物流現場改善士の資格を取得。データを活用して物流現場の改善を実践するスキルを磨いたことにより、お客さまの業務改善に貢献したいという意欲が一層高まりました。3年目の今は、物流システムが未導入のお客さまを新しく担当し、事業戦略部と連携しながら適切なシステムを検討しているところです。取得した資格をすぐに活かせることに手応えを覚えています。今後の目標はもちろんシステム導入を成功させることです。

毎日、沢山の商品を載せたコンテナ船が横浜港を出るのを見送っているだけに、物流を通して日常を支えている、というリアルな実感を味わっています。上司にも気軽に相談でき、想像していたよりかなりフラットな社風なので、改善提案もどんどん発信しています。入社前の「梱包を通して新しい事業をしたい」という夢が、「システム化を通して新しいことを」に広がっています!

先輩社員はこんな人

物流現場改善士の資格講習では毎回のレポート提出が必須。「実際の現場に即した課題が出るので当社の業務改善にも活かせました」と何事にも前向きな井上さん。

【岩本さん】大型で繊細な部品の品質を守り、「何事もない日常」を維持する(梱包プロフェッショナル)

私は大学まで卓球に打ち込んでいたので、サンリツの名前は女子卓球の強豪実業団チームとして知っていました。一方で将来の進路は、競技を続けるか、中高の教員になって部活を監督するか、あるいは卓球とは全く異なる世界にチャレンジするか、色々な考えが入り乱れて正直決めかねていました。迷っている最中、卓球の縁でサンリツから「受けてみませんか」と声がかかり、初めて事業内容を徹底研究。当たり前のようにモノが届く物流の仕組みとともに、当社の多種多様な取り組みに興味が湧き、未知の世界に飛び込もうと決意しました。

入社後は海上通信機器や船舶部品を梱包するグループに所属しています。船舶レーダーなど大型で、かつ繊細な製品が多く、梱包する部品も一つひとつがかなり大きいため、力を入れながらも丁寧に扱わなければなりません。工程としては材木を切って木枠を作る、パーツを組み立てて梱包する、など、身体を動かす作業が中心ですが、そこはスポーツ経験が役立ち、苦ではありません。免許を取ったフォークリフトの運転も楽しいので、丁寧に扱うことだけに集中しています。私は本来、せっかちな性格ですが、仕事を通して冷静さや、効率よく作業することを意識するようになり、学生の頃から比べると成長したと感じています。

来月から新たに出荷管理の業務にチャレンジします。今より細かい部品の知識も必要となるため、少しずつ段ボールでの梱包にも取り組みながら、製品の知識を身に付けています。私たちの仕事は、製品をお届けするお客さまの顔は見えません。しかしトラブルが起きると、たちまち当たり前に届いていたはずの物流がストップします。ささいなミスでも皆さんの日常に影響を与えると理解しているからこそ、何事もなく終わる一日一日に達成感を覚えています。

職場では業務改善や、レイアウト変更などの機会に若手の意見を求めることが多く、この前は動線がスムーズになる配置を提案したところ、すぐに取り入れられました。何事も「まず意見を言ってみよう」というオープンな社風なので、失敗を恐れずチャレンジができることもやりがいです。2年目を迎える現在は、上司や先輩のように周りを見て動き、後輩をサポートできるよう成長することが目標です!

先輩社員はこんな人

現在は研修を終えた後輩を職場に迎える日を楽しみにしている。「フランクに声を掛けてコミュニケーションを取り、仕事の進め方もさりげなくアドバイスしたい」と岩本さん。

【塩田さん】海上輸送の司令塔として頼れる存在に。世界情勢が大きく影響する仕事(輸出物流)

大学の学部はSDGsが大きなテーマで、再生可能エネルギーから環境経済まで文理を問わず幅広く学びました。もちろん物流もSDGsに関わる分野のひとつです。業種を絞らず企業研究を行うなかで、物流では唯一、サンリツに目が留まりました。通関や国際物流などの業務に興味を持ったのが理由ですが、人事部の方の温かい対応も決め手になりました。

入社後は国内輸送に携わりましたが、私の場合は少し特殊で、1年目からいきなり大手荷主さまの担当を任されました。最初は引き継ぎ事項をそのまま実行するだけでしたが、お客さまとの関係性が深まるにつれ、自ら改善案を提案するようになりました。例えば、当日出荷の締切時間が厳しい時に、現場の各担当者に交渉、調整して依頼書の受付時間を延ばしてもらう、といったことです。大きな変更ですが、当時の上司が「とりあえず何でもやってみよう」と背中を押してくれるタイプだったので、怖い物知らずでどんどん改善していきました。これによりお客さまの負担感が軽減されたり効率性が向上したりして、お客さまとの結び付きがさらに強くなったと感じています。

