【佐竹さん】
まずは「自分が何をやりたいのか」を明確にすること。その会社でどのような作品をつくりたいのか、どんな働き方をしたいのかを具体的に想像できるようになるまで研究を進めることが大切です。また、出版業界がどのように成り立っているのか、印刷所に回るまでの工程や“制”作会社と“製”作会社の違いなど、周辺の業界構造についても理解しておくと、より深い企業研究につながると思います。
【平井さん】
企業研究では、仕事の本質についても深く理解しましょう。漫画編集者の仕事でいえば、大切なのは単に作品をたくさん知っていることではなく、好きなことの魅力や面白さを、自分の言葉で、確信を持って語る力だということをお伝えしたいです。例えば、連載の立ち上げでは自分の企画を周囲に提案し、説得する場面も多くありますが、大切なのは知識量よりも、「これは絶対に面白い」という確信と信念なんです。
【伊藤さん】
企業研究では、自分の興味関心と“地続き”の会社に着目することが大切だと思います。自分自身に素直に向き合うことで、納得のいく企業研究につながるのではないでしょうか。世の中には「好きなことを仕事にすると嫌いになる」という意見もありますが、私の場合は漫画がさらに好きになりました。漫画の面白さを言語化できるようになり、解像度が高くなったことで、深く楽しめるようになったからだと思います。