最終更新日:2026/2/12

川之江造機(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 機械
  • 機械設計
  • プラント・エンジニアリング
  • 紙・パルプ

基本情報

本社
愛媛県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

ティッシュ1枚の品質・価値を創造する、繊細な技術と壮大なものづくり。

  • 機械系 専攻の先輩

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業界トップクラスのメーカーで技術に挑み続けるということ。

ティッシュや不織布など生活必需品ともいえる衛生用紙。その国内生産量の大部分を支える抄紙機・加工機メーカーが、愛媛に本社を構える『川之江造機』だ。ものづくりの中枢で活躍する若き設計職の2名に話を聞いた。

<写真左> 設計部/抄紙機グループ 高井 遼(2020年入社)
<写真右> 設計部/加工機グループ 森實 亮(2018年入社)

「なくてはならないものづくり」への誇りと、「最高の出来」を目指し続ける探求心が原動力。

抄造された原紙を、ティシュペーパーやトイレットペーパーなどの各製品に仕上げる加工機・仕上げ機械の設計を担当しています。加工機・仕上げ機械は、工場1棟を埋め尽くすほど巨大な抄紙機に比べればさほど大きなものではありません。けれどその代わり、薄く、柔らかな肌触りの衛生用紙に「巻く」「切る」「折る」「包む」などの加工を加える機械には、抄紙機にはない極めて繊細で多様な動作が求められます。たとえば、ドラッグストアなどに並ぶ衛生用紙の多彩なラインナップを思い出してください。絹のように滑らかな肌触りを追究した高級ティッシュや、色柄・芳香性を付加したトイレットペーパーなど、メーカー・ブランドごとにさまざまな特性を備えた製品が並んでいるはずです。ティッシュペーパーの重ね折りやトイレットペーパーのロール巻きといったスタンダードな仕上げ加工に加え、それらの多彩な製品ラインナップを実現しているのが、さまざまな先進技術を搭載した当社の加工機・仕上げ機械なのです。

中でも私が担当するのは、トイレットペーパーを巻く「トイレットワインダ」、トイレットペーパーを切断する「ログカッター」、ティシュペーパーを折る「インターフォルダ」などの機械設計業務。「加工時の安全性を高めたい」「肌触りを改善させたい」といったお客さまの要望に応じてベース機種をカスタマイズするケースがほとんどですが、自分の図面をもとに新たな機械が完成し、実際に稼働するところまで見届けられるというのはなかなか面白いものです。加えて、当社が手がける製品のほぼすべてが、生活必需品ともいえる衛生用紙の生産機械。国産ティシュペーパーをはじめとする衛生用紙の多くが当社製マシンで製造されているため、社会になくてはならないものづくりを担っている確かな誇りも感じています。

もちろん、コストや納期などさまざまな制約もある中での仕事ですから、時に限界を感じることもあります。毎回「これがベスト」と思って図面を完成させても、稼働後に「ここはもっとよくできたのでは」と反省することも少なくありません。けれど、それこそ技術職の醍醐味。与えられた環境の中で精いっぱい力を尽くし、課題や反省点を次に生かす。それを繰り返しながら、いずれは「これ以上ない」と思えるものづくりにたどり着けたらと思っています。<設計部/森實 亮>

学生へのメッセージ

設計の世界に失敗はつきもの。大切なのは失敗しないことではなく、失敗から学び、挽回する力。トライ&エラーを重ねながら着実に成長していきましょう(森實さん)

見上げるほどの巨大マシンをこの手で造り上げる日を夢見て、技術とノウハウを積み上げる日々。

普段各家庭で使われているティッシュペーパーは約20 cm角、トイレットペーパーは幅10 cm強の、いわゆる“手のひらサイズ”が定番です。けれど、それら各製品の原紙を生み出す抄紙機は、大きなもので高さ9m、幅5m以上。全長に至っては約30mにも及びます。その巨大なマシンから、幅3.7mのトイレットペーパーが時速120kmの超高速で生産されていくさまはまさに圧巻! こんな壮大なマシンを自分の手で造り上げることができたらーー私が当社を志望したのは、そんな純粋な憧れからでした。

