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マイナビ2026
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人生の二刀流を
応援したい企業
銀行員×卓球部監督×神職

[株式会社百十四銀行]

すべての取り組む仕事が、
地域を応援する力になる。

今回ご紹介する人生の二刀流を応援したい企業は百十四銀行。香川県高松市に本店を構え、地域密着を掲げるこの地銀には二刀流ならぬ三刀流の行員がいます。経営企画部で広報を担当する中尾優子さん。彼女はなんと銀行で働きながら、実業団の卓球部監督、神社の神職まで務めているのです。なぜ、こうした働き方になったのか。どうやって両立させているのか。銀行はどうサポートしているのか。今回は中尾さんと百十四銀行の人事の谷さんの二人にインタビュー。そこには「地域を応援する力」という一つのキーワードがありました。

お話を聞いた人

経営企画部広報・SDGs推進室 中尾 優子
経営企画部広報・SDGs推進室
中尾 優子

2023年入社。香川県出身。幼少期から卓球を始め、全日本社会人女子ダブルス準優勝など、実業団でも活躍。2019年の現役引退後は、実家の神谷神社を継ぐため、皇學館大学で神職の資格を取得。その後、百十四銀行でコーチを務めながら歴史ある神谷神社の神職を務め、2023年の監督就任と同時に入行、現職に至る。

人事部人事企画グループ 谷 三洋
人事部人事企画グループ
谷 三洋

2001年新卒入社。香川県出身。大学進学時に地元を離れるも、就職活動で百十四銀行を志望しUターン。入行後は香西支店からキャリアをスタートし、大阪支店などを経て人事部へ。その後は本店にて人事や経営企画のプロフェッショナルとして経験を重ね、2024年から現部署に異動し、採用に携わる。

INDEX

ご縁に導かれてスタートした地元での就職。

小学1年生から卓球を始め、クラブチームで練習に励んでいた中尾さん。高校と大学は県外の強豪校に進学し、大学卒業後は三重県の実業団チームに所属。そこで5年間プレーし、引退を考えていた頃に百十四銀行のOBの方から「うちでコーチをしないか?」といったお誘いがあったそうです。
「ちょうど実家の神社を継ぐため、香川県に戻ろうかと考えていた時期でしたし、私自身も良い話をいただいたと思いました。ただ、就任当時は卓球部の活動は業務としては認められていない状況。選手は夕方まで銀行業務に励んだ後、練習に参加していました。私はそうした選手たちの頑張りを見ながら、卓球の指導の他に何かもっと力になれることはないだろうかと考えていた時期でもありましたね」
人事の谷さんにその頃の状況を尋ねると「まさに、銀行としても卓球部やバドミントン部などの実業団の運動部の活動をもっとサポートしていこうというタイミングでした。スポーツを通じても地域に貢献したいという思いのもと、行内の様々な制度や環境を見直していたのです」という答えが返ってきました。
その結果、卓球部に所属する行員は午前中いっぱいが銀行業務。午後は、仕事として卓球部の練習に取り組むことができるように。「選手の練習に対する意識も大きく変わりましたね。業務時間として認められたことでより真剣に取り組むようになったと思います」と中尾さん。また、中尾さん自身も銀行の勤務形態が変わったことで働き方に変化が起きます。「それまではコーチとして自主的に選手の情報発信を手伝う程度でしたが、2023年の監督就任をきっかけに行員となり、そうした広報活動を今度は本業として挑戦することになりました」と話してくれました。卓球部の監督業務と並行して、午前中は経営企画部広報・SDGs推進室のメンバーの一人としての生活も始まったのです。さらに、百十四銀行が働き方改革の一環として副業制度も導入。「実は、その第一号が実家の神職を副業として申請した中尾さんなんです」と人事の谷さんが教えてくれました。そう、ここから銀行×卓球×神職という一見何のつながりもないような人生三刀流の忙しい日々が本格始動しました。

