最終更新日:2026/6/12

加藤段ボール(株)【レンゴーグループ】

業種

  • 紙・パルプ
  • 商社(その他製品)

基本情報

本社
千葉県

取材情報

記事で読む社会科見学

身近な存在である「段ボール箱の背景」をお見せします

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日本の物流に欠かせない存在として

段ボール箱の専業メーカーとして、創業から60年の歴史を持つ加藤段ボール(株)。今回は、そんな同社の常務取締役を務める鈴木さんと、営業部門の味戸さん、製造部門の枝松さんに話を伺いました。

常務取締役 福島事業部長
鈴木 寛さん/1987年入社/写真中央

営業部
味戸 雅人さん/2012年入社/写真右

製造部
枝松 学さん/2012年入社/写真左

ニーズを確実に捉えながら、よりよい未来を目指していく

段ボール箱の製造工場は現在、国内に1,000社超ほど存在しますが、その理由は輸送費にあります。段ボール箱は「コストは安いが体積が大きい」商品のため、遠くに輸送しようとすると、製造コストより輸送コストが上回ってしまいます。そのため、主要クライアントである大手メーカーの工場付近に製造拠点を置く傾向が強いのです。逆の見方をすれば「クライアント専属の段ボール箱工場」として「一度信頼関係を築けば、堅調な取引が長く続く」ということ。当社の主力工場である福島県のいわき工場をはじめ、千葉県野田市、福島県岩瀬郡、神奈川県鎌倉市の工場も、近隣に関係性の深い取引先の工場があります。

いわき工場のメインクライアントは住宅メーカーをはじめとした工業系法人です。特に住宅メーカーは「システムキッチンを梱包する超大型段ボール箱」など、特殊なニーズを持っています。当社の強みは、こうしたオーダーにも小ロットから応え得ること。例えば「15立方メートル」という巨大な段ボール箱まで製造できる体制を敷き、2,200×4,040ミリまでプリント可能な大型の印刷機を設置。また大きい箱同士を接着し、より大きな箱をつくる二次加工にもワンストップで対応しています。さらに2024年3月には、いわき工場に60mの印刷機を備えた新建屋を増設。これにより1分間につき250ケースの3色印刷が可能となり、より幅広いニーズに対応できるようになりました。近年では、対応力を頼みとした他社段ボールメーカーからの依頼を受けることも増えてきました。

現在段ボールメーカーは過渡期にあります。法人が自社段ボール工場を閉鎖して段ボールメーカーへ委託するケースが増加しており、当社の親会社である「レンゴー(株)」をはじめとする大手はシェアを伸ばしています。段ボール箱は「今後代わる梱包材は登場しない」といわれる、確かな将来性を持った製品。このような社会の今後に貢献できるような製品づくりに携われることに誇りを持ちながら、私たちも企業努力を続けて、これからのニーズにしっかり応え続けていきたいと考えています。
(鈴木さん)

社員が語る「加藤段ボール(株)」の魅力は?

「福島県のいわき工場に新建屋が誕生し、より働きやすい環境となりました。便利なロッカールームや休憩所を備え、社員からも喜びの声があがっています」と鈴木さん。

使う人の声に耳を傾け、新しい製品を生み出していく

インターネットを通じてものを購入することが当たり前となった今、「段ボール箱」に触れる機会も増えているはず。そのとき「これはどうやってつくっているのだろう」と不思議に思ったことはありませんか?例えば、パソコンなどの精密機器を梱包する立体パズルのような段ボール箱。これらは「中の商品が動かないようにしっかりとホールドしつつ、コードなどの付属品がぴったりおさまるスペースが設けられている」という、機能美の極みのような形状をしています。私たち営業部は、こうしたクライアントの求める形をヒアリングし、そのニーズをぴったりと満たす段ボール箱のご提案をする部隊です。

私が担当するクライアントは、いわき工場のすぐ近くに拠点を持っているケースがほとんどで、業種も多岐にわたります。「すぐにクライアントと会うことができる」安心感、「毎日違う製品を手掛ける」という面白みは、当社にいてこその醍醐味であると感じますね。何より一番のやりがいは「ある商品」を売るのではなく、「今はない商品」をクライアントとともに創り上げる、という点。早いものは1週間ほどで納品できますが、時間がかかるものだと数か月の時間を要します。その間、梱包する商品の形状や性質、輸送時に求められる箱の強度など、さまざまな方向から検討を重ねる過程は今もワクワクする時間です。

基本的に段ボール箱は梱包を目的としたBtoBの製品ですが、昨今ではフリマアプリの普及によるBtoCの需要も増えてきました。そこで当社が立ち上げたのが「ダンボール工房KDK」というECサイト。当社を広く知っていただく入口として、大切なプラットフォームであると感じています。また、近年自然災害の増加に伴い、ニーズが高まっているのが「避難所で使用する段ボール製のベッドやパーテーション」。当社もいわき市と「災害時等における物資の供給協力に関する協定」を結び、供給を行っています。実はこのベッドとパーテーションの開発立ち上げに、私も携わっているんですよ。このときは梱包材としての段ボールとは異なるニーズに苦心しつつも、新しいことにトライする面白さを存分に味わうことができました。

私たちの身近な存在である「段ボール」という素材には、まだまだ可能性が眠っているはず。クライアントの声に耳を傾け、その新しい利用法を見つけていきたいと考えています。
(味戸さん)

社員が語る「加藤段ボール(株)」の魅力は?

