最終更新日:2025/6/19

電元社トーア(株)

業種

  • 機械
  • 重電・産業用電気機器
  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器
  • 機械設計

基本情報

本社
神奈川県

取材情報

記事で読む社会科見学

世界に誇る高い技術力で、自動車業界を中心に人々の暮らしに身近なモノづくりに貢献!

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営業・事務・技術の最前線で活躍する先輩たちの本音!

世界のモノづくりを支える抵抗溶接機メーカーとして、国内トップクラスの実績を誇る「電元社トーア」。営業・事務・技術の先輩たちへのインタビューを通して、社会に大きく貢献している同社の魅力を紹介します。

★営業二部営業二課
 大塚 優貴さん
(2021年入社/リベラルアーツ学群卒)

★海外事業部アジア課
 松村 彩夏さん
(2018年入社/リベラルアーツ学群卒)

★第二技術部システム設計ニ課
 塚本 裕さん
(2022年入社/理工学研究科 修士課程修了)

自動車部品や家電などの製造現場をサポートする営業職!2年目で海外出張も経験

電気エネルギーを利用した「抵抗溶接」を強みとする当社では、抵抗溶接機やその周辺機器を手掛けています。抵抗溶接とは、金属に電気を流すと起きる発熱を利用して溶接する技術のこと。生産性が高く、コスト削減につながることから、当社の抵抗溶接機は多くの大手メーカーの工場で採用されています。「電元社トーア」という社名は一般にはあまり知られていませんが、製造業における知名度は抜群。国内トップクラスのシェアを誇っており、自動車・鉄道・家電をはじめ、人々の暮らしに身近なモノづくりを支えています。

営業志望だった私が当社に興味を持ったキッカケは、家の近くにあった会社だったからです。「抵抗溶接」の知識はありませんでしたが、参加した説明会で業界では名が通った老舗企業だと知り、志望意欲がグンとアップ。クルマに興味があった私にとって、自動車業界から強い信頼を得ていることも入社の決め手となりました。

入社後は、3カ月間の新人研修でさまざまな部署をジョブローテーション。当社の事業全体への理解を深め、モノづくりの流れを覚えることができました。7月に配属されてからは、OJT研修がスタート。先輩同行や見積書の作成などを通して、営業スキルを磨いていきました。製品知識を深める上でありがたかったのは、10~12月の間に1週間ずつ3回実施された工場研修。国内の3拠点をまわって抵抗溶接機の操作方法を学び、製造体験もしました。

入社2年目からは担当を任され、当社の抵抗溶接機の提案営業に携わっています。営業に対してテレアポや飛び込みというイメージを抱いている人もいるかもしれませんが、当社は既存のお客さま対応が中心。先輩たちが長年培った信頼をベースにした営業なので、新人でも安心です。私は主に商社のお客さまを担当しており、提案した抵抗溶接機は自動車部品や家電などの製造現場で活躍中。暮らしに根差したモノづくりを支える仕事だから、大きなやりがいを味わえます。

印象に残っているのは、入社2年目の冬に経験した海外出張。タイに行ったのですが、人生初の海外ということもあって多くの刺激を得ることができました。当社の技術が世界から必要とされていることを肌で感じることができたのも、大きな収穫です。今はまだ半人前なので、より多くの知識をつけることが当面の目標。少しでも早く、一人前の営業担当として活躍できるようになりたいです。
〈大塚さん〉

電元社トーアの魅力

「年次や経験に関係なく、早くからチャンスを与えてくれる風土があります。入社2年目で海外出張を経験できたのは驚きでした。手厚い教育制度も魅力」〈大塚さん〉

世界のモノづくりを支えるデスクワーク!英語スキルを生かして働けるのが魅力

大学時代に英語を専攻しており、語学スキルを生かせる仕事に就きたいと考えていました。そんななか、興味を抱いたのがアメリカ・ヨーロッパ・アジアなど、世界中に拠点を展開する当社。手掛けている製品のことはまったくわかりませんでしたが、海外営業事務として活躍でき、貿易実務にも携われると聞いて、迷わず入社することにしました。

