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面接 編
面接とは
企業で採用する人材を判断する上で、面接はとても重要視されています。企業が実際に学生と話をする機会を設けるには限度があるため、多くの企業が書類選考、適性検査、筆記試験などを事前に行って、人選された一定数の学生だけが面接に臨みます。
- 企業への資料請求
- エントリーシート・履歴書を提出
- 書類選考を通過
- 面接(会社説明会)
良い人材を見極めようと企業側の厳しいチェックがある
面接の形と狙い
集団面接
一次面接など、初期の段階の面接に多い形式。いかに自分の印象を残せるかがポイント。しかし、ほかの学生が回答しているときの態度や表情などの傾聴姿勢もチェックされることを忘れてはならない。
ポイント
他の人が回答しているときの傾聴姿勢に気をつけましょう。
グループディスカッション形式
あらかじめ与えられるテーマについて討議する形式。
ポイント
リーダーシップ、協調性、論理性、配慮性などがチェックされます。つまり、「人とのかかわり方」が見られている。不採用に多いのは、「発言しない人」や「人の話を聞かない人」。
プレゼンテーション型面接
研究職や開発職など、職種別の採用で行われることが多い形式。学生がどの程度のスキルか、この職種に適性はあるかなどを確認するために行われる。学生1名に対して面接官数人という場合が多く、その専門分野に対して理解がある人が面接官を務めていることが一般的。
ポイント
しっかり勉強しているかどうかが問われる選考なので、準備はしっかりしていきたいところ。プレゼンテーションの練習もしておきましょう。
個人面接
学生1名に対して行われる。
一般的には、1名15~20分ほどかけて面接をする。
ポイント
学生の本質を探ろうとするので、自分がエントリーシートに何を書いたかを再確認して臨むこと。
面接官は何を見ているか
(1) 「第一印象」
表情、身だしなみ、姿勢、態度、声の印象、言葉遣いなどか判断されます。どの企業も「明るく感じの良い人」を採用したいと考えているのです。
(2) 「入社への意欲」
「企業研究に根ざした入社意欲」が大前提。具体的な志望動機が重要です。
(3) 「適性」
どんなに意欲があっても、適性がなければ、その会社で仕事をして活躍することは難しい。適性があるかどうかも見極めています。
(4) 「コミュニケーション能力」
傾聴姿勢、会話のキャッチボール、論理性などを質疑応答ではかられます。つまり基本的な社会適応能力の有無が問われるのです。
(5) 「人柄・その人らしさ」
「その人ならではの個性、人柄」などが印象に残ります。面接の場で、本来の自分を押し込め無理をしてまで優等生を装うことはありません。
面接の流れと注意点
控え室で待機
すでに面接は始まっています。携帯電話をいじったり、周囲の学生とおしゃべりをしたり、キョロキョロしたりするとマイナスの印象を与えてしまいます。配布された資料を見るなど静かに待機しましょう。
「面接 ~面接直前編~」動画を見る
「面接 入室~退室」動画を見る
面接会場の前に移動
面接会場のドアはノックをしてから入ること。ノックは2~3回程度、音は小さ過ぎず、大き過ぎず、「入ります」という気持ちを込めてドアをたたきます。中から「どうぞ」という声が聞こえてから入りましょう(ドアが最初から開いていたら「失礼します」と言って入りましょう。ノックは不要です)。
面接会場に入室
入口で明るく「失礼いたします」とおじぎをし、ドアを両手で開けます。多くの面接官が、「入室時点でその学生のイメージがある程度はつかめる」と言います。
イスに座る〜面接スタート
「よろしくお願いいたします」と明るくあいさつし、おじぎをします。面接官に「どうぞ」と言われてから座り、面接官からの言葉には「はい」と返事をしてから行動すると好印象(もしも「どうぞ」と言われなくても、焦らずに「失礼します」と一言添えて、座るようにしましょう)。イスの背もたれには寄りかからずに背筋を伸ばしてやや浅めに座りましょう。
