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最終更新日:2025/4/1
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部署名日経BOOKSユニット長補佐 兼 日経BOOKプラス編集部長
仕事内容書籍編集者に加えてデジタルメディア「日経BOOKプラス」発行人も
最初の配属は、通信の専門誌である日経コミュニケーション(現在は休刊)でした。専門用語が飛び交う世界で最初は苦労したのですが、理解が深まるにつれ、どんどん仕事が楽しくなっていきました。当時は記者として通信キャリアやメーカー、企業のシステム部門を取材していたのですが、ネット系の本に携わるうち、2007年にiPhoneが登場。それまで通信機器を作っていなかったAppleがなぜこんなに優れた製品を作ることができたのだろうと不思議に思い、テクノロジーやスタートアップに興味を持つようになりました。記者として9年働き、新しいことをやりたくなり、書籍部門という新しい場所で、自分の興味を追いかけたいと考えるようになりました。
書籍編集者として、書籍の企画や編集、著者や翻訳者との打ち合わせ、本を売るための販促活動などを幅広く担当しています。これまでに『ファクトフルネス』『HARD THINGS』『ビジョナリー・カンパニーZERO』『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』などの書籍を手掛け、中でも『ファクトフルネス』は110万部を超えるミリオンセラーになりました。シリコンバレーに関する書籍が多いのは日経コミュニケーション時代の経験が生きています。また、書籍編集者の仕事に加えて、「本に学ぶ、明日が変わる」をメッセージとした新しい書籍系デジタルメディア「日経BOOKプラス」の発行人も務めています。書店が減り、本との出合いが少なくなっている中、今までのように本を作るだけでは読者に届けることができません。日経BOOKプラスは同じ課題意識を持った人たちで始めたメディアで、私は発行人として編集や販促などの全体を見ています。
「家に帰るまでが遠足」と同じく、「読者に届けるまでが編集」だと考えています。編集者の仕事は本を作って終わりではありません。多くの人に知ってもらい、買っていただき、読んでいただくことまでが含まれています。本をしっかりと読者に届けるためには、まず「初動」と呼ばれる最初の売れ行きがとても重要です。この「初動」を作ってマーケティングや広告展開を加速させるためには、その本を「面白い」と思ってくれそうな著名人の方に献本してSNSやメディアに取り上げてもらうことも欠かせません。また、随時イベントを開催したり、本を読んでいる人が「欲しい」と思えるような情報を日経BOOKプラスに掲載したりするなど、様々な方法で販促活動を続けて、読者に本を届けていきます。
自分が不思議だな、知りたいなと思っていることを、素晴らしい著者の作品を通して世の中に届けられることだと思います。「不思議」や「知りたい」という気持ちが企画のスタートで、その問いを解き明かせる人を探したり、いろいろな記事を読んで著者にコンタクトを取ったりします。『ファクトフルネス』は、世界的講演会「TED Conference」に登壇したハンス・ロスリングさんの講演を聞いて、「みんなが知らない世界のことを教えてくれる。この人が本を書いたら日本でも出したい!」と考えたのがきっかけでした。書籍は雑誌と比べて作るのに時間がかかりますが、その分、担当する書籍のことを深く考え抜くことができます。若手の編集者たちも自分が編集した書籍が書店に並んだときにはとても感動したと言っています。良い作品ができると、数十万人以上の人が読んでくれて、中には本によって人生が変わったという人もいます。お金を出して買ってくれた人に、「良い本を作ってくれてありがとう」なんて感謝される仕事は、なかなかありませんよね。世界を良い方向に変える手伝いができるのは、編集者という仕事の醍醐味です。
少しでも世の中を良くしたいと考える人が日経BPに合うと思います。日経BPは、信頼性が高い情報を読者に届ける努力を続けてきた会社です。単にバズればいい、売れればいいといった考えであれば、もっと別のやり方もあるでしょう。私の周囲の編集者たちも、世の中を良くするために良い本を作りたいという想いが根底にある人ばかりです。