最終更新日:2025/8/23

(株)ビーシー・イングス【田中学習会・東進衛星予備校】

業種

  • 教育

基本情報

本社
広島県

取材情報

我が社自慢の制度・社風

子どもたちの未来を育てるのは、講師の学歴でもマニュアルでもなく、現場の熱き想い。

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当社が学歴・学力ではなく、講師の人間力を重視する理由とは。

中四国と九州、関西地方に「田中学習会」「東進衛星予備校」を計約90校展開する『ビーシー・イングス』。九州の大手学習塾『英進館』との合併を経てますます勢いを増す同社幹部に、学習塾事業への熱い想いを伺った。

<写真左から>
事業統括本部 本部長 浅尾 智也さん(2005年入社)
総務人事部   部長 森河内 直之さん(2000年入社)

日本、そして世界をより良い未来に導く“真の賢者”の育成を担う。

当社は学習塾ですが、講師たちはただ「子どもたちの成績を上げよう」「合格実績を増やそう」と思って日々教場に立っているわけではありません。私たちが見据えているのは、学力テストや入試の結果よりも、子どもたちの未来のことについてです。子どもたちが学び舎を巣立って社会に出てから、本当にしたい仕事を始め、それぞれの夢をかなえることができるかどうか。歩んだ先にある人生をより幸福に、より豊かに築ける力を蓄えられているか…。各科目の勉強は、それに近づくための手段でもあります。生徒である子どもたちは、時に教え合い、時にはライバルとして切磋琢磨し合います。そして、できない苦しさや問題が解けた時の喜びを分かち合っていきます。私たち講師陣は「勉強」というツールを使って、子どもたちが最後までやり抜く忍耐力を培い、成功体験・失敗体験を通じて他者の喜びや痛みを理解し、思いやりや精神力を磨く手助けをしているのです。

当社がそんな思いで教場に立つのは、目の前にいる子どもたちがそう遠くない未来、日本、そして世界をより平和でより幸福な場所につくり変える存在だと思っているからです。世界中の人々を楽しませ、感動させ、魅了し続けるあの日本人大リーガーも、ほんの10数年前はひとりの野球少年に過ぎなかったし、無数の人命を奪い世界を混とんと不安に巻き込む戦争を引き起こしてきた一部の政治家たちも、かつてはやはり、純粋無垢な少年少女だったはずです。それを想えば、子どもたちがその成長の過程でどんな経験をし、何を学び、どんな風に「人間としての在りよう」を磨いていくかが、とても大切で重大なことだと思います。

子どもたちは常に周りの大人を観察し、それにならって成長するものです。講師が英語を楽しそうに話していれば子どもも楽しそうに学びますし、その逆もあります。だからこそ私たちは、自らが日々の仕事に向き合うマインドと当社ならではの社風を大切にし、子どもたちの努力を見守っています。そして、成長を支え、他者の喜びを自らの喜びとする人間でありたいと思っているのです。
(浅尾さん)

『ビーシー・イングス』のココが自慢!

担当科目や教室は違っても、社員は全員、同じ教育理念のもとに集う熱意ある同志たち。互いに刺激を与え合いながらチーム一丸で教室のさらなる魅力アップに取組んでいます。

資格やマニュアルでもなく、生身の講師の実践と成長がより良い授業をつくる。

講師職と聞くと、教員免許取得を目指して学んだり、学生時代に講師アルバイトを経験した人が圧倒的に有利と考える人も多いのではないでしょうか。確かに当社を含め、学習塾業界には教育実習や講師バイトなどの経験をしてきた方も少なくありません。ですが、当社で働くうえでは入社時までの経験の有無も、さらにいえば学歴・学力の程度もほとんど重要視していません。なぜなら、実際にどれだけ価値がある授業ができるかどうかは、知識の豊富さではなく、考え方や意欲、目の前の子どもたちの反応をいかに細やかに読み取れるかによって大きく左右されるからです。知識やノウハウよりも、目の前の子どもたちの様子に合わせていかに臨機応変に中身を組み立てられるかが重要です。その意味では生徒たちから学ばせてもらう面も非常に大きいため、業界経験者と未経験者の差異も半年後にはほとんど見られなくなります。

加えて、子どもたちには一人ひとり個性や得手不得手があり、また、彼らが生きる地域の教育環境にもさまざまな特徴・傾向があります。そのため当社では、全教場統一的なマニュアルはあえて用意せず、各教室、さらにいえば、日々子どもたちの最前線に立つ講師一人ひとりのやり方を尊重しています。現場の裁量が非常に大きいため、講師たちは自らの考え方ややり方を実践・改善しながら、目指す教育の在り方を追求することができます。

当社のこの姿勢は、新人教育においても大きくは変わりません。もちろん、基本的な授業の組み立て方や学齢ごとの一年間の流れについては、内定者研修や入社初年度の一年間、月1回のペースで実施するリモート研修を通じて伝授し、個々の科目授業の中身は本人の実践の蓄積とブラッシュアップを重視しています。どのような授業が優れていて、どのような授業に課題があるのかは、管理職ではなく、生徒が判断すること。言い換えれば、子どもたちが満足している限りは、多様性のある教え方や空気感でもいいと考えています。
(森河内さん)

『ビーシー・イングス』のココが自慢!

