最終更新日:2026/8/12

(株)コシイプレザービング

業種

  • 化学
  • 住宅
  • 建材・エクステリア
  • コンサルティングファーム
  • 環境・リサイクル

基本情報

本社
大阪府

取材情報

経営者の視点

木材保存から社会課題解決へ──次世代ビジネスモデルで日本の森林資源保護に貢献!

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木材保存薬剤メーカーから、木材の総合ソリューション企業へ

木材保存技術を核としながら、時代の変化に応じてビジネスモデルを進化させ続けているコシイプレザービング。日本の森林環境を守る企業としての多彩な事業展開や新たなビジネスモデルについて西岡専務に伺った。

専務取締役 西岡 久寛さん
琉球大学大学院 農学研究科 木材化学専攻修了

大学院修了後、1997年に同社に入社。研究開発部門で7年間薬剤開発や機械開発に従事した後、「CRサービス」「O&Dウッド(土木事業)」「ハウスガードシステム」など多岐にわたる事業の責任者を歴任し、専務取締役に就任。2019年には親会社の越井木材工業に出向し、東日本防腐事業部の事業部長として静岡から北海道までのエリアを統括。2024年7月にコシイプレザービングに復帰。専務取締役としてコシイプレザービングと越井木材工業の経営に携わりながら、DX化による新たなビジネスモデルの構築を推進している。

ケミカルの力で木材を腐れやカビ、シロアリから守り、長期間使用できるようにする。それが私たちの使命!

コシイプレザービングという社名は、親会社である越井木材工業の「コシイ」と、英語の「wood Preservative(ウッドプレザベイティブ)」に由来しています。私たちの事業の核は、木材をより長く使えるようにすること。ケミカルの力を利用して、木材を腐れやカビ、シロアリから守り、使える場所を広げていくことが基本的な事業です。木は日本で数少ない循環型資源。植林をして40~50年育てていけば木材として利用できるようになります。その間に二酸化炭素を吸って酸素を出してくれるため、資源でもあり環境貢献型の材料でもあるのです。しかし、木は切って何もしないで利用してしまうと2~3年で腐れやシロアリの被害を受けてしまいます。ケミカルの力で木材を40年から50年使用できるようにする。それが私たちの使命です。

現在は「木材の総合ソリューション企業」として、木材保存薬剤の開発・製造から、保存処理木材の加工・供給、さらには木材を使った土木・建築構造物の提案まで手掛けています。当社の強みは、木材保存技術と後ほどお話しするDX化推進の両面でスペシャリストが揃っていることです。高耐久性木材を生み出す木材保存の化学的処理技術(薬剤開発・加圧注入処理)に強みを持ち、DX化の推進においても業界内において高い水準にあると自負しております。

私たちは規模拡大を狙って日本全国に工場・支店をつくるのではなく、「1人当たりの利益を高める」という考え方を大切にしています。社員数は現在の規模で十分で、環境貢献型で人に優しい価値観を共有できる地域のパートナーと協業し、「共存共栄」を目指す方針。パートナーに製造技術を伝授しながら技術支援を行い、一緒に新しいモノを創造していく──。この志は、基本理念の「WITH YOU」に込められています。台湾でも現地企業とパートナーシップを組み、私たちのノウハウを提供して現地企業に成長してもらうアプローチをとっています。

「コシイプレザービング」はこんな会社です

「多様な個性やバックグラウンドを持った社員が活躍しています。『面白い』『やってみたい』と声を挙げれば、社歴に関係なく責任ある仕事を任せます」と西岡専務取締役。

時代の変化に対応。木材保存薬剤中心のビジネスから、新たなマーケットを創造するビジネスモデルへシフト!

