最終更新日:2025/6/20

(株)ヤガイ

業種

  • 食品
  • 商社(食品・農林・水産)
  • 外食・レストラン

基本情報

本社
山形県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

主人公は自分自身。縦横無尽に走り続ける3人の先輩たち

PHOTO

若手社員のチャレンジが、ヤガイの未来を切り開く

『おやつカルパス』をはじめとする知名度の高い製品を世に送り出しているヤガイでは、若手社員に大きなチャンスを与え、実践の中で成長を促している。今回は3人の先輩に自信の挑戦について話を伺った。

I.Mさん(写真右)
営業部東京営業所
文学部日本文学科卒/2022年入社

H.Sさん(写真左)
開発部商品開発1課
工学部化学バイオ学科卒/2022年入社

S.Aさん(写真中央)
食肉部食肉1課
経済学部国際学科卒/2023年入社

【I.Mさん】提案した商品が店頭に並ぶ。その喜びがモチベーションになる

企業研究を開始した頃は、金融業や冠婚葬祭業など幅広く見ていたのですが、日常に欠かせない“食”の重要さに気付き、途中から食品メーカーに絞って会社訪問をしていました。普段から駄菓子屋に行くのが好きで、おやつカルパスを製造する当社にはおのずと興味を抱きました。山形の本社を見学したとき、社員のみなさんから穏やかで温かみある社風が伝わってきたことが、当社を選ぶきっかけとなりました。

以来、東京営業所の一員として、関東エリアの問屋(商社)を中心とするお客さまに、おやつカルパスやおつまみ全般を提案し続けています。配属当初の半年間は、先輩の営業に同行して営業の基礎を学習。話の組み立て方が先輩によって異なっており、それぞれのいいところをかけ合わせながら、自分なりのやり方を作ることをイメージしていました。

次第に独り立ちをしていくようになると、最初は15~20社ほどを受け持ちました。いずれも問屋ですが、その先にはスーパーやコンビニ、アミューズメント施設などのお客さまがいるので、それぞれの特性に合った提案が必要不可欠。試行錯誤する時間も続きましたが、先輩が手厚く指導してくれて、最初の1年間はブラザーシスター制度を通して他部署の先輩が定期的に面談してくれたことも心強かったですね。

1年目の終わり頃には、新発売の『厚切りハラミ焼肉味』に関して、コンビニへの導入を単独で提案することになりました。うまく説明する自信がなかったので、開発の先輩に資料を用意してもらって、目で見てわかりやすい提案を進めたところ、お客さまも納得してくださって採用に至りました。自分が主体となって開拓した案件だからこそ、店頭に商品が並んだときの達成感は格別なものがありました。

そこからは徐々に自信をもって営業に臨めるようになりました。昔は提案するだけで精一杯で、話が続かないので「早く帰りたい」なんて思っていたものですが、今では提案以外の雑談にも花が咲くようになり、お客さまと良い関係を構築することができています。営業スタイルや提案する商品に制限がなく、本人次第で自由にスタイルを決められるのが当社の良さ。いつでも相談できる先輩たちに支えられながら思い切って前に向かって挑戦できています。

先輩から一言

「同期が他部署に散らばっているのですが、なかなか聞けない情報を教えてもらいやすいのでいつも助けられています。なんでも相談できるのも心強いです!」(I.Mさん)

【H.Sさん】1年目から新商品開発に挑戦。未知なる味づくりに果敢に挑む

大学時代は有機化学を専攻していましたが、企業研究では化学にこだわることはなく、食品業界の開発職をめざして、地元の新潟と、大学のある山形のメーカーを調べていました。当社を選んだ最大の決め手は社風の良さ。会社見学をした際に、社員同士が和気あいあいと話している姿を見て、働きやすい雰囲気を感じました。何よりも社員の裁量権が非常に大きく、当時4年目だった開発の先輩が、最前線で活躍している姿も入社理由の一つとなりました。

配属後は山形にある商品開発1課の一員となり、カルパス・サラミ・ジャーキー類の新商品開発、既存品の改良などに携わっています。新規プロジェクトがスタートするときには、商品開発・デザイン・企画開発からそれぞれメンバーが選出され、市場調査・企画立案・試食・評価・工場への移管・パッケージの制作・各種書類の作成のすべてをチームで進めていくことになります。

入社当初は先輩の業務に携わらせてもらいながら一連の業務を学んでいましたが、1年目の冬には新商品開発チームに抜擢されました。流行の味を取り入れたカルパスを作るべく、『黒いダイヤ トリュフカルパス』の企画が持ち上がり、翌年9月の発売に向けて開発がスタート。黒いカルパスを作るには竹炭を用いるのですが、工場内での管理が課題となり、何度も検討を繰り返していきました。

今までにないカルパスを通して新風を吹かせる意気込みで開発に臨んだだけに、なんとか形になったときはホッとした気持ちでいっぱいになりました。店頭に並んだときにはとても嬉しかったですし、両親も喜んでくれて大量にまとめ買いをしてくれました。発売後、店頭で観察していると、商品の前に立ち止まって手にとってくださっている人の姿を見かけることがありました。多くの人に興味を持ってもらう商品づくりをしてきたので、チームの努力が報われたような気持ちになり、嬉しかったですね。

現在は別の新商品の開発に臨んでいます。前回でわかった課題などを踏まえ、よりスムーズに開発を進めようと創意工夫しているところです。今回も新しい味を作ろうとしており、未知なる分野に挑戦し続ける当社の社風を改めて体感しています。もっと素晴らしい商品を世に送り出すために、私自身、消費者の声にいっそう耳を傾けていきたいと思っています。

先輩から一言

「若くても裁量権を持たせてくれる当社だからこそ、1年目から開発案件に挑戦できました。自分の意見がダイレクトに反映されるのはやりがいの一つです」(H.Sさん)

