最終更新日:2026/7/21

大興金属(株)

業種

  • 環境・リサイクル
  • 商社(機械・プラント・環境)

基本情報

本社
静岡県

取材情報

記事で読む社会科見学

鉄スクラップの需要拡大。リサイクル事業で循環型社会のモノづくりを支えます

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社員一人ひとりの幸せが会社成長の原動力

1961年の創業以来、地域に根ざし、業界でも有数の規模で金属リサイクル事業を展開する大興金属(株)。次世代のモノづくりを支える事業内容とともに、従業員満足度の向上にも力を入れる同社の魅力を伺いました。

代表取締役/山本 慶輝

拡大を続ける金属リサイクル市場において、大興金属は地元企業との長年の信頼関係を活かし、順調に成長を続けています。仕入先は地元輸送機器メーカーなどの製造業者や建設業者・解体業者など1000社以上。取扱量は1日約500トン、年間では10万トンを超え、静岡県内でも大規模な事業者の一つです。地球にやさしい未来を築く同社の仕事について、現在の製鉄業界の動向や社内の環境づくりも含めてひも解きます。

循環型社会のモノづくりを支えるために。資源としてのスクラップを製鉄メーカーへ届ける仕事

私たちは創業から60年以上、現在、浜松・牧之原を拠点に静岡県東部~愛知県東部のエリアで金属リサイクル事業を手がけています。地元メーカーの工場や建設現場から出る鉄などの端材・削りくずなどのスクラップを仕入れ、切断・圧縮などの加工をして、製鉄原料として製鉄メーカーへ納入するのが私たちの役割。仕入先は地元の輸送機器メーカーや建設業者、解体業者など1000社以上にのぼり、自社工場で取り扱う鉄・非鉄金属スクラップの量は、1日当たり約500トンを誇ります。年間では10万トン以上を取り扱い、取扱量・取引先数ともに静岡県内の業界で高い水準にあります。

循環型社会への転換が謳われ、温室効果ガスの削減が社会の大きな課題となっている今、製鉄業界でも、CO2排出量を抑えて鉄を作ろうという取組みが世界的な流れになっています。日本有数の大手製鉄メーカーが、「高炉」から一部を「電炉」へ切り替えるプロジェクトを始めたというニュースなどを耳にしたことはないでしょうか。これまで大手製鉄メーカーは主に、原材料の鉄鉱石と還元剤となるコークス(石炭)を高炉で反応させて、大量の鉄を生産する方法が取られてきました。不純物の少ない高品質の鋼材を作るには、必須の技術です。けれどこの方法では「酸化鉄(Fe2O3など)」と「炭素(C)」を反応させて鉄を取り出すため、必然的に工程上で大量のCO2が発生します。1トンの鉄を作るのに2トンのCO2が出るとも言われているほどです。

一方、注目される電炉では、資源として回収された鉄スクラップを電気エネルギーで溶かし、何度でも新しい鉄に蘇らせることが可能です。電気で原料を溶かす工程には、複雑な還元プロセスを必要としないので、設備自体もコンパクトになります。CO2の排出量は高炉製鉄の4分の1とも5分の1とも言われており、利用する電気を再生可能エネルギーから得ることで、環境負荷軽減に向けた貢献度はもっと大きくなるでしょう。

鉄はあらゆる産業で必要とされる資源です。今後の製鉄業界の動向を考えるなら、スクラップを再生し、さまざまな製品へと生まれ変わらせるリサイクルは、資源を輸入に頼っている日本にとって石油の流通と同じくらい重要な業界。安定してスクラップの回収と供給を行う当社も、循環型社会の実現を支える企業として注目を集めています。

