最終更新日:2025/4/1

(株)日経BP

業種

  • 出版
  • インターネット関連
  • 専門コンサルティング
  • サービス(その他)

基本情報

本社
東京都
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社員と大学教授という二足のわらじを履いています

  • 藤田 香
  • 東京大学
  • 理学部
  • 日経ESGシニアエディター 兼 東北大学グリーン未来創造機構/大学院生命科学研究科 教授
  • ESGを専門として自然や環境に貢献するのが仕事

会社・仕事について

現在の仕事
  • 部署名日経ESGシニアエディター 兼 東北大学グリーン未来創造機構/大学院生命科学研究科 教授

  • 仕事内容ESGを専門として自然や環境に貢献するのが仕事

仕事内容を教えてください

私が専門の1つとしているESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取って作られた言葉です。日経BPは業界に先駆けて専門メディアの日経ESGを立ち上げ、私は現在シニアエディターとして記事を書くとともに、日経ESG経営フォーラムが関わるシンポジウムなどのモデレーターも務めています。このほか、日本経済新聞社と日経BPが旗振り役を務め、ビジネス視点で海洋保全を考えるプラットフォームであるブルーオーシャン・フォーラムという有識者委員会の共同座長なども務めています。

こうした企業に対する活動の一方で、次世代の学生たちに環境問題やサステナビリティーの課題について教えたいという想いから、2015年頃から幾つかの大学で教鞭を執るようになり、現在は東北大学の教授も務めています。東北大学では授業を通して学生たちにサステナビリティーと社会の関係について教えているほか、自然を回復させながら成長発展する自然共生社会の実現に向けた産官学民連携プロジェクト「ネイチャーポジティブ拠点づくりプロジェクト」にも携わっています。


キャリアの転機を教えてください

山登りを通して自然が好きになったこと、ナショナルジオグラフィック日本版に携わったこと、日経エコロジーで記者として働いたことなど、いろいろありますが、日経BP環境経営フォーラム(現、日経ESG経営フォーラム)では企業と国や国連をつなぐ、人と人をつなぐ、プロジェクトを仕掛けるといった仕事の楽しさに目覚めた感覚がありました。

その頃からモデレーターの仕事も始めたのですが、私の場合、取材や執筆と一緒で予定調和は面白くなくて(笑)。掛け合いの中から新しいものが生まれてくるのが楽しかったですね。2010年に名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催された時には、関係者に働き掛けて「企業と生物多様性」というテーマで国連の場で発表の場を設け、フォーラムの会員企業に登壇してもらいました。また、それに合わせて企業に寄稿していただく本をつくり、70社の企業事例を掲載し、国連の場に持ち込みました。仕掛ける楽しさを実感した出来事のひとつです。


環境に関する社会や企業の変化は?

私が日経エコロジー(現、日経ESG)編集部に異動した頃、自然や環境は今ほど注目されていませんでした。企業が注目していたのは省エネルギーや廃棄物処理などであり、自然への配慮はビジネスというより社会貢献という意味合いが強かった時代です。そんな中、私は「自然はビジネスになる」という意味合いの記事を書き、自然に配慮しながらビジネスをしなければ資源は枯渇することなどを伝え続けていました。

その後、私は日経BP環境経営フォーラム(現、日経ESG経営フォーラム)と日経エコロジー編集部を行き来するようになり、非財務情報を開示する動きが進む中で、フォーラム会員企業の経営者と機関投資家との意見交換会を実施。環境問題への対応はエコロジーという領域だけには収まらないことを当社の経営層を交えて認識し、雑誌やフォーラムの名前を「エコロジー」から「ESG」に変えることになりました。ESGという概念は以前からありましたが、その頃から社会や企業に広まり、その重要性は確実に増していると思います。


仕事のやりがいを教えてください

企業や自治体、アカデミアなどの横のネットワーク作りに貢献できて、具体的なサステナビリティーのプロジェクトが始まった時。そして皆が未来に希望を抱いて楽しそうに話をしているのを見る時。いろいろな人から相談を持ち掛けられて、「この人とあの組織をつなげたら面白そう」と発想が次々湧き出す時――などにやりがいを感じます。

私は日経BPの中でも変わったキャリアを歩んできたと思うのですが、少なくともある程度は自由に行動させてもらってきたことは間違いありません。実は、自然に関心を持ち始めた頃に、山関連の雑誌を発行している出版社への転職も考えたことがありましたが、結果として日経BPで自然や環境に貢献する仕事ができたこと、社員と教授という二足のわらじを履かせてもらっていることなど、日経BPにいることで可能性が広がったキャリアだと思います。


キャリアのアドバイスをお願いします

私が言うまでもなく若い方々は既に理解していると思いますが、大企業に就職すれば安泰という時代ではありません。だからこそ、自分の好きなことや、やりたいことを大切にしてほしいと思います。やりたいことを貫けば、意外と道は拓けるものです。やりたいことがまだ見つかっていないのなら、いろいろなことに前向きにチャレンジするのが良いと思います。

私自身、もともと想像していなかった仕事も多々ありましたが、やってみる中で面白さに気づいたこともあれば、そこで培ったスキルが後に生きることも数多くありました。今はキャリアの自由度も、可能性も、昔より広がっていると感じます。ぜひ自分なりの可能性を見つけてほしいと思っています。


会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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