アジア課に所属する私の担当エリアは、インドネシアとインド、台湾。駐在している当社の営業メンバーや、現地の販売代理店をサポートする仕事に携わっています。具体的な業務内容は、見積書や請求書、インボイスなど輸出関連書類の作成。また、当社の抵抗溶接機はオーダー品も多く、海外から届いた製造の指示書や納期を現場に伝えることも仕事の一つです。

現地の販売代理店とのやりとりは、全て英語です。日々英語スキルを生かして働けるのがこの仕事の魅力です。基本的にはメールでのやりとりが中心ですが、海外の方とのコミュニケーションを通して、商習慣や文化の違いを感じられるシーンも多く、日本にいながら、世界を肌で感じて働くことができています。印象に残っているのは、30台もの製品を一度に出荷する案件を任されたときのこと。現場との納期調整や乙仲さん(海運貨物取扱業者)とのやりとりを無事にこなし、何のトラブルもなく予定通りに製品が海を渡ったときには、大きな達成感を味わえました。

海外からのニーズに合わせて社内に発注をかけ、輸出手配を行った抵抗溶接機は、アジアの自動車工場で使われています。世界のモノづくりを支えるデスクワークに携われることが、海外営業事務の醍醐味だと言えるでしょう。当社の抵抗溶接機を使って製造されたクルマが世界中を走っていると思うと、とてもワクワクします。

アジア課のメンバーは6名で、ベテランの先輩が中心。だからといって話しづらい雰囲気は全くなく、思ったことを遠慮なく言えるオープンな環境です。今後の目標は、積極的に意見や提案を発信し、より会社に貢献できる存在になること。アジア課だけでなく、海外事業部全体に良い影響を与え、グローバルに活躍する当社のさらなる発展を支えていきたいです。
〈松村さん〉

電元社トーアの魅力

「語学スキルをフルに生かして働けるのが魅力です。また、貿易実務の知識やスキルを身に付けられるなど、専門性の高い事務職として働くことができます」〈松村さん〉

スポット溶接機をカスタマイズ設計、軽量化を求める時代のニーズに応える手応えを実感

大学では機械科を専攻し、大学院に入ってからは流体工学の研究をしていました。現在は3次元・2次元CADで溶接機の設計をしています。学生時代は図面を手書きで行うことが多く、2次元CADは使い方を学んだ程度。自分の手で図面を引いて、読み方や寸法の入れ方など基本的なルールを身に付けたことは、今の仕事に役立っています。

機械科に入ったときから漠然と、将来は機械設計に携わりたいと思っていました。企業研究を進めるうちに、機械設計のなかでも機械を作るための工作機械の設計をしたいと目標が明確になりました。電元社トーアを選んだのは、両親が働いている会社に当社の溶接機が導入されており、会社名や技術力を知っていたからです。

現在、私が担当しているのは機械設計で、主に溶接機のカスタマイズを手がけています。図面が完成したら資材係で図面通りの部品を発注して、組立係で機械を組み上げた後に電装係で配線を整えて、検査に合格すれば出荷です。何の問題もなくスムーズに出荷されることもありますが、問題が起きやすいのが組み立ての段階で、図面通りに組み立てられないというケースがたびたび起こります。その場合は、図面を修正して対応するので、設計が終わっても出荷までは気が抜けません。

だからこそ実際に部品が組み上がって、想定していた通りに動くのを見るのは嬉しいですし、そこに面白みを感じます。最近では、過去に納品した機械をその会社の工程に合わせて改良してほしいという依頼がありました。正解が分からないなか手探りで設計を進め、試行錯誤を経て、こちらが想定した通りに動くようになり、お客さまにも満足していただけた時には大きな達成感を感じました。

