最終更新日:2026/5/14

光洋機械産業(株)

  • 正社員

業種

  • 機械
  • 機械設計
  • プラント・エンジニアリング
  • 商社(機械・プラント・環境)
  • 設備工事・設備設計

基本情報

本社
大阪府

取材情報

事業について伝えたい

業界の垣根を越えた協業で社会課題を解決!環境と調和した循環型社会の実現を目指す

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機械総合メーカーが取り組むサステナビリティ経営と未来像とは?

土木建設から産業まで、幅広い事業を支える総合メーカーとしてサステナビリティ経営を推進する光洋機械産業。その具体的な活動と今後のビジョンについて経営企画室のおふたりにお話を伺いました。

■岩橋 茂治さん
経営企画室長/2014年入社

■岡部 慎一郎さん
経営企画室/2014年入社

【今回紹介するSDGsの目標】
◎目標13:気候変動に具体的な対策を
◎目標12:つくる責任 つかう責任
◎目標14:海の豊かさを守ろう

【目標13】西脇工場は100%再生可能エネルギーで稼働。パリ協定に基づく「1.5℃目標」を達成しました

当社はサステナビリティの重要性をいち早く認識し、国連グローバル・コンパクト(UNGC)に加盟して、環境問題に取り組んできました。UNGCとは持続可能な開発目標の達成に向け、民間企業が取り組むべき原則を明示し、サステナビリティ活動を進める世界最大の団体。日本では大手企業を中心に673企業・団体(2025年12月時点)が加盟しています。

その一環として、2013年に竣工した西脇第二工場(兵庫県西脇市)に太陽光発電設備を設置。2023年4月には西脇第一工場にも太陽光発電設備を備え、発電した電力を工場で使用しています。当社全体の電気使用量のうち、8割を占める西脇工場において100%再生可能エネルギーの稼働が実現したことにより、CO2をはじめとする温室効果ガス(GHG)の排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの目標に大きく前進することができました。すでにベトナム工場には太陽光発電設備を設置していますが、今後はシンガポールの倉庫でも計画を進めていく方針です。

また、当社と大和製罐グループは2025年7月にSBTi(※)より「1.5℃目標」の認定を取得しました。パリ協定では、世界共通の長期目標として産業革命前からの平均気温の上昇を2℃に設定し、1.5℃に抑える努力を追求していますが、当社のGHG排出削減目標が、パリ協定に沿った科学的根拠に基づくものであるとお墨付きをいただくことができました。

GHG排出削減は、「スコープ1:企業が直接排出するGHG」、「スコープ2:電気・ガスなどを使用することで間接的に排出されるGHG」、「スコープ3:原料仕入れや販売後に排出されるGHG」の3つに分類されています。当社では2030年までに「スコープ1・2のGHG排出量を2020年比で42%削減」、「スコープ3のGHG排出量を2023年比で25%削減」という目標を掲げ、仕入先や取引先にも啓蒙を進め、上流から下流までの全体に活動を広げていきたいと考えています。

※SBTi(Science Based Targets initiative)
CDP、国連グローバルコンパクト(UNGC)、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)が共同で運営する国際的な枠組み。企業のGHG排出削減目標がパリ協定に沿った科学的根拠に基づくものであることを認定しています。

私が考えるSDGs

「シンガポール駐在中、現場スタッフ共に業務を進めるなか、多様性の大切さを実感しました。本社でも新しい風土を醸成していきたいですね」と岩橋さん。

【目標12】サステナブル調達に取り組み、サーキュラーエコノミーによる循環型社会の実現を目指す

当社ではコンクリートプラントや仮設機材(足場)、コンベア・搬送機器を製造するため、鉄をはじめとする資材を大量に使用しています。そのようなメーカーとして使命感を持ち、重点的に取り組んでいるのがサステナブル調達です。とはいえ、現時点ではコストが高いため、実現は非常に難しく、当社だけではできることではありません。そこで従来までの Q(品質)C(価格)D(納期)に加え、E(環境)G(ガバナンス)の項目を含めた「サステナブル調達ガイドライン」を策定。仕入先に対して毎年説明会を開催して働きかけ、サプライチェーン全体でのサステナビリティの推進を図っています。

実際に調達を担う資材部では、仕入先と個別に交渉を行っています。具体的には、鉄の製造を高炉から電気炉への切り替えによるCO2排出量の削減を提案し、賛同する仕入先と共に実現に向けてプロジェクトを進めています。将来的には不要になった仮設資材などをリサイクルして製品化する循環型のサーキュラーエコノミーを形成し、複数の企業が一丸となり世の中を変えていくことが理想とする未来像です。

今後、メーカーには、自社でつくった製品を販売する「モノ売り」から、環境配慮型製品の開発やサプライチェーンの仕組みなどを提案する「コト売り」へのシフトが求められてくるでしょう。当社では社内外において受注・設計・製造・メンテナンスまでをシームレスでつなぐシステムの構築により、収益性の確保と生産性向上を実現し、社会貢献と利益の両立を目指していく方針です。このようなサステナビリティ経営を進めるには、収益性の確保や効率化、DX推進を加速させる必要があります。さらに社会が大きく変化するなか、社員一人ひとりが発想を転換させ、それぞれのポジションにおいて変革を起こしていく風土づくりを推進することも重要であると考えています。

