最終更新日:2026/7/23

協和ファーマケミカル(株)

業種

  • 薬品
  • 化学
  • 受託開発
  • 化粧品
  • 医療用機器・医療関連

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本社
富山県

取材情報

先輩達の”キャリアアップ”

”薬づくりの最高に頼れるパートナーへ”原薬メーカーの研究開発とキャリアの築き方。

  • 化学系 専攻の先輩

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医薬品の基礎となる原薬の開発、その醍醐味と研究職の成長環境。

医薬品原薬とは、その開発工程とは……。原薬メーカーの研究職にスポットを当て、その仕事内容やキャリアの築き方を探ります。

竹内祐希さん
執行役員 技術部長

入社以来、研究開発部門で医薬品原薬の開発に携わり、現在は執行役員・技術部門の最高責任者として、CDMO(医薬品開発製造受託)事業の推進とさらなる発展に向け尽力している。

医薬品原薬の研究開発に携わり30年。専門性を磨いてキャリアを積み上げ、経営幹部へ。

入社してから今日まで、約30年にわたり一貫して研究開発部門に身を置き、医薬品原薬のプロセス開発に携わってきました。原薬のプロセス開発をわかりやすく例えるなら、料理のレシピを作るような仕事です。「カレーを作りたい」というオーダーに対し、どのような材料を使い、どうすれば最も効率的に、かつ美味しく作れるかをゼロから考えるのです。

私自身は、不斉触媒の開発と、それを利用したプロセスの開発に一貫して取り組んできました。不斉触媒とは、左右鏡写しの構造を持つ物質(鏡像異性体)を作り分けるもの。鏡像異性体は、見た目は似ていても性質が異なることがあり、薬の場合、一方は期待する効果を示し、もう一方は望ましくない効果を持つこともあります。不斉触媒を医薬品開発に取り入れることで、原薬製造の難易度を下げ、コスト面の課題解決につなげることができます。

私はラボで研究するだけでなく、新しい触媒を見つけて製法を開発し、その製法を実際にスケールアップするために製造現場にも入りました。この他にも工程改良など製造現場のサポートにも取り組み、足がけ8年ほどは工場での生産に携わっていましたよ。研究職がモノづくりにも携われるのは、当社のような原薬メーカーならではの醍醐味かもしれません。

研究職として経験を積みながら、30代で主任、40代でマネジャー、50代で技術部長とキャリアアップしていきました。マネジャークラスになると、個別の研究テーマのマネジメントやメンバーの育成が主な業務となり、基本的には現場を離れます。しかし、大きなトラブルが発生した際などは、長年の経験や知見を生かして技術的な助言を行うこともありました。執行役員となった現在は、経営の一翼を担う立場となりました。特に、全社を挙げて注力しているCDMO事業を、技術部門の責任者としてリードすることが大きな役割で、方針決定や組織体制の構築を担っています。30年間で培ったモノづくりへのこだわりを基盤に、会社の成長を技術の力で支えていくことが、現在の私の使命です。

技術職のキャリアの築き方

研究職として経験を積みながら、30代で主任、40代でマネジャー、50代で技術部長とキャリアアップ。現在は執行役員技術部長としてCDMO事業を牽引しています。(竹内さん)

研究職の育成では、製造現場を踏まえた実機での検証経験を重視。ラボではわからないことを学んでほしい。

CDMO事業を推進していく中、技術部では常に約10テーマが並行して動いています。ひとつのテーマは2、3名のチームで取り組むのが基本ですが、大きな案件では10名近くが関わることもあります。

当社はCDMOとして、お客様である製薬会社から依頼されたレシピをもとに開発・製造を行っています。技術部では、原薬となる化合物の製法開発と製造を担います。まず依頼内容を確認し、技術的な実現可能性や生産体制を精査することからスタートします。その後、見積提示を経て正式に受託が決定すると、具体的な技術検討に入ります。特に重要なのがスケールアップへの対応です。小さな実験室で開発した原薬製造プロセスを大きな工場で再現するには、原料などの分量を単純に同じ比率で増やせばよいわけではありません。規模に応じてレシピを微調整し、最適なプロセスへと再構築していくのが私たちの役割です。原料や製法が確定すると、工場で製造を始めます。受託から製造開始までは、短いものでは3か月ですが、おおむね半年から1年ほどを要します。

若手社員は、有機合成の基礎を身に付けることから始めます。2年目になると、お客様のレシピ通りに進めるようなシンプルな案件を担当しますが、様々な課題に直面することもあります。その際は、先輩とディスカッションを重ねて検討を繰り返し、解決策を探ります。当社の若手社員には、研究テーマをいくつか経験し、入社3年から5年を目安にテーマリーダーとして受託案件を主体的に牽引できる存在へと成長してほしいと考えています。

人財育成において私が大切にしているのは、製造現場を踏まえた実機での検証を経験してもらうことです。かつて、製造現場への理解不足から、新しく組んだプロセスでトラブルが生じた経験がありました。そのため、研究職が早い時期から製造工程に携わる機会を設け、製造現場でできること・できないことを体得できるようにしています。ラボだけではわからないことがあるのです。
また、技術者としての知見を広げるため、学会参加も推奨しています。日本プロセス化学会、有機合成化学協会などが主催する、業務に直結する分野の学会だけでなく、各自が興味のある分野の勉強会にも参加し、視野を広げることが後の発想につながるはずです。特に若手には積極的に外の技術や知見に触れ、熱意を持って自身の可能性を広げてほしいと願っています。

