Talk Member

山辺さん M.Yamabe
株式会社近鉄・都ホテルズ
志摩観光ホテル
料飲部 和食調理担当
2023年入社

西井さん A.Nishii
有限会社お菓子職人おとべ
志摩otobe
パティシエ
2021年入社

秦 さん R.Hata
志摩市役所
産業振興部
商工課 主事
2021年入職
Talk Theme 01志摩で働くことにしたわけは?
自然豊かで、のどかな志摩。
大好きな志摩で働く喜び。
山辺
私は小さい頃から料理をするのが好きで、調理師をめざしていました。高校卒業時に調理技術を専門的に学べる専門学校を探していたのですが、あまり実家から遠方には離れたくなかったので三重県内の四日市の専門学校に行くことにしたんです。
西井
実は私も、同じ専門学校出身なんです。昔からお母さんといっしょにお菓子を作ったりするのが好きで、お菓子職人をめざして専門学校に進学しました。最初は「もっと広い世界を見ないと」という気持ちで大阪の学校を検討していたんですが、経済的な面など、いろいろな観点から考えた結果、四日市に行くことにしました。
秦
へえ! 同じ学校出身なんですね。四日市というと三重県の中では栄えている都市というイメージですが、地方から都市部に出たいという思いが?



西井
いや、私はそんなに都会への憧れというのはなかったです。昔から地元が好きで「志摩にいたい」という気持ちがずっとあったんですが、「社会勉強も兼ねて一度出てみた」という感じですかね。でも自然もたくさんあって、のどかな志摩の空気が忘れられなくて。四日市では寮生活をしていたんですが、土日のたびに無理やり志摩に帰ってきていました(笑)。就職活動のときに、今の職場についてあらためて調べてみたら、自分のやりたかった仕事ができそうだし、パティシエとしてのスキルアップも十分できる環境だとわかって、無理に都会に行かなくても大丈夫なんだと思いました。今は大好きな地元で働けていることが本当に嬉しいです。
秦
志摩の空気が忘れられない気持ちはすごくわかります。私は大阪出身なんですけど、この志摩市の自然の豊かさや、のどかな雰囲気に惹かれて就職を期に志摩に移住したんです。祖父母が志摩に住んでいて昔から年に数回、志摩に来ていたんですが、遊びに来るたびに「志摩っていいな」と思っていました。
山辺
そうなんですね。私も志摩の自然や雰囲気は大好きですが、私の場合は最初はそこまで「志摩で働きたい」とは考えていませんでした。でも学校の調理実習で、今の職場「志摩観光ホテル」で実習させてもらう機会があったんです。そのとき、伊勢海老や鮑などの高級食材や地元・志摩の食材を使って調理ができることにやりがいを感じて、「ここで働きたい」と志摩に戻ってくることを決めました。根底には地元である志摩に愛着があったし、自分の生まれ育った志摩に貢献したいという思いもあったと思います。
秦
なるほど。志摩への愛着。3人とも志摩で働くきっかけは同じですね。私も市役所職員の仕事を通して、志摩市のことを知るたびに、昔以上にどんどん志摩のことが好きになっていっています。
Talk Theme 02志摩で働いてみて気づいたことは?
社会人になって再認識した、
かけがえのない志摩の魅力。
山辺
私は一度志摩を離れたからこそ、志摩の魅力にたくさん気づけたと思います。さっきも少し話したように、以前は「志摩にはこんなに美味しい食材があって、料理人にとってとても贅沢な環境だ」ということに気づいていなかった。近くに海も山もあって、豊かな自然に囲まれていることも、昔はあたりまえだと思っていたんです。戻ってきてから志摩の自然の魅力を再認識し、堪能しなければ損だと思って、サーフィンも始めちゃいました(笑)。
秦
サーフィン、いいですね! 私も休日はサイクリングなどをして志摩の自然を満喫しています。市全体が国立公園の中にあるのは驚きだったし、これだけ豊かな自然に恵まれているのは、大阪出身の私からすると本当に羨ましいことだったんです。あと、私はゆっくりとした時間が流れる志摩の空気が大好きで、もちろん仕事が忙しいときはあるけれど、ふと外に目を向ければすぐに気分転換できる。大阪はにぎやかで、それも好きだけれど、静かでのどかな風景は志摩の大きな魅力だと思いますね。


西井
確かにそうですね。都会のほうが便利で暮らしやすいと思う人もいるかもしれませんが、私は志摩で暮らしていて、不自由に感じることは特に何もないですね。ここなら大阪や名古屋もそこまで遠くないので、買い物をするときや、都会の気分を味わいたいときには数時間で行くこともできるし。
山辺
そうですよね。私も都会にはときどき遊びに行くぐらいがちょうど良いかも。知らない人が多いとリラックスできなくて。
西井
わかる! 志摩には昔からの友人や知人がたくさんいて、お店に来てくれるお客さんも、町ですれ違う人も、知り合いの知り合いとか、知っている人ばかりですからね(笑)。でも私は、その感じがなんか心地良いんです。私も志摩を離れることで、志摩の居心地の良さを再認識しました。
秦
わかる気がします。しかも志摩の人って、とても面倒見の良い人が多くないですか? 私が仕事で接する志摩の方々も、ひとつ質問やお願いをすると、何倍もの答えを返してくれるような方たちばかりで。
西井
たしかに、少しおせっかいなくらいに優しい人が多いかも(笑)。志摩には互いを気にかけ、助け合っていく風土が根付いているのかもしれませんね。
Talk Theme 03志摩での仕事はどう?
先輩や上司、お客さまの
あたたかさが嬉しい。
西井
さっき志摩には面倒見の良い、優しい人が多いという話が出たけれど、私は仕事をしていても志摩の人たちの「あたたかさ」をすごく感じます。私の働いているお店はオープンキッチンになっていて、お菓子を作っている様子がお客さまにも見えるようになっているんです。作業している私に向かって、お客さまがガラス越しに大声で「おいしかったで、また来たよ」とか声をかけてくださって(笑)。
山辺
さすが、地元密着型のお店ですね。私の職場のお客さまは観光で訪れる方が多いから、どちらかというと仕事で接するのは志摩以外の人が多いかも。でも、お客さまからも「志摩の人ってあたたかいよね」という話は良く聞きますね。あとは、道を歩いているとみんなが当然のように「おかえり」と声をかけてくれるのも、昔は普通のことのように思っていたけれど、志摩の人たちのあたたかさの現れだと思います。
秦
そうですね。市役所の方々も、移住してきた私にもみんなすごく優しかった。本当にあたたかい人ばかりですね。