「若手社員の声が反映されやすい環境です。『BtoCを目的としたECサイト』もそうした試みのひとつで、チャレンジ精神を持った企業です」と枝松さん(右)・味戸さん(左)

若手へバトンタッチしながら、新たな可能性を探っていく

私が当社へ入社したきっかけは「いわき工場が実家から近かったこと」。当時は段ボール箱というものに特別に興味を持っていたわけではありませんし、自分が働くイメージを明確に持っていたというわけでもありませんでした。しかし、実際に製造の現場に立ってみると非常に奥深く、面白い仕事であることが見えてきて、今では「どうすればよりよくできるか」とトライを重ねることに、楽しさとやりがいを感じています。

まずは段ボール箱の製造工程について説明をしましょう。最初にロール状の段ボール原紙から「波状に加工したパーツ」「上板」「下板」をつくり、コルゲーターという機械でパーツと板を接着して「段ボールシート」をつくることから始まります。この段ボールシートに製品名などを印刷したり、設計図に従って箱の展開図状態に裁断、さらには折り目の線を入れ、最終的には箱の状態に組み立て、クライアントのもとに納めます。

通常流通する段ボール箱は「A式」という規格品ですが、当社が得意とするのは“超特大”であったり、非常に長い形であったりする特注品。その際、大きい箱同士を接着することでより大きな箱をつくる、「のり貼り」という二次加工が必要となる場面が増えてきます。キレイに仕上げるには手作業を挟むべきなのですが、その割合が多いと作業効率が格段に落ちてしまうので、「どこまでを機械でつくり、どこから手作業にするか」という見極めも重要なポイントとなってきます。「工場での製造業務」と聞くと、いわゆる流れ作業をイメージされる方が多いかもしれませんが、実はクリエイティブな面も多い仕事なんです。

2024年3月には、私が籍を置くいわき工場に新たな建屋が増設されました。これにより作業効率がアップしたのはもちろん、工場稼働の電力をほぼ全てまかなうことのできる太陽光設備を備えていたり、私たちが休憩するフリースペースが設けられるなど、業務環境としての質が向上。また、製造部も「1課」「2課」と2つに別れ、専業性も高まりました。

現在私は、1課のトップとしてマネジメントを担当しています。先にお話しした通り、特殊な形状の段ボール箱の製造には「人の手」が必要で、同時に作業工程を工夫する視点が必要です。若い世代にこうしたスキルと知識を継承していくこと、多くの方の日常生活になじみのある商材づくりを担っていることにやりがいを感じています。
(枝松さん)

社員が語る「加藤段ボール(株)」の魅力は?

高度な技術力で日本の物流を支える同社。段ボールの二次加工、三次加工のノウハウを持ち、そうしたスキルを頼る他社段ボールメーカーからの依頼もあるという。

企業研究のポイント

最近は「会社が合わなければ別のところに転職しよう」という刹那的な考えの方が多いように感じます。しかしひとつの会社に長く勤めることで、初めて見えてくる「仕事の楽しさ」があるのも事実。それを体験せずに辞めてしまうのは、実にもったいないと感じます。まずは長く働くことを視野に入れて「どんな仕事が自分に合うのか」という部分をしっかりと見極め、事前の企業研究を深めることをおすすめします。
(鈴木さん)

「まだ、何がしたいかよくわからない」と感じている学生さんも少なくないのではないでしょうか。そんなときは、身近なものの背景をイメージしてみてください。「このティッシュはどんな経緯で開発されたんだろう」「この飲み物のパッケージはどんなコンセプトでデザインされたんだろう」など、いろいろな想像が膨らむはず。そうすることで、自分がどんなものに興味を抱いているのか気づくことができると思います。ぜひ多角的に企業研究を進めてみてくださいね。
(味戸さん)

企業研究のときには、まず「業種」や「福利厚生」に目が行きがちで「どう働けるか」という企業姿勢が、見落とされがちではないでしょうか。例えば、当社の場合「やりたいと手をあげれば積極的に任せてくれる」という風土があり、私はそれが魅力であると感じています。企業研究の際はそうした面にもぜひ着目してもらえればと思っています。
(枝松さん)

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千葉、福島、神奈川の国内3エリア4か所に拠点を展開。社内の人間関係は良好で、役職不問でひとつの場所にデスクを置くという、風通しのよさも大きな魅力だ。

マイナビ編集部から

1964年に創業して以来、約60年にわたり段ボール製造で物流を支え、社会に貢献してきた加藤段ボール(株)。現在は千葉県野田市の本社・工場を中心に、福島県いわき市、福島県岩瀬郡、神奈川県鎌倉市に拠点を展開し、2024年3月にはいわき市の工場を増床して新建屋を竣工したばかりだ。2016年には「レンゴー(株)」のグループ傘下に入り、誰でも自由に意見が言えるフラットな組織づくりを推進してきた。「経営陣が社員と同じ空間で机を並べる」という環境もその一環で、「社内の動きや現場の声をダイレクトに拾える」など、ポジティブな効果を生んでいるという。

同社の強みは、特殊な形状や一点からの小ロットでも対応できる「多品種少量生産」を得意とする点だ。特に「キッチンシンクを納める大型ケース」など、特殊なニーズへの対応を通じ、住宅設備関連会社を中心に取引先を拡大してきた経緯がある。そんな同社の高い技術力とノウハウは、梱包材以外の用途にも生かされる。これまでの実績が評価され、現在はいわき市と「災害時等における物資の供給協力に関する協定」を締結し、災害時の避難所で使用される「段ボールベッド」「パーテーション」などの開発にも携わった。

「100年企業」を目指し、新たな感性や発想を持った人材の育成を重視しているため、「自分の可能性を試したい」と思う人にとっては今後の成長と飛躍を期待できる魅力ある企業だと、取材を通して感じることができた。

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2024年3月には、福島県いわき市の工場に新建屋を増設。かつてない大きさとスピードに対応する印刷機を備え、より幅広いニーズに応えていく。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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