最終更新日:2026/7/30

一般財団法人橋梁調査会

業種

  • 財団・社団・その他団体
  • 建設コンサルタント
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  • 建設

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本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

長年にわたり積み重ねてきた技術を駆使し、日本全国に架かる橋の性能を評価する

  • 土木・建築系学部 専攻の先輩

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若手技術者が語る橋梁診断の仕事のやりがいや、奥深さとは

国から業務を受託して、コンクリートや鋼材の劣化状況を診断し、橋梁の性能を評価する役割を担う一般財団法人橋梁調査会。若手技術者として活躍する嘉賀さんに、仕事の魅力ややりがいについて聞いた。

嘉賀 郁弥さん
九州支部 橋梁課
2024年入職
長崎大学 大学院 工学研究科修了

3年目に技術者として独り立ち。橋梁の健全性を判断する重責を担う

一般財団法人橋梁調査会は国土交通省から受託し、全国の橋梁の診断を行っています。日本全国には約73万橋もの橋梁がありますが、そのうち診断業務を担っているのは、国土交通省が直接管理する国道に架かる橋梁です。各橋梁は道路法により5年ごとの点検が義務付けられており、そのスケジュールに沿って診断を実施しています。

橋梁診断の現場では、橋梁の各箇所を点検して損傷の度合いなどを記録するチームと、その記録や自ら実施した目視情報をもとに最終的な診断を下すチームに分かれて業務を進めており、当調査会は後者の診断業務を担当しています。現地での作業を終えた後は支部に戻り、結果を調書として取りまとめます。その後、道路を管理する国土交通省と協議を行い、橋梁の健全性を4段階で判定します。現地において緊急対応が必要と判断された場合は、速やかに道路管理者へ報告され、必要な措置が講じられます。

橋梁の規模や構造によって、診断に要する期間はさまざまです。数時間で完了する場合もあれば、高速道路上の大規模な橋梁では数週間を要することもあります。全国8つの支部に所属する技術者は、年間50~100日程度を現地での診断業務に充てています。出張を伴う業務ではありますが、年間を通して見ると社内での業務時間の方が多い働き方です。

私は大学院で構造工学を学んだ後、当調査会に入職しました。1年目は東京本部に配属され、2年目からは現在所属する九州支部へ異動。先輩とともに現場を回りながら、橋梁診断のスキルを磨いてきました。橋梁構造については大学院での学びと共通する部分もありますが、それだけで診断を行えるわけではありません。そのため1年目は、先輩方の診断手法や国土交通省担当者とのやり取りを間近で学ぶ機会が多くありました。2年目には「コンクリート診断士」の資格を取得し、3年目からは技術者として独り立ちしました。現在は担当エリアの橋梁について主体的に診断を行っています。補修の必要性の判断が自らに委ねられるため、その責任の重さを日々実感しています。

橋梁診断の仕事とは

「橋の下にもぐったり狭いスペースをほふく前進で進むなど、普段は見ない多様な角度から橋の状況を確認。データだけに頼らず、自分の目で見た情報を大切にしています」

どこまでも奥深い橋梁診断を、最初から最後まで自分自身で手掛けられる面白さ

点検時に記録された数値を参考に橋梁の健全性を診断していますが、それだけで正確な判断を下すことはできません。数値で示される客観的な情報と、自分の目で橋の細部を観察して得た情報を組み合わせ、総合的に検討しています。また、劣化の度合いを把握するだけでなく、その原因まで掘り下げて考えることが重要です。大型車の通行量が多いことや、海岸沿いで潮風の影響を受けやすいといった環境条件、さらに構造や材料の違いなどにより、同じ橋は一つとして存在しません。橋ごとの特性に目を向け、劣化の状況と原因を照らし合わせながら、次回点検となる5年後までの状態をシミュレーションしています。その上で、今すぐ措置が必要か、それとも経過を観察しているだけでよいかを判断しています。

現場で橋梁を確認し診断を行い、調書にまとめて提出するまでの一連の工程を、最初から最後まで自分自身で担える点が、この仕事の面白さです。国道に架かる橋梁を安全に利用するための業務には責任やプレッシャーも伴いますが、その分、重要な役割を担っているというやりがいや誇りを感じています。技術者として独り立ちしてまだ日が浅いため、自分の考えに固執するのではなく、周囲の意見に耳を傾けることも大切にしています。人々の生活の利便性や人命に直結する判断であるからこそ、少しでも気になる点があれば現場から写真を共有したり、支部で相談したりしながら、先輩方の知見を取り入れて診断の信頼性を高めています。

橋梁診断に特化した業務を積み重ねる中で、劣化原因の推定精度が高まり、現場で着目すべきポイントも見えてくるなど、橋のスペシャリストとして着実にスキルアップできている実感があります。橋梁診断は知れば知るほど奥が深く、先輩方の豊富な知識や経験に日々驚かされるとともに、仕事の中で自身の成長を感じられる瞬間が大きな励みとなり、「技術者としてさらに成長したい」という思いが日々の業務に取り組む原動力になっています。

