地域課題に着目し、誕生。空き家を活用「アキカツローン」。
空き家問題の解決策としてオリコがスタートさせたのが「アキカツローン」です。その名の通り、空き家活用に特化したローンとのこと。さっそく話を聞いてみると「日本各地で増え続ける空き家の弊害は、じつはかなり大きいんです。放置され老朽化した空き家が災害時の被害を大きくするケースや、不審者や害獣が侵入するケースなど、デメリットしかないんです」と東畠さん。ならば空き家は活用あるのみ!住宅リフォームも一般的になりましたし、中古住宅よりも安ければ欲しがる人もいくらでもいるのではと考えがちですが、そう単純ではないと言います。
「家を買うとき、現金で買える方は少ないですよね。住宅ローンを組む方がほとんどだと思います。ところが住宅ローンは、家の資産価値を担保に借入額が決まるもの。築年数が経過した空き家は、審査が通らないケースや融資額が足りないケースが多いんです。地域の不動産会社も、ローンの審査が通らなければ物件を流通させられないと困っていました」
さらに、地域の課題として危機感を持っている自治体が多いこともわかり、東畠さんたちは「全国の金融機関とお付き合いがあり、かつ審査能力もある当社だからこそ、地域のためにできることがあるのでは」とプロジェクトを立ち上げたのだそうです。