ひとことで“企業研究”といっても見るべきポイントは多岐に渡り、企業の中身だけではなく、その企業が類する業界や職種への理解を深めることが欠かせません。いっぽう、業界的には小売りや宅配に類する「生活協同組合」が、同業他社と大きく異なる性質を持つのもまた事実です。ある種特異な業種・業態として理解していただかなければ、その本質をつかむことはできないかもしれません。実際、当生協に関心を寄せてくれる方は学生時代に社会福祉や環境経済といった分野への関心を深め、「生活協同組合」という組織の成り立ちに共感されていることが多いと感じています。
実務でいわゆる宅配業務からスタートする体制であるのは、組合員とのかかわりを通じて「地域のため」という組織特性を体感していただくためです。その間には、共済・保険事業にかかわるお金の専門知識を学んだり、あるいはフードバンク・フードドライブや地域防災、被災地支援といった活動に参画していただくこともあります。
その意味でも、企業研究の段階では産業分類や直接的な仕事内容だけにとらわれず、その成り立ちや理念にもしっかりと理解を深めることが非常に大切です。