山辺
あと、入社する前の私は、料理人の世界って「まずは洗い物から始めて何年も修行して、先輩方の技を盗んで」みたいな想像をしていたんです。でもここでは、新人の私にもどんどん挑戦させてくれるし、先輩方は優しくていねいに教えてくれて、驚きました。まだ1年目なのに、先日水菓子(食後のフルーツ)を担当させてもらえました。これは「志摩だから」ということではない気もしますが…。
西井
私も同じようなことがある! 都心の有名パティスリーなどと比べると、私の働くお店はそこまで大きなお店ではないし、従業員も多くはない。でも、だからこそシェフ(店長)から直接学べる機会も多くて、早くからいろいろな仕事に挑戦させてもらえるという面があるのかもと感じています。お店自体も、市や全国的にも有名なセレクトショップと連携して、志摩の魅力を発信する商品開発に参加させてもらっていたり、志摩のお店だからこそできる取り組みも積極的にしているんです。「田舎の小さいお店だから、職人の腕や技術が磨けない」ということは全然なくて、むしろ私はこのお店だからこそ、ここまで早く成長できたと思っていますね。
秦
なるほど。お二人が言うのも、広い意味では「志摩で働く魅力」と言えるかもしれないですね。そして、それも店長さんや上司の方々が、従業員や社員のこともしっかり考えて成長できるように、あたたかく見守ってくれているからこそかもしれませんね。私もまだ社会人2年目ですが、先輩や上司からいろいろな業務に挑戦させてもらっています。多分たくさん迷惑をおかけしていると思うんですけど、みなさん、とても優しくフォローしてくれて、とてもありがたいです。
Talk Theme 04志摩での暮らしはどう?
ワークライフバランス
のとれた、心地良い暮らし。


秦
「暮らし」という面ではどうですか? 私は志摩に来て、生活面でもすごく充実しているなと感じています。先程から話にも上がっている豊かな自然はもちろん、アクティビティも豊富にあるし。志摩出身のお二人にとっては今更なことかもしれないですが、お祭りがとても多いことにも驚きました。
西井
お祭りか。言われてみれば多いかもしれませんね。私はサーフィンもサイクリングもしないし、そこまでアクティブなタイプではないですけど、ボーッとしているだけでもリフレッシュできるし(笑)、志摩はとても快適に過ごせると思います。
山辺
そうですね。私もすごくワークライフバランスのとれた生活ができていると思います。サーフィンを始めてから、志摩の海がこんなにきれいだったことに、あらためて気づきました。休日はもちろんですけど、今の仕事はお昼休みが長めにあるので、波の様子を見て、ちょっと海に入ってみたりすることもあります。
秦
すごい! お昼休みにサーフィンは、都会ではなかなかできない贅沢ですね! でも市役所で働いていても、サーフィンや釣りがしたくて、志摩に移住してくる人の話は私も良く聞きます。
西井
確かにうちの近所にも釣り好きが高じて志摩に引っ越してきた人がいます。そうやってみんなが志摩ならではのすごし方でプライベートも充実させているのは、嬉しいですよね。
山辺
あとは、志摩って暮らすにもとても安心。学生時代にお世話になった大家さんから、女性のひとり暮らしは危ないから気をつけるようにアドバイスをいただいたことがあって、驚きました。志摩では近所に誰が住んでいるかわからないなんてあり得なかったし、それまでは親しいご近所づきあいがあたりまえだと思って育ってきていました。ひとり暮らしをしてみて、志摩では地域のみんなのおかげで、安心して生活できていたんだなと思いました。

秦
なるほど。確かに私も昔、祖父母の家に遊びに行っていたときは、毎日のように近所からもらった食材が食卓に上っていたし、「誰々さんのうちにこれ持っていってあげて」と頼まれることとかもよくあって、ご近所づきあいが活発なんだなと思っていました。
西井
そうなんですよね。私もご近所とはみんな、家族や親戚のようなとても近い距離感でお付き合いをしていて、それがあたりまえになっています。実際に働くようになって、あらためて「志摩は仕事をするにも暮らすにも、最高の場所」だと思います。
山辺
私も、とにかくまずは志摩に一度来てみて欲しい! ホテルのお客さまも「志摩のことは良く知らなかったけど、こんなに過ごしやすいなら志摩に移住したいわ」って言ってくださる方がたくさんいます。志摩出身者はもちろんだけれど、いろいろな方に志摩の魅力がもっと伝わればいいなと思いますね。