私たちコシイプレザービングは1975年に、防腐・防蟻薬剤の製造・販売を行う薬剤メーカーとしてスタートしましたが、2000年初頭、木材保存薬剤中心のビジネスから、新たなマーケットを創造するビジネスモデルへと転換しました。住宅市場の縮小と労働人口減少により、従来の薬剤販売だけでは厳しい環境になったためです。そこで、住宅の点検・リフォーム【CRサービス】、コンクリートに代わる土木資材【O&Dウッド(土木事業)】、腐らない木で建てる家【ハウスガードシステム】という3つのソリューションビジネスを立ち上げました。

【CRサービス】では、シロアリ業者に薬剤を販売するだけでなく、アポイントの取り方、点検率の向上、受注率アップなど、コンサルティング業務も提供し、新たなマーケットを創造。【O&Dウッド(土木事業)】では、本来、土木工事はコンクリートや鉄で行うのが一般的ですが、私たちはそこに木材という新しい選択肢を取り入れています。「土木」という漢字は「土」と「木」で構成されており、本来は自然物で行うべきなのですが、実際は腐れやシロアリの問題で木材があまり使われていませんでした。しかし、当社の木材保存技術を使えば使用が可能なため、社内に土木設計の技術者を招き入れ、木材を使った土木構築物の設計ができる体制を整えました。現在は北海道から沖縄まで、木材で対応可能な規模の土木工事を展開しています。【ハウスガードシステム】は、工務店と共に全国展開しています。地元の工務店は、年間着工棟数が10~15棟程度の規模で、大手プレハブメーカーや大きな工務店に技術力や情報収集能力で劣ってしまいがちです。そこで私たちが住宅について勉強し、実験棟やモデルハウスを建てながらデータを収集し、耐久性・耐震性・省エネ性に優れた家づくりの技術や最新の住宅関連技術を全国の工務店に提供しています。3つのソリューションビジネスによって、私が入社時に18億円だった売上は65億円までに成長しました。こうした数々の取り組みによって、当社は薬剤メーカーから流通体系のビジネスへと進化を遂げたのです。

「コシイプレザービング」はこんな会社です

目標や目的は経営者層が明確にして社員に伝えるが、ゴールまでのプロセスは自由。社員の自主性を重視しながら、組織として目標を達成していくことを大切にしている。

山林伐採から建築現場まで一貫した情報連携システムを構築し、日本の森林資源保護を目指す!

現状、山林や製材の現場では予測情報が乏しいため見込み生産に頼らざるを得ず、過剰伐採による放置木の腐敗や災害リスク、製材会社の価格下落や供給不足といった部分最適の問題が生じています。こうした背景から私たちは着工情報を把握できる強みを活かし、その情報を関連企業と共有することで無駄を削減し、生産性向上と環境負荷の低減を実現。国産材を守り、日本の山を循環させるために、サプライチェーン全体をつなぐ合理化を推進しています。

具体的には、全国の工務店から3カ月先の着工情報を収集し、そのデータを山林の伐採者、切られた木を加工する製材会社へクラウド上でシームレスに連携。伐採・製材のタイミングと量を最適化することで、生産性と効率を大幅に向上させています。また、全国約60社の配送パートナーとクラウドで在庫情報を共有し、建築現場への配送を効率化しました。現場監督からの「〇〇を何個届けてほしい」という依頼を当社が受け、最適な配送パートナーへ即時に情報を流し、現場へ届ける仕組みも構築済みです。着工情報から素材生産の山林伐採、建築現場などへの配送まで、サプライチェーン全体をクラウドで統合することで、社会課題を解決する新たなビジネスモデルの拡大に取り組んでいます。 当社は今後も、サーキュラーエコノミー(循環型経済)を見据え、新たなビジネス創出を通じて次の100周年へ歩みを進めてまいります。