【S.Aさん】肉類の仕入れと卸売りを担当。お客さまとの信頼関係を築き上げる日々

人の生活に寄り添う仕事に携わりたいと考えた私は、幅広く企業を探していましたが、徐々に食品業界に絞り込んでいくようになりました。世の中に知れ渡っているモノづくりに興味があったので、『おやつカルパス』を製造している当社には自然と興味が湧きましたね。

企業研究していくうちに心魅かれたのは、今も所属している食肉部の存在です。食肉部は原料となる肉類を仕入れるために海外と取引をしています。私は国際学科出身で、学んだことを活かしながら世界とつながって仕事ができると思ったことが入社を決める一つの理由となりました。内定後には月1回、オンラインでのミーティングを通して人事担当と内定者がコミュニケーションを深める機会が設けられました。ここで関係性を構築できたので、安心して入社することができました。

食肉部の一員となってからは、豚と鶏肉の仕入れと販売に携わっています。自社工場で用いる肉類の仕入れも行いますが、それ以上にボリュームが大きいのはレストランやスーパーマーケット・食品メーカー・量販店などへの輸入原料肉の販売。私にとってはまったく知らない世界だったので、配属後は配送手配をはじめとする内勤業務を行いつつ、並行して先輩の営業に同行したり、豚や鶏に関する自習を重ねたりして独り立ちに向けての土台づくりに励みました。

秋には営業としてデビューすることになり、問屋を2社ほど担当しました。円安が加速した時期だったので提案の難易度が高まってしまい、お客さまに納得していただけるだけの材料を提示できない自分にもどかしさを感じていました。それでも1日1回は必ずお客さまに電話をかけてコミュニケーションを積み重ねていくと、どういった考えで仕入れていらっしゃるのかが見えてきて、自然と会話の幅が広がっていきました。気づけば会話のキャッチボールも弾むようになり、購入につながる話に発展していく日も増えました。

お客さまとは世間話を交えて冗談を言えるような関係にもなり、人と人との関係もしっかりと築き上げられてきたと実感しています。これからも信頼関係づくりに勤しむことで、「あなたが言うならば買おう」と言ってもらえる営業になりたいですね。そのためには強い気持ちを持って商談に臨み、聞かれたら何でも応えられる情報力を磨き上げていきたいと思っています。

先輩から一言

「働きやすい環境が整っているのも当社の自慢。借上げ社宅制度を活用して、家賃の自己負担を少なく生活できるなど、暮らしの面でも支えられています」(S.Aさん)

企業研究のポイント

■業種業界を問わず、面白いと思った企業は調べてみた上で、直接訪問するのが大事だと思います。私はIT業界も見ていたのですが、まったく違う業種に触れたことで視野が広がりましたし、本番開始後の指針も浮き彫りになっていきました。食品業界志望者はこの世界しか見ていない人が多いようですが、世の中を幅広くとらえることをおすすめします。<I.Mさん>

■同じジャンルばかり見ていると視野が狭くなってしまうもの。企業研究中は可能な限り多くの業種にアンテナを広げ、少しでも興味を持ったら試しに覗いてみてください。その上で最初から志望する業界に入る意思を固めてもいいですし、別業界に興味が移っても構わないと思います。食品の開発職をめざしたいのであれば、挑戦する意欲と学び続ける意志は絶えず持っていてほしいですね。<H.Sさん>

■私は時間がなくて疎かにしてしまったのですが、自己分析は先回りして始めておけばよかったと思います。自分がどういう方向に進めばいいのか、あらかじめ把握しておけば、本番がスタートしてから余裕をもって行動できるはずです。当社の場合、役員陣が若手の挑戦を歓迎してくれる文化が根付いています。自ら行動できるタイプならば好奇心を抱いて働き続けられるかもしれません。<S.Aさん>

PHOTO
いつでも相談ができる和気あいあいとした雰囲気が根付く。拠点間のコミュニケーションも良好で、部署を横断した相談事なども頻繁に行われている。

マイナビ編集部から

『おやつカルパス』で全国的に名を馳せるヤガイでは、「おいしさはゆたかさ」をスローガンに、サラミやジャーキーといった加工食品の製造に力を尽くしてきた。社員たちの話にあったように、今なお新製品づくりに余念がない。また、食肉の卸売り、牛たん焼き専門店の運営も手掛けるなど、食に関して多角的かつチャレンジングな事業を展開している姿勢からも、アグレッシブな同社の姿勢がうかがい知れる。

若くして大きなチャンスがつかめる社風に関しては、3人の先輩たちも異口同音に語ってくれた。個々の意志を尊重してくれるから意見も言いやすく、3人ともに伸び伸びと自分らしく仕事をしている姿が伝わってきた。若手の成長を支えるべく、人材が育つ仕組みづくりにも挑んでおり、新人に対しては一定期間の工場実習を通してモノづくりを体系的に学ぶ機会を設けている。また、取材中も話が出たブラザーシスター制度は、月1回程度の面談を通して、他部署の先輩に相談を持ち掛けられる場として有効活用されている。

3年目のH.Sさんは昨年度、2年目のS.Aさんのシスターを務めた。他部署の業務内容に触れて自分自身にも大きな刺激が得られたと振り返っている。また、雑談のような雰囲気の中で楽しく話を聞いてくれたH.Sさんは心強い存在だったという。成長を後押ししてくれる環境で若手のうちから裁量を持って活躍したいという方に企業研究の1社に加えてほしい企業だ。

PHOTO
『おやつカルパス』のほか、おつまみや珍味を数多くラインアップ。少なくとも年間3商品以上は新製品、リニューアル品が販売されている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

トップへ

  1. トップ
  2. (株)ヤガイの取材情報