座っている間、自分の足や手にも神経を行き届かせましょう。どんなに緊張をしていても明るい笑顔で。面接官が複数いたら、基本的には質問をしてくれた面接官の目を見て回答しましょう。
退席
明るく「ありがとうございました」と言い、丁寧なおじぎをします。出口のところまで行ったら、もう一度、面接官のほうを振り返り、「失礼いたします」と言い、明るくきちんとしたおじぎを。自分ではうまくいかなかったと思っても、結果はまだわかりません。好印象を残すことが大切。
会場退室
終わってからも、周囲の学生と余計なおしゃべりはせず、その会社の建物を出るまでは面接の場と思っていたほうがよいでしょう。
おじぎの形
実は「礼」の角度には、その場の状況に応じた角度の目安があります。就活のシーンではそれほど意識する必要はありませんが、覚えておくと役に立ちます。
会釈(15°)
廊下などですれ違うときに行う軽い挨拶
例:椅子に座るときの「失礼いたします」
会釈(30°)
初対面の人などに対して行う一般的な挨拶
例:入退室時の「失礼いたします」
自己紹介時の「よろしくお願いいたします」
会釈(45°)
感謝やお詫びなど改まったときの挨拶
例:面接終了時の「ありがとうございました」
話し方
- 笑顔で
- 相手の目を見て
- 質問には「はい」と返事をして
- その場に適した大きな声で
- 口を大きく開け、明瞭な発音で
- 落ち着いて早口にならないように
- 素直に、正直に。ボディランゲージを加えてわかりやすく
※質問の意味がわかりにくかったら、正直に「恐れ入りますが、もう一度ご質問をお願いできますでしょうか」と聞く - 否定的な表現よりも、肯定的な表現で
- 自分の回答が質問とずれていないかを確認しながら
- きちんと相づちを打ちながら会話をする
※相づちは「はい」。「ええ」や「うん」はNG!
確認問題
Q1. 面接場面の行動として、不適当と思われるものを一つ選びましょう。
A. (3) が不適当
解説:
控え室では、小声であってもほかの学生と会話はしないほうがよい。
Q2. 集団面接の際のポイントとして不適当と思われるものを一つ選びましょう。
A. (2) が不適当
解説:
ほかの学生が回答している間も、自分は関係ないと思うのではなく、回答している学生の話に耳を傾けるなど、きちんとした傾聴姿勢でいることが大切。その姿勢を面接官からチェックされていることもある。
Q3. 面接会場での立居振る舞いについて、適当と思われるものを一つ選びましょう。
A. (2) が適当
解説:
イスには、浅めに掛け、背もたれにはもたれず、背筋を伸ばして座る。また、面接終了後も、私語は慎む。
Q4. 面接官への回答のしかたについて、適当と思われるものを一つ選びましょう。
解説:
同業他社の悪口は言わず、むしろ、なぜこの会社を選んだかについて話すようにする。また、人には多かれ少なかれ、挫折はあるもの。「ない」と回答すると、(嘘を言っているのか?)、(挫折がないとしたら、逆境に弱いのでは?)などと思われる可能性がある。挫折の経験を話し、どのようにそれを克服したのかを話すようにする。
Q5. 面接の場での面接官との会話ポイントとして、不適当と思われるものを一つ選びましょう。
A. (2) が不適当
解説:
質問の意味がわからないことは、恥ずかしいことではない。素直に、正直に、もう一度聞くこと。
コンテンツ監修者 PROFILE
美土路 雅子(みどろまさこ)
キャリアコンサルタント。YDサポート講師。企業秘書経験を活かし、企業の人材育成研修、大学生の就職支援講座および社会人の転職支援講座の講師として幅広く活躍中。温かく熱意溢れる指導には定評がある。
著書:「マイナビ2025 オフィシャル就活BOOK 要点マスター! 就活マナー」
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