私が考えるSDGs

「経営企画室では各部門と連携しながらサステナビリティ経営を推進。広い視野とスキルを身につけながら社会貢献できるやりがいの大きさを実感しています」と岡部さん。

【目標14】子どもたちにSDGsの学びの場を提供。地元の学校とアマモ場再生・保全の共同研究に取り組む

次世代を担う子どもたちへのSDGs教育も企業の責務だと考えています。教育に海の環境保全を結びつけた取り組みとしては、和歌山県の高等専門学校とアマモ場再生・保全の共同研究を行っています。アマモ場は水産生物の育成や水産資源の維持・増殖に重要な役割を果たしていますが、海水温度上昇などが原因で生殖場所が減り続けています。そこで先生と当社の技術を融合させ、アマモの育成場所となるバイオセメントを共同開発しました。これらの環境保全について地元の小・中学生向けに公開講座を毎年開催し、海砂の中からマイクロプラスチックごみを採取する実験なども実施しています。

そのほかにも当社は、海洋保護活動の推進団体のスポンサーとして協賛。東京支店では若手を中心に有志が集まり、日常的に逗子でビーチクリーン活動を行っています。このように社員一人ひとりが環境への関心を高め、社会貢献活動を続けていく風土も徐々に形成されています。

西脇工場が立地する西脇市では、高校生までを対象にSDGsについて楽しく学べるイベントを毎年10月に開催しており、当社もブース出展をして3年目になります。2025年にはごみの分別ゲームとエコバックづくりの体験型イベント、サイエンスショーを実施し、子どもたちや保護者の方々から好評をいただきました。毎回、若手を中心に企画から準備、当日の運営を行い、60人以上の社員が参加していますが、人材育成の面でも非常にプラスになっています。ちなみに西脇市では企業版ふるさと納税を実施しており、当社では「未来を拓く次世代育成プロジェクト」に寄付をしています。

サステナビリティ経営を実現するため、今後は人材戦略を全社共通のテーマとし、人材育成の定着化、さらに社員一人ひとりが生き生きと活躍できる環境づくりに力を注いでいきます。これらを推進することにより若手がリーダーシップを取り、当社に関わる企業・人たちと一緒に変革を起こし、未来に向けた新たな価値創出を目指していきたいと考えています。

私が考えるSDGs

「ここ数年、急速な地球温暖化をはじめ、様々な要因が絡まり社会環境が一変。その変化にいち早く対応し、将来を見据えてサステナビリティ経営を加速させていきます」

学生の方へメッセージ

学生のみなさんに意識してほしいのは、自分で考えて行動することです。インターネットが身近な環境に育ったデジタルネイティブ世代は、SNSやAIを当たり前に使いこなしています。効率的で非常に便利なツールですが、100%頼るのではなく、その先を深く考えて行動することが重要であると思います。特に組織がピラミット型からフラットな形へと変化しつつある現代では、上司から指示を待つのではなく、自分自身で目標を持ち、やる気を維持するセルフモチベーションを高めることが不可欠です。日常生活の中で「間違ってもいいから、まずは自分で考えてやってみよう」と意識して自発性を養うと社会人になってから役に立つでしょう。

企業研究では、経営理念やビジョンに注目してみることをお勧めします。同じ志や目標を持つ人たちと一緒であれば、辛いことがあってもお互いに助け合い、チャレンジし続けることができるからです。当社ではサステナビリティ経営に重点を置き、企業ガイダンスでもその想いについてお話しますが、少しでも興味を持ったらより深く研究してみてください。

最後に、ときには思い通りにいかないこともあるかと思いますが、常にポジティブに、肩肘を張らずに自然体で取り組んでほしいですね。採用結果に関わらず、「自分に合う会社を見つけるための一歩」と前向きに捉えて挑みましょう。

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「当社の新しい経営理念は、若手社員が中心になって考えました。売上・利益よりもサステナブルを重視する姿勢に、ぜひ注目してほしいですね」と人事担当者。

マイナビ編集部から

1950年に設立した光洋機械産業は、コンクリートプラントと仮設機材、コンベア・搬送機械の開発・設計・製造を中心とした建設機械の総合メーカーである。これまでに数々の国内トップクラスの機械を生み出し、現在ではその技術を活かして、あらゆる産業やリサイクル分野、さらに航空宇宙産業の発展に貢献する各種機械を手がけ、グローバルに事業を展開している。

このように成長を目指す一方、社会課題への取り組みは企業の責務であると認識し、中期経営計画「Re-make KYC2026」を策定。SDGsの目標達成期限と同様に2030年までにあるべき姿を明確にし、全社が一丸となりサステナビリティ経営に取り組んでいる。今回の取材で感じたのは、社会に貢献しようという強い意志と情熱である。「企業が率先して取り組み、世の中を変えていかなければいけません」という言葉は印象的で、実際に上流から下流までの多くの関係企業への啓蒙活動を推進し、徐々に成果を上げている。

SDGsやサステナビリティ関連は、専門用語も多くて理解しづらい面もあるが、経営企画室の方々はわかりやすく解説し、質問にも真摯に答えてくれた。少しでも興味を持ったらぜひ同社へ足を運んでほしい。理解度がぐんと深まり、自分も一緒に取り組んでみたいという気持ちに駆られるかもしれない。

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部署の垣根がなく、誰とでも気兼ねなく会話のできるフラットな組織。若手の自発性を尊重して意見を取り入れ、全員で成長を支援する温かな社風を感じることができる。

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