現在は海上輸送における輸出入業務を担当しています。出荷依頼が来ると、船舶のスペース確保やトレーラで運ぶ場合はドレージ輸送の手配、また通関書類の作成など様々な業務が派生します。私はそれらを取りまとめ、通関グループなど各方面に様々な依頼を行う、司令塔のような役割を担っています。各業務がパズルのように絡みあう一方、当然ながらたったひとつのミスで輸出が不可能な事態にもなりかねませんので、自らチェックリストを作成して二重、三重のチェックを行っています。

世界情勢がダイレクトに影響するのがこの仕事の奥深さ、かつ怖さでもあります。最近では2023年のパレスチナ・イスラエル戦争により海上運賃が跳ね上がりました。ちょうど短期の運賃契約のお客さまを長期契約に変えてもらったところで、結果的にお客様のコストの削減につながり安堵したものです。米国ボルティモアで橋が崩落した時もお客さまの船舶運航ルートに多大な影響があり、つくづく世界と繋がっていると実感しています。そんな仕事が面白くてたまらず、長く勤めるのが将来の目標。私のグループは全員女性で子育て中の方も多いので、ライフステージが変わっても安心です。仕事とプライベートを両立して楽しく働いています。

先輩社員はこんな人

「元々楽観的な性格だったので『どんな仕事でも楽しめる』という自信がありました」と入社時を振り返る塩田さん。たちまち頭角を現わし、重要なポジションで活躍している。

企業研究のポイント

◆数年ほど採用を担当するなかで、社会の停滞とともに学生の皆様の不安感を肌で感じるようになりました。インターンシップの増加も、できるだけミスマッチを防ぎたいという思いの現れです。しかし世の中に完璧な会社は存在しません。企業研究では自分の中で何が許容でき、どんなことが譲れないのか、ぜひ内面を言語化する作業を行ってほしいと思います。その上で、梱包や倉庫管理、国際輸送などバリエーションに富んだ仕事ができ、チャレンジングな環境がある当社の特色を魅力に感じていただければ幸いです。ひとつの会社でこれだけの経験ができるのは珍しく、自分の可能性を広げられます。(人事部 幸田)

◆私が企業研究で意識したのは働きやすい職場環境です。実状を把握するのは難しく思われがちですが、会社見学会や先輩座談会、インターンシップなどの機会に積極的に行動すれば、必ず見えてくるものがあるはずです。当社では若手社員はもちろん、内定者の意見も重視しております。入社後もチャレンジしたいことには上司が力強くバックアップしてくれるので、自分次第でどこまでも成長できます。また多様性を尊重しているので、ジェンダーを問わず育休などの制度も活用しやすい風土です。今後はよりフラットに働ける環境づくりに力を入れていきます。物流という、社会のインフラを支える仕事に意欲があれば、どなたでも活躍できます!(人事部 田中)

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チャレンジを応援する一方、チームで助け合う社風も魅力。物流業界は男性が活躍するイメージがありますが、当社は男性・女性関係なく活躍の場があります。

マイナビ編集部から

サンリツは75年の歴史を誇る総合物流企業だが、進取の精神に富んでおり、「梱包」という絶対的な優位性に甘んじることなく、倉庫や運輸、国際輸送など事業領域を広げてきた。その先見性は組織運営にも注がれ、カーボンニュートラル化の推進やDX化による高付加価値を生み出す職場づくり、といった「サステナビリティ基本方針」を確立して社内の活性化を図っている。その中のひとつが、年齢や性別、国籍等を問わず、個性や能力に応じて多様な人々が活躍する「ダイバーシティ&インクルージョン」の推進である。2023年から女性・男性同士の交流会を開催し、共に働く仲間として相互理解を深めてきた。今年度は各事業所に訪問し、従業員ヒアリングを実施していく。

育児休暇の制度も整っているが、男性の取得をさらに進めるため、「産後パパ育休」と題したインタビュー記事を社内報で連載。微笑ましい内容は全国の従業員に共有され、育児の参考とともに自分が取得する際の指針として機能している。今回の取材で出会った社員は、いずれもパワフルで眩しいほどに前向きだったが、それもこんな風に安心して働ける環境があるからこそだろう。「上司の舵取りが上手いので、誰かに負担が偏ることもありません」という塩田さんの言葉も、同社のフェアネスな社風を物語っている。

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ダイバーシティ&インクルージョン推進の一環として女性従業員の交流会を開催。和気あいあいとした雰囲気のなか、部署の垣根を超えて意見と情報を交換し盛り上がった。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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