私が社員に期待しているのは、新規事業の創出です。私は若い頃から多くの機会に恵まれてきましたが、ビジネスの醍醐味は既存事業を1.2倍、1.3倍に伸ばすこと以上に、「0→1」で新たな価値を創出することにあります。現在は毎月、若手社員とブレインストーミングを行い、私が助言しながらアイデアを事業へと磨き上げています。この1年で生まれたのが、SNS連動型のしくみを備えた「ECサイト」と、大手損保と連携した最大500万円保証の「住宅価値保証モデル」です。いずれも若手が中心となって構築したプロジェクトであり、組織の成長はチームの力によってこそ実現することを改めて実感しています。

「コシイプレザービング」はこんな会社です

役職ではなく、全員が「さん」付けで呼び合う風通しの良い職場。コミュニケーションが取りやすく、やりたいことに挑戦できる社風の中で社員たちはのびのびと活躍している。

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • 西岡 久寛さんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

学生時代は文系・理系という枠組みに縛られがちですが、自分が“面白い”と思う企業に出会えたのであれば、専攻にとらわれず積極的に話を聞いてみることが大切です。大学での学びがそのまま仕事に生かせる人はごくわずか。若さは絶対的な武器なので、文系・理系の枠にとらわれず、“面白い”こと、“ワクワク”することをぜひ探してみてください。

そして、その“ワクワク”の源泉が見つかったなら、経営者の話を聞くだけでなく、若手社員との本音のトークをさせてもらえる企業を探すと良いでしょう。表向きの良いところだけでなく、何でも話せる自由な環境でお互いに話すことが重要です。格好をつけてしまうと必ずミスマッチが起こるので、インターンシップなどの機会を活用して実際の社員と話してみることをオススメします。

コシイプレザービングも化学メーカーと見られがちですが、実際はコンサルティングやシステム提案も行う「木材の総合ソリューション企業」です。社員たちは知恵を絞り、アイデアを出し合ってさまざまな“面白い”ことにチャレンジし続けています。もちろん、“面白い”ことの裏には大変なこともたくさんありますが、そのしんどさも最後には“ワクワク”した良い思い出になります。しっかりと企業研究を行い、みなさんが“ワクワク”できる仕事に出会えることを切に願っています。

【専務取締役 西岡 久寛】

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同社が大切にしているのは“チームワーク”。互いをリスペクトし、相手の声に耳を傾けながら、自分の考えもしっかり伝え、大きな夢の実現に向けてチャレンジを続けている。

マイナビ編集部から

木材保存剤の製造・販売からスタートし、現在は高耐久性木材の技術を核に、住宅や公共工事、エクステリアなど幅広い分野でソリューションビジネスを展開しているコシイプレザービング。時代の変化に応じて新たなビジネスモデルを創出し、成長を遂げてきた。現在も次のステージに向け、DXを活用したプラットフォームの開発など、新たなチャレンジに取り組んでいる。

今回の取材を通して感じたのは、若いうちからやりたいことにチャレンジできる環境があることだ。「『0→1』を生み出す面白さを知ってほしい」と熱く語る西岡専務。若手社員による新規事業創出に手厚い支援をしており、この1年で「ECサイト」や「住宅価値保証モデル」の事業化に成功。こうした社員の柔軟な発想力を後押ししているのが、フラットで風通しの良い社風だ。社内では役職関係なく、全員が「さん」付けで呼び合い、誰もが自由に意見を発言でき、「やってみたい」と声を上げることを歓迎している。そんな社風があるからこそ、次々と新たなビジネスモデルが生まれているのだろう。

入社後の3年間は成果を求めない。配属についても、まず全グループを順に経験し、その上で最終的に経営者層と面談を行い、必ず第1希望または第2希望の部署に配属するという。仕事を通じて、日本の森林資源保護や持続可能な社会の実現に貢献できる数少ない企業。気になった方は、ぜひ企業研究を深めてほしい一社である。

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「守る」を経営理念に掲げ、「山」「木」「家」「暮らし」「社員」を守る事をテーマに事業を展開。創業以来、顧客との協力を重視する「WITH YOU」の精神を大切にしている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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