一般的に溶接というと、火花をバチバチさせてボルトやナットを金属板に取り付けるイメージがあるかもしれませんが、当社の溶接機はスポット溶接機といって金属同士をお互いに溶融して接合させるものです。一般の溶接だと溶接するたびに重量が増えていきますが、スポット溶接ならば単純に金属板を2枚接合するだけなので強度がありながらも重量は増えないメリットがあります。今、車やバイクの世界では燃費の向上や環境汚染物質の排出量を削減するために車体の軽量化が重要になっています。当社の製品は環境にも貢献し、時代のニーズに応えられることも私がこの仕事を誇りに思うことの一つです。
<塚本さん>

電元社トーアの魅力

「家賃補助など福利厚生がしっかりして働きやすい環境です。また、部署を超えてお互いに協力しあって案件を進めていく社風があることも魅力です」<塚本さん>

企業研究のポイント

企業研究をスタートさせる際は、いきなり業界や職種を絞るのではなく、“興味”や“好き”を軸に視野を広げると良いでしょう。そうすることで、思ってもみなかった業界や職種と出会える可能性が広がります。ちなみに、「抵抗溶接機に興味がある」という理由で、当社を選ぶ学生さんはほとんどいません。クルマに関われる仕事を探すうちに、興味を持たれるケースが多いです。ですから、皆さんも幅広く企業研究を進めてください。

今は、インターネットで気軽にたくさんの情報を集められる時代です。とはいえ、会社のリアルを知るためには、実際にオフィスを訪れて、社員たちと接することが大事。インターンシップや企業イベントに積極的に参加し、職場の雰囲気を肌で感じるようにしましょう。

当社について調べる際は、会社の規模感やモノづくりのスタイル、グローバル展開などに注目してもらいたいですね。中小規模なので任される仕事の幅が広く、受注生産を通してモノづくりの醍醐味を存分に味わうことができ、世界で活躍する製品開発に携われるのが特徴。また、出張や駐在などで海外に行けるチャンスもあります。

〈総務部 部長/徳尾野 潤さん〉

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機電系の知識やスキルを生かし、国内トップクラスのシェアを誇るモノづくりに携われる。技術系のほか、営業系、事務系の職種があり多彩なキャリアパスが描けるのも魅力だ。

マイナビ編集部から

製造現場の生産性の向上やコスト削減を実現する抵抗溶接機を手掛ける会社として、80年以上の歴史を刻んできた同社。国内トップクラスのシェアを誇り、自動車を中心に幅広い業界のモノづくりを支えている。インドネシアに生産拠点を構えているほか、アメリカ・イギリス・メキシコ・タイ・インド・ドイツに販売拠点を展開し、グローバルに活躍しているのも特徴だ。

自動車業界はEV化に向けて、大きな変革期を迎えている。軽量化の波が押し寄せ、ボディやパーツに新素材が用いられるようになってきた。そんな時代のニーズに応えるために、同社では樹脂を接合させる新技術の研究・開発に着手。「変革期の自動車業界のなかに身を置きたい」という方にとって、最適なフィールドが広がっている。

機電系の知識を生かして働きたい学生にとっても、同社は理想的な環境。オーダーメイドのモノづくりに携わることができ、分業制ではなく責任を持ってトータルで任せてもらえるのが特徴だ。技術系職種のほか、営業系や事務系の職種もあり、海外志向の文系出身者も活躍できる。先輩のなかには、20代で海外駐在を経験した人もいるという。

展開しているのはBtoBビジネスなので、同社の存在は一般にはほとんど知られていないだろう。今回の取材を通して、モノづくりの醍醐味を存分に味わうことができ、世界を相手にダイナミックな仕事にチャレンジできる職場だということがよくわかった。

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国内外の大手メーカーから高い信頼を獲得。神奈川県川崎市の本社工場や、滋賀県と富山県の工場で製造された同社の製品は、世界中のモノづくりの最前線で活躍している。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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