人生三刀流こその忙しい毎日を送る。

中尾さんの忙しい毎日は銀行業務からスタートします。「通常の行員は8時30分が勤務開始の定時ですが、私は毎朝8時からを定時として業務をスタートしています。3つの仕事を掛け持っていますし、広報業務でもやりたいことがたくさんあるんです」と中尾さん。まずは行員として運動部の情報を発信。ジョギング×ゴミ拾いなどの運動部の行員にも協力してもらう地域貢献イベントの企画なども考えます。また、卓球部の選手たちの頑張りもあり、百十四銀行は実業団の日本リーグ1部にも昇格。地元で開催されるホームマッチの宣伝も、監督兼広報の中尾さんの大切な仕事です。そして、昼食の後は練習場へ。行員の格好から監督の格好に着替えて2つ目の仕事がスタートです。「選手を指導する際の意識も以前とは変わったと思います。勝つことも大切ですが、それ以上にみんなに応援してもらえる選手、チームをつくるにはどうしたら良いかと考えるようになりましたね」と話します。17時頃まで選手たちを指導し、時にはその後の選手の自主練に付き合うことも。さらに、これで一日が終わらないのが、人生三刀流のすごい所。自宅でもある神社に帰り、今度は神職に。「毎日ではありませんが、御朱印の受付を行ったり、お祭りの準備をしたり。週末も地域の行事に参加することが多いですね」と中尾さんは当然のように話します。いや、中尾さん、どうしてそんなに働けるのですか?週休3日制の会社も出始めている時代なのに…。
午前中は、銀行員として広報の業務を担当。運動部を活用したイベントを企画することも。
卓球部の監督として、チームを日本リーグ1部へ。モットーは個人の性格に寄り添った指導。

共通するのは、地域の人たちのために。

そこで、三刀流を続けられる理由を尋ねると「一見つながりのないように思える3つの仕事ですが、どれも“地域の人たちのために”という思いでつながっています」と中尾さん。
「百十四銀行では、森頭取の「応援の力」という言葉をキーワードに、お客さまや地域社会の活性化に向けて様々な取組みを行っており、卓球部の活動もまさに地域を盛り上げるために行っています。神社の神職も同じですよね。結婚式など、地域の人たちの人生の節目に立ち会う仕事です。お祭りの準備などは地域が一致団結する絶好の機会。だから、私の中では仕事内容はそれぞれ異なりますが、どの仕事にも共通する思いがあって。さらに、その思いを中心に、それぞれの仕事で関わる人たちが、私の別の仕事にも興味を持ってくださり、時には協力もしてくれるのです」
なるほど。中尾さんが三刀流を続けられる背景には、地域に対する熱い思いにあったんですね。しかも、この他にも三刀流は自身の成長にも相乗効果があるのだとか。
「銀行業務を経験したことで、大切な情報の取り扱い方や人との接し方を学ぶことができ、これらは監督や神職の仕事でも役立っています。また、監督の仕事は様々な個性を見極め、一人ひとりに合った指導が求められます。そうして、みんなで一つの結果を出すプロセスを経験していることも、他の仕事に役に立っていると思います。神職に関しては、これまでお世話になった地元の方との絆をより強く感じることができていると思いますね」とそれぞれの仕事を通じて成長している点を挙げてくれました。
実家の神谷神社は国宝の本殿もある由緒正しき神社。神職の仕事にも身が入ります。

銀行が掲げる、多様な働き方の後押しにも。

では、三刀流の行員を百十四銀行はどのようにサポートしているのでしょうか。人事の谷さんに聞きました。
「実業団の運動部の活動を業務として認める件もそうですが、副業に関する声も行内には昔からありました。そうした声に銀行としても何とか応えたいという思いがある中、中尾さんの副業申請はまさに双方のニーズに合うものでした。というのも、百十四銀行の副業申請に関しては、本人のチャレンジしたいという思いは認可を検討する上で最も重要な項目の1つと位置付けているからです。そうした銀行にとっても、本人にとっても双方良しの関係を増やしていく先例として、中尾さんの活躍は有難かったですね」と谷さん。実際、中尾さんの活躍が社内外で取り上げられるにつれ、他の行員にとっても副業や多様な働き方が身近に感じられ、職場の活性化に繋がっているのだそう。まさに、彼女の活躍は新しいチャレンジの道を切り拓いているのだと思います。

地域に寄り添い、地域をもっと元気に。

最後に、中尾さんに今後の目標を尋ねました。「まずは、地域に寄りそう百十四銀行の銀行員として、スポーツや神社の活動を通じて地域と銀行をつなぐ存在でありたいと思っています。さらに、卓球部の監督としては、中学校部活動の地域移行が推進されている中で力になれるようなことがあれば、新たなチャレンジも始めてみたい。実家である神社ももっと地域貢献の役割を果たせたらと考えています」と中尾さん。人事の谷さんも「2028年の創業150周年に向け、若手職員が中心となって当行を盛り上げていこうとしています」と未来に向けて熱く語ってくださいました。これからも中尾さんおよび百十四銀行の活躍に目が離せません。

マイナビ編集部の声

人生二刀流の話を聞く予定が三刀流の話になった今回。ただ、じっくり中尾さんの話を聞いていると、最初から今のような働き方はまったく考えていなかったとのこと。一つひとつのご縁がつながり、小さなことから始めた結果、やりたいことが全部できる環境が整ったという話がとても印象的でした。

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