最終更新日:2025/6/1

(株)山梨さえき(セルバ・おかじま)

業種

  • スーパーマーケット
  • 専門店(食品・日用品)
  • 食品
  • 給食・デリカ・フードビジネス
  • 商社(食品・農林・水産)

基本情報

本社
山梨県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

自分のアイデアを反映できる店づくりが楽しい!若手が活躍できるスーパーです

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地域に貢献できる働き方を選んだ先輩社員たち

スーパーマーケット「セルバ」「おかじま」を展開する山梨さえき。地域密着型の企業姿勢やボトムアップの風土があることも特徴だ。キャリアの異なる3名の話から、同社の仕事内容や風土について理解を深めてほしい。

◆ S.R.さん(写真中央)
販売部 おかじま都留店 グロサリ部
2023年新卒入社/教養学部卒

◆ Y.Y.さん(写真右)
販売部 おかじま笛吹河内店 青果部
2018年新卒入社/生命環境学部卒

◆ M.T.さん(写真左)
商品開発部 グロサリバイヤー
2000年中途入社/政経学部卒

1年目から発注にもチャレンジ!必ず声を掛け合うフレンドリーな社風です/Sさん

私は東京出身ですが、周辺環境が気に入った山梨県の大学に進学し、在学中は当社のスーパーを含め2つのスーパーでのアルバイトを経験しました。そのなかで当社は「大学生がよく利用しているので、春に引越用品を扱ってみては?」という私たちの何気ない提案を当時の店長が採用してくださったことがあり、ボトムアップな社風に魅力を感じて入社を決めました。

入社後は新人研修後、グロサリ部門と生鮮部門を1カ月ずつ経験。その後希望を出してグロサリ部門の配属となりましたが、生鮮部門の専門性の深さに少しでも触れておけたことは業務を手伝うときに役立っています。しばらくは何をするにも上司に聞かなければ動けない状態でしたが、半年が経った現在は周囲の状況を見る余裕も出てきて、自分で動ける場面が増えてきました。

11月からはパンの発注も任せていただき、試行錯誤を続けています。早く売り切れすぎず、しかし売れ残りすぎない適量の発注を目指しており、それができた日には「ピタリ賞だね!」と先輩と喜び合っています。寒さが厳しい週末に、思いきって中華まんの発注を増やしてみたところ、しっかりと売り切ることができ、非常に嬉しかったです。

一方で、悔しかった日もあります。降雪時には平常時よりパンが売れるのですが、物流が止まる可能性を考慮に入れておらず、約2日間、商品不足の状態を作ってしまいました。これから天候との兼ね合いなども勉強し、経験値を磨いていきたいです。

特売日に合わせての発注調整や、季節感を感じさせる棚作りなどにも注力していますが、パンに熱中しすぎてグロサリ全体に意識を向けきれていない自覚があるので、より広い視野でお店を見ていくことが今後の目標です。アルバイト時代とは違い、今は社員として多くの従業員から情報や判断を求められる立場なので、お店や商品知識についてもいっそう理解を深めていきたいです。

お店の先輩たちは、いつ話しかけても手を止めてその場で優しく教えてくれます。「後でね」と言われることがないので、教わってすぐに行動に移すことができています。休憩室にいるときも、皆さん通りかかるたびに一言かけてくれますし、パートスタッフの皆さんとも一緒にお菓子を食べるなどして交流できており、とても楽しい休憩時間を過ごせています。積極的に声を掛け合うフレンドリーな文化があることは、当社の一番の魅力だと思います!