当社では全新卒者を対象とした奨学金補助制度を完備。在学中に利用した奨学金の返済額の半額(上限あり)を、支払い完了まで当社が負担しています。

能力はやる気によって磨かれる。だから、意欲ある人材によりやりがいあるポジションを。

講師本人の意欲・やり方を尊重する当社の企業姿勢は、キャリア構築においても同様です。その代表的な例が数年前にスタートした教室長研修『NEXT4th』。これは、現場の一講師から教室長へとステップアップする際に、約1年かけて新たな業務スキルや入会面談のスキル、教室の基礎運営ノウハウなどを学ぶためのもので、当社ではその参加者を原則本人の立候補により決定しています。一般的に、教室長は上長が指名選抜するケースが大半で、かつては当社でも同様の流れをとっていました。ですが、「やりたくてやる」のと「嫌々やる」のとでは明らかにその後の成長スピードが変わり、結果的に業務品質にも差が出ます。そのため当社では、教室運営の舵を切る教室長の選抜においても本人の意志を最重視し、意欲ある人には積極的に本人の望む活躍の舞台を提供していきたいと考えています。

また、現在進行中で取り組んでいるのが、評価制度の刷新。従来は売上・生徒数目標達成率に基づく「業績評価」と、業務知識や生徒支持率を反映した「職務評価」により昇給・昇格を決定していました。ですが、今後は「業績評価」をより重視した人事考課へと移行する計画を進めています。なぜなら、これまで職務評価としていた生徒支持率は本来、生徒数目標達成率に直結するもの。優れた授業・満足度の高い授業ができれば、口コミで評判が広がり、自ずと生徒数増につながるものだからです。つまり、職務能力が高ければ、かならず業績もついてくるのがこの学習塾業界。それを明確に示すことで、社員一人ひとりのより実効的な成長と挑戦を促したいと考えています。

それに伴い新たなキャリアポジションの新設も検討をはじめました。これまでは教室長以降の役職数が乏しく、教室運営で十分な実績を積み上げてもなかなかその先に進めない、という状況にありましたが、今後は教室長と部長の間にチーフやグループリーダー職を新設。それに合わせて給与体系も刷新し、若い社員がさらに意欲的に活躍の場を広げられる体制を整えていきたいと思っています。
(浅尾さん・森河内さん)

『ビーシー・イングス』のココが自慢!

現場の裁量が大きく、一人ひとりの多様性を尊重する風土が浸透する当社では、若手・ベテランの格差も一切なし。1年目から自分の考えをしっかり発信できる環境があります。

企業研究画面のポイント

これから社会に出るにあたり「最善の第1歩を踏み出したい」と考える学生さんは多いと思います。けれど、みなさんにとって、社会はほとんど未知の世界。いかに企業研究を深めようとも、実際は「やってみなければ分からない」ことばかりです。そのため、あまり考えすぎず、純粋な直感に従って興味のある世界に飛び込んでみるのも一つの方法です。夢中になれる仕事に出会い、そこに邁進すれば、キャリアの可能性はいくらでも広がり、その成果に応じて給与や待遇も必ずついてくるものですよ。(浅尾さん)

企業研究の際は、自分が望む働き方やキャリアを少し“長い目”で考えてみることも必要かもしれません。スキルや経験が浅い20代での地道な努力や苦労が、30代40代で報われ大きな実りにつながるケースも少なくありません。成長途上の企業であれば、目の前の待遇・環境は一定でも、今後一気に改善・向上が進んでいく可能性は十分にあります。たとえば当社でも今年度から年間休日日数が大幅に増えましたし、そのほかの制度・環境も今後どんどん刷新していく予定です。目先のメリットばかりにとらわれず、最終的に自分の理想とするキャリア、そして人生の目標を達成できる舞台かどうかをしっかり見極めることが大切です。(森河内さん)

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2021年秋の『英進館』との事業合併を機に、環境制度の刷新が加速する『ビーシー・イングス』。講師陣の成長に伴って、ワークライフバランスの拡充も進んでいる。

マイナビ編集部から

教育業界を志す人の多くは、自分なりの熱い想いを抱いているに違いない。けれど、その情熱をどれだけ現場にぶつけられるかは、舞台によって大きく異なる。特に、合格実績が事業経営に直結する学習塾においては、学習指導法がマニュアル化されているケースも多い。

一方、ここ『ビーシー・イングス』には全教室統一の指導マニュアルがない。科目ごとにもない。唯一、共有されているのは「子どもたちが将来幸せな人生を送れるよう、全力でサポートする」理念や社風。それが守られている限り、教室運営も授業の構成・進行もほぼ全権、現場の教室長と講師陣に委ねられる。そして、基本的な方向性は示されるし、指導力の研鑽やキャリアアップ支援の研修も多彩にある。けれどどれほど手厚い制度・環境があっても、本人の意志・意欲が伴わなければ意味はない。そしてそれがなければ、結局子どもたちの意志・意欲を育てることもできない。だからこそ、同社では現場ごとの考え方・やり方を尊重し、意欲を最大限発揮できる舞台を用意しているのだ。

教育者のひとりとして、子どもたちの未来を左右する責任は重大だ。だからこそ、今回の取材でお2人が話してくれたように、ありったけの情熱を傾けて作りあげた教場で、子どもたちの目がキラキラと輝くのを目の当たりにしたときの感動と手応えは、さらなる挑戦への原動力となるに違いないと感じる取材だった。

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1985年に生徒数3名からスタートした『田中学習会』。今や生徒数1万数千人規模の一大学習塾ブランドとなったが、「子どもたちの未来のために」との想いは揺るぎない。

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