その夢かなって入社を果たし、念願の設計部に配属された私ですが、いざその舞台に立ってみると目の前には抄紙機並みの大きな壁がいくつも立ちはだかっていました。まずは、やはりその巨大さ。3階建てのアパートほどもある抄紙機ですが、その設置場所として用意されたスペースには当然限りがあります。ただでさえ巨大な機械本体を、それに付随する配管・配線とともに限られた空間内に無理なく収めるのは、想像以上に至難の業。さらに現在私が担当するのは既存機械の改修設計のため、新規導入後に加えられた改造部にも配慮しなければなりません。改修対象のレールを導入当初と同様に設計すると改造部に干渉することから、元の位置よりやや低めに設計したのですが、それがあえなく失敗。レールが流れる速度の影響でトレー上の紙が浮き上がってしまい、構造プランの立て直しを余儀なくされる事態になってしまいました。現地で機械を確認し、必要に応じて改修箇所のスケッチをとり、お客さまの要望の意図をくみ取りつつ性能や耐性、コストに配慮して数案を用意…。日々そんな試行錯誤の繰り返しです。

自分の力不足を痛感する毎日ですが、そんな中でも大きなモチベーションとなっているのは、第一線で活躍する先輩たちの存在。行き詰まって相談すると「こういうやり方もあるんじゃないか」と次々と想像を超えるアイデアを提案してくれるので、教えを請うたび自分の引き出しもどんどん広がり、挑戦意欲も高まります。そんな日々の学びをひとつたりとも取りこぼすことなく自分のものにし、いずれはミスなく抄紙機1台丸ごとこの手で造り上げてみたい。その日を目指して、今はとにかく一歩一歩着実に前進していけたらと思っています。<設計部/高井 遼>

学生へのメッセージ

各部署・各グループ間の垣根の低さも当社の魅力のひとつ。適性や希望に応じて柔軟に異動も可能なので、同じ社内でより活躍できる舞台を見つけられます(高井さん)

ときに真剣に、ときに賑やかに。立場や経験、部門も超えて繋がり合う風通しのよさが自慢。

【高井】森實さんはなぜ当社を志望されたんですか?
【森實】それはやっぱり、ものづくりがしたかったからですね。地元企業だからというのもありますけど、一番重視したのは機械工学科で学んだ知識や経験を生かせるかどうか。そういえば、高井さんも機械工学科出身でしたよね?
【高井】そうなんですけど、私が学生時代に学んだことは実は今の仕事とはそれほど関連性がないんです。主にプラズマアクチュエーターの研究をしていたので。ただ、以前から機械が好きでものづくりのサークルに参加したりもしていたので、仕事にするならこの分野かな、と。中でも当社の機械は格別にスケールが大きくて、そこに惹かれて選びました。
【森實】なるほど。私はものづくりの中身というより、社風がすごくいいなと思ったんですよね。説明会に参加したときも、学生に対して積極的に挨拶してくれるし、気さくに話しかけてくれるし。コミュニケーションがちゃんと取れている会社だな、と。
【高井】確かに。技術職って黙々と仕事をするイメージだったので、当社の和気あいあいとした雰囲気はすごく意外でした。
【森實】抄紙機グループはひとつのプロジェクトにかかわる人数が多い分、余計にそうでしょうね。
【高井】そうなんです。中でも、私が今関わっているチームは特に。
【森實】加工機グループはひとりでひとつのプロジェクトを担当することがほとんどなので、業務中は抄紙機グループほど横で連携する機会は多くないんですよね。もちろん、相談したいことがあれば気軽に話せる環境ではあるし、営業や製造部との打ち合わせはしょっちゅうしていますけど。
【高井】それです!部外の人たちとの接点の多さにも驚きました。お客さま先に出向いてヒアリングをしたり、営業の方や製造の方とミーティングしたり。設計って、機械や図面と向き合っているだけで出来ないものだと初めて知りました。実はもともとあまり人と話すのは得意ではないので、正直入社当初は苦労もしましたが…。
【森實】でも当社は自由度の高い雰囲気だし、上下の垣根も低くて、上司や先輩も話しやすい人ばかりじゃないですか?
【高井】ですよね。初めは緊張してなかなか思うように話しかけられなかったんですけど、今は全然大丈夫。親切な人ばかりなので、安心して何でも相談しています!