先輩の横顔

店舗はシフト勤務なので、柔軟な勤務体制となっています。休日は好きな女性アイドルのライブに行くことでリフレッシュしています。(Sさん)

気に入った品種を紹介できる喜びも。“果物愛”も強みに、主任として成長中!/Yさん

私は入社以来、青果部門を担当しています。この部門を希望した理由は、シンプルに果物が大好きだから。特に柑橘類や苺には目がなく、毎年のように出てくる新しい品種を試食しながら知識を広げ、美味しいと思うものをお客様に紹介できることは仕事の楽しみの一つです。

一方、野菜の知識はほとんどなかったので、入社後に一から勉強してきました。新人時代はとにかく必死に業務を覚える毎日でしたが、少しずつ売り場作りや人員管理などの業務も教わり、4年目頃には自分の色を反映させた売り場を作り上げていく醍醐味を実感できるように。青果コーナーは外からも見える場所にあるので、来店した瞬間に楽しくなるような色鮮やかな売り場づくりにこだわっています。発注や食材の並べ方で見え方はかなり変わるので、他社のスーパーにも積極的に出かけて参考にしています。

業務のなかで一番難度が高いのは、仕入れ業務です。自分の興味も生かして「柑橘フェア」を開催した際には、過去の数字もしっかり見て判断する大切さに気づかされました。その店舗特有の傾向を掴むことも重要で、たとえば最初に配属となった店舗は観光地にあり、他県のお客様向けに地元の特産品を販売していましたが、現在の店舗は地元のお客様が中心なので、それらが逆に売れにくい傾向を感じます。

また青果は天候や採れ高によっても相場の上下が激しく、鮮度が落ちると味も大きく落ちてしまう商材です。「お客様に今日仕入れたものを買ってほしい」という思いも強いので、本社の青果バイヤーとも密に情報共有を行いながら、発注をかけています。試行錯誤しつつですが、上手に仕入れをコントロールする力は今後しっかりと磨いていきたいです。

入社6年目からは主任となり、部門の数字への責任意識も強くなりました。常に「前年比超え」を目標にしているので、スポット商品の売り込みやSNSツールでの仕入れ告知にも注力しています。若手の頃に比べると1日の時間も効率よく使えていますが、まずは主任として一人前に成長し、その後はバイヤーや店長も目指していきます。

お客様はもちろん、協働する従業員の皆さんにも自分の考えを伝えていく力が必要なので、当社では会話力があると強みになると思います。良い方ばかりなので、ついつい仲良くなりすぎてしまうこともありますが、馴れ合いにならないような対等なコミュニケーションを心がけています。

先輩の横顔

私は果物が好きなのですが、扱ううちに野菜にも興味を持つように。自分で食べることが一番の勉強になると考え、入社後は積極的に料理もするようになりました。(Yさん)

バイヤーはお客様の購買代理業。「山梨の食文化」に向けて提案できる喜び/Mさん

私は当社のグループ会社・東京さえきでこの仕事の基礎を学んだのち、地元で働きたいと思い、山梨さえきに移りました。最初の1年間は店長を務め、生鮮部門以外の全部門を経験してきました。以降ずっとバイヤーを担っています。

バイヤーとして常に意識しているのは「お客様の目線で見て正しい判断かどうか」という視点です。バイヤーは、お客様の購買代理業。「自分が良いと思う商品がお客様の求める商品とは限らない」という前提は、いつも念頭に置いていますね。食のトレンドにもできるだけアンテナを張っていますし、決断の前には「自分のお金を出してでも買いたいか」を必ず考えるようにしています。家計を預かる方々の判断はよりシビアなので、自分の家族の意見にも積極的に耳を傾けていますね。

また、製造者やメーカーの方々に喜んでいただけるのも、バイヤーのやりがいの一つです。以前、地元の美味しいケーキ屋さんに出向いて「クリスマスケーキを売らせてほしい」と頼み込んだ出来事は、特に印象に残っています。お客様にも喜ばれ、お店の認知や売上にもつながったことで、お店からも厚い感謝の声をいただくことができました。

お酒を飲まないので、ワインを担当した時期は少々苦労しました。しかし私個人の好みが反映されないことをプラスに捉え、数字やデータに基づいた確実な仕入れができたように思います。仕入れの判断力は、仮説・実行・検証を繰り返しながら磨いていくので、自分の仕事を常に顧みて「次はこうしよう」と前向きにチャレンジできる人は、バイヤー職に向いていると思います。

