最終更新日:2026/7/10

全農畜産サービス(株)【JA全農グループ】

業種

  • 農林・水産
  • 商社(食品・農林・水産)
  • 建設
  • 農業協同組合(JA金融機関含む)

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

日本の畜産農家に寄り添い、幅広くサポートできる仕事です

  • 生物・農学系 専攻の先輩

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生産者と消費者を「安心」で結ぶ架け橋に

■ 小川 純輝さん
南九州営業所
農学研究科家畜繁殖学専攻修了

2013年 入社 種豚場にて育種改良に携わる
2019年 JA宮崎経済連へ出向 養豚農場建設や営業活動に従事
2023年 種豚事業 営業部門へ

JAグループの一員として、日本の食卓に合った種豚の開発から、農場資材や設備の供給・コーディネート、家畜や畜産資材の輸入・販売に至るまで、幅広い事業を手がける全農畜産サービス。同社の主軸である種豚事業を担う先輩社員に、これまでのキャリアや仕事のやりがい、今後の目標や同社の社風について語ってもらった。

育種改良にも携わった高品質な種豚を、多くの生産者さんに届けています

私は現在、宮崎県で種豚の営業活動に従事しています。入社して6年間は農場勤務をしていましたが、その頃に育種改良に携わった系統の種豚を扱っており、「高品質な良い豚を出荷できている」という手応えが日々のやりがいにつながっています。種豚のニーズは生産地域や生産者さんによっても細かく違いがあり、農場勤務の経験からそのあたりを理解できていることも力になっていますね。生産者さん目線での提案活動を心がけています。

種豚場と一般的な養豚農場との違いは、育てているのが食肉用の豚ではないこと、そして“選抜”の仕事があることの2点です。日本で一般の食卓向けに流通しているのは、2つの種を掛け合わせた二元豚のメスと、また別の種のオスとを掛け合わせた「三元豚」という種類になります。種豚場ではそのルーツとなる原種豚を育てており、言うなれば、全国各地の養豚農場で活躍する“お母さん豚”になる個体を育てる農場です。出荷前には、体の丈夫さなどを細かくランク付けをして、できるだけ元気な子豚をたくさん産める個体を選抜する工程があります。

私が最初に勤務したのは、東北にある種豚場です。まずは農場の管理についてひと通り学んだのち、本格的に育種改良の仕事に取り組みました。改良点がうまく個体に反映されないケースもありましたが、新しく勉強したことを実践のなかで活かせる環境で、非常に興味深い仕事ができました。1回の改良には数年というスパンがかかるため、あっという間の6年間でしたが、より高性能な母豚の改良を目指して育種改良に携わることができた、という達成感を得ることができました。

次なる四国の種豚場に出向き、半年ほど過ごしていた頃。「九州で新しく農場の建設プロジェクトが始まるので、参加しないか」という打診をいただきました。養豚農場の新設は頻繁に行われるものではなく、キャリアの中でもまたとないチャンスだと思い、二つ返事で「行きます」と回答。JA宮崎経済連に出向する形で、2つの直営農場建設プロジェクトに携わることとなりました。

当社の仕事について一言!

「地域の生産者さんや地元の団体と二人三脚で励める仕事です。九州出身ということもあり、このエリアの養豚事業を支える役割にも思い入れを持って取り組めています」

豚熱の流行を乗り切り、防疫にも注力。地域の皆さんと二人三脚で取り組んでいます

農場の機械設備の多くは養豚先進国であるヨーロッパから輸入していますが、気候の違いもあり、日本の農場にはフィットしないものがあることを以前から感じていました。その経験から、日本の環境に合った設備について積極的に意見を提案。最終的にベストだと思える最新設備を揃えることができ、多方面から見学者が訪れる“レガシー”と呼べるような農場をプロジェクトメンバーと協力しながら完成させることができました。

また同時期には、豚熱の対応にも追われました。国内で豚熱の感染が拡大し、当社の種豚場が存在する東北エリアでも定期ワクチン接種を行うことが決定。それにより、ワクチン接種を実施していない地域には種豚を出荷できない事態となりました。東北から種豚を仕入れていた九州の生産者さんも少なくはなく、養豚事業が滞りかねない事態に。事業活動を止めないためにはどうすればいいか、生産者さんやJA宮崎経済連の皆さんとさまざまな方法論を検討しました。

最終的に当社からの出荷方法を変え、九州の直営農場で“お母さん豚”を育てるところから始めるという体制に大きく変更。生産者さんの負担が増す形にはなるものの、なんとか事業活動が維持できる状況を作ることができました。2024年には佐賀県でも豚熱が確認され九州全域に影響が拡大しつつあるため、現在は防疫体制の徹底に取り組んでいます。

刻々と変化する状況に向き合っていく大変さはありましたが、JAとして「生産者ファースト」で動ける分、やりがいはとても大きかったです。地域の皆さんと二人三脚で取り組むなかではコミュニケーション力や交渉力も磨かれ、少しずつ営業の役割も担うようになりました。現在は当社の営業所に席を戻しましたが、JA宮崎経済連の皆さんとも引き続き仕事をしていますし、生産者さんたちとの関係性も変わることはなく、心機一転、新しい日々が始まっています。

営業としては新規開拓の活動などもスタートさせており、今まで以上に数字と向き合わなければならない立場になりましたが、営業課一丸となって、同じ目標に向かって取り組んでいます。幅広い個性を持った社員たちがうまく補い合っており、とてもチームワークの良い職場です。

当社の仕事について一言!

