エントリーシート作成や面接対策に役立つ!
体育会系学生向け
自己PRかんたん作成術

5分でまるわかり!
体育会系学生向けの
自己PR講座
体育会系学生が自己PRで生かせるキーワードを紹介する前に、まずは自己PRの基本を知っておきましょう。自己PRの大切さや体育会系学生だからこその特長、自己PRの土台作りについて、また文章テクニックをお教えします!
自己PRとは…

自己PRとは、自分の長所や強みなどをアピールし、「私がどんな人間か」を相手に理解してもらうためのものです。インターンシップ&キャリアへの応募や採用選考に必要な、エントリーシートや履歴書、面接など、就職活動では早期から用意しなければいけなくなるものです。企業は、それを基に学生一人ひとりの“人となり”を理解し、「どんな強みがあり、どんな価値観を持っているか」「当社で活躍できそうな人材か」「社風や職場の雰囲気に合いそうか」「入社への意欲がどれくらいあるか」などを判断することになります。
つまり、自己PRは就職活動で内定を勝ち取る上で、非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。
自己PRで企業が知りたがっていること
- 1どんな強みがあり、どんな価値観を持っているか
- まず企業が知りたがっているのは、「あなたがどういう人間か」ということです。一言で言えば、人となり。自己PRを通して、どんな強みや価値観を持っているかがチェックされます。
- 2当社で活躍できそうな人材か
- 採用担当者は、会社に貢献できる人物かどうかを重視します。あなたがスポーツで培った経験やスキルが、実際の業務でどう生かせるのかも見られているポイントです。
- 3社風や職場の雰囲気に合いそうか
- 入社後のミスマッチは、あなたにとっても、企業にとっても大きなマイナスに。性格や人柄が会社の社風や職場の雰囲気にマッチするかどうか、企業は慎重に見極めます。
- 4入社への意欲がどのくらいあるか
- 企業にとって最終的なゴールは、内定を出すことではなく、自社で活躍できそうな学生に入社してもらうこと。自己PRを通して、あなたの入社への熱意や意気込み、本気度を図りたいと考えています。
- 思い立ったが吉日! 早めに自己PRを用意しよう
- 自己PRの内容は、選考の突破の成否に大きな影響を及ぼします。だからこそ、できるだけ早い段階から精度の高い自己PRを用意しておくと有利です。
自己PR作成における体育会系学生の特長
自己PRの内容を考える前に、まずやるべきことが自己分析です。自己分析とは、自分自身を理解すること。そのためには、学生時代に打ち込んだことを振り返り、その経験を通して感じた「喜び」や「悔しさ」などを基に、自己PRの軸となるキーワードを絞り込んでいくのが一般的です。「過去の経験の振り返り」をしてから「キーワードの絞り込み」という順で自己分析を進めることで、本来の自分とは異なる誤ったキーワードを選んでしまうことも避けられるのです。
ただ体育会系学生は、スポーツを通して明確なスキルや強みが身に付いています。そのため、もちろん自己分析をしっかり行う必要はありますが、自分にマッチするキーワードを比較的見つけやすいという特長があります。つまり、体育会系学生なら「過去の経験の振り返り」から「キーワードの絞り込み」という順を逆にしてキーワードを選ぶところからスタートしても、本来の自分を表現するために適したキーワードに効率的にたどり着けることがあるのです。また、絞り込んだキーワードを使って自己PRを行うとき、その裏付けにする具体的なエピソードは、取り組んできたスポーツでの経験から見つけられるはず。そもそも一つのことに打ち込んだ経験があること自体が、自己PR作成時の大きなアドバンテージになることも。
まずはキーワードから自己PRの土台作り
体育会系学生は、自己PRで使えるキーワードを見つけやすい傾向が強いものの、いきなり自己PR文を書き始めるのはNG。「すべての体育会系学生が自己PRで生かせるキーワード」「団体競技経験者が自己PRで生かせるキーワード」「個人競技経験者が自己PRで生かせるキーワード」に目を通して、まず自分にフィットしそうなワードを選んでください。次に、その裏付けとなる具体的なエピソードをそれぞれ書き出してみましょう。
複数のキーワードで同様の作業を繰り返したら、最も内容が充実していて、自分の強みとなり得るキーワードとエピソードを基に自己PR文を考えてみましょう。その際、キーワードをそのまま使うのではなく、より自分に適したオリジナルの言葉に変換できたらベストです。
Point1
-
まずはキーワードを眺めて、自分に合うものをチョイス
Point2
-
なぜ1のキーワードが自分に合うのか、根拠となるエピソードを書き出す
Point3
-
別のキーワードを選択し、再び2の作業を。これを何度か繰り返す
Point4
-
最も内容が濃いキーワードを基に実際の自己PR文を考える
【実践編】体育会系学生の自己PR作成の文章テクニック
自己PRで使用するキーワードとエピソードが決まったら、いよいよ実践です。エントリーシートや履歴書に記入する際は、まず「私の強みは〇〇です」「私の長所は◯◯です」といったように、キーワードを絡めたアピールポイントから書き出すようにしましょう。
次に、「学生時代の部活動で……」などと続けて、アピールポイントの根拠となるエピソードを盛り込み、説得力を高めます。 エピソードは、まずは1つに絞って深堀りするのがよいでしょう。
さらに、その体験を通して学んだことや得たことを記入し、最後に自分のアピールポイントをその会社でどう生かせるかでまとめてください。
Point1
- 冒頭にキーワードを絡めたアピールポイントを書く
- 「私の強みは〇〇です」といったように、自己PR文を通して一番伝えたいことを最初に述べることが大事。アピールしたいことが明確になるので、その後に話す内容が採用担当者に伝わりやすくなるでしょう。
Point2
- 具体的な根拠となるエピソードを盛り込む
- 採用担当者はそのスポーツに詳しくない場合もあるので、専門用語は使わずにわかりやすく書くこと。また、成果を伝える際は、「○○をしたことで勝率が○%アップした」など、できるだけ客観的な数字を入れるようにするとベター。
Point3
- そのエピソードから学んだことを入れる
- 一番伝えるべきことは、全国大会で優勝した、新記録を出したなどの結果ではありません。そこまでのプロセスや、そこから何を学んだかの方が重要なのです。ですから、競技活動でいい結果を残せなかったからといって、気に病む必要はありませんし、逆に成果だけを書いて満足してはいけません。
Point4
- 最後に、これまで述べたことを仕事に落とし込むよう工夫する
- 最後に、自分のアピールポイントをその企業の仕事を結び付けることが大事。そうすることで、あなたが入社後に活躍する姿を、採用担当者がイメージしやすくなるでしょう。同時に、より説得力のある自己PR文になります。
- 読みやすさと熱意もキー
- 文章の構成を意識するだけでなく、改行を入れるなどして、読みやすさを考慮することも大事。また、文字数制限がある場合は、オーバーするのもNGですが、少なすぎるのも印象が良くないので、記入欄の8割は埋めるよう心掛けましょう。
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