大興金属(株)で働く魅力

「2030年までに社員数90名規模を計画しています」と山本社長。従業員の数を安定して確保することで、事業成長とともに安心して働ける環境づくりを進めている。

地域密着の機動力でリサイクルのニーズに対応。鉄スクラップのスムーズな流通を担います

当社が1000社以上にのぼる仕入先から自社のトラックで引き取ってきたスクラップを製鉄メーカーや非鉄製錬メーカーの規格に合わせたサイズへ切断や圧縮。原料として扱いやすいかたちにした上で、販売先へは運送業者のトレーラーや大型トラックによって届けられます。主に愛知県の各メーカーや商社が港に持つ集荷場へ納入します。港の集荷場の先は、商社が西日本のメーカーや海外のメーカーに船で納入・販売します。そしてメーカーで溶かされ鋼材などの製品に生まれ変わります。近年では東南アジアなどでスクラップ需要が増えており、輸出も増えています。とはいえ私たちの販売先は国内の大手商社やそのグループ企業、国内の取引先なので為替リスクはありません。

需給や景気、社会情勢の影響により価格は変動しますが、販売価格に連動して購入価格を上下させるので、市場環境の悪化に対しても耐力があります。過剰な在庫を持つようなリスクを取らないことと、当社の仕入先が1000社以上に及び、一番取引額の多い仕入先との取引額でも全体の2~3%に過ぎず、製造業、建設業を主とはしますがバランスよく多数の取引先と取引していることも景気変動に強い理由です。一部の企業、一部の業界の景気が悪くても他の多くの取引先との仕事によって、影響は小さく抑えられるのです。

さすがに、リーマンショックによる世界同時不況のあった2008年は当社も赤字でしたが、赤字はその年だけです。仕入先は地元の中小企業から誰もが知る大企業まで多岐に渡りますが、特定の取引先に頼っていないので、経営、仕入、販売戦略を独自に立てられるのも当社の強みです。実質無借金経営という強固な財務基盤のもと、必要な設備や人材への投資は積極的に行っています。2022年の物価高騰の際は継続的にインフレ手当を支給。2024年に企業型確定拠出年金を導入。現役時代も老後の備えも、社員が安心して働けるよう整えています。

大興金属(株)で働く魅力

地元製造業や解体現場の回収依頼など、60台以上の自社トラックでの柔軟な対応で取引実績は1000社以上になっている。(写真は社員が商談中の様子)

人にしかできない仕事だからこそ環境づくりが重要。「ここで働いて良かった」と言われる会社を目指します

モノづくりの工場や建設・解体現場でスクラップを積み込む作業には必ず人の手が入ります。たとえこの先AIがどれだけ発展し、自動運転が実用化されても、フォークリフトや小型移動式クレーンなどを操作してスクラップを積み込む作業が必要なので、完全自動化することはできないでしょう。世界的に注目度が高く「今後も需要が見込まれる仕事」「社会に必要とされる仕事」であることは、リサイクル事業の魅力の一つでもあります。

当社ではその魅力をもっと知ってもらうため、働きやすい環境づくりや認知度向上にも力を入れています。2023年にジャパンラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズとシルバーパートナー契約を締結、2024年にゴールド、2025年にダイヤモンドへと契約を発展させています。公式戦パンツ・トレーニングウェアへのロゴ掲出、ホーム最終戦のマッチデーパートナーなどを通じて応援するほか、REVSキャラバンの冠パートナーとして地域社会への貢献に努めています。静岡ブルーレヴズとコラボしたTVCMも放送し、さらにはジュビロ磐田やブレス浜松、ベルテックス静岡の3チームとパートナー契約を結んでいます。地元プロスポーツチームの活躍により地域が活気づき、多くの人に当社を知っていただくこと。営業面、採用面への効果に加え、自分が働く会社の名が家族や友人知人に知られ、一目置かれるようになること。そうした誇りもまた、社員のモチベーションアップに繋がっています。当社がパートナーを務めるチームの試合観戦は希望制で、希望する社員やご家族は無料で観戦できます。会社の懇親会に選手をお招きする機会もあり、スポーツが共通の話題となって、部署を越えた交流や社内の活気づくりにもつながっています。オン・オフの充実によりウェルビーイングの向上も目指すとともに、会社の利益は賞与や賃上げに反映。頑張りが正当に評価される環境で社員エンゲージメントも高めていきたいと思っています。