「農場勤務時代は生き物と向き合う日々でしたが、今は人と向き合う日々を過ごしています。現場で培った知識や経験を、営業として畜産業界全体に広く役立てていきたいです」

柔軟なキャリアを描ける会社。これからも新しいことへのチャレンジを続けたい

最近は、日々の営業活動と別に、JA宮崎経済連・富士通と共同で進めている「スマート農場実証プロジェクト」にも参加させてもらっています。最先端の技術を生産現場に導入・実証するためのプロジェクトで、我々の取組では、豚舎内で得られる様々なデータ(餌量、室温等)を収集し、生産成績の向上を目指すシステムの構築を目的として実証を進めています。この例のように、国や主要団体とも協働しながら畜産業界全体の発展に貢献できることは、JAグループに属していることの良さだと感じます。いろいろなところから新しい話が舞い込んでくるので、未経験のことにも興味を持ち、怖気付かずに飛び込んでいく姿勢を心がけることが、当社で成長する秘訣だと思いますね。

また当社は「こんな勉強や、こんなことがやりたい」とアピールすれば、経験するチャンスをいただける会社です。たとえば育種改良を担っていた農場時代には「家畜育種学の知識をもっと深めたい」と感じ、上司に相談して農研機構(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)や全農グループの育種研究室での研修に参加させていただきました。

動物が好きなことや畜産の知識が職場で生かせることはもちろんですが、英会話力を発揮できる仕事もあります。種豚の改良素材豚は海外から仕入れてきますし、飼料・設備等の最新情報は海外から収集する必要があるため、グローバルな仕事に携わりたい人にも面白い会社だと思います。私も農場建設プロジェクトに携わっていた頃にはデンマークへ視察に行かせていただきましたし、世界各地で開催されている設備資材の展示会にも複数回参加しました。育種改良は緻密な計算を行いながら進めていくので、データ解析などが得意な人にも楽しい仕事だと思います。

当社は、自分次第でいかようにも活躍の幅を広げられますし、畜産領域でさまざまな仕事ができる会社なので、一緒に組織を動かしていける仲間がどんどん入ってきてくれたら嬉しいです。私自身もフレキシブルに新しい仕事に携わりながら変化の多い日々を過ごせているので、今後も生産者さんたちと向き合いながら、いろいろなチャレンジをしていくことが目標です。

当社の仕事について一言!

「入社前は家畜繁殖学が専門でしたが、仕事を通じて家畜育種学の勉強にも取り組んできました。社外研修・海外研修など、専門性を磨ける機会も豊富にある会社です」

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • 小川 さんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

「学んできた学問を活かせる仕事に就きたい」という方は、各企業の説明会のほか、その分野の学会や研究会に出かけてみるのもおすすめです。企業が研究発表を行っていることも多く、企業研究に役立つ情報を仕入れられると思います。

私は学生時代、体細胞核移植の研究をしていたので、この分野の法人や団体を徹底的に調べ、「専門性を活かせる仕事」という目線で志望先を探しました。研究職は若くとも成果が求められる仕事ですし、心から興味を持てる仕事でなければモチベーションが続かないと思ったためです。ただ、いざ仕事を始めてみると、専門外の分野の勉強も楽しいことに気づきました。新しい分野のことも好奇心を持って学べているので、専門分野の周辺領域など、視野を広めに持って志望先を探してみると良いと思います。

また、学生時代は待遇や福利厚生をあまり気にしていなかったのですが、社会人になってその重要性を実感しています。当社の仕事は生き物を扱っているので、やむを得ず休日出勤をする日もありますが、代休や長期休暇はしっかり取得できており、メリハリをつけて働けています。転勤時の引越サポートや家賃補助手当なども充実しており、それぞれの土地での暮らしを不便なく満喫できています。

どんなに好きな仕事でも、働く環境が良くなければ続けられなくなると思うので、入社前には働く環境や制度についてもしっかり確認しておくと良いと思います。

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さまざまな個性や専門性を持った社員が活躍している当社。「日本の畜産農家のために動きたい」という思いや、家畜を“いのち”として大切に育む意識は皆共通です。

マイナビ編集部から

JA全農グループの一員として設立され、現在は種豚の開発や素畜(もとちく)、畜産資材の提供などを通じて生産者に広く貢献している全農畜産サービス。畜産農家の生産性向上やコスト削減につながる幅広い提案を行っているが、あくまで生産者の収益向上につながる事業を推進できるのは、協同組合であるJAグループならではの特徴。「日本の家畜や畜産業を守り、発展させたい」という気持ちを、さまざまに形にできる企業であることが、取材を通じてよく伝わってきた。

入社以来、同社の主軸である種豚やその関連事業に携わってきた小川さんに話を聞いた今回の取材。より優良な種豚の開発や供給、次世代の農場・設備の検討まで、キャリア10年ほどの間に、非常に幅広い経験をされていることに驚かされた。繁殖力に優れた種豚の育種改良に意欲的に取り組んでいる様子や、農場環境の向上、疾病の流行などの課題にも生産者と共に真摯に向き合っている様子が印象に残った。

志望に際して確かめておきたいのは、「家畜を大切にしたい」「日本の畜産農家のために動きたい」という思いを持てるかどうか。同社の理念は「私たちは、いのちを育み、豊かな食を創造し、みんなの笑顔をサポートします」という文言から始まり、いのちに対する感謝の言葉が続く。その思いさえあれば、日本の畜産農家のためにできることを、いかようにも実現できるスケールの大きなフィールドがある企業だ。

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働きやすさを支える制度も年々進化。使いたい内容に自由に使えるカフェテリア制度(年間5万円分)や、実費の8割超を負担する家賃補助制度は社員にも特に好評だそうだ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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