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研究概要書を作成する
INDEX
STEP1
基本情報は正確に書こう
研究室情報や研究タイトルは読み手にとって最初に目に飛び込んでくる情報です。間違いがないように注意しましょう。
研究概要書の実例
所属ゼミ/研究室の研究タイトル
骨形成に最適なセラミックの生成

所属ゼミ/研究室の研究テーマ
生体機能を補助する最適なバイオセラミックスの生成細胞培養と細胞数測定細胞の形態観察と評価

自身の研究タイトル
骨形成に最適なK+イオンの添加量の測定

自身の研究テーマ
K+イオンの添加量を変化させて作製した試薬のマウスにおける細胞評価

ポイント解説
- 研究タイトルや研究テーマを簡潔に書く。
- 研究テーマなどが複数の場合は、箇条書きで整理して書く。
- 「所属ゼミ/研究室の研究タイトル」「所属ゼミ/研究室の研究テーマ」は、研究室全体で取り組んでいるものを書き、「自身の研究タイトル」「自身の研究テーマ」は、その中であなたが担当している内容を書く。
STEP2
研究概要は読み手を意識して作成しよう
研究概要は読み手が理解しやすいように、整理することが大切です。文章は見出しを立てて項目ごとに簡潔にまとめましょう。
研究概要書の実例
研究背景および目的
現在の主流となっている骨補填材は、生体内での溶解性が高いというメリットがあるが、水酸性のものより骨形成が劣る。そこで、ダメージを負った骨細胞の化学的環境を測定し、浸透圧に優れた最適な化合割合を発見する。
私は、K+イオンの添加量を変化させたものを注入し、複数のマウスの細胞測定を通しアプローチしている。

参考文献
1)○○○○,バイオセラミックス,3,●●-●●(2002).
2)□□□□,“バイオメカニクスシリーズ△△”,■■(1993)pp.●-●
実験方法もしくは研究手法
K+イオンの添加量を0.1%単位で変化させたセラミックを30パターン作成し、大気雰囲気下で焼成温度1000℃、昇温速度3℃で24時間焼成し、その後、加圧成型したものを細胞培養液に浸し、複数のパターンで表面測定を行った。おおまかな流れは以下の通り。
私は、K+イオンの添加量を変化させたものを注入し、複数のマウスの細胞測定を通しアプローチしている。

実験結果および成果
K+イオンの添加量を0.加圧成型したものを培養液に浸し、1,3,6,9,12,15日後にWRA社製キットを用いて表面測定した。その結果、主流として使われているものより、浸透性が20%向上する化合割合を発見することができた。

考察および今後の展望
今回発見した化合割合を中心として、焼成温度と時間のパターンを変えて実験を続けることで、より高い成果を得られると考えている。また、実験工程上流の不純物除去の手法にも柔軟な発想をもって取り組み除去率を高めることができれば、さらなる向上が望めると考えている。

ポイント解説
- 研究概要書は、「研究背景および目的」「実験方法もしくは研究手法」「実験結果および成果」「考察および今後の展望」などの見出しを立てて内容を整理すると、専門分野以外の人が読み手であっても内容が理解しやすくなる。
- 図やグラフを入れることで、読み手の理解が進むのであれば使う。読み手側にとって分かりやすいかどうかを大前提に、むやみに多用しない。
- 参考文献や参考資料がある場合は、文章のどの部分が参考文献の対象となるのか分かるように番号を付け、文献名、資料名をまとめて後述する。
- 「考察および今後の展望」には、得られた実験結果・研究成果から考えられること、示唆されること、また今後の展望などについても書く。
My CareerBox(マイキャリアボックス)で
研究概要書を作成しよう
My CareerBox(マイキャリアボックス)は、ES、研究概要書、その他提出書類をWEB上で作成・管理するツールです。あらかじめ用意された各社共通の記入フォームに必要項目を入力すれば、My CareerBox(マイキャリアボックス)利用企業にそのまま提出ができます。そのため、提出のたびに書類を書き直す手間が省けます。また、一度My CareerBox(マイキャリアボックス)で書類を作成しておけば、利用企業以外に提出する際にもベースとして活用ができて便利です。
STEP3 研究活動は時系列で整理しよう
取り組んだ研究活動は、時系列で整理して簡潔に書くことを心掛けましょう。学会発表や論文投稿、受賞歴などがあれば、それらも忘れずに書きます。
研究概要書の実例
主な論文投稿実績
20△△年●月×日 マイナビ太郎
「骨形成におけるK+イオンの●●●●」、□□□学会、口頭発表、
URL:https://www.mynavi/543210543210/abcdefg

主な受賞歴
20△△年●月×日 マイナビ太郎
「骨形成におけるK+イオンの●●●●」、□□□学会、ベストポスター賞受賞、
URL:https://www.mynavi/543210543210/abcdefg