静岡県内に3工場、総合リサイクル企業として国内のモノづくりを支える。人手不足の時代にあってAIを活用した省人化が進められていますが、人を育て、サービスの質向上を目指すことで存在感を高めていきたいですね。自社で育った社員が、今度は先輩として次の世代を大切に育てる成長の循環を作っていく。それも60年以上積み上げてきた「大興金属(株)」のマインドを未来へつなぐ取組みだと考えています。

大興金属(株)で働く魅力

ガソリン価格上昇に対応して交通費割増やインフレ手当の支給など、社会情勢に応じて社員の暮らしをサポート。従業員満足度を高める取組みが現場の雰囲気の良さにつながる。

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • 山本 慶輝さんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

企業研究を始める際にはまず、自分が好きな業界・好きな仕事と実際の働き方にギャップがないか調べることをおすすめします。たとえば「土日は休みたいけれどサービス業希望」などの場合、実際に働いてみると難しいことも多々あるもの。趣味に関わる業界で働き始めると自分の趣味の時間が逆に取れなくなるなどの矛盾も、よく聞くのではないでしょうか。企業研究は「好きなコト」と「仕事」の関係を、より広い視野で見るためのチャンスです。本当は自分がどんな暮らし方がしたいかも含め、趣味と仕事を分けて考えてみることも一つの方法です。

そのためには業界を絞らず、興味があること以外の分野に目を向けるのも良いでしょう。学生の頃は専攻に関連した企業や名の知れた大手ばかりを探しがちですが、一般に知られていなくても優れた実績を残す中小企業も数多く存在します。時には、地元の“あの会社”が実は全国から注目される技術を持っていたり、最先端の分野に関わっていたりということも。オンラインでの説明だけではなく、実際にその企業のオフィスや工場を訪れることで、分かることもあると思います。

「色んな会社に足を運び、会社の雰囲気や(人事担当者以外の)働いている人をよく見てみること」
有名だから、人気だから、ということではなく、自分が自信をもって納得できるまで企業研究して選んだ会社であれば、ミスマッチを防げるのではないでしょうか。

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2018年に経済産業省の「地球未来牽引企業」に選定。鉄および非鉄金属リサイクルで長年の実績を持ち、モノづくりを支え、循環型社会の形成を担っている。

マイナビ編集部から

モノづくりや建設現場の金属スクラップを回収し、新たな資源として生かす金属リサイクル事業。循環型社会の実現が謳われる中、国内にある貴重な資源として注目が集まっている。

高炉による製鉄は、その工程で必然的にCO2が出る。日本製鉄が九州製鉄所の既存高炉を電炉に置き換える工事を進めるなど、大手でも製鉄プロセスの脱炭素化は喫緊の課題となっている。水素を活用する製鉄技術の研究を進めているが、実現にはまだ時間がかかるとのこと。鉄スクラップの需要は今後も高まっていくだろう。

「社会的意義の高い事業ですが、認知度としてはまだまだ。私たちはこれからも地域で成長を続け、時代の変化に合わせながら、社員の皆がここで働いていて良かったという会社を作りたい」という山本社長。地域プロスポーツチームとのパートナーシップも知名度向上や社員のウェルビーイング向上につなげているといい、賃上げ、賞与、福利厚生の拡充、スポンサーチームの観戦チケット支給など、実績を社員に還元する仕組みも充実させている。

「AIに代わられない仕事」が企業研究のキーワードになる中で、モノづくりの最上流となる金属リサイクルは、人の手が必ず必要という点でも魅力が大きい。高い将来性のもと、社員一人ひとりがイキイキと働ける場所としても、地域における同社の存在意義はますます大きくなるのではないだろうか。

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浜松、東三方、牧之原の3工場で納品先の多様なニーズに対応。全工場でISO14001およびISO9001を取得するなど、品質管理体制に基づいたサービスを提供しています。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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