技術職のキャリアの築き方

技術部では、研究テーマごとに2、3人のチームでCDMO案件の研究開発に取り組みます。

CDMO市場が活性化する中、原薬開発の全工程への高い経験値を強みに、さらなる成長を目指す。

現在、製薬業界では水平分業が世界的な潮流となっています。かつては製薬メーカーが自社で原薬まで製造していましたが、現在は、将来医薬品になる可能性を持つ有望な化合物、つまり新薬の種を見つけることに注力し、その後の開発や製造は当社のような受託開発製造機関に任せるというのが一般的です。市場が拡大する中、当社も国内製薬メーカーから多くの案件を受託しています。将来的には海外市場への展開も視野に入れています。

CDMO事業における当社の最大の強みは、かつて大手製薬企業のグループだったことから、開発の初期段階から最終的な製品化までの一連の流れを長年経験してきたことにあります。新薬が上市に至る確率は非常に低いものですが、私たちはその全工程を経験しているからこそ、薬の開発に欠かせないノウハウを蓄積しています。技術面でも、長年培ってきた不斉触媒や酵素を組み合わせ、お客様の期待を上回る効率的なプロセスを構築できる独自技術を持っています。

技術部での研究開発は、最終的に患者様に安心を届けることにつながります。私たちのミッションは、上市された薬をいかに安定して供給し続けるかだと考えています。そのためには、CDMOとしての受託開発にとどまらず、開発が成功し上市された化合物を、最終的に当社で安定的に製造していくことを目指します。例えば、入手困難な原料を手に入りやすいものに転換する製法を確立するなど、患者様の手元にきちんと薬を届けるために働くのが私たちの使命であり、やりがいです。

今後、事業をさらに発展させるために必要だと考えているのは、お客様に頼っていただける存在になること。実績を地道に積むことはもちろん、学会発表などを通じて当社の技術力を世に広め、知名度も向上させていきたいと考えています。その一環として、社員の学位取得支援なども積極的に行っています。目指すのは、「薬づくりの最高に頼れるパートナー」です。

会社のこれからを担う若手社員には、まず実験とモノづくりを心から好きでいてほしい。そして、自ら考え行動する「自律したプロフェッショナル」を目指してほしいと期待しています。当社では若手でも意欲があれば3、4年目でテーマリーダーを任せる風土があります。自らの手で新しい技術を切り拓き、世の中に貢献したいという意欲的な方と共に、会社を成長させていきたいですね。

技術職のキャリアの築き方

先輩のサポートを受けながら、若手社員も小さな案件から担当を持ち、経験を積み重ねて研究職としての知見を得ていきます。

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • 竹内さんが感じる職場の雰囲気

企業研究のポイント

まず大切にしてほしいのは、自分の学びや特性がどの職種に合うかを見極めることです。私は学生時代に専攻していた有機合成が好きで、その知識を直接活かせる原薬の世界を選びました。薬の核となる有効成分を作る原薬は、医薬品づくりの出発点ですから、大きなやりがいがあります。
次に、現場の雰囲気を自分の目で確かめることも重要です。企業サイトの情報だけでは、人間関係や社風まではわかりません。私はインターンシップや工場見学に積極的に参加し、自分が働く姿を具体的にイメージできました。

例えば、若手の先輩社員と話せる機会があれば、仕事内容ややりがいだけでなく、入社後のキャリアステップについても聞いてみてください。当社の技術部は、若手でも自ら手を挙げれば挑戦させてくれる風土が根付いていて、4年目の私もテーマリーダーを任されています。また、残業や待遇など、聞きづらいことこそフランクに質問してみるのもよいと思います。後悔しない企業研究にするためには、周囲に流されず、「これだけは譲れない」という自分の軸を持つことが何より重要です。皆さんが納得できる企業に出会えるよう応援しています。(M.S.さん/研究職 2023年入社)

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原薬がなければ製薬は進みません。医薬品の基礎の基礎を作る原薬メーカーの研究職は、より大きなやりがいを感じられる仕事だと思います。(M.S.さん)

マイナビ編集部から

1946年の創業以来、独自の有機合成技術によって医薬品原薬・中間体の製造販売、ファインケミカルの製造販売など、「医の領域」と「ヘルスサイエンス領域(食と医の中間領域)」の2つの分野で事業を展開している協和ファーマケミカル(株)。2008年からはキリングループの一員として、世界基準の品質と技術力で医薬品原薬を安定供給している。

今、同社が力を入れているのは、医薬品の開発初期段階から受託製造を行うCDMO事業。長年培ってきた技術と知見を発揮し、国内の多くの製薬メーカーから信頼を得ている。製薬業界で分業が進む中、CDMO市場が拡大傾向にある。その潮流をいち早くとらえCDMO事業に舵を切った同社において、執行役員技術部長として事業方針や体制づくりをリードしているのが、今回インタビューした竹内氏だ。
入社以来、一貫して原薬研究開発に携わってきた自身のキャリアを振り返りつつ、仕事の醍醐味、今の若手技術者の育成に対する思い、教育体制についても詳しく話してくれた。そこから見えてきたのは、多様な経験を積める機会を提供し、挑戦を促して育てる風土。ラボにこもるだけでなく製造現場も経験し、“モノづくり”としての原薬開発に取り組みながら、研究職として大切なことを養っていけそうだと感じた取材であった。

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化合物の合成ルート確立、工程最適化、原薬および製造工程に関する高度な分析法開発などに取り組む研究職。ラボでの初期検討から工場での生産まで、幅広く活躍できる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2027に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2028年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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