橋梁診断の仕事とは

「慎重な対応は必要ですが、厳しく判断しすぎると補修対象が増加し、急を要する橋梁の対応が遅れることになりかねません。適切な診断力が問われる仕事です」

距離の近い人間関係の中で、ベテランから若手へと技術を伝承していく

コミュニケーションが活発で風通しの良い雰囲気の中で働けることは、当調査会の大きな特長です。現在所属する九州支部には橋梁診断のエキスパートと呼べるベテランの先輩が多くいますが、年次が離れていても話しやすい距離感があり、誰かが孤立するようなことはありません。道路を管理する国土交通省の担当者からも信頼され、どのような質問にも論理的に応じる先輩方は、私にとって憧れの存在です。

技術者として経験を積みながら橋梁診断のスキルを高め、将来的には国家資格である「技術士」の取得を目指しています。「技術士」は二次試験の合格率が例年10%程度という難関資格ですが、当調査会では133人の技術者のうち82人が保有しています(2026年6月現在)。このように取得が特別ではない環境に身を置いているため、「取れたらいいな」ではなく「必ず取る」という強い決意で勉強に励んでいます。社内には資格を持つ先輩が多く、直接指導を受けられるほか、資格対策の勉強会や模擬試験の資料配布など支援体制も充実しており、安心して学習に取り組める環境です。加えて、残業が少なく有給休暇も取得しやすいため、プライベートの時間を確保しながら無理なく勉強を続けられています。

働きやすさという点では、6~10月の間に好きな時期で7日間の休暇を取得できる夏季休暇制度も魅力の一つです。この制度を活用して海外旅行に出かけるなど、プライベートの充実にもつながっています。また、家賃補助制度をはじめ福利厚生も整っており、ライフプランやキャリアプランを描きながら安心して働き続けられる環境です。

専門性の高い知識や技術を生かして社会に貢献できるやりがいと、働きやすい職場環境の両方がそろっている点は、当調査会の強みです。仕事を通じて自分自身の成長を実感でき、その成長が地域や社会への貢献につながっていくという好循環も生まれています。

橋梁診断の仕事とは

「最初は先輩と道路管理者のやり取りを理解できず、話についていくのに必死でしたが、経験を重ねる中で、自分から専門的な説明や提案ができるようになってきました」

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • 嘉賀さんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

世の中には多くの業種・職種・企業があり、どこから手をつければいいか最初は途方に暮れるかもしれません。一つに絞る必要はありませんが、企業研究の「軸」を定めると動きやすくなると思います。「世の中に貢献する仕事がしたい」「自分の知識やスキルを磨きたい」「こういう働き方をしたい」といろいろな軸がありますが、自分がなぜその軸を決めたのか理由を説明できるようにしておくことが大事です。

ただ、自分の軸は絞っても視野は狭くしないことが肝心。自分の立ち位置を定めつつ、さまざまな業種・業界の企業に注目すると、当初は自分の興味がなかったり、違うと思っていたところが輝いて見えることもあるので、視野は広く持つことを心掛けてください。

社会に貢献できる仕事は世の中に多々ありますが、身の回りにあるさまざまな物事に目を向けてみると、日々当たり前に利用している身近な設備の安心・安全を守る仕事に気付かれることでしょう。例えば当調査会のように、社会インフラとして日々の生活に欠かせない橋梁の点検・診断を請け負っている団体が存在するなど、新たな発見があるかもしれません。

社会人として将来どんなことを実現できる自分になりたいのかを考えてながら、企業研究・自分研究をしてみてください。
(本部 調査部 部長・栗原 和彦さん)

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「日本の魅力的な橋を好きな人も多いことでしょう。そうした橋を安全に利用するためには維持管理が必須。そのための仕事にもぜひ関心を持ってください」(栗原さん)

マイナビ編集部から

橋梁診断の技術者として独り立ちして間もない入社3年目の嘉賀さんは、責任の重い仕事に挑むプレッシャーや、高度な知識・技術が求められる仕事の難しさについて話してくれた。「橋梁診断は知れば知るほど奥が深く、ゴールが見えません」と語りつつも、その表情には笑顔が浮かんでいるのが印象的だった。口ぶりからは、仕事からやりがいを得ていることが伝わってきた。

嘉賀さんが仕事のモチベーションとして挙げたポイントの一つが、橋梁診断のスペシャリストへと成長できているという確かな手応えだ。全技術者のうち実に6割以上が難関国家資格である「技術士」を保有しているというハイレベルな環境の中で、先輩から後輩へと知識や技術の伝承が行われている。年次や社歴の垣根を越えて質問や相談がしやすいオフィスの雰囲気も、若手の成長を後押ししていることが嘉賀さんの言葉からうかがえた。

橋梁診断のほかにも、ドローンの活用や橋梁診断AIシステムの開発といった技術革新、さらに橋梁シンポジウムやメンテナンスセミナーの開催といった啓発活動を積極的に展開している。多様な事業を通じて橋梁分野のスペシャリストとしての専門性を発揮している点も特長の一つだ。自らの知識や技術を武器に社会に貢献できる――一般財団法人橋梁調査会には、そんなやり応えのある仕事にあふれていると感じた。

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今後20年ほどの間に建設後50年以上が経過する施設の割合が大きく増加していくと見込まれる中で、同調査会が担う橋梁の点検・診断業務の重要性は、ますます高まっていく。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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