学生へのメッセージ

設計職の最大使命は、お客さまの要求をものづくりにしっかりと反映させること。設計担当者みずから取引先にヒアリングする機会も多く真摯に耳を傾ける姿勢が求められます。

企業研究のポイント

日本国内の企業数は350万社超。その膨大な企業の中から自分にとって最善の1社を選び抜くには、まず「何をしたいのか」「何を重視するのか」という明確な軸を定めることが欠かせません。そしてそれと同じくらい大切なのは、検討中の企業がその自分軸にどれだけマッチするかをしっかりと見極めること。企業研究の際には、企業案内や説明会、ネット上の情報を活用する人も多いと思いますが、「第3者の目を通して語られる印象」と「自分で体感する事実」が必ずしも一致するとは限りません。よりリアルで有益な情報を手に入れるためには、やはり、会社を訪問したりOB・OGに直接話を聞いたりと積極的に行動することもとても大切です。

また近年は、文系出身者に技術職の門戸を開く企業が増えていることも注目ポイントのひとつ。ものづくりの中枢を担う設計職ともなれば、確かに機械・電気の基礎知識があった方が入りやすい面はありますが、経験がものを言う技術の世界で最も重要なのは入社後の努力と成長。総務・営業・設計・製造の4部署で各2~3週間の業務体験をするジョブローテーション研修に加え、資格取得支援や充実したOJTのフローが整う当社でも、文理問わず幅広い学部出身者が活躍しています。技術職といえば理系出身者と考える人も多いかもしれませんが、もはやそんな時代ではありません。ぜひ広い視野をもって企業研究に取り組みましょう。<人事担当/山本卓弥>

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「繁忙期・閑散期の波はありますが、有休取得推進など社員のライフワークバランスには最大限配慮。地元祭期間を公休化するなどユニークな制度も当社の自慢のひとつです」。

マイナビ編集部から

ティッシュペッパーやトイレットペーパーなど衛生用紙生産マシン市場でトップクラスのシェアを確立し、タオルペーパーや、マスクやナプキンなどに用いられる不織布生産機まで幅広くカバー。主要取引先には、誰もが知る大手製紙メーカーがずらりとその名を連ねる。総勢200数十名規模の地方の中小企業とはいえ、その経営基盤が極めて盤石であることは疑うよしもない。

しかし、ここ『川之江造機』について特筆すべきは、業界の安定性ばかりではない。同社は2022年、本社敷地内に開発棟「テクニカルセンター」を開設したが、そこで今、「抄紙」の概念を覆すような新たな研究開発が行われているのだ。

大学や他社の研究機関と共同で目下進められているのは、「セルロースナノファイバー(CNF)」のCNF連続成形体の研究開発。CNFとは紙の原料となる木材繊維をナノレベルまで微細化した新素材で、重量は鉄の5分の1ほどであるのに対し、その強度は約5倍にも上る。自然由来の素材ながら極めて軽量で強度も高いことから、自動車・航空機部品や家電製品、住宅建材など多種多様な資材活用が可能で、実現・普及すれば地球温暖化対策に大きく寄与することが期待される。

暮らしの必需品を支えつつ、水面下では世界の未来をも変え得る新素材へ挑む『川之江造機』。「抄紙」の域を超え、製紙の概念をも打ち破るその果敢な挑戦の結実を、ぜひこの目で見届けてみたい。

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既存製品のたゆみないブラッシュアップと技術革新の両輪で、製紙業界の成長・発展を支え続ける『川之江造機』。水面下では産学連携による共同研究も活発に進められている。

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