最終判断を自分一人で行うという点では、バイヤーは孤独な戦いです。比べると、店長時代は多くの人とお店を作り上げていくことがやりがいになっていました。常連のお客様とのやりとりも楽しかったですし、100名近い従業員の皆さんと1つのチームとなり、一致団結しながら目標を追えることが充実感につながっていました。

現在は、加工食品や生活雑貨の部門を担当しています。災害などの有事の際、地域の人々のライフラインを預かる仕事であることを改めて実感します。また当社では「FOODは風土だ」という言葉をよく使いますが、生まれ育った地元・山梨の食文化に対して提案ができることにも喜びを感じています。これからも、当社の良さを守り続けていくことが私の目標です。

先輩の横顔

ここに勤務できて幸せだな、と思うほど良い会社です。バイヤー職は商談や訪問のスケジュールを自分で計画できるので、自分らしい働き方も確立できています。(Mさん)

企業研究のポイント

企業研究では、できるだけ多くの企業を見てみることをおすすめします。私もオンラインを活用していろいろな業界の説明会に参加し、広く東京と山梨の企業を検討した結果、次の行動をしたい気持ちになった幾つかの企業に絞ることができました。その過程で「地域に貢献できる仕事に興味がある」という自分の方向性にも気づけたので、志望が固まっていない方も、まずは行動から始めてみると良いと思います。
(S.R.さん)

当社のスーパーは幼い頃から身近な存在でしたが、企業研究の際は他の業界も見ていました。就職活動中、たまたま当社の店舗主催のイベントに参加し、従業員の方々とのふれあいを通じて「この人たちと働きたい!」という強い直感が働きました。いろいろな選択肢を検討したほうが納得感も増すと思うので、「悩むのは悪いことではない」と考え、自分の幅を広く持ちながら企業研究に取り組んでみてください。
(Y.Y.さん)

企業研究の際は実際に企業や店舗に足を運ぶこともとても重要です。私が思うスーパーマーケット業界で働く魅力は、生活になくてはならない商材を扱える安定感。一度買って終わりの商材ではないので、お客様に繰り返し来店いただけますし、どんなに悪天候の日でも来客数の減少は1~2割程度で、どんな社会状況でも必要とされるものを提供している実感があります。
(M.T.さん)

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入社4年目以降にはアメリカ西海岸の流通視察研修なども行う同社。「どんなスーパーでありたいかを自分たちで考え、形にしていけるチャンスがある会社です」(3名より)

マイナビ編集部から

山梨に16店舗、静岡に1店舗のスーパーマーケットを展開する山梨さえき。同社は東京、神奈川、埼玉、茨城、山梨、島根、鳥取の地方食品スーパーで構成される「さえきセルバホールディングス」の一員でもある。グループ全体では従業員3,600人超、売上も500億円を超えており、独自路線で地域密着型スーパーの可能性を広げている企業だ。

同社では「グッドカンパニー」という言葉がよく使われるそうだが、社員たちは実際にその実感を持ちながら働けているようだ。3名とも心から楽しそうに取材に応じてくれ、会社愛を感じさせる言葉も数多く口にしていた。明るく情に厚い人が多い印象もあり、この温かい社風があってこそ、若手社員たちも気兼ねなく意見を発信できるのだろう。それぞれの個性や興味を生かし、自分の役割を持ってのびのびと働いている社員たちの様子は、学生の人たちから見ても魅力的に映るのではないかと感じた。

社内には山梨出身者が多く「地元の人たちの役に立ちたい」「山梨の食材や食文化が好き」という人にとって有望な志望先になるのは間違いない。ただ中にはSさんのように他県出身の社員もおり、出身地ではないからこその客観的な視点も生かして活躍できる仕事だ。また小売業態の企業の場合、キャリアの中での店舗間の異動はつきものだが、同社は限られた出店エリアで働けるため、「一つの土地に腰を落ち着けて働きたい」という人にも良い選択肢となることだろう。

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昨年は地域活性化に取り組む高校生の持ち込み企画に基づき、一緒に名産品の開発にも取り組んだという。ローカルスーパーならではの強みを生かして成長を続けている企業だ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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