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徹底解説!日本の就職活動の流れ

在学中に仕事を探すのが一般的な日本の就職活動。
採用スケジュールは企業によってさまざまですが、就活全体の流れを把握するとともに、志望する企業の採用スケジュールを確認して、綿密な行動計画を立てましょう。

2026年卒の就活全体スケジュール

2026年卒の就活全体スケジュール

選考編

1インターンシップ&キャリアに参加就活準備 / 6〜2月

日本での就活は、自分を知ること(自己分析)と、業界や企業を知ること(仕事研究)が不可欠です。
なぜなら、はじめて会う人や自分のことをよく知らない人に短時間でなぜその会社に入りたいかをアピールしなければならないからです。

そのためにもインターンシップ&キャリアに参加し実際の就業体験を通して、自分の職業適性を確認してください。

ここ数年、インターンシップ&キャリアに参加する学生の数がますます増えています。インターンシップ&キャリアで就業体験することで、業務で求められる能力がわかり、仕事に活かせる自分の強みが明確になります。ライバルにリードされないためにもインターンシップ&キャリアに参加して自己理解を深めることをオススメします。

2自己分析と仕事研究就活準備 / 6〜2月

自己分析の進め方

自己分析は、自分に対する理解を深めること。学生生活やこれまでの人生を振り返り、以下の視点で自分のことを深堀りしていきましょう。自分の興味(何をやりたいのか)、能力(何ができるのか)、価値観(何のためなら頑張れるか)がわかれば、仕事に活かせるあなたの強みが浮き彫りになり、エントリーシートや面接で自分をアピールするための材料が見つかります。特に外国人留学生の場合、なぜ日本で就職をしたいのかという質問はよくされます。
自己理解を深めなぜなのかはっきり説明できるようにしておきましょう。

仕事研究の進め方

自分の興味、能力、価値観が明らかになってきたら、それをどんな仕事で生かせるのか、できるだけ幅広い視野で「仕事研究」を進めましょう。「なぜその業界を選ぶのか」、「その企業を選ぶ理由は何か」、「なぜその職種に就きたいのか」を明らかにしていきましょう。

業界研究

自分が活躍できそうな業界をできるだけ幅広い視野で見ていきましょう。一般消費者に商品やサービスを提供しているBtoC(Business to Consumer)の業界だけでなく、企業向けに商品やサービスを提供しているBtoB(Business to Business)の業界も選択肢に入れてください。

企業研究

業界は同じでも、企業規模はもちろん、事業内容や経営方針、社風や職場の雰囲気、待遇などは企業によってさまざまです。「この業界の中で、なぜその企業を志望するのか?」について説得力のある答えができるように、各企業の強み、弱み、他社との違いなどをしっかり調べましょう。

職種研究

職種についての研究も進めましょう。事務系、営業系、技術系など、どの企業にも共通して存在するさまざまな職種があります。また、同じ職種でも企業によって仕事内容や求められる能力や専門性は異なるので、企業ごとにどんな職種があり、どのように仕事を進めるのかを調べてみましょう。

3自己PRと志望動機の作成就活準備 / 6〜2月

採用選考で避けて通ることができないのが、エントリーシートと面接です。そして、エントリーシートでも面接でも必ず確認されるのが「自己PR」と「志望動機」です。

自己PRの作成

自分を売り込むためのポイントをまとめたものが自己PRです。効果的な自己PRを作るポイントは、これまでの経験の中で自分の長所や強みとしてアピールできることがらを、具体的なエピソードを交えてまとめること。また、その長所や強みを、志望企業でどのように活かせるのかを、採用担当者がイメージできるように表現することです。

志望動機の作成

“なぜその会社に入りたいか”をまとめるのが志望動機です。エントリーシートや面接で、説得力のある志望動機が表現できるよう、マイナビの企業情報や会社ホームページだけでなく、リアルな情報を収集することを大切にしてください。そのためにも、インターンシップ&キャリアへの参加、OB・OG訪問にも取り組みましょう。

4エントリー就活本番 / 3月〜

エントリーとは、その企業に“興味があります”という意思表示のこと。エントリーしたからといって、必ず説明会に参加しなければならないとか、エントリーシートを提出する必要があるわけではないので、最初の段階では、なるべく幅広い業界、企業にエントリーすることが重要です。参考までに、マイナビで定期的に就職活動の状況を報告してくれるモニター(2024年卒)の報告では、平均して13.6社の企業にエントリーしたという結果が出ています。

5エントリーシート・筆記試験・面接就活本番 / 3月〜

エントリーシート

マイナビでエントリー後に、企業側からエントリーシートの提出を求められたら、エントリーシートを作成して提出します。現在は、Webのフォームを使って提出するケースが増えてきましたが、企業によっては手書きのエントリーシートが必要な場合もあります。

外国人留学生のための

エントリーシートの書き方
筆記試験

エントリーシートが通過すると、筆記試験を受検します。問題は、語彙や文章読解力を問う「言語」、計算力や論理的思考力を測る「非言語」、そして「性格適性」の3つのカテゴリーに分けられます。 業界によっては「英語」「時事」などの一般常識や論作文関連の出題もあるので、事前に過去の出題傾向をチェックしておきましょう。

外国人留学生のための

筆記試験の対策法
面接

書類選考、筆記試験が通過するといよいよ面接です。いろいろな形式があるので、それぞれの特徴をつかんで準備しましょう。

外国人留学生のための

面接の準備・対策法

エントリーシート作成時の注意点

  • 自分の個性や人柄がわかるように表現する
  • 経験談は、できるだけ具体的に記述する
  • 自分の言葉で表現する。安易なコピペは要注意
  • 話を盛りすぎない。等身大の自分を表現する
  • 自分の強みが仕事にどう活きるのか表現する

6内々定・内定就活本番 / 6月〜

企業が応募者を社員として迎える意思があることを伝えるのが「内定」です。正式な決定ではありませんが、内定が出れば法的な拘束力が発生するので、卒業後の職の保証がなされたことを意味します。また、正式な内定の前に、「採用予定通知」という意味合いで出されるのが、「内々定」です。内々定と内定は、ほとんど同じ意味合いで使用されますが、内々定は正式な労働契約には至っていない状態のことを指します。

2026年卒の就活は、政府の主導により、6月から選考開始というスケジュールとなっていますが、人手不足&採用難を背景に、早い段階から内々定を出す企業が少なくないと予想されます。昨年のマイナビの調査では、4月末の段階ですでに39.3%の学生が1社程度の内々定を持っているという結果が出ています。 特に、準大手、中堅中小企業の選考は前倒しで進んでいくものと思われるので、